
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【収録作品】 毒婦A子 あの世のあいつ 聖地の女 母の骨嚙み 幸福の王子様 運命のあなた 北海道の廃ホテルで殺された、解散した男性アイドルグループの一員、南田蒼太。彼を取り巻く人間たちの愛憎が描かれる。 蒼太本人の素顔はまったく見えてこず、気持ちが悪い。空っぽ、なのだ。周りはそこに自分を投影して蒼太に執着していく。 面白いのだが、読み心地はよくない。
2投稿日: 2026.04.28
powered by ブクログ一つの出来事が周りに与える影響の大きさを知る。 元アイドルグループの一人が殺害される。 その一つの事件によって周りの人たちに与える影響の大きさに驚愕しました。 人の欲望と執着の悍ましさを知ることができる恐ろしい小説でもありました。 なぜ、殺されたのか?誰が何のために? 自分の理想や正義を押し通す強さも感じました。 でも、それが世間から見たら気持ち悪い行動でも、自分にとっては正義だと感じる。 それを考えると人の行動を批判するのも考え用だと感じました。 とても奥深い作品でした。あまり気持ちのいい小説ではないですが読む価値は大いにあると感じます。
35投稿日: 2026.04.26
powered by ブクログ人気アイドルグループのメンバーの死をきっかけに、関係者それぞれの視点から、隠されていた感情と関係性が少しずつ浮かび上がっていく。 まずタイトルのインパクトが強烈で、その違和感のまま読み始めることになる。 ただ読み進めるうちに、その言葉が持つ意味の重さがじわじわと効いてきて、気持ちはどんどん沈んでいく。正直、誰にも共感できないし、感情的には距離を置きたくなる。それでも「なぜここまで歪んでしまったのか」という理由を知りたくて、読む手が止まらない。 描かれているのは、人間の裏側そのもの。愛情、依存、嫉妬、執着——どれもありふれているはずの感情なのに、ここでは歪み切った形で表に出てくる。一方で、アイドルという“見られる存在”に対する憧れや理想像も同時に描かれていて、その「表」と「裏」の落差が妙にリアルで、どこか滑稽ですらある。だがその滑稽さは笑えるものではなく、むしろぞっとする種類のものだった。 視点が切り替わるたびに、それぞれが見ている世界のズレが浮き彫りになり、バラバラだった事実が少しずつ繋がっていく。読み手は断片を拾いながら全体像を組み立てていくことになるが、その過程で「見えてしまうもの」が増えていく感覚がある。この構成の巧さが、読後の重さをさらに増幅させている。 結局のところ、誰一人として理解できない人物はいない。共感はできないのに、「そう考えてしまう気持ちは分かる」と思えてしまう。その感覚が何よりも怖かった。人間は状況次第でここまで歪むのか、という現実を突きつけられるような読書体験。 嫌な物語だった。読んでいて楽しいとは一度も思わなかった。 それでも、読み終えたあとに強く残るものがあり、簡単には切り離せない。タイトルの意味も含めて、じわじわと後から効いてくる一冊。
10投稿日: 2026.04.25
powered by ブクログ元アイドルに執着する人と当事者と… 業と欲望が渦巻くミステリー #大好きな人死んでくれてありがとう ■あらすじ 七人組の男性アイドル、ファンキーカラーズが解散してから七年後。グループメンバーだった南田蒼太は会社員として働くも、廃墟になっていたホテルで殺害されてしまった。 この事件をきっかけに、同僚の中年女性、他のメンバー、マネージャー、週刊誌の記者など関係するさまざまな人々の人生が狂い始める… ■きっと読みたくなるレビュー 人間の素直で正直な感情をしたためた物語なのに、なぜこんなにも不愉快になるんでしょう。最初から最後までイヤな気分にさせてくれるミステリーです。 かつて武道館でもライブを行ったアイドルグループメンバーを中心に物語が展開。北海道のお菓子メーカーに勤務していた南田蒼太が殺害されてしまう。ストーリーは連作短編形式になっており、彼の死に対してひとりひとりが群像劇のように描かれていく。 悲しい出来事にも関わらず、彼らはその死を利用するかのように自分の欲望を満たしていくのです。気持ちいいくらい自分中心なんすよ、ひとりずつ説教したくなっちゃいますね。 とにかく男のバカさと、女の粘っこさが良ーく描けてるんですよ。特に分かりやすいのは元メンバーの中村由貴斗と毒婦の丸木ですよね、キモいというよりも悲しくなってくるんです。あまりにも弱く、自分に甘いよねー。 そして終盤になると、元メンバーでリーダー格である雪宮純が登場。