小説
球形の荒野 新装版
シリーズ内の平均評価:
(5)
奈良の唐招提寺を訪ねた芦村節子は、芳名帳に大戦中の外交官だった亡き叔父・野上顕一郎の独特な筆跡を見た。名前は違うが、こんな変わった筆跡はほかに見たことがない。叔父は戦争末期、スイスで死亡しているはずだ。しかし、もしかしたら……と疑いが彼女の胸に湧いてくる。野上未亡人・孝子とその娘・久美子、節子の夫・亮一は、節子の話に取り合わないが、久美子の恋人である新聞記者・添田彰一は、筆跡の話を聞いて、ある予感を受ける。著者会心の国際謀略ミステリー!
便利な購入方法
-
-
新聞記者・添田彰一は、恋人・野上久美子の父が「戦時末期にスイスで病死」と報じられたにもかかわらず、生きているのではないかという疑惑を確かめるため、ひそかに取材を始める。とたんに立ちはだかる障害。どんな事実が戦争末期から今まで隠されてきたのか? 久美子の回りに起きる奇怪な事件の意図は? 戦争終結時の国際外交の裏舞台と絶ちがたい骨肉の愛が交錯し、そこに殺人事件が発生する。松本清張ならではのスケールで描く、国際謀略ミステリーの傑作!
-
-
奈良の唐招提寺を訪ねた芦村節子は、芳名帳に大戦中の外交官だった亡き叔父・野上顕一郎の独特な筆跡を見た。名前は違うが、こんな変わった筆跡はほかに見たことがない。叔父は戦争末期、スイスで死亡しているはずだ。しかし、もしかしたら……と疑いが彼女の胸に湧いてくる。野上未亡人・孝子とその娘・久美子、節子の夫・亮一は、節子の話に取り合わないが、久美子の恋人である新聞記者・添田彰一は、筆跡の話を聞いて、ある予感を受ける。著者会心の国際謀略ミステリー!
-
-
-