便利な購入方法
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染井の化物屋敷が全焼してのち、姿を消した竜之助の足取りは杳として知れない。必死の探索をつづけるお銀様であったが、やがて情報を得て、甲州上野原へと竜之助のあとを追った。そのころ竜之助はお雪とともに信州白骨の温泉場へ向かっていた。竜之助は夜ごと夢を見る。悪夢に継ぐ、悪夢。いまや竜之助には夢とも現とも定かではなくなっていた。むしろ夢を見ている間だけ、物の真実が現れてくるようでもあった……。「白骨の巻」「他生の巻」を収録。
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米友の長屋をでた竜之助は染井の化物屋敷に戻るが、まもなく屋敷が全焼。竜之助は、一夜巣鴨で助けたお若に導かれ、小名路から高尾蛇滝へ赴いた。目を癒すべく参龍堂にこもること百日、やがて微光のごときがきざす。ついでお若の妹・お雪に助けられて、竜之助は甲州上野原から信州白骨へ。一方、遊女身請けの金に窮し、その工面とひきかえに暗殺の旅へでる兵馬は、竜之助の後を追うお銀様とであう……。「無明の巻」「白骨の巻(一~十五)」を収録。
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一夜を江戸吉原に遊んだ机竜之介は喀血、半死半生の身で奇しくも米友に助けられた。竜之介は米友の長屋に身を寄せながら病を癒すが、やがて人の生き血を求めて市中を徘徊しはじめる。その竜之介探索のため吉原通いを続ける宇津木兵馬であったが、いつしか遊女に溺れていく。お喋り坊主弁信、安房清澄山の奇童茂太郎など特異な人物も加わって、物語はさらに玄妙の趣を深めて進む……。「安房の国の巻」「小名路の巻」「禹門三級の巻」を収録。
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神尾主膳の奸計が功を奏し、甲府勤番支配の駒井能登守は失脚。主膳もまた乱行の末に、甲府退去を余儀なくされる。折しも甲州八幡村に隠れ住んでいた机竜之介を笛吹川の洪水が襲った。辛くも助けられた竜之介はお銀様ともども甲州から姿を消した。江戸へ戻った主膳が籠った先は人々から化物屋敷と怖れられるが、そこに竜之介とお銀様が現われる。物語の舞台は再び江戸へ……。「慢心和尚の巻」「道庵と鰡八の巻」「黒業白業の巻」「安房の国の巻(一~七)」を収録。
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甲府勤番に左遷されて、なお悪行を企む神尾主膳。その邸に身をひそめ、夜ごと辻斬りにでる机竜之介。はからずも竜之介と結ばれる、傲慢な馬大尽の娘お銀様。からくも囚われの獄を脱出する宇津木兵馬。兵馬を慕う娘お松。さらには、もと女芸人お君、異形の槍の達人米友、盗賊がんりきの百蔵等々、悪縁善縁があやなして甲府に展開される人間模様……。「如法闇夜の巻」「お銀様の巻」「慢心和尚の巻(一~七)」を収録。
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甲州白根山麓での安息の日々もつかのま、机竜之介は甲府市中に出没し「人を斬らねば生きていられぬ」とうめきつつ魔剣をふるう。竜之介を追う宇津木兵馬は、冤罪で甲府の獄に囚われた。それを救出すべく、江戸をあとにする娘お松。一方、数々の悪行で甲府へ左遷された神尾主膳は、新任の上司たる駒井能登守に激しい敵愾心を燃やしていた……。「女子と小人の巻」「市中騒動の巻」「駒井能登守の巻」「伯耆の安綱の巻」を収録。
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第一巻につづき「竜神の巻」「間の山の巻」「東海道の巻」「白根山の巻」を収録する。天誅組に加わった机竜之助は挙兵空しく敗走する途次、猟師の仕かけた火薬で失明する憂き目に。その身を紀州竜神の社にかくまわれるが、安息の日はつづかない。再び三たび魔剣をふるって、伊勢路へ走った。ついで虚無僧姿に身をやつし、江戸を目ざす。しかし、あやなす運命の糸はねじれ、からみあい、白根山麓へといざなわれる……。
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原稿枚数一万五千枚に及ぶ世界最大の大河小説。魔剣「音無しの構え」に翻弄され無明の闇を遍歴する机竜之助を核に、多彩な人物が入り組み、展開される時代小説の最高峰。大菩薩峠の頂上で老巡礼を一刀のもとに斬り棄てた机竜之助の無双の剣は、魔剣と化した……。本巻には、一代巨篇の発端から江戸、京都、大和へと流転果てない運命をさすらう「甲源一刀流の巻」「鈴鹿山の巻」「壬生と島原の巻」「三輪の神杉の巻」を収める。
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