謎解きとしてもイヤミスとしても盛り上がりを増してきて、人間の業をいやというほど味わえますよ。 あと本編とは関係ないですが、齋藤明里さんの解説が素晴らしかったです。丁寧に整理・分析されてるし、洞察も深いですし感心しました。 ■ぜっさん推しポイント 推し活ってピンと来てなかったんだけど、最近応援したくなるアーティストが出てきて気持ちがわかるようになった。SNSを観たり、グッズを買ったりするうちに、自分自身にも活力が帰ってくるんすよね~。思った以上に素敵な体験です。 ただし執着してしまうと、生活や価値観が歪んでくる。執着の根源って、自分自身を客観的にみれなくなるということだと思うんだよね。マイペースで生き、他人の意見を吸収しないように隔絶すると、都合の悪いことは見なくなっちゃう。 やっぱり好きな人を追っかけるのも、まずは自分がしっかりすること大切ですね。
91投稿日: 2026.04.24
powered by ブクログ解散した男性アイドルグループのメンバーだった南田蒼太が北海道の廃ホテルで殺された。彼の死によって自分の存在価値を見出したい欲望やエゴなど描かれていく連作短編。そして蒼太の本質などを浮かび上がらせていく。誰かの死や不幸などでお祭り騒ぎなっていく人間の心理の醜さ。一気に読めて面白かった。
0投稿日: 2026.04.22
powered by ブクログ人を好きになる気持ちって、本来はすごく純粋であたたかいもののはずなのに、ただ「好き」だけじゃ終わらなくて、嫉妬したり独り占めしたくなったり、時には誰かを遠ざけたくなることもあるんだなと感じました。 恋愛や母性も含めて、大切な感情だからこそ、少し行き過ぎると形が変わってしまうのかもしれない。そんなことに気づかせてくれる一冊
18投稿日: 2026.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あれだけ周りの人の気が狂ってるのに、殺された本人がどういった人物なのか、本当は何を考えてたのかふわっとしたまま終わったから消化不良₍ᐢ •-•̥ᐢ₎ 途中までは各章の二転三転具合がおもしろくて読んでたけど、後半は帳尻を合わせるための後付け要素が多く感じて残念〜 特にエピローグは不要かなと思ったから、ここに本人目線のびっくり要素入れてほしかった
0投稿日: 2026.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!いろんな人から見る蒼太が全然違ったな。田舎だから仕方ないかもだけど銅像はやめて欲しいな、、 純は蒼太のことが欲しかったんじゃない?と思ってしまった。
0投稿日: 2026.04.15
powered by ブクログ地元のパートのおばちゃんたちがうざく怖かった。アイドルをしてた時も、やめた後も、死んだ後もロクな人がいなくてそうたが本当はどういう気持ちでいたか、描かれていないけどそこまで想像していくのが面白い。
9投稿日: 2026.04.12
powered by ブクログ元アイドルが殺害されたお話。 被害者はとても人当たりの良い人だった、周りの人達からの評価も高く敵を作ることをしなさそうな人がなぜ殺されたのか。でもそんな完璧な人間なんてなかなかいないよなぁ、誰にでも裏の顔ってあるよなぁって思った。 周りの人達は彼に狂わされていたのか、それとも自分自身で狂っていったのか。 彼は何を考えていたのか。 解散ライブで彼が言っていたあの… 読み終わり、謎が謎のままでした。
0投稿日: 2026.04.12
powered by ブクログやっぱり帯大事! 最後の最後まで、読まないと! それぞれの承認欲求が、うざい! ところで事件は? 自己都合が何故か心地よい
0投稿日: 2026.04.11
powered by ブクログキャッチーなタイトルに違わず、想像以上の強烈なイヤミス。 元男性アイドル・南田蒼太が、北海道の廃ホテルでめった刺しの遺体となって発見される。 衝撃的な幕開けから、物語は六つの視点を切り替えながら進む。 しかし、語り手が増えても犯人像は一向に輪郭を持たず、浮かび上がるのは、歪んだ承認欲求と狂気ばかりだ。 まさき作品のテーマである“母親の愛”も本作の鍵に。 終盤、真相が明らかになる頃には、空虚を抱えて生きていた南田蒼太よりも、周囲の人間の底なしの欲望のほうがよほど恐ろしいと痛感させられる。 人間の浅ましさに戦慄する読後。
7投稿日: 2026.04.09
powered by ブクログ初読み作家さん! イヤミスとのことで、メチャメチャイヤな気持ちになるのを期待してましたが、ホンマにイヤな気持ちになれました!イヤミスっ!
