なぜ人妻はそそるのか?
本橋信宏(著)
/メディアファクトリー新書
作品情報
夫人、奥さん、主婦、女房――かつてそう呼ばれた女性たちは戦後、いかにして男性を惹きつけ、「オンナ」を獲得してきたのか。団地妻、ビニ本、AV、出会い系・・・・・・メディアと現実の相互影響が育んだ「性的幻想」の究極を、アンダーグラウンド文化を追い続けてきた作家が綴る、知的でココロ高鳴る文化史。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- なぜ人妻はそそるのか?
- 著者
- 本橋信宏
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- メディアファクトリー新書
- 書籍発売日
- 2011.06.01
- Reader Store発売日
- 2012.02.03
- ファイルサイズ
- 1.7MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.5 (5件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
2011年刊。「人妻」をキーワードとして、小説、映画(いわゆるピンク映画を含む)、TVドラマ、AV、風俗をもとに、戦後から現代に到るまでの規範意識の変容、人妻への社会的目線の変容を解読。一般女性が求める男性像のハードルが高くなり、選ばれにくくなった男性側が癒しを求めて、男性への許容度が一般に高い「人妻」人気が亢進した。つまり、姦通・不倫を題材とするフィクションでは、不貞な関係が二人の障害の符牒から、癒しのそれへと変貌したというのだ。かかる解析は、感覚的には理解できなくないところ。
レビューの続きを読む
しかし、ただその一方、離婚後の生活費の貯蓄目的で複数特定者と関係を結んでいる人妻もいる。彼女の言は癒しとは程遠く、女性のしたたかさを感じさせる。まったくかなわないものを感じた。投稿日:2017.01.20
このレビューはネタバレを含みます
★★★★☆
レビューの続きを読む
遠すぎては見えないが、近づきすぎても見えない。
後に大きな歴史の転換点だったといわれる時代でも、そこでリアルタイムで生きている人たちは、その重大さになかなか気がつかないものだ。
まさ…に我々は革命の真っ只中にいたのだ。
それは人妻革命である。
本書曰く、近年エロ雑誌やAVにおいて「人妻」と名のつく作品が大きなシェアを占めているらしい。
それなら昔からあった、と思う人もいるだろうが、これまでいわゆる人妻ものは、統計的にあくまでもニッチなものであって、それがエロジャンルのメインストリームになった現在の状況というのは、歴史的にも初めてなのだという。
人妻ものの歴史は古く、最初期にこのジャンルに熱心に取り組んだひとりとして名前が上がるのが武野藤介だ。
彼が昭和20年代から30年代にかけて書いた人妻日記三部作(『人妻日記』ほか)は、日記形式の小説で一作目が不倫している妻の日記、二作目が不倫相手の日記、三作目が夫の日記という、なかなか凝った構成になっている。
興味をそそられる内容ではあるが、ブームを巻き起こすほどにはならなかった。
その後も人妻ものは作られるのだが、あくまでも売れ筋は独身の若い女を主人公にしたもので、人妻ものの企画を持ち込んでも「所詮、他人の女でしょ」とあまり良い返事はもらえなかったという。
それが近年になると前述したように様子が変わる。
エロ雑誌やAVだけでなく、風俗でも「人妻」と付けるだけで客の入りが違うのだという。
それだけではない。
以前なら風俗で働く女性は、25歳なら20歳、30歳なら25歳というように鯖を読んだ年齢をプロフィールに書き込んでいたが、今は“逆鯖”なのだという。
つまり、20歳の女性が25歳、30歳の女性が35歳と鯖を読んでおり、実際その方が客がつくというのだ。
その理由についての分析も本書では行われているので興味があったら読んでみて欲しいが、それより重要なことがある。
それは「女性は若いほうがいい」という有史以来の日本の常識が、歴史上初めてひっくり返ったということだ。
これを革命と呼ばずして何と呼ぼう。
それだけではない、人妻ものが売れているということは、前述した「所詮、他人の女でしょ」も過去のことになったということになる。
「他人の女だからこそ、いい!」というわけだ。
最近、芸能界は結婚ラッシュだ。
堀北真希や、福山雅治の結婚にガッカリしている人たちに言いたい。
そんな考え方は古い。
彼らは他人のものになったことで、より魅力的になったのだ。
スイッチひとつ切り替えるだけで、人生は如何ようにも豊かになり得る。続きを読む投稿日:2015.10.13
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。