デカルトの密室
瀬名秀明(著)
/新潮文庫
作品情報
ヒト型ロボットが実用化された社会。ロボット学者の祐輔と進化心理学者の玲奈は、ロボットのケンイチと共に暮らしている。三人が出席した人工知能のコンテストで起こった事件から、悪夢のようなできごとは始まった。連続する殺人と、その背後に見え隠れする怜悧な意思が、三人を異世界へ引き寄せる――。人間と機械の境界は何か、機械は心を持つのか。未来へ問いかける科学ミステリ。
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商品情報
- シリーズ
- デカルトの密室
- 著者
- 瀬名秀明
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2008.06.01
- Reader Store発売日
- 2011.10.21
- ファイルサイズ
- 1.6MB
- ページ数
- 618ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (33件のレビュー)
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難しい!でも興味深い
2005年にこの内容で執筆出来ていることがまず驚きです。最近のロボットの話やAIの情報とくらべても色あせることなく十分に新しさを感じます。
そこにデカルトがからんである部分は哲学書のような感じもあり…、難しいけど興味深い作品です。続きを読む投稿日:2017.10.14
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このレビューはネタバレを含みます
ロボット工学と哲学、AIの自我の発達を主軸としたSFミステリ。
レビューの続きを読む
天才科学者にして人形のような美女、フランシーヌ・オハラが初恋をこじらせた挙げ句、同じ名を授けられた我が子もその初恋を引き継ぎ、その子の父…親である真鍋があの手この手でフランシーヌの気を引こうとする。
だが、結局は主人公である尾形祐輔と心理学者である一ノ瀬玲奈と、二人の間で自我を発達させたロボット・ケンイチを凌ぐことは出来なかった。
他者を人形のように捉えていた本来のフランシーヌが、十四歳の頃にたった一度だけチェスをしてキスを交わした少年にこだわりまくっていたのが、そもそもの原因。
めっちゃくちゃ面倒臭い上にとんでもなく執念深いので、フランシーヌは自分が思うほど人間性が欠けていたわけでもなく、共感性が乏しかったわけでもない。
つくづく、フランシーヌは面倒臭い女だった。
そもそも、「人工知能の人間性を計る」という大会に出たフランシーヌ人形に娘フランシーヌが隠れていると解ったのであれば、フランシーヌ人形の優勝が取り消されるはずだ。
ロボットの中に人間がいたとあっては、大会の趣旨が根幹から台無しにされているからだ。ぐだぐだと哲学を議論し合う前に、大会の主催者に連絡を取るべきではないだろうか。
真鍋の行動理念もさっぱり解らない。尾形を誘拐してロボットと尾形によく似たロボットに摩り替えたのは真鍋だろうし、その尾形ロボットを一から設計して部品を調達して造り上げて配線してケンイチと同期出来るように設定したのも真鍋だ。
大会当日に尾形を科学者としても人間的にも辱めて、フランシーヌの初恋の相手に対して意趣返しをしたかったんだろうが、手が込みすぎていて回りくどい。とんでもない手間と金と時間を掛けている。
真鍋が青木を遠隔操作したフランシーヌ人形で殺害した理由は、「フランシーヌ人形をダッチワイフにしていたから」ということなんだろうが、当の本人も主人公側も誰一人として言及しないので動機が解らずじまいになっている。読者は宙ぶらりんだ。
娘フランシーヌの四肢を切断して着脱可能なロボットの義肢を装着した、とあれば、その施術を行った医師が存在しているはずである。
義肢を動かすプログラミングは真鍋が行ったとしても、事故や病気でもない子供の四肢を切断するとなれば、虐待以外の何者でもない。子供の成長に伴って切断面の骨は成長してくるので、適切な処置も必要なのだが、それらしい描写はない。
娘フランシーヌが窓の外に現れて落下した、という出来事は立体映像か何かだったのだろうが、それに関する説明もなかったように思える。
テーマと技巧に凝りすぎて、ミステリの部分がすっかすかになっている。
世界規模の大騒ぎになったのに、フランシーヌ人形が一般に流通しているのが理解出来ない。リコールにはならなかったとしても、自主回収されるべきだ。尾形と玲奈が手元に置いておく心情もさっぱり理解出来ない。あれだけの目に遭ったのなら、ロボットそのものはさておき、フランシーヌという「人間」が気色悪くてたまらないと思うのだが。
哲学云々に重きを置きすぎて、ストーリーと登場人物の行動理念がぐちゃぐちゃになっている。そうはならんやろ。
レナと玲奈の呼び方が違うことに意味があるのかと思いきや、特に何もなかったのも肩透かしだった。続きを読む投稿日:2021.06.12
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