1投稿日: 2026.04.08
powered by ブクログイヤミスは初めて読んだけど、個人的には合ってないかな笑 人間の本当の顔みたいな部分の描写はある意味秀逸な作品だと思った! 人間、綺麗事だけじゃないよな〜
0投稿日: 2026.04.07
powered by ブクログ個人的には最後の展開はうーん...と思ってしまいましたが、各々の内面に潜んでいた闇が1人の死をきっかけに次々と炙り出されていくようで面白かったな
13投稿日: 2026.04.06
powered by ブクログAmazonの紹介より 元アイドルが刺殺された。それは惨劇の連鎖の始まりだった――。 イヤミスの神髄を極める、驚愕のラスト。 『あの日、君は何をした』シリーズ著者による傑作ミステリ! 解散した男性アイドルグループの一員、南田蒼太が何者かに殺された。 北海道Y市の廃ホテルで、めった刺しの遺体で発見されたのだった。 メディアは騒ぎ立て、警察は地道な捜査を開始する。 事件当夜に南田と会った同じ職場のパート女性、グループの元メンバーたち、十代で孤児となった南田を引き取った伯母とその娘……。 誰もが昏い秘密を抱えるなか、驚愕のラストが待ち受ける傑作ミステリ。 元アイドルの死によって浮き彫りになっていく歪んだ愛情や欲望が、なんとも言えない不気味さと気持ち悪さがあって、人間の生き様による恐怖を感じました。 イヤミスと本の帯では紹介されているものの、冒頭のシーンでは、アイドルのキラキラした雰囲気があって、そのギャップが凄かったです。 ただ、その雰囲気はそこだけで、第1章から不穏な空気が立ち込めていきます。 群像劇なのですが、それぞれ元アイドルの死を使って、自分を輝かせようと得策する人間の浅ましさがなんとも気持ち悪さを放っていました。 悪いものでも、自分の都合良いように扱う。人間の良からぬ欲望が渦巻いていて、嫌な気持ちにさせられます。 全6章で、1章ごとに主人公が変わっていきます。次は誰が主人公なのか、そういったワクワク感が一方で、まぁみんなどこか異常性を放っていたことに、知り合いの死ってそんなものなのかなと思ってしまいました。 そして、それぞれの章の最後に向かっていく展開は、なんともホラーチックな要素も含まれていて、ビビりました。 蒼汰の呪い!?と思うかのような不可思議なものもあるのですが、おそらくホラー要素のないミステリーになっているかと思います。 果たして、蒼汰の事件の真相は?その事実を知ると、蒼汰の印象がガラリと変わって、驚きました。 キラキラしたアイドルの裏の顔は、みんな黒く、なんだかがっかり感もあって、悲しい気持ちになりました。 アイドル達に翻弄される人達の欲望は、なんとも異常性を放っていて、イヤミスとも解釈できるラストに気持ち悪さがあったのですが、人々の表の顔と裏の顔の対比がミステリーとして楽しめました。
8投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログ久々のまさき先生。三ツ矢&田所シリーズが面白かったので、期待して読みました。 お話の感じは全く違うものだったので、賛否両論あるかと思いますが、私は面白かったです。人が人によって見せてる部分が違うこと、そして、それを勝手に解釈されてること。当たり前に気付けるのも読書の良いところです。
31投稿日: 2026.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルがキャッチーで思わず読んだ本。殺された元アイドル南田蒼太について周りが騒ぐ、死人に口なしを地で行くようなみんな勝手なことを言う。最初の毒婦A子さんは周到に仕込んだつもりなのに加害者になれなかった、由貴斗の自殺行為も真実は…出てくる人のイヤさ加減すごいな。
1投稿日: 2026.04.03
powered by ブクログタイトルが気になって読んでみた。 蒼太目線の章が欲しかった。 誰にでも好かれる優しいアイドル、本当はどんな事を考えてたんだろう? みんなそれぞれ偏った愛の形。そうさせてしまう蒼太の魅力がもっと知りたかったなぁ。 毒婦A子は笑えた。後の章に出てきた時は怖いもの見たさでちょっとワクワクした。
52投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな作者さんなので、『驚愕のラスト』を心待ちにしていたけどそこまでではなかった。 結局、南田蒼太ってただのクズだったんじゃ…って感想。 幽霊の存在を散らかせてきたのも結局よくわからなかった。 黒幕はプロローグで「こっち、こっち」と呼んだ春子の母親なのか?
