詳説<統帥綱領> 日本陸軍のバイブルを読む
柘植久慶(著)
/PHP新書
作品情報
日露戦争や第1次世界大戦の“戦訓”をもとに昭和3(1928)年に編まれ、日本陸軍で将官・参謀など、限られた高級将校だけに閲覧を許された軍事機密<統帥綱領>。軍(司令官)以上の戦略・指揮の要諦を説いたこの“門外不出”の作戦指導書にもとづき、日中戦争や太平洋戦争は戦われたと言っても過言ではない。敗戦直後にすべての原典が焼き払われた。本書は、日本陸軍を動かした<統帥綱領>のエッセンスを、現代人に向けて軍事とビジネスの両面からより分かりやすく解説。「総力戦――速やかに戦争目的を貫徹すべし」「政略と戦略の微妙な関係」「すべての軍事行動は迅速を尊ぶ」「前線から遠く離れた司令部は硬直化する」「膠着状態は決して負けではない」「兵力の集中は時間との競争」「土壇場での兵力温存は危機を招く」「単独による各個撃破が他を動かす」など、戦後は兵書のみならず経営哲学書としても名高い“日本陸軍のバイブル”が今に甦る!
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商品情報
- 著者
- 柘植久慶
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2011.09.01
- Reader Store発売日
- 2011.12.09
- ファイルサイズ
- 1.1MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 2.5 (5件のレビュー)
-
本当は解説など必要なかった。私は、「統帥綱領」そのものを読みたかっただけなのだ。「軍事機密」「”門外不出”の作戦指導書が現代に甦る!」と帯にある。<統帥綱領>そのものを読みたかったのだが、読んでみると…「1.本文」「2.主に近代戦を例に出しての解説」「3.ビジネスに活用する『ポイント』」となる。
正直に言おう。まったく面白くない。特に、「3.ビジネス活用ポイント」なんかは反吐がでるほどだ。
ゆえに本書の「解説」「ポイント」はさておき、現存する全<統帥綱領>本文についてのみ感想を書くと、実は、恐ろしいほどのビジネス書っぷりが発揮されている。官僚や組織が大きくなるとマニュアル化がすすみ、それを指導する立場の人間は規格を作り、指導者までもマニュアル・明文化し、定義していく。作戦においてもこれが正解であるといわんばかりの方法論を羅列していく。もちろん、「この時は退却せよ」などと書いているわけではなく、例えば「56.会戦指導の方針ひとたび確定せば、状況の変化に幻惑せらるることなく、明快なる判断、堅確なる意志をもってこれが遂行を図り、如何なる場合といえども、作戦の根本目的を逸するが如きあるべからず。」とある。これは、何を伝えているのか。
1)上からの作戦を守れ。
2)自分で判断し、逐次最良の方法を選べ。
ということなのだが、この文章を必要とするのは如何なる人間なのだろうか。明文化すると陳腐化する思想と高等化する思想がある。
崇高な作戦意志が陳腐化する第一段階にこのような組織指導者のためのマニュアルがあるといっても過言ではない。
この本でよくわかることは、指導者にはマニュアルはないということであった。そのことは、56を読めば書いてある。続きを読む投稿日:2011.09.26
「統帥綱領」の存在を初めて知ったのは「目黒警察署物語―佐々警部補パトロール日記」(佐々淳行)だったと思う。その後「陸軍士官学校の人間学」(中條高徳)でも取り上げられていて、ぜひ読んでみたいと思っていた…。
今回、読んでみて感じたのは、書かれている多くの場面が具体的に想像できなかった(=内容が理解できなかった)こと。そのため、それをどのように職場に応用すれば良いか(これが読んでみたいと思っていた大きな理由)もよく分からなかった。
著者はポイントとして、ビジネスシーンへの応用例を挙げているのだが、どうも本論とは的外れなような気がして仕方ない。
結局、これを読むには、その内容を理解する能力が必要であり、当時これを読んだ高級指揮官は、それまでに陸軍内で相応の教育を受け、その内容を理解できる能力を持っているのだと思う。
そう言った意味で、前二著の作者は、その内容を自分の経験と合わせて、読者に紹介していたように思う。続きを読む投稿日:2013.06.30
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