「フクシマ以後」の生き方は若者に聞け
寺脇研(著)
/主婦の友社
作品情報
3・11後、日本は新しい時代に突入した。そのことを理解せずに既得権益の保持に汲々としている旧世代。いまこそ、若者を信じて彼らに舵取りを任せてみよう。「ゆとり教育」で青年たちの創造力をこそ育て、彼らをラディカルな民主主義の主体としようとし、現在でも多くの学生や若者の息吹を肌で知る著者が、自分を含めて、既得権世代の総退場を促す書。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.5 (4件のレビュー)
-
自分はギリギリゆとり教育の手前の世代で、しかもそれ以前の教育体制の中ではいわゆる「エリート」に属していたこともあって、ゆとり教育に関してはアンチでした。しかし、最近になって「ゆとり世代」と活動すること…が増えて行く中で、彼らの柔軟さや、できない子を切り捨てるのではなく、自分の負担になってでも相互理解を進める姿勢に感心していたところに、運良くこの本に出会えました。
すでに「成長期」を過ぎた日本において、私たち以前の「やればできる」という価値観が意味をなさないこと、競争ではなく共生の発想のものに生きていること、シュリンクして行く社会において寄付やボランティアが重要であること、どれも非常に学びになりました。
多分この本は、今の若者と全く関わりのない人には受け入れられない内容だと思います。しかし、もし私のように若者が目の前で活躍する姿を見ていて、その姿に感銘を受けている方にはオススメです。なぜ彼らがそうなったのか、ヒントをくれます。
私たちは彼らより、確実に早く死ぬ。これからを生きる人がいいと思う道を、暖かく(放任するわけではなく)見守ることが如何に大事か気づきました。続きを読む投稿日:2014.02.23
著者は元文部省の官僚で、ゆとり教育を推進した経歴もあります。本書はゆとり教育の目的と有効性を改めて示すとともに、昭和50年(1975年)代以降生まれの若い世代に強い期待をかけ、将来を託すべきだと主張し…ています。
著者が官僚を辞めた後の活動や、本書に登場する若い世代の実績などから、ゆとり教育を推進した言い訳やポジショントークなどではなく、硬直化したこの国の仕組みを変えたいと心から願っていることを感じましたし、そのために若い世代の力が必要だと考えているのが伝わってきます。
私は団塊ジュニア世代に含まれますが、この世代はバブルを知っている最後の世代であり、社会を変えようというエネルギーには乏しい世代だと感じています。自分も勉強会や読書会をいくつか開いていることもあり、自分より若い世代の活動を同世代の他の人よりは見ていると思いますが、若い世代の人のほうが、会社や地域のコミュニティ、あるいは従来常識とされていたものから離れ、自由に活動している人が多いと感じます。
国に変革を起こそうとか、社会の仕組みを変えていこうとか、彼らはそういった大それたことは考えていないかもしれません。ですが自分たちが暮らしやすいコミュニティを作るためにどうすればいいか、常識にとらわれずゼロベースで考えているのが彼らの強みであり、私たちより上の世代とは違うといえます。
国の将来を彼らに背負わせるのは荷が重いとしても、もっと小さな単位での、コミュニティのあり方を若い世代に委ね、その積み重ねとして社会や国がなるようになっていく、そういう方向性は模索するに値するのではないでしょうか。
ゆとり教育は基礎学力を低下させ、若い世代は知識が足りないまま社会人になった、という批判はよく耳にしますし、若い世代自身がその批判を受けて、自信を失っている部分は否定できません。
ですが、団塊ジュニアより上の左代は、日本の経済が再び成長するという、いわば夢物語を前提として、前例や常識に考えが縛られ、結局何も現状を変えられない。現状を維持して自分たちは逃げ切りたい、という人は少数派だとしても、残りの多数は現状を変える意思はあっても、その方法を持っていません。ですが、その下の世代は現状を変える方法を持っているし、実践しています。
ゆとり教育というのは、前例や常識にとらわれず、自分たちの目や耳で情報を収集し、自ら考えることで、正解のない問題に対して答えを出していくことを求めた教育だと認識していますので、そういう教育を受けてこなかった私たちよりも、ずっと柔軟な考え方ができるのは当然かと思います。
というわけで、若い世代には期待しますが、丸投げではいけないというのも難しいところ。若い世代は考える力と行動力はあっても、知識と経験は上の世代のほうがありますから、相互に補っていかなければなりません。
また、上の世代下の世代とざっくりと分けていますが、当然同じ世代でも人によって考え方の違いがありますし、知識や経験、行動力の多寡にも差があります。その辺りは個性や多様性として受け止め、個々人が自分の納得する判断と行動を取れるよう、応援していきたいと思います。もちろん、自分自身も行動できるところは行動していきたいですし。続きを読む投稿日:2012.05.20
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。