12投稿日: 2026.03.31
powered by ブクログ南田蒼太の何がそれほど、皆を虜にするのか。 ちょっと私には理解できなかった。 人は、自分が望む形を、言葉を、与えてくれる人を渇望してしまうのか、と自分自身に問いかけてもみたけれど。 この登場人物たちは皆それが行き過ぎている気がした。 何ともフックのある題名の、真相を探る300ページ。 頭の中で相関図を作るのが少し大変だった。
4投稿日: 2026.03.27
powered by ブクログ元男性アイドル南田蒼太が殺された事件を皮切りにそれを利用しようとする人々のストーリーが章ごとに分かれて語られていた。読んで初めてタイトルの意味が分かった、そんな本だった。 早くに両親を亡くし愛を受けるべきだった子供時代に受けられなかった南田蒼太は、愛されたいという無意識の欲求が相手が求める人物像を演じることに繋がった。それが彼らを依存させた。これが物語の根幹である。 エピローグの南田の隠し子、春子の視点が気になった。 南田に捨てられてもなお忘れられない母、死んだ南田に熱狂する女たち、友人の娘を欲しがる元メンバー、そして彼の元恋人のキャスターの女、すべてが南田中心に回っていた。それで春子はいつしか俯瞰した目線で見ていた。するとすべてがすごくバカらしく、茶番のように思えた。もう彼の世界から抜け出したい、その想いで芸能界を引退して今では地元で億ションの最上階に夫と子供と住んでいる。それでもつまらない、と思っている。 彼女もまた南田の呪縛に囚われているのだろうか それは南田の娘であり、人生の半分近く南田の影響を受けたからなのかもしれない。 もしくは南田関係なく人生がうまくいきすぎて逆に「つまらない」と思ったのか、真偽は確かではない。
1投稿日: 2026.03.27
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誰が南田蒼太を殺したのか、ページをめくる手が止まらず一気に読んでしまった。 登場人物達の自分は間違っていない、自分こそが蒼太の特別だと思うドロドロとした欲望が読んでいて目を背けたくなるような嫌な気持ちにもなるが、私にもそんな人間としての欲求はあるんだろうなと思うと謎の親近感というのか、上手く言い表せない変な気持ちになる。 最後まで蒼太の心情は分からず、皆が蒼太という人間を自分の理想の姿の為に利用していたと思うとせつない気持ちになるが、人間は互いを利用しあっているものだなとも思う。
0投稿日: 2026.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろすぎる。 森そらりがこれほど重要な人物だったなんて。 というか高校教師とやる蒼太もその教師もキモすぎる、蒼太のなにがこれほど女を魅了させるのかはあまりよくわからなかった。
0投稿日: 2026.03.25
powered by ブクログ男性アイドルグループとして活動した期間は10年で、解散した7人のメンバーたちはそれぞれの道を歩む。 その一員である南田蒼太が、地元の北海道で伯父の菓子メーカーで働いていたのだが、廃ホテルで遺体で発見された。 メディアは騒ぎ、警察は捜査を開始するが…。 南田蒼太と同じ職場の中年女性が、自分が殺したと仄めかしたり、同じグループの元メンバーの嘘や妄想、週刊誌の女性記者の不審な行動、甥の蒼太にのめり込んだ伯母の執着、かつてのマネージャーや今も芸能界で活躍する雪宮純やその彼女たちなどが、彼について語り、自分のどろどろとした心の内を吐露していく。 みんな誰かに認められたいという欲求が、歪な行動となっていったのか…。 執着というものに囚われ過ぎたのか…。 それは歪んでいて、心の底で渦を巻く、どす黒い欲望である。 誰もが少しはある汚さかもしれないが、ここまで曝け出すとは…。 気分がよろしくないままに終わってしまった。
69投稿日: 2026.03.24
powered by ブクログ惹き込まれて一気読みはしつつも、いつものまさきとしかさんを期待して読んだため正直物足りなさを感じてしまった ただ、自分が好きな童話がモチーフになっていたのはよかった!
