ライトノベル
炎の蜃気楼
シリーズ内の平均評価:
(512)
完結
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己が手に堕ちた高耶の姿を四国中に見せつけ、信長は《裏四国》支配を宣言した。その上で、赤鯨衆が降伏せねば、高耶が四国に地獄をもたらすと言う。衝撃を受けつつも、嶺次郎は彼を救出すべく安土城へ向かおうとする。だが、信長は既に動塞・安土城によって彼らを射程に捉えていた! 一方、紫燈護摩を執り行う本宮大社では、死者を排除しようと現代人が押しかけ、テルたち修験者を襲い始めて!?
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高耶救出に失敗した直江は、彼の前に立ちはだかった色部勝長らから、《冥界》に関する衝撃の事実を知らされ、愕然とする。神器発動を機に安土城への直接攻撃を開始する室戸水軍。ついに魔王・信長への反撃が始まる!? 一方、苦しい戦いを強いられる嶺次郎、カオルらの前に金色の八咫烏(やたがらす)が現れ、高耶の思いを伝える。八咫烏は《闇戦国》の到る所に出現し、並みいる怨将を騒然とさせるが・・・。
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西の空から飛んできた火の玉は安土城を直撃し、伊勢湾に広がった衝撃波はすべてを呑みこんだ!? 目が覚めた直江の前に広がるのは廃墟と化した街・・・。高耶たちの姿は見えず、身体のなかに信長の気配を感じることもない。闇戦国は消えてしまったのか、「あのひと・・・は」? 呆然と座りこむ直江の前に一人の男が現れ、告げた。ここは「神殿」、かつて「イセ」と呼ばれた「闇戦国」の遺構なのだと。
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禁忌大法完成の『国譲り』を行うため内宮に現れた信長の前に立ちはだかったのは、弥勒の時空縫合を破り【遙か未来のイセ】から帰還した直江だった。『魂核死の手形』を得るために信長の真の僕(しもべ)となるか、布都御魂を得るために戦うか、直江に選択の時が迫る。伊勢の市街地では景虎方と織田方の怨霊が激闘を繰り広げ、一方〈黄泉〉の世界では、礼が、流された天孫方の神々を集め始めていた。
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熊野が炎に包まれ、大斎原(おおゆのはら)が鳴動を始めた。伊勢では礼に換生した信長の手によって禁忌大法が成就し、内宮が陥落した。大混乱の中戦況は厳しくなるが、やがて純白の十二単をまとった乙女たちが戦場に降りてきた。降臨した歴代斎宮による大祓えが始まり、怨霊たちの殺気を鎮めていく。巨大な力を手中に収め、幻宮に入った信長。布都御魂を取り戻し、礼を救うため、高耶は幻宮へ!?
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直江に抱えられ、傷ついた身体で天御柱に向かった高耶。二人がその中で見たものは思念の歴史を刻む心御柱だった。過去を遡り、思念の激流に放り込まれた高耶は、懐かしい人の思念と出会い、導かれるまま魔王・信長を追う。一方、伊勢合戦は全国に飛び火し、苦戦する嶺次郎たちのもとに現代人の僧侶たちが集まった。壮大な〈闇戦国〉の果てに待つものとは!? 「炎の蜃気楼」完結編。
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直江、24歳。信長の《破魂波》に立ち向かった景虎の安否はわからない。長兄の照弘に頼まれて、すすり泣くという観音像を霊査した直江は、それが隠れ切支丹たちが礼拝したマリア観音であることに気づく。直江はその像に強い罪と後悔の念を感じ、興味をひかれていくが・・・(『Exaudi nos』)。他『GOLD WINNER』『夜を統べる瞳』収録。大人気『炎の蜃気楼』番外編。
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戦国の世から四百年。北条は甦り、《闇戦国》に参戦。氏照は実弟・三郎(景虎)が人質として送られたはずの上杉で、総大将の任についていると知った。氏照は三郎の身を案じ、北条へ取り戻したい、故郷の相模に連れて帰りたいと切望するが・・・・・・。北条兄弟を描く「群青」に、別れた母と高耶を見守る直江を描く短編「七月生まれのシリウス」を併録。
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城北高校のお膝元、松本城で起きた幽霊騒動(「ふたり牡丹」)。自らの過去を知る面差しの似た女性に千秋は・・・(「鏡像の恋」)。赤鯨衆に潜り込んだ内通者の正体とは(「真紅の旗をひるがえせ」)。高耶、兵頭それぞれの心におりてくる思い(「さいごの雪」)。城北高校時代から赤鯨衆での日々まで、懐かしいあの頃が甦る「炎の蜃気楼」サイド・ストーリー。珠玉の短編集。
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怨霊になっていた土佐の野武士・嘉田嶺次郎は現代人に憑依して甦った。死霊たちに追われる嶺次郎は、草間清兵衛に助けられる。《闇戦国》に巻き込まれた二人のもとにはやがて仲間たちが集うように。一方、嶺次郎は寿桂尼とうい尼僧から不思議な力を持つ仏像びいどろ童子を預かるが、像の中には誰かの魂が封じ込められているようで・・・。表題作のほか、高耶と直江をめぐる短編2作を収録。
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現代から遡ること四百年。戦国時代。越後では、鮫が尾城の怨霊の噂が広がっていた。家督争いで敗死した敵の大将・景虎。彼が景勝への怨みを抱え、城へ近づく者をとり殺し、様々な災いを招いているのだと。そんな景虎を鎮め導くため、僧侶がひとり鮫が尾城へ向かうが・・・!? 景虎と直江。“運命のふたり”が出会い、壮絶荘厳な物語を紡ぎ始める。もうひとつの「炎の蜃気楼」がついに登場!
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換生した直江は、勝長の指示で不動山城へ向かっていた。そこに、直江の宿体の名を知る者が現れ、「裏切り者」と刃を向けられる!? 一方、景虎は勝長とともに不動山城へ向かう。景虎たちは途中、祟りを受け廃墟と化した村の惨状を目の当たりにする。そして、祟りは彼らをも襲い、絶命させようとしていた。そこに助けられた景虎たちだったが、祟りを鎮めるために贄として村人に捕らえられ・・・!
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