現代から過去へ―。私たちが生きる“いま”を出発点に、「なぜこうなったのか」と問いかけながら時代を一つずつ遡っていく。時代と時代の因果関係を浮き彫りにし、歴史の大きな流れを明らかにする、これまでに類をみない“新しい日本通史”。第1巻では、金融グローバル化や新興国の台頭に対応できない「漂流国家・現代日本」―その要因を冷戦終結(1989年)→中曽根内閣発足(1982年)→保守合同(1955年)→講和と安保(1951年)の“日米関係”のなかに見出す。■著作権上の契約により、印刷版に掲載されている図版は、・・・
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。豪族集団の「倭国」から、天皇中心の律令国家「日本」へ。大仏開眼供養(752年)→飛鳥浄御原宮へ遷宮(672年)→白村江の戦い(663年)→小墾田宮へ遷宮(603年)の繰り返された遷都と時代の指導者の姿に“国づくり”の原点を見る。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。平安四〇〇年にわたる藤原氏の時代――保元の乱(1156年)→「望月の歌」の吟詠(1018年)→菅原道真の大宰府左遷(901年)→応天門の変(866年)までをさかのぼり、権力闘争を勝ち抜いて貴族社会の頂点を極めた“一族”の正体に迫る。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。朝廷と決別をはかった武門の覇者が、いかにして真の統治者となりえたか。南北朝の合一(1392年)→室町幕府の成立(1336年)→撫民政策の開始(1253年)→武家政権の誕生(1180年)と“学ぶ”ことで成長した武士の姿を見る。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。信長・秀吉・家康が、戦国の世を勝ちあがれた秘訣とはなにか。大阪夏の陣(1615年)→秀吉の小田原平定(1590年)→長篠・設楽原の戦い(1575年)→応仁の乱(1467年)の転機となった合戦と“富の力”の関係を検証する。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。二百六十年以上にわたる「徳川の平和」の根底にはなにが――。露寇事件(1806年)→浅間山噴火・天明の飢饉(1783年)→宝永の地震・津波(1707年)→島原の乱(1637年)の危機を社会構造改革の場とした“転換”の発想を見る。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。動乱のなか、新たな国家目標「王政」と「公議」は、いかにして生まれたか。王政復古の大号令(1867年)→第二次長州征討(1866年)→桜田門外の変(1860年)→ペリー来航(1853年)の日本史上最大の“革命期”を活写する。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。なぜ、明治期の日本は急速な近代化を実現できたのか。大日本帝国憲法発布(1889年)→明治十四年の政変(1881年)→内務省設立(1873年)→岩倉使節団の米欧派遣(1871年)の指導者の“信念”に裏打ちされた政策を見る。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。「二大政党」の時代に入ったとされる今日の日本。第一回普通選挙実施(1928年)→原敬内閣成立(1918年)→日比谷焼打ち事件(1905年)→第一次大隈内閣成立(1898年)の政党政治の“失敗”から、いま見えてくるものとは。
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歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。満州事変から敗戦までの十五年、政府と軍部が繰り返した“誤算”とは。戦局拡大の要因を、マリアナ沖海戦・サイパン陥落(1944年)→日米開戦(1941年)→日中戦争(1937年)→熱河侵攻(1933年)の指導者たちの姿に見る。
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現代から過去へ―。私たちが生きる“いま”を出発点に、「なぜこうなったのか」と問いかけながら時代を一つずつ遡っていく。時代と時代の因果関係を浮き彫りにし、歴史の大きな流れを明らかにする、これまでに類をみない“新しい日本通史”。第1巻では、金融グローバル化や新興国の台頭に対応できない「漂流国家・現代日本」―その要因を冷戦終結(1989年)→中曽根内閣発足(1982年)→保守合同(1955年)→講和と安保(1951年)の“日米関係”のなかに見出す。
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