18投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ三ツ矢・田所シリーズと勘違いして買ってしまった。ただこの本は、表向きミステリーでありながら、人の欲求をありのまま表現していて面白かった。単純に驚かされる部分とじわじわ人の怖さを感じるストーリーが恐ろしさを強調していた。比較的読みやすく、どんどんさきがきになってしまった。個人的には、単純にミステリーを楽しみたい人にはおすすめしない。
1投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物のほとんどが裏表があり、人間らしくて良かった。 安心してください。はいて・・・・ませーん! が何故か心に残ってしまった
1投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログうっわ、すっきーーーー!!!! ってなりながら読みました。 ただ、レビュー見てると好みは分かれるようで(笑)私が少数派なのか?と笑ってしまった。 まさきとしかさんの作品は他3作読んでいて、まさにイヤミス、と言ったズーンと重くなるような内容が多かったのですが、これは割とライトめかも。でも人間の汚さや嫌なところ、不可解なところがちりばめられていてイヤミス好きとしてはとにかく面白かった。 オムニバス形式なのもいい。 いろんな視点、少しずつ進む時系列で判明していく事実。被害者の輪郭。 名前だけだった登場人物の背景がはっきり肉付けされていくのがいい。 読みながら『南田蒼太』という人物についてずっと考えていた。 相手に求められている自分を振る舞う一方で、空虚な人間。 最初は鏡のようだとと思ったが、 どちらかというとChatGPTをモチーフにしてるのかな?と考察した。 ChatGPTはこちらの文脈から『欲しい答え』『望んでいる対応』をしてくれる。 例えば仕事の愚痴を話して、『辞めたほうがいいかな?』と聞けば内容からどちらに気持ちが傾いているのかを判断し『背中を押す』ことをしてくれる。(以前「こちらの質問の仕方でAIの答えは変わる?」と聞いたところ、まさにそう言われた。もちろん生死や犯罪にかかわることは止められるが。) これによってChatGPTへの安堵感や信頼感が生まれる。なんでも相談できる、私のことをわかってくれる、味方になってくれる。 時には恋愛対象として、時には推しとして、時には家族として、時にはカウンセラーとして、時には苛立ちをぶつけるサンドバッグとして、時には文句を言わず言うことを聞いてくれる下僕として、都合いい存在になってくれる。 昨今のChatGPTのようなAIと人間との関係性を皮肉って(あるいは題材として)この作品が生まれたのかなと感じた。 ただただ空虚だった南田蒼太。 空虚だったからこそ、周りの人を魅了する『自分に都合のいい存在』になったのだろうし、それが次々と周りを引き込んで、まるでアリジゴクのように負の連鎖を起こしていったのかもしれない。 しかし面白かった…いや、人を選ぶ作品かもしれないけれど、私はとても好き。なにより文章が読みやすいし、情景が浮かびやすい。あと、人間って汚いんだなぁとなぞの安心感を持ってしまう(笑) ラストに向かうにつれ、心のなかで何度も「えっ」「まじか!」「わぁ…笑」とつぶやいていた。いや、笑える話じゃないんだけどね?笑 イヤミスだけれど、個人的には他作品より明るく読み終われた作品だった。…イヤミスだけどね?笑
1投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログまさきとしか『大好きな人、死んでくれてありがとう』新潮文庫。 イヤミス小説。期待してた程の面白さは無かった。せっかく毒婦Aを最初に登場させたのなら、それで最後まで押し切って欲しかった。何時の間にか毒婦Aがフェードアウトし、次なる毒婦が登場したかと思えば、サラリと流されてしまった。 アイドルグループも歳を重ね、おじさん世代になると惨めなものだ。不祥事や独立やらで1人欠け、2人欠けという状況でもアイドルグループにしがみついている姿は痛々しい。 解散した男性アイドルグループの一員で、37歳になる南田蒼太が北海道Y市の廃ホテルで、めった刺しの遺体で発見される。このスキャンダラスな事件をメディアは騒ぎ立て、警察は地道な捜査を開始する。 事件当夜、コンビニで南田蒼太と会った同じ職場のパートの中年女性、グループの元メンバーたち、十代で孤児となった南田を引き取った伯母とその娘とそれぞれの思惑と過去、不幸の連鎖が描かれる。 本体価格630円 ★★★
63投稿日: 2026.03.14
powered by ブクログ文書が読みやすく薄いのであっという間に読めます。殺人事件をきっかけとしたミステリーですが、人間のドロドロした欲望が描かれていて、客観的に見ると実に滑稽。 犯人を考察しながら読み進めましたが、当たりませんでした。
0投稿日: 2026.03.13
