
総合評価
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powered by ブクログ薄々と感じてはいたものの、天音の愛は想像を超えた。いや、天音だけでなくこの一冊に本当の愛が詰まっているように思えた。最後に持ってきたこの作品のタイトル、心を掴まれました。
13投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログもう面白くて面白くてあっという間に読み終わった。 視点が変わるだけでこんなにも違うのかと…! 本当に狂気の物語すぎて恐ろしい!!!! 文体も読みやすくて好きでしたჱ̒ ᷇ᵕ ᷆ )
9投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分より優れている人物と比較してしまう、嫉妬と羨望の気持ちで押しつぶされそうになる描写が丁寧に描かれていた。それだけでなく実は狂気じみた純愛描写もあり、読んでいて強く惹き込まれた。2人のすれ違いの様子を目にしてとても胸が締め付けられるような気持ちになった。 どこかに書いてあった「真夏のような笑顔」という表現も鮮烈で、あまりにも天才かと思いました。
3投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ最初から最後まで面白くて夢中で読んだ。 冴理の話だけでも面白かったのに 天音の話になってまた違う角度で 見え方がガラッと変わって益々面白かった。 あとがきで泣きそうになったのは初めて。 他の作品も読んでみようと思ったけど、 これからの作品も楽しみになった。
14投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ共に、小説を愛し、小説の神に愛されたいと願いながらも、選ばれない渇望と選ばれる孤独という対極する関係を抱えた2人の女性作家を巡る物語。 才能と嫉妬という普遍的なテーマを扱いながらも、精緻された文体をしてテンポのいい、分かりやすい展開で描かれているため、ラストまでさらりと一気に読むことができる取っつきやすい作品。読書をあまりしない、純文学系は普段読まないという人でもおそらく読みやすいライトさで勧めやすい。 その一方で、痛みや人間の複雑さなどの生々しさがどこか記号的・物語的にとどまるので、没入感に浸りたいときには物足りなさを感じる作品かもしれない。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ初めての作家さん とても面白く読みやすかった 最終章はちょっと駆け足すぎる気もしたし プレリュードはもっと感情が欲しかった あとがきも良かった
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ冴理、天音、花音、そして雨 茉莉が物語を紡ぐ 目線の違う話しの流れは すれ違いの心が胸を突く 後奏(書き出し部分)も含め読み返し 更に涙し、読了時には既に2度読み状態 京都の街並みが目に浮かぶ(道頓堀も)ので更に物語に没入してしまう!オススメの一冊
11投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ一気に読んだ。ここ最近ミステリーばかり読んでいるから、先を予想してしまうことが染み付いているようだ。それでも読了後の救われた感覚は、あとがきにあるように、私が今読むべくして出会った作品なのかもしれない。己の闇を肯定する。それだけで楽になるようだ。
0投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ尊敬と嫉妬、光と闇そして希望と絶望。互いに反した言葉でありながら、互いが居ないとその魅力が無くなってしまう。そんな感情を抱きあった2人の女性のすれ違いの物語。元来、人間はかくも美しかったのだと気付かせてくれた最高の一冊でした。
7投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログなんだろう?結末が予想できそうでできない。誰も悪くなくて誰もがいじわる。歯車が狂っていく様子が気になって一気読みしてしまった。初めての作家さんだったけど面白かった!
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ木爾チレンさんの作品は初。 1ページ目を読み始めた時から その描写に心を奪われる。 読みだすのがもったいないくらいに…。 過酷な過去を持つ東山冴理は闇と痛みを、 白川天音は、希望と光を描く作家。 東山冴理は 新人賞をとり小説家デビューを果たし それを追うように 天音も新人賞を取りデビューを果たす。 2人はお互いに意識し始めるが、 冴理は自分にはない天音の才能に嫉妬し、 次第にスランプに落ちてゆく。 天音さえいなければ…そんな思いが冴理の闇をどんどん深くしていく。 天音を貶めようとするまでに… しかし… あとで語られる天音の生き様が涙を誘う展開になっていた。 一度は筆をおいた冴理だったが… 小説を書くという事の厳しさ、苦悩をひしひしと感じさせられた。 人間の嫉妬と愛憎、光と闇、希望と絶望、痛み…を 小説家としての視点で描いた、すばらしい作品でした。 ぜひたくさんの人に読んでほしいと思いました。。
3投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ二人目の主人公の空回り具合が悲しい 一人目の主人公の心理描写がわかりやすくていい 先輩だから大人らしくしなきゃなど、、
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ誰もが冴理と同じような気持ちを一度は持ったことがあるのではないだろうか……?少なくともわたしは、冴理の気持ちがわかってしまって、心が痛かった。そして登場人物みんな好きですが、個人的に茉莉さんが、すごく好きでした……!!!
