なっとくする量子力学
都筑卓司(著)
/なっとくシリーズ
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
物理学や工学を志す人の最難関である量子力学を納得させる。量子力学は現代物理の基本中の基本であるが、根本を理解することは一筋縄ではいかない。数式の背後にある意味を明らかにすることによって、量子力学を納得させる。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- なっとくする量子力学
- 著者
- 都筑卓司
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 数学・物理学・化学
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- なっとくシリーズ
- 書籍発売日
- 1994.06.10
- Reader Store発売日
- 2015.02.21
- ファイルサイズ
- 46.7MB
- ページ数
- 277ページ
以下の製品には非対応です
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 0 (1件のレビュー)
-
第5セメスターの成績が、留年は免れたもののかなり悪く、脱オチコボレを期して夏休みに借りてみた。結局夏休みはほとんど勉強せず、この本も新学期が始まってから慌てて読んだ。この人は名前だけ知ってて読んだこと…はなかったが、古き良き学者の雰囲気が漂ってなかなか味わいがある。東京文理科大学出身とあるので、朝永振一郎の教えを受けたのかも知れない。本文中で朝永さんが出てくる頻度が高い。以下、章ごとに感想など。第1章なぜか等分配則の話から始まり、比熱の議論になってほんとに量子力学の本なの、と思ってしまうのだが、こういう「どんどん小さくしていくとどうなるのか」っていうのはデモクリトス以来のわかりやすい方法なのかも知れない。後半は本書ではトモナガ論法となっているが、「なぜ太陽の光に当たると日焼けするのに、ストーブに当たっても日焼けしないの? どちらも光線を出していて、しかも人体に当たるエネルギーでは後者のほうが大きいはずなのに。」っていう疑問を枕に、光電効果を説明する。どちらも量子力学を使わなければ説明できず、そういう古典論では説明不可能な事実をまず提示するのは量子力学の入門書によくあるパターンではあるのだが、この2つを扱うというのは初めて見た。やはり多いのは黒体輻射か、ファインマン流に(または朝永の「光子の裁判」?)二重スリットの話から始めるタイプで、特に後者は外村さんの実験のある今では小さなスケイルで起こっている現象の不思議さを実感する恰好の材料だ。比熱と太陽・ストーブの話は目新しくて面白いけど、後者について著者自身が学部2年のときに何が不思議なのかわからなかったと語っているように、まず不思議さを実感するのが難しいように思える。それに二重スリットに比べるとやっぱり地味だ。というわけで、初めて量子力学を学ぼうとする人が楽しめるかどうかには疑問が残った。このシリーズは一般書と教科書のあいだくらいの位置付けだと思ってたんだけど、どうやらオーソドックスな教科書で腑に落ちないところを補完しようっていうコンセプトらしい。第2章原子模型の話から、バルマー系列とかのスペクトルの話へ。とびとびということが言いたい章なんだろうか。特に難しいこともなく、適当に読み飛ばした。第3章ボーア−ゾンマーフェルトの量子条件から、何が分かるのかを追求していく章。シュレディンガー方程式もまだなのに、調和振動が出てくる。量子条件を積分で表し、それを調和振動に計算するとちゃんとエネルギー固有値が出てくるんだね。知らなかった。フランク−ヘルツの実験はよく解らなかったので、他の本でも読んでみよう。さらに水素原子についても量子条件を適用し、主量子数、方位量子数の話まで持って行ってしまうのは、難しい積分を含むにしてもなかなか鮮やか。もっとも3次元の中心ポテンシャルはシュレディンガー方程式でやっても色々と多項式を使うから、計算は五十歩百歩か?しかしこの人は理学博士なのに、なんで「磁界」という言葉を使っているのだろう? あと、このボーアとハイゼンベルクがお茶してる写真は初めて見た。そして手前にいる人はディラックに見えなくもない!?第4章スピンのところはなんとなくで済ませてしまった。最後の、アインシュタインモデルとデュロン−プティ則の話は分かりやすかったように思う。パウリのこの写真も初めて見たな。第5章黒体輻射の話なんだけど、これは朝永量子力学の焼き直しみたいな感じかな。第6章、第7章はけっこう普通の教科書と重なる部分もあるのだけど、電子雲の描写が詳しくて、混成軌道とか量子化学の教科書には載っていても量子力学の本には載っていないような話も多い。理論の話で終わらず、必ず具体例を持ち出してくるところはこの本の良いところだ。付録Dを見る限り、電磁場の量子化もそう難しくはなさそう?という感じ。良い本でしたが,成績にはきっと影響しないね(笑)続きを読む
投稿日:2010.10.11
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。