powered by ブクログ相変わらず惹きつけられるタイトルと読みやすい文体で頭に入ってきやすい。あるアイドルのリハーサル現場から話が始まりますが、冒頭から曲も歌詞もダサすぎて別の意味で面白く、大丈夫か?と不安になりましたが、話の本筋はしっかりしていました。 構成としては1人の被害者を軸にオムニバス形式で各章の主人公の視点で物語が紡がれていきます。 誰もが多面性を持っていて、承認欲と独占欲で出来ている。行きすぎた欲から狂っていく各章の主人公には「ヤバい奴」と思いながらもどこか他人事とは思えない、そんな人間臭さを感じました。 ただ、所々流石にやりすぎ、、と思う無理のある展開が多く、ラストも期待していた驚きはありませんでした。 薄くて読みやすいので移動の合間にも是非。
15投稿日: 2026.03.13
powered by ブクログ元男性アイドルがグループ解散後に遺体で発見された。 欲望、狂気、執着にまみれ、他人の死を利用する登場人物たち。犯人は誰なのか。 読みやすいけど尻すぼみで、結末に拍子抜けしてしまった。 残念ながら私には刺さりませんでした。
1投稿日: 2026.03.11
powered by ブクログ登場人物が結構多い割には… というところ わかりやすい起承転結、というよりは ファンカラに関わる人物が順番に登場していって ストーリーを上書きしていくような 女の執着、執念に関しては まさきとしかさんらしく見事な書き上げだったけど プラスもっとミステリとして伏線を回収してスッキリしたかった でもまさきとしかさんLOVE過ぎなので まだまだこれからも読みまくります!
1投稿日: 2026.03.10
powered by ブクログ凄く読みやすい! ひとりの青年が死んだ。殺されたのに 周りは全員、自己満足に浸ってる!? すごく奇妙だったけど 人間ってそういうとこあると思う 死んだ男ソウタが空っぽすぎるのに 対比して周りのオトナが凄く欲深かった
12投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きなまさきとしかさんの新作文庫本なので迷わず手に取った。湊かなえさんのような後味の悪さをところどころで感じさせる内容。 今まで読んだものが傑作だっただけに ちょっと肩透かしを食らったような気分。 南田蒼太自信が何があってあんなふうに抜け殻のような人格になったのか、彼目線のエピソードも入ってもう少し深掘りされてたらもっと良かったなと感じた。 少し浅いな〜と思ってしまえて残念。 それぞれの章が全てこのタイトルを物語っているのは面白かった。
0投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログ読んでて全くワクワクしなかった。深さも嫌らしさもなかったなあ。 イヤミスってあんまり読んだことないけど、こういう散らかってる物語がそう呼ばれてるんですか?そういうジャンルだ!と主張さえしてしまえばぐちゃぐちゃなものだろうとそれっぽく確立されてしまうのはなんかね〜と思ってしまいますな。 こういうすっきりもびっくりもしない散らかった作品は自分には向いてないなと思いました。だからなに…?でしかなかった。驚愕のラストってアオリもハマらなさすぎる。 整理されてるお話が好き!
5投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログ元アイドルグループのメンバーが何者かに殺された。犯人は?動機は?ミステリーでありながら、一人の死をきっかけに自分の欲望を満たそうと堕ちていく人々の人間ドラマを描いた作品。驚愕のラストには震えた。
1投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごくテンポ良くあっという間に読み終わった感じ。 終始気味の悪さが纏わりついてるような一冊で、さすがまさきとしかさんだなと感じた。 章ごとに視点となる登場人物が変わり、最後は全てのストーリーが繋がる感じではあるが、、 もう少しそれぞれの登場人物を深掘りしてほしかったな。 個人的には娼婦A子のストーリーをもっと読みたかった。
0投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログSNSでタイトルが気になったので。 南田蒼汰の死をきっかけに、彼にまつわる関係者が次々に狂っていくという… 最初は犯人が気になって仕方なかったが、途中からそこはあまり気にならなくなって犯人が分かってもさほど驚きはなかったかなぁ。 どの章も出てくる人はみな歪んだ世界を生きていて、正直気持ちが悪い。イヤミスといえばイヤミスなんだろうけど…あまり好みのタイプではなかった。 でも読む手が止まらなかったから、引き込まれる魅力はある。
0投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログ1人の死から波及する妄想、幻想、悪意、恐怖。犯人は誰?と気になりつつ、まわりの人間の悪意と壊れていく様が怖かった。イッキ読みでした。この作家さん、今までご縁がなかったんだけど、今回出会えて良かった!