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ続きが気になって一気読みだった。 足りない部分が後半パートで足される感じで、面白かった。 何でそうなるのと歯痒いところもあったし行動の理由が分からないところもあったけど、結局はきちんと話し合えていたら、につきる気もした。 実際はたとえ話したとしても、ちゃんと伝わるって簡単ではないから、読者は2人の視点両方で読めるから、話し合ってさえいれば、と簡単に思ってしまうのかもだけれど。 少し物足りない感じは、3つ目の視点というか、茉莉さん目線の話もあったら良かったな、と思った。
23投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ物事はなんと多面的なんだろうと改めて感じる物語。 そして人間も。 周りにいる大勢の人間の感情とその環境でひとりの人間は大きく変わる。 冴理と天音、冴理と茉莉、絡み合うことによって同じ人間でも形も色も変わる 後半は読み進めるうちに溜まっていったモヤモヤやトゲトゲが溶け出していった 小説とは関係ないが作者は小説クリエーターけんご氏と結婚されているんですね。それが一番驚いたことかも…
1投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ冴理と天音の関係を通して、「愛」というものの形の多様さや、 いなくなってから知ることの痛みを強く感じました。 苦しくて胸が締めつけられるのに、どこか温かい。 そんな不思議な読後感が残りました。 主人公の目線で描かれる物語と、 他の登場人物の目線から見える物語は、決して交わらない。 だけど、それって現実でもきっと同じで、 読者という第三者だからこそ、そのズレや想いのすれ違いに気づけるのかもしれません。 私自身の人生の中にも、そういうことは日常的に起きていると思います。 だからこそ、誰かに腹が立ったり、苦手だと思ったとき、 その人の背景や気持ちを少しでも考えられるようになりたいと思いました。 自分を犠牲にしてまで誰かを想う、 母性とはまた違う愛のかたち。 そんな愛を、どこか羨ましいと感じました。
1投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ読みやすさもあって久しぶりの一気読みでした あとがきで映画【アマデウス】をオマージュしたとある様に天音は正に天真爛漫なモーツァルトのキャラで冴理は隠なサリエリそのものでした。 この映画も好きだったので尚更この物語にも入り込んでしまいました。 冴理の苦悩や言葉が作者さん自身の体験、言葉なんでしょうか。とてもリアルな感じでした。
54投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毒母親のひどい環境、小説家になってからも嫉妬や不安、自分と同じ経歴を持ちながらも、天使のような光溢れる才能の持ち主の天音に何もかも奪われる感覚の前半と、それを天音目線で同じ状況を辿る後半のなんとも素晴らしいこと!イッキよみでした!あとがき(単行本と文庫)も必ず読んでほしい。自分という作家を野望を自信を不安を書かれていて、このあとがきも込みでの傑作小説でした。「蛍は~」を読んだ時は合わないかなぁと思ったけど、ここからこの作家さんを追いかけていこうと思った。
5投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ東山冴理…エリ…サリン 四条花音 白川天音(雨)…幸穂→ユキ姉 円町舞衣 北大路秋子 嵐山茉莉 木原音瀬 ヨーコ 村田シャープ…嬰 窪田 二木 カノン…花音 吉本ばなな/TUGUMI 希望と絶望の輪唱
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ二人の作家のヒリヒリするような愛憎劇。冴理パートと天音パートでまったく違う情景が見えることに驚きました。光と闇、希望と絶望…すべては紙一重なんですね。一気読みした後、しばらく余韻に浸っていました。
8投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ圧巻だった。ずっとこの小説のことを考えてしまうくらいで、自分の中では久しぶりの早さで読み切った。人生の一冊になりそうな予感
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ同じ大学に通い、同じ小説新人賞を得た、2人の女性作家の物語。汚部屋に母と住み、母がその部屋で焼死したことで自由を得た女性と、産まれる前から命を保証されなかった女性。愛と才能とすれ違いからうまれた物語。
0投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ天音と冴理。光と闇。希望と絶望。憧れと嫉妬。 2人の対比やすれ違っていく様の表現がすごい。 小説家の方の苦悩もとても伝わってくる作品だった。 初、木爾チレンさんの作品でしたが、とても良かったです!
10投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ文庫版のあとがきが特に印象的だった。 そこには、作者の苦悩や葛藤がありありと描かれており、創作という行為が決して楽なものではないことを感じさせる。 自分の感性だけを頼りに、漆黒の闇の中から一筋の光を探し出すような姿が浮かぶ。 これからも、人間が抱える痛みや心の膿をすくい上げるような作品を描き続けてほしい。
4投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ少し悲観的に物事を考えてしまって上手くいかない事が多い人へ。 人に怒ったり恨んだりしてしまいがちな方へ。 読んでほしい。
2投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うわーすごく素敵だった!読む時間ができたらほぼ一気読みだった。 うーん、皆さんみたいにうまくこの感動を言葉にできたらいいのにな。 とにかく、すべて、憎しみとか嫉妬もそれは愛だったのかも。うまく言えないし、暴論かもしれないけど、私は何だかそう感じた。愛だったし、愛していた、愛されていたんだと。
9投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ泣けた。誰かのことを思ってしたことでも、決してそれがその人にとって幸せだとは限らないってことは誰でもわかっていることだけど、誰かのことを思ってした①という行動を、その人がそのまま①として受け取るとも限らないんだなと思った。①として受け取ったとしても幸せとは限らないのに、それが②、③と分岐するわけだから、余計に難しくなる。人間っていうのは、元々分かり合える要素をお互いに持ち合わせた者同士しか分かり合えないものなんだろうな。
4投稿日: 2025.10.13
