話せぬ若手と聞けない上司
山本直人(著)
/新潮新書
作品情報
「社員が働かない」のか「ベンチがアホ」なのか。上司と部下の間には暗くて深いミゾがある。会社をギスギスとさせ、士気をジワジワと下げてしまうこの「世代のミゾ」はどうすれば解消できるのか。一見、理解不能な若者たちとどう話し合えばいいのか。豊富な対話例をもとに、ケータイ世代の若手とその上司世代、それぞれの想いや背景を考える。そこから、会社に風を通すための知恵が見えてくる。
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商品情報
- シリーズ
- 話せぬ若手と聞けない上司
- 著者
- 山本直人
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2005.09.20
- Reader Store発売日
- 2011.11.25
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 190ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (17件のレビュー)
-
若手と上司の壁とは?
→現状に対する不満や不甲斐なさからの逃げとしてちょっと高いハードルにすり替えがち
社会に出てからの勉強は
1.徹底的に疑うアタマを作る
2.相手の気持ちを想像する
遠回りをして…みようという気持ちから発見することに何かがある
ビジネスにおいては努力と結果は比例しない
異なる価値観は理解するのではなく、認める
理解できるはずという思い込みが壁を作っている続きを読む投稿日:2012.12.09
このレビューはネタバレを含みます
★2016年11月12日読了「話せぬ若手と聞けない上司」 山本直人著 新潮社新書 評価B
レビューの続きを読む
KI活動で明らかになって上がってきた問題に『上司を怖がる若手チーム』があり、その根本原因が書いてありそうだっ…たので、早速読んでみた。答えの一部がそこに提示されているように思えた部分はあった!筆者は1986年慶應義塾大学法学部卒業で、博報堂の人事部で新入社員教育に従事した経験を持つマーケティングと人材育成の評論家。
高校までの勉強は、答えを求めるのが目的、しかし、それ以降は、自分で考えて答えを出していかなければならない。でもどうしてだろう、どうすればいいのだろうと自問自答が求められる上に、正解は分からない。そこに現代の若者たちは困惑しているのではないか?
本来は、大学で答えのない自問自答を繰り返すはずが、90年代以降の就職予備校化した大学教育で、安易に答えを求め続ける学生がそのまま社会人となっている。さらには、インターネットで一見正解らしきものが入手できる。
さらには、運動部の衰退や時代の変化で縦の上下関係が緩み、自らの人間関係が限定的となる中で、選択的に自分がコミュニケーションできる人としか関係を取り持ってこなかった若者が増加。
加えて、戦後生まれの子には甘いベビーブーマー以降の親たちに甘やかされて育った世代が、社会人となり、初めて接する多様な先輩上司、となれば、コミュニケーションにプアなために、おそれるしかかくなっていると見える。先輩、上司による姿勢や行動の否定は、人格の否定と若者たちは感じてしまっているらしい。
先輩上司は、理解できないけど、認めてみよう!という態度で臨んでみたらいかがか?
P183引用
親たちの作った戦後の時代を引き継いで、もっといい未来にしたいと心のどこかで思っている。
ただ、どうしていいのかわからない。たくさんの情報に囲まれて育ったのに、社会に出ようとした途端に話をしてくれる大人がいないように思えてしまう。その責任は彼らにもある。
閉じた系の中で暮して来たために、対話の術を知らなすぎる。しかし、似たような状況は大人にもある。
あまりにも対話が少ない。もう少し踏み込んでお互い話してみればいいのにと思う。会社というのはそうやって世代から世代へといろいろなことを伝えていく懸け橋のような役割を持っている筈だ。それなのにお互い妙な距離を置いている。続きを読む投稿日:2016.11.12
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