小説
地中海で恋して
シリーズ内の平均評価:
(11)
サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が・・・
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間違えて入ってしまった会員制のクラブで、アレグラは、偶然居合わせた男性から、とんでもない話を持ちかけられた。その男性はロンドンで投資会社を経営するアレックス・サンティナ。そして、もう1つの顔はサンティナ王国の皇太子アレッサンドロ。彼は父の国王が決めた許嫁との結婚をせかされ、帰国を迫られていた。でも会社経営に未練のある彼は、結婚など考えてもいない。そこでアレグラにつかの間、偽りの婚約者になってほしいというのだ。彼女の登場で、進行中の縁組がすっかり解消されてしまうまで。とまどいながらもアレグラは、仕方なくフィアンセ役を引き受けたが、2人の見せかけの熱愛ぶりは大きく報道され、思わぬ騒ぎが持ち上がる!■8部作〈地中海で恋して〉の最終話をお届けします。サンティナの王家とジャクソン家が結びつくきっかけとなったアレックスとアレグラの偽装婚約。その結末にご注目ください。巻末には、これまで登場したカップルのホットな近況も紹介されています。
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サンティナの皇太子の婚約披露パーティで、隣国アマンティの観光大使アナはひとり物思いに沈んでいた。皇太子とは幼少のころからの婚約者同士だったが、彼は突然アナとは別の女性と恋に落ち、婚約してしまったのだ。今夜のパーティで幸せそうな皇太子を見るのは辛すぎる。ちょうどそのときレオというゴージャスな実業家を紹介され、彼を案内することになるが、飛行機の故障で2人は無人島に着陸した。皇太子の妻となるためこれまでバージンを守ってきたけれど、解放された今、レオに惹かれる気持ちを抑えられない。アナは心のおもむくままに彼に身を捧げるが、島から救出された数カ月後、体の変調に気づく。■ミニシリーズ〈地中海で恋して〉もいよいよ佳境です。7作目の今作は、サンティナの女王になるはずだったヒロインの波乱万丈の恋のゆくえを描きます。
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私はサンタ・クリストベル王国の王妃になる。カーロッタは信じられなかった。けれど次期国王のロドリゲスと、サンティナ王国のプリンセスとの結婚は、祖国の発展には避けられない。本当は妹が彼と婚約し、すぐにも嫁ぐはずだった。だが妹はインドのマハラジャのもとへ逃げだしてしまった。カーロッタは身代わりでロドリゲスと婚約し、彼の国にやってきた。ロドリゲスは入院中の現国王から王位を継ぐため、結婚を急いでいる。そう、これは両国にとって重要な縁組。たとえ政略結婚であっても。それなりの身分で、世継ぎを産めるなら誰でもいいと考える男性に、カーロッタは我が身を捧げるほかなかった……。■8部作〈地中海で恋して〉の6作目をお届けします。妹の身代わりで思いがけず結婚することになった、サンティナ王国のプリンセス、カーロッタ。スキャンダルに巻きこまれた彼女を守ろうとするロドリゲスの愛が胸を打つ、感動のロイヤルロマンスをお楽しみください。
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売れないシンガーのイジーは、姉の婚約披露パーティで、王室が用意したバンドの隙をついてステージに立った。ある大規模コンサートの総責任者であるプリンス・マッテオに、是が非でも私の歌を聴いてもらって印象づけなければ。だがピンヒールにスパンコールをちりばめたドレスを着たイジーは、歌の途中でマッテオにステージから引きずり下ろされてしまう。ああ、でも、やっと王子と2人きりになれた。この機会を生かすのよ。イジーは懸命にアピールをするが、マッテオはただ冷たく告げた。「王室の顔に泥を塗った君を会場に戻すわけにはいかない」そう言って連れていかれたのは、マッテオの邸宅だった!■ミニシリーズ〈地中海で恋して〉5作目です。2012年度のRITA賞受賞作家サラ・モーガンが、王子と無邪気なヒロインの許されない恋のゆくえを描きます。
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ここにいるのは富と家柄の両方がそろった本物の貴族や王族ばかり。エンジェルはきらびやかな舞踏室を見まわしながら思った。今日は義理の姉アレグラとサンティナ王国の王子との婚約披露パーティ。母が作った多額の借金に苦しむエンジェルには夢のような場所だけれど、ここでお金持ちの相手を見つければ、悩みなど解消されるかもしれない。私にだって裕福な結婚相手が見つけられるかも……。景気づけにシャンパンを飲み、にぎやかな会場を歩いてみる。そして彼を見つけた。すぐそばの柱の陰にたたずむ、美しい男性。エンジェルは食い入るように見つめた。彼なら花婿候補にぴったり。だが振り向いたその男性の左頬には、深い傷跡が幾筋も刻まれていた。■地中海に浮かぶ美しい島国サンティナ。宮殿で催されたパーティに出席した王侯貴族からすれば、ジャクソン家のエンジェルは一般人。ひどく場違いな存在でした。そんななか必死の思いで伯爵に結婚を持ちかけた彼女ですが……。
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サンティナの王女ナタリアは、父である国王の命令に唖然とした。不祥事の続く王室のイメージ回復のため、ベン・ジャクソンのもとでボランティア活動に携わるようにというのだ。ベンとは数日前にパーティで出会い、ひと目で惹かれたけれど、遊び好きの派手な王女と言われる私に彼は軽蔑の目を向けただけだった。そんな彼のもとで働き、私が抱える秘密を知られれば、彼にますます蔑まれることになってしまう。ナタリアはしぶしぶ同意し、ベンからできるだけ距離を置くが、ある夜、2人が急接近する出来事が起こった。■ミニシリーズ〈地中海で恋して〉3作目です。自分がずっと抱えてきた秘密を、初めて恋したベンにさえ告げられないナタリア。このもどかしい恋のゆくえは?
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エラは宮殿の舞踏室をあとに、廊下を歩いていた。たった今、失礼なシークにシャンパンを浴びせてやったところだった。せっかくの皇太子と姉の婚約披露パーティーなのに、家族の悪口を平然と聞かされたのではたまらない。砂漠の国の王子だというそのシークは、ハッサンと名のり、姉の婚約を粗野な一家との不相応な結びつきだと言い放ったのだ。怒りがおさまらないエラは、王宮の通路をなおも歩きつづけた。そのとき低い声がすぐ近くで聞こえた。「つかまえたぞ」ハッサン! つけてきたのね。「あなたなんか怖くないわ!」悪魔のような形相で見おろしてくるハッサンに、エラは身構えた。■1/5刊に続き、8部作〈地中海で恋して〉の2作目をお届けします。さまざまな国の王室にまつわるロマンスを、8人の作家がそれぞれ趣向を凝らして描きます。今回のシャロン・ケンドリックのあとを受け、次回の3作目は2/5刊。ケイト・ヒューイットの登場です。
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サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。■作家競演によるミニシリーズ〈地中海で恋して〉が今月から始まります。王国サンティナの王子と王女たちがおりなす華麗な物語です。第1作は一昨年亡くなったペニー・ジョーダン。新作としてお届けできる最後の作品となります。
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