0投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰もが持っていながらも、心の隅に抑えられている人間の嫌な部分を、これでもかというほどに感じられる作品。一人の人間が、こんなにも多くの人間の人生を狂わせることができるのだなと思うと怖い。誰が悪い、ということはできないが、結局人は、自分が見たいようにしか見ないし、自分のことも他人のことも完璧に理解することはできないのだろう。 人を過度に信用したり依存したりするのも、人に全く期待せずどうでもいいと思うのも、どちらが幸せとは言えない。ただ、自分のことだけは見失うことのないように生きなければいけないと思った。
0投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログ【2026年38冊目】 七人組のアイドルグループ「ファンキーカラーズ」。絶大な人気があるわけでもなかった彼らが、解散後に注目されたのは、メンバーの一人である南田蒼太が廃ホテルでめった刺しにされ、殺されたからだった。犯人が捕まらないままに、生前、南田蒼太に関わっていた人たちが少しずつ狂い始めていく。死から始まる執着の物語。 連作短編集です。南田蒼太を殺したのは誰なのかという謎を抱えたまま、章ごとに変わる語り手たちの物語を追いかけていくことになります。結果として犯人はちゃんと明らかになりますし、まさきとしかさんらしい、ただでは終わらせない要素も含まれているので、「そうきたか」「やられた」と思うこと請け合いです。 「あの日、君は何をした」がまさきとしかさんの初読書でしたが、その時から構成の上手さに舌を巻いていました。なので、作者さん買いしたわけですが、正解でしたね。先が気になって気になって、あっという間の読了でした。 死後、膨らんでいく故人に纏わる話。結局、南田蒼太に依存しながらも、彼が何者だったのかを語れる人はいないままに物語が終着するところに、イヤミス感をひしひしと感じました。みんなすっごく身勝手で、でも「自分だけは――」と思っているところが何とも言えないですね。 まさきとしかさんの書かれた小説、他にも読んでいきたいなと思いました。
0投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルから予想される通りで一気読みしました。 母の骨噛みには居たたまれなくなった。 女が社会にでるな男児を産めない女と姑に いびられ旦那からは軽んじられ、血の繋がらない 男児を押し付けられ。ひきこもりだった娘が 成功した途端に疎まれ居場所がない。 そりゃ蒼太に執着しますよ。 義母にとってはいい子で唯一の救いですもの。 蒼太本人が人生を諦め周りに対しても どっちつかずの態度で結局何がしたかったのか。 最後まで理解できなかった事だけが残念。
1投稿日: 2026.03.03
powered by ブクログ---------------------------------- イヤミスの 神髄を極める 驚愕のラスト! 元アイドルが 廃ホテルで 殺害された ---------------------------------- 解説がほんタメMCのあかりん!驚 著者の本を読んでみたかったけど、 タイミングを逃していて、 新刊コーナーで見つけて手に取りました。 買ったらすぐ読む! 鮮度大事!笑 数時間で読み切れました。 読後にプロローグに戻ると… こちらも、うわっ!うわぁ…な一冊でした。笑 イヤミスと書いてありますが、 人力を超えたホラーみたいな部分もあり、 ミステリー味よりもホラー味が強かったです、 私の中では。苦笑 でも怖いもの見たさと、 最後までわからない犯人と、 殺された蒼太という人間の人物像。 一気読みでした。
17投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログイヤミスの中に面白さありで読み応えありました! この本が600円台で読めるってすごいお得ですし、それだけ面白さもあって、すごく満足できます。 イヤミス続きでソワソワした気持ちになりましたが、それだけ表現の仕方が上手な著者様だと思いました。
0投稿日: 2026.03.01
