小説
グレンモアに吹く風
シリーズ内の平均評価:
(3)
ジェンナは夫の手ひどい裏切りに遭い、ロンドンを逃げ出した。遠く離れたグレンモア島で、すべてを新しくやり直すつもりだった。フェリーのタラップを降りたとき、目が合ったのは偶然か、背が高く日に焼けたその人は、青い瞳でまっすぐジェンナを見つめた。まさか彼が上司となる医師、ライアン・マッキンリーだったとは。仕事以外の交友を避け、ひとり灯台に暮らしているという彼は、ジェンナと同じ、傷ついた過去を抱えているように見えた。惹かれずにはいられない気持ちを押し隠そうとすればするほど、真っ赤になったりぼうっとしたり、・・・
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スコットランドの片隅に浮かぶ小島、グレンモア。診療所の看護師カイラは朗らかで、島民たちに慕われている。島の医師がカイラの兄一人である今、欠員を補う代診医としてロンドンの大病院からエリート医師イーサンが赴任してきた。埠頭でイーサンを出迎えたカイラは胸をときめかせた。想像していた堅苦しい学者タイプとはまるで違い、ハンサムでスポーツ選手のような体をした彼から目をそらせない。ただ、彼の心の奥に何か秘められた思いがあるのも感じられる。そもそもイーサンのように優秀な医師がこの島へ来たのはなぜ?その答えを知りたいと彼女は思った。何よりも彼を知りたい、と。
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グレンモア島の診療所で働く看護師エヴァンナは物心ついたときから親友カイラの兄、ローガンに思いを寄せていた。一方、信望厚い医師である彼にとって、エヴァンナは頼りになる看護師で友人でしかない。一人の女性として見てほしいのに。彼女はカイラの勧めに従ってイメージチェンジ作戦に出た。セクシーなドレスとハイヒールで女らしく変身して彼の前に……。ところがローガンは心を惹かれるどころか気づきもしなかった。エヴァンナはついに決心する。長い長い初恋に終止符を打とうと。
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ジェンナは夫の手ひどい裏切りに遭い、ロンドンを逃げ出した。遠く離れたグレンモア島で、すべてを新しくやり直すつもりだった。フェリーのタラップを降りたとき、目が合ったのは偶然か、背が高く日に焼けたその人は、青い瞳でまっすぐジェンナを見つめた。まさか彼が上司となる医師、ライアン・マッキンリーだったとは。仕事以外の交友を避け、ひとり灯台に暮らしているという彼は、ジェンナと同じ、傷ついた過去を抱えているように見えた。惹かれずにはいられない気持ちを押し隠そうとすればするほど、真っ赤になったりぼうっとしたり、空回りばかりしてしまう……。ライアンはまるで少女のようなジェンナに、ある朝たまらずキスをした。■2009年にハーレクイン・ロマンスから刊行され、好評を博したミニシリーズ〈グレンモアに吹く風〉の関連作をお届けします。愛に傷ついた人々が流れ着く島グレンモア。噂好きで世話好きな島の住人たちに見守られながら、幸せを見つける2人の物語です。
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