ソムリエ見習いの紫野原(しのはら)みやびは、知ったかぶりのお客の間違いを指摘し、その客を怒らせてしまった。しかし、その客の連れとして来ていた神咲雫(かんざき・しずく)のみごとなデキャンタージュによって救われる。実は彼は世界的に有名はワイン評論家、神咲豊多加(かんざき・ゆたか)の息子であった――。神の気まぐれが生み落とした“一本のワイン”を巡る、罪深き人間たちの物語が始まる。
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『第十の使徒』編、開幕!神咲雫(かんざき・しずく):4勝、遠峰一青(とおみね・いっせい):5勝で迎えた一戦は、神咲豊多香(かんざき・ゆたか)が遺した、かつてないほど「難解で複雑」な記述から幕を開ける。攻略すべきは、人生を狂わせるほど底知れぬ魅力を放つ魔性のワイン、ブルゴーニュのピノ・ノワール。崇高さすら感じられるほど、香りも味わいもエレガントなワインたちだが、はまればはまるほど、抜け出せない「迷宮」でもあった。
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幸運に抱(いだ)かれて出逢い、儚(はかな)く別れゆく――「それもまた、ワイン」。ワイン界に輝く稀代の雄・遠峰一青(とおみね・いっせい)を鋭敏なワイン感覚(センス)で補佐(サポート)してきたローラン。ワインがつないできた愛と信頼の関係にも終わりの時がやってくる。一青が選んだ別れのワインとともに、パリでは新たな出逢いの杯(グラス)も――。
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「困難」の巨壁を越えし者、『第九の使徒』の紅き抱擁を受けよ。――「勝利の女神」を求め「困難」の路(みち)を疾(はし)る一青(いっせい)、その姿を追走し、イタリア中部を激走する雫(しずく)、迎えるは、瞬時にワインの銘柄を見抜く天才・クリストファー。歓喜の空の下、『第九の使徒』を戴冠する者は!?日本のエンターテインメント祭典 in パリ「Japan Expo Awards 2011」最優秀青年漫画賞、受賞!
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『第九の使徒』へ駆けよ! イタリア中部の黄金郷を--。イタリアの紅き至宝「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」。その「勝者のワイン」へと奔(はし)り出した雫(しずく)、一青(いっせい)、クリス。初の三つ巴戦は、恋も友情も揺れる大乱戦へと!
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『第三の男』天空より現る。――神咲豊多香(かんざきゆたか)が最期の杯(グラス)に選んだアンリ・ジャイエのワイン。その香りを纏い『第九の使徒』の記述の公開場に舞い降りたのは神咲雫(しずく)と遠峰一青(とおみねいっせい)を凌駕するよう宿命づけられた男――。未知なる天才クリストファー・ワトキンスの参戦により、波乱の『第九の使徒』編が開幕する!!
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『第八の使徒』完全捕捉! その一本は、神咲豊多香(かんざきゆたか)が憧れた高潔な「マドンナ」。彼女に謁見を許された者は、心せよ。万人を虜にする官能の芳香(アロマ)に酔いしれぬよう――。雫(しずく)と一青(いっせい)が用意したそれぞれのワイン。その二本のシャンパーニュには決定的な違いがあった! 豊多香が遺した『使徒』に隠された“マドンナ”を探し出したのはどちらなのか……!? 『第八の使徒』編、決着!
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『第八の使徒』編、開幕! 「そのワインは一人の女性であり“マドンナ”である」雫(しずく)の父・豊多香(ゆたか)が胸を焦がし、手の届くことのなかった女性がいた――。彼女への想いをつづった『使徒』は、気高く黄金に煌めく「出会いのワイン」。豊多香が遺した記述のなかの“マドンナ”を捜し出し、そこから『第八の使徒』を見つけようとする雫。一方、一青(いっせい)はワインから“マドンナ”を捜すというが……!?
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メドックマラソンを終えた神咲雫(かんざき・しずく)はボルドーに残り、父・豊多香(ゆたか)のもうひとつの“原点”を探し続ける。永遠に続くワインの「道」を示す一本とは、何か!? また、雫が勤めるワイン事業部に廃部の危機が。吸収合併の前に、部の存在意義を示すには、シャンパーニュを凌駕する可能性を秘めた、まだ知られぬ産地の“泡(スパークリング)”を探す必要があるのだが……!?
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ワインを飲みながら走る42.195キロ。メドックマラソン編、スタート! 『第七の使徒』対決は、完膚なきまでの敗北。使徒対決そのものに疑問を感じた雫(しずく)は、闘いからの離脱をほのめかす。そんな折、雫は世界最高のワイン銘醸地のひとつ、ボルドー左岸で催される「メドックマラソン」の存在を知る。亡き父・豊多香(ゆたか)のワインの原点を捜すため、そして使徒対決の意味を見つけるため、雫はマラソンのスタートラインに立つ。
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『第七の使徒』は未完成の芸術、サグラダ・ファミリア。雫(しずく)と一青(いっせい)は自らの感性を信じ、それぞれの新世界(ニュー・ワールド)へ――。そこには「人の力」が生み出す奇跡があった。父・豊多香(ゆたか)が示すワインに辿り着くのは果たしてどちらの天才か……!? 孤独を知り、人の輪を感じる『第七の使徒』編、完全決着!!
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「このワインは永遠の未完成、サグラダ・ファミリアである」。明かされた『第七の使徒』の表現。それは、人の力を信じ、あきらめることなく夢を紡ぎ続けるその先にあるもの――。そこから『使徒』がフランスを中心とする“旧世界”のワインではないと確信した遠峰一青(とおみね・いっせい)はアメリカへと向かう。一方、同じく“新世界”のワインに着目した神咲雫(かんざき・しずく)が向かったのは……!? ひとつのワインを想い、それぞれの新世界(ニュー・ワールド)へ――。
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ボルドー右岸――。そこは小さなシャトーがひしめき合うワインの宝石箱。 サンテミリオンの美しき石造りの佇まい、深き森のような神秘の葡萄畑が、ボルドー右岸の未知なるワインとともに、雫(しずく)たちを魅了する――。太陽ビールの、レストラン事業部とワイン事業部で争われた、対決の行方は?
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