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緊縮資本主義―経済学者はいかにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を開いたのか
緊縮資本主義―経済学者はいかにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を開いたのか
クララ・E・マッテイ、中野剛志、井坂康志/東洋経済新報社
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総合評価

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    すごく読みにくかった。 一番わかりやすかったのは巻末にある中野剛志氏の日本語版解説という・・・。 「財政」「金融」「産業」の三位一体の緊縮構造の観点から資本主義を紐解く。 イギリスとイタリアの歴史に触れながら緊縮構造の欠点を証明し、現在の資本主義、民主主義の構造を暴き、資本家による格差拡大の増長を憂う。 素人の私にはそもそも漢字や熟語が読めず雰囲気で躱さないといけないこと、無理に難しく書こうとしているのか持てる知識をこれでもかと浴びせてくるので何を言っているのかよくわからなくなることなど、読み手を置き去りにしているような気がしてついていけなかった。 そのため最後まで理解しきれたかというとはなはだ疑問だが、金本位制から離れててしまった現在の経済は、お金を刷ろうと思えばいくらでも刷れるので、富が無尽蔵に膨れ上がる。 資本家は富を使って富を蓄積する方法を実践しており、資本家以外は「労働力」を売って金を稼ぐ他ない。 そのため労働と資本の力関係が徐々に資本に傾いていき、より格差が広がる。 第一次世界大戦後のイギリスとイタリアと現在の日本との共通点があるなと思った。 ファシズムへの流れが出来つつあるのだろうか。

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    投稿日: 2025.09.27