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トクベツキューカ、はじめました!
トクベツキューカ、はじめました!
清水晴木、いつか/岩崎書店
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総合評価

11件)
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    「きみを見つけた冬」 特別な想いを届けて。 分担して作り上げたのだから、最終確認を怠った自分のせいとはいえ最悪な答え合わせだったろうな。 「わたしたちだけの合図と春」 どちらつかずな返答。 自分の中で答えがないからこそ断りづらいとはいえ、曖昧にしていてもしんどくなる一方だったろう。 「さよならも言えない夏」 今じゃなきゃダメで。 ここまで拘ってくる時点で、何か普通ではない事情があると気付けていれば旅は変わっていたかもな。 「とっておきの秋」 大事にとっておく日。 もしもに備えて残しておくのは大切だが、それがあるという安心感から頑張れることもあるのかもな。 「もう一度、きみと出会った冬」 普通とはいったい何。 誰かと比べると答えを見つけなければいけないが、それが本当に正解なのかは分からないものだろう。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    図書館本。冬休み推薦図書。一年に一度、先生にも保護者にも理由を伝えずに学校を休める特別休暇があるー。冒頭の短編が最後に繋がっていきます。

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    習千葉小学校には特別な校則がある。一年で1日だけ好きな日に学校を休んでもいいのだ。しかも、先生にも親にも理由を言わずに休むことができる。通称「トクベツキューカ」。そのトクベツキューカを巡り成長してゆく子どもたちの姿を描いた連作短編集。最後まで読むと、あっとなります。(語彙力なさすぎ)

    12
    投稿日: 2025.04.29
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    1年に1度だけ使えるトクベツキューカというシステムがある小学校を舞台とした連作短編児童文学。最初と最後の話がくるっとつながる。

    1
    投稿日: 2025.04.25
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    1年に1日だけ好きな日に学校を休んでも良いという特別休暇の日 友だちと遊んだり家族と旅行したり何をするのも自由 冬から始まる春夏秋冬の連作短編集 普通じゃなくてみんな特別 私だったら授業の発表しなきゃいけない日に休むだろなーと思ってしまった 千葉県の学校は誕生日順 小学5

    1
    投稿日: 2025.02.06
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    冬から冬へ、一年間の物語。最初と最後がきれいにつながって素敵。「ゆきやこんこ」、ほっこりした。 雪が降って寒いから、ミツバチの巣を探しに行くから、友達と冒険に行くから、いつかのためにとっておく。トクベツキューカのとりかたはみんな様々。周りからみたらそんなこと?と思うような理由でも、親にも学校にも理由を言わなくていいならとれるかもしれない。たった一日、だけどトクベツキューカがあると思うとほんの少し気持ちが楽になる。そんな効果もあるのかもな。

    2
    投稿日: 2024.12.15
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    習千葉小学校にある、特別な校則…それは、一年の中で一日だけ、好きな日に好きな理由で学校を休んでもいいという、通称トクベツキューカ。それぞれ悩みを抱える5人の小学生たちが、季節ごとに友情を紡ぐ連作短編集です。 先日読んだ清水晴木さんの『17歳のビオトープ』では17歳らしい瑞々しい悩みが、今回は小学生ならではの悩みや友情が描かれていて、懐かしい気持ちでほっこりしました。清水さんらしい構成も良かったです。 トクベツキューカ、自分だったらどう使うか考えるのも楽しかったです。実際の小学校でも導入されればいいのに、と思っちゃいました。 装画・挿画を描いているのは、先日読んだ『ラベンダーとソプラノ』でも絵を担当していた、いつかさん。ほんわかとしたやさしい雰囲気が内容ともマッチしていて素敵でした。

    7
    投稿日: 2024.11.16
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    「きみを見つけた冬」 「わたしたちだけの合図と春」 「さよならも言えない夏」 「とっておきの秋」 「もう一度、きみと出会った冬」 5話収録の連作短編集で清水晴木さん初の児童書。 今までに読んで来た作品同様、千葉県愛を感じ、とても優しい世界観で描かれていた。 習千葉小学校には、一年の中で一日だけ、好きな日に学校を休んでいいという特別な校則「トクベツキューカの日」がある。 休む理由は自由。 なんて素敵な校則だろう。 小学生の彼等がトクベツキューカを使って特別な一日を体験する。 子供達の不安や寂しさに寄り添ってくれる心の処方箋小説。

