
総合評価
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powered by ブクログ面白かったがここまで分析するのであれば学術的なまとめ方をしても良かっただろうと思った。そういう研究もそのうち出てくるか。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログよく聴いているラジオ番組に著者が出演していて、面白いなぁと思ったので読んでみた。 マンション広告に書かれている大げさな文章を「マンションポエム」と命名して、それを収集している著者が、広く住宅論や東京都は?について書いている。 思っていたより分厚い本で、読むのに時間がかかった。「マンションポエム」にツッコミをいれる内容かと思ったら、かなり話が壮大で、論文みたいだなと思った。東京都はどこまでのイメージか?などの調査は興味深かったが、どこかに需要はあるのだろうか?
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔、地方出身の親戚が上京したときに「どうしても吉祥寺に住みたい」と言って、「そこは……ギリギリ吉祥寺、なのか?」みたいなところで一人暮らししていたのを思い出す。そういえば、「どうしても広尾の住所がよかった」と言って、「広尾にこんなアパートあるんだ!」みたいな……こじんまりとした(オブラート)ところに住んでいた友だちもいたな。 地名にはイメージがつきまとうし、人によってはその価値をとても大切にする。 多分その集大成というか、行きついた先にあるのがマンションポエム、という著者の論。 もはやこれは論文では?ただ論文というには、あまりに主観が多すぎる、といったトーンで進んでいく。それにしてもよくまあここまでいろいろな観点から情報を集めたよと尊敬する。 最後の1/4くらいはちょっとグダつくかなという感じだったところもあるけれど、前半は分かる、分かるわーということの連続でかなり面白かった。 ただ、東京に土地勘がないと、分からないんじゃない?というのも正直なところ。
1投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログマンションという重たい買い物を、ネットショッピング感覚の手軽さに変えてしまうもの。 ひとことで言えば軽薄。 これまでは事実を基にいかに盛るかに血道を上げていたのが、最近はもうフィクションを語るようになってしまったあたりは薄ら恐ろしくなった。 ただ、外野から見ていていろいろ思う分にはとても面白いのでこれからも迷作が出てくることを願う。
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログおふざけを装った、真面目な都市論。とっても気に入った作品である。 物件情報を眺めるのが好きな私だが、どちらかといえば間取りに目が行くタイプで、絶対目にしていたはずのマンションポエムも、あまり気にしたことがなかった。 一方で著者は、マンションポエムを集めに集め、そこから日本の都市を考察する。私が特に唸らされたのは、かつて郊外(=水平方向に)伸びていった住宅地は、タワマンという形で垂直に伸びていっているだけだという指摘である。 文章の書き方からして誤解されそうなので再度強調しておくと、本当に、真面目な都市論であり、マンションポエムを揶揄するような本では全くない。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログマンションの宣伝に出てくるマンションポエムを膨大な量収集し、時代論や東京論にまで発展させる途方も無い本
6投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ●2025年7月30日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。 「読了。面白かったよ。 マンションポエムってやつは、東京という街がどういう「夢」を売っているかって話。 著者がせっせと集めたマンションの広告のコピー、いわゆる「マンションポエム」あれをよーく観察してみたら、東京って街が何を「良い」と思って、何を「価値がある」と見せたいのかが見えてきたってコト。 結局、あのポエムっていうのは、マンションそのものの話なんてほとんどせず、 「この部屋は陽当たりが良くて快適ですよ」とか、そんな当たり前のことじゃなくてね。「あなたはこのマンションに住めば、こんな素敵な人生が手に入りますよ」っていう、なんともまあ、フワフワした「イメージ」を売ってるわけ。 たとえばさ、「都心に住むステイタス」とか「緑豊かな邸宅」とか、あるいは「グローバルなビジネス拠点」とか、やたらめったら偉そうな言葉が並んでるでしょ? あれはね、住む人間に「あなたはこういう人間になれますよ」って、ある種のブランドを押し付けてるってことなのよ。しかもそのブランドってのが、実に漠然としてて、具体的じゃない。でも、だからこそ、みんな「へぇ、そうなのか」って信じちゃう。だって、具体的すぎると、すぐに嘘だってバレるもんね。 でね、このポエムを紐解いていくと、面白いことがわかるのよ。 昔はね、マンションって言ったら「家族の団らん」とか「安らぎの我が家」みたいな、もっとこう、ベタな情緒を売ってたわけ。それが、いつのまにか「資産性」だの「国際性」だの、やたらと数字とかスケールのデカさを競うようになってきたって。東日本大震災とかコロナ禍とか、そういう災害を経て、家っていうものが「安住の地」から「いかに効率的に人生を回すか」っていう道具に変わってきたってことなんだよね。 つまり、マンションポエムは、マンションの話じゃなくて、東京っていう「都市」が、どういう「幻想」を抱いて、それをどうやって人に植え付けようとしているかって話なのよ。私たちは、その幻想を一生懸命食べて、東京という巨大な舞台装置の上で、自分たちの「生き方」を演じてるってわけ。 で、この本を読んだら、きっとあなたも気づくわよ。ああ、私の住んでる(あるいは住みたいと思ってる)あの街のマンションポエムも、結局はそういうことなのね、って。そして、それがちょっと滑稽に思えたり、あるいは、その幻想に乗っかってる自分に気づいて、ちょっと引いてみたり。まあ、そういうことなのよw」
0投稿日: 2025.07.30
