
総合評価
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powered by ブクログ検察の現場で体験した赤裸々な実態 正義の味方 地味な調書作成に追われ口を割らない被疑者に泣かされる日々 起訴した事件の有罪率が99%以上 大部分の時間と労力は捜査に出向き被疑者を取り調べ調書を作成することに費やされる テレビドラマのように法廷での活躍が主役ではなく取調べと調書作成こそが検事の真の仕事 警察捜査をチェックすること 証拠の適切性捜査方法の合法性を厳しく検証 冤罪を防ぐための世界に誇れる日本の司法制度 検事と被疑者による緊張感に満ちた真剣勝負 強圧するのではなく被疑者の心に寄り添うアプローチが有効 被疑者は夜にこそ真相を語る 事件記録を置かずメモも取らず全神経を被疑者の言葉表情態度の変化に集中させる 極めてストイックで過酷な労働 証拠品の発見記録押収品目録の作成といった肉体労働 食事はできずトイレも現場では借りられない 警察と検察の複雑な関係構造 検事の取調べで新たに判明した事実について被疑者に詮索することがある 警察に花を持たせる工夫 複数の警察本部による合同捜査本部 検事は複数の組織間の調停役外交官的な役割を求められます プライドの高い捜査員たちの気持ちを傷つけずに上手く立ち回り 検事という職業がもたらす深刻な孤独感と心身の過酷さ 朝から晩まで事件に追われ昼食も検察庁の食堂か弁当 結婚後も自宅での家族との食事をほとんど経験しなかった 事件の内容は家族にも話せず悩みやストレスを誰にも相談できない 映画を観ることや映画音楽を聴くこと 成田空港での薬物密輸事件を担当していた頃は航空機のミニチュアを買って部屋に置く 東京で勤務していた時代に故郷の山形にいた母親が重篤な病に侵され 激務の最中にも夕方に職場を抜けて病院に母親を見舞う 内閣参事官として官邸に出向く 靖国神社参拝問題 小泉元総理が秘書官と警護を連れてわざわざお参りに来てくださった 被害者との面会を描いた部分 拳銃で腹を撃たれた地下鉄駅員という被害者の事情聴取 下半身麻痺となり生涯車椅子生活を強いられることになるであろう運命 死刑判決が下ったとしても被害者の人生は回復しない 検事が独任官庁と呼ばれる特殊な立場にあること 一切のミスが許されず冤罪を生まないための完璧性が要求されます
0投稿日: 2025.11.24
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0投稿日: 2025.11.21
powered by ブクログ検察官の職にあった方の職業エッセイです。 検察官といえば「法律を冷徹に適用して社会正義を実現するエリート」といったイメージを持たれている方が大半だと思います。 もちろん法律の適用は検察の重要なミッションなのですが、社会正義の実現のために必要なことはそれだけではない、という一面を垣間見ることができ、意外性もありました。 検事の職にあった方の職業エッセイが世に出ることはほとんどなく、警察官とは異なり、普段の生活の中でも検察官と日常的に触れる機会はほとんどありません。 そのため、検察官という職業を深く知る機会はほとんどなく、その意味でも、今回は貴重な読書体験となりました。
9投稿日: 2025.11.02