    5
    投稿日: 2024.06.16
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    著者の児童書は初めてですが、優しい世界観がとても好きでした。 特別な校則をめぐる5つの連作短編集。 それぞれに違った味わいがあって良かった。 大人にも優しく響くストーリー。 キューカをどんな風に過ごすのか。 トクベツな1日をどんな風に捉えるのか。 読んでいて小学生の頃の友だち関係や不安、ちょっと背伸びしたい気持ち、小さな冒険など、自身のことを懐かしく思い出しました。 また、読み終えてふと思いました。 “好きな理由で”って、どんな場合でも、大人にとっても、楽しみにも救いにもなるんじゃないかなって。 良いなと感じるフレーズがあちこちにあって、我が子が小さい頃に出会っていたらきっと親子で読んでいたと思います。 いろいろな読み方があるなぁと感じた読書でもありました。 読みやすく連作短編ならではの楽しみも味わえる素敵な作品でした。

    8
    投稿日: 2024.05.21
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     千葉県のとある小学校の校則には、1年に1回学校にも親にも理由を伝えずに休めるというトクベツキューカ制度なるものがある。  1年に1回だけ使えるこのキューカ。  登場人物である小学生達はどんな日に使うのだろうか。  そしてトクベツキューカは、トクベツな日に使うのか、あるいはトクベツキューカをとる日はトクベツなことが起こるのか。  休みをとるということにたくさんのトクベツが詰まった作品です。  児童書ということで、文字数、ページ数は少なめ。でも、読む児童に理解ができないといけないという要望もあるはずで、書くのは相当大変だろうなと思う児童書の本作品を読んで思うのは  そんな休暇、私もほしい!  何?この冷やし中華はじめましたくらいのノリのタイトルの作品?くらいに思われるかもしれませんが、日々、有給休暇なんて病欠休みの保険くらいにしか思えない私には羨ましい休みやないか!と思ったのが本作品に対する印象です。  さて、そんな気持ちで読み進めていくと、キューカは全てトクベツなもの。  些細な休みでも、君といればトクベツというものもあれば、トクベツな友達と過ごす休みもトクベツ、何なら毎日がトクベツなのかもしれません。  そんなそれぞれのトクベツキューカに触れると、私はそのトクベツキューカをどう使いんだろうなぁ…と読みながら考えるようになりました。  そして、結論としてでたのは  トクベツキューカを使ってまでやりたいことや、使いたいことがない  という悲しい事実でした。  日々に追われていのか、1日誰もいないところで何も気にせずゴロゴロしたい!と思っても、仕事が気になって休めそうにない。  友達と遊びたいと思っても、その友達とは疎遠。  小学生の時なんか、休みになったら1日ゲームができるとか、目を輝かしていたし、友達と遊ぶのも楽しかったし、友達が転校すると悲しかった。  そう。  全身全霊で思いっきり生きていたなと思います。  そんな記憶があるだけでも私は幸せなのかもしれませんが、今は仕事はもちろんしてますし、楽しいと思うこともありますが、あんなに全力で生きていただろうか?と思いながら。  実は無邪気な頃の日々そのものがトクベツであり、トクベツキューカとは私にとってはあの頃の日々なのかもしれない。  そんなことを思うアラフォーでございました。  そして、今からでもトクベツキューカをはじめることはできるかもしれないと思いました。

    7
    投稿日: 2024.05.18
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    1年に1回、どんな理由で休んでも良い「トクベツキューカ」という制度がある小学校が舞台。 使い方は人それぞれ、家族旅行やイベントへの参加、友だちと遊ぶため、なんとなく行きたくない日、などなど。 理由を親や先生に伝える必要はなく、いつ休みを取るのかも児童本人の判断に委ねられるこの休暇制度、本当にあったらいいのになぁと思う。 子どもって毎日忙しい。 そんな気も休まらない日々の中で、このトクベツキューカが切り札として手にあるだけで、気持ちが楽になったり、もうひと踏ん張りできる力になると思う。 自分だったら、どんな風に使っただろうかと考えると、わくわくしてくる。

    0
    投稿日: 2024.04.14