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暴走正義
暴走正義
下村敦史/幻冬舎
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総合評価

18件)
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8
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    6話の短編小説。 SNSでデマや誤情報が溢れている中、正義とは何かを考えるために手を取ってみました。 ニュースで日頃から見る話題がテーマになっていたこともあり、読みやすく感じました。 SNSやニュースで流れる表面上の情報だけではわからないこと、当事者ではわからないこと、本質とは何かを考えさせられると同時に、自分も情報に踊らされている一人ではないかとも感じました。、

    11
    投稿日: 2025.11.16
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    金原ひとみさんのYABUNONAKAを読んだ後に、無意識にこの本を手に取って読んでいたことに何か運命めいたものを感じた。 どんでん返しとはいうものの、両方の側面に正義はあるのかもしれない。 何が正しくて何が間違っているのか。真実は決して1つとは限らない。 SNSで同志を見つけるのはとても簡単すぎて、それが自分の信じる正義を無意識に暴走させてしまうのだろう。 価値観や先入観や思い込みから生じる認知の歪み、想像も出来ない解釈をする人が世の中にはたくさんいて、それを煽るのもSNSだ。 正当性は主張しても正義を振り翳してはいけない。 コロナ禍以降Twitterのあまりにもアレすぎた。自分たちの鬱憤を晴らすためだけの行動にしか見えなかった。そんなタイムラインに嫌気がさしてなんとなく少し距離を取ったのだけれど、何かモヤモヤが晴れたというか腑に落ちた。これが理解が深まったという事なのかもしれないし想像力が拡がったという事なのかもしれない。 正義の反転から生まれるものが何かが重要なのであり、想像力を拡げることで真逆の側面まで俯瞰して物事を捉えられるか。 見誤ることのないようにしたいと思いつつも、間違っているなと思ったら過去の自分を戒めて、自分なりの正義をアップデートしていかなくてはならない。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    『暴走主義』 今、SNSの普及が盛んになっているけれど、それによる脅威は本当に恐ろしいものだと感じた。自分の意見と反する情報が表示されなくなる「フィルターバブル」もあり、SNSだけを見て物事の全体を理解したつもりになるのはとても危険だと思う。 現実でも起こりうる内容で、読んでいてゾワッとした。私たちが日常的に触れている情報の怖さを、改めて考えさせられる作品だった。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    6編から成る中編集。私自身、YouTubeやSNSでの過剰な露出に辟易する事があるのでどう落とし前をつけるのか楽しみにしながら読んだ。 逆転正義の登場人物も顔出してるみたいで、再読しなきゃと思った。

    20
    投稿日: 2025.10.18
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    正義なのかもしれないけれど、暴走するとそんなこと関係なくなるわ。誰かに何かを伝えてようとするのなら、しっかりとした裏取りが必要。噂話とか他人のことをとやかく言おうとするから、話が捻じれていくのではないのかな。自分のことだけ言えばいいのに。

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    色んな可能性があるなって。 思い込みって本当に良くないと思うし、過信し過ぎるのも良くないな。 私が正しいと思っていたとしても、良い意味で自分を疑ってみた方が良いのかも。

    41
    投稿日: 2025.10.10
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    SNS等で誰もが自分の正義に憑りつかれている。マスメディアに踊らされ炎上には面白がって参加する。火の粉の降りかからない場所で雄たけびをあげる。なるべく冷静に判断したいと思っていても自分もそれらで印象を固めてしまっているかもしれないなと思う。「誤認逮捕」は結果どうするんだろう、と後を引く。どれも面白い短編集。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/07/29予約 14 「暴露系」インフルエンサーの仁義なき戦いが面白かった。正義を追求すると言うより、過ちは叩くべし、ついでに鬱憤晴らしも兼ねる、が最近の風潮だと思うので納得感はある。さらにそんな人をうまく使う、もう一枚上手がいるんだな。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    いずれも手垢の付いたテーマだけと、やっぱり考えさせられる。ただ「再犯」は理解できなかった。他も下村さんらしからぬ浅さ。「赤の他人が物事の表面だけを見て“真相”知った気でいると、いつか足をすくわれる」いくらなんでもこんなお粗末な記者はいないだろう。「疑惑を報じて、間違いが発覚しても素知らぬ顔して、次の暴露へ。正義のつもりで」うーむ。

    2
    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世の中正義の熱で浮かされている。 SNSで「正しい」ことをつづり、「正しくない」と思われることに過剰に反応し、発言者をたたき続ける。 けれど、そこに「根拠」はあるのか。 日々流れてくるあやふやな情報。自分にとって都合の悪いものをスルーするのではなく、そこに「正義の鉄槌」を下す多くの正義者。 自分の意見が正しいマジョリティであれば安心して叩き続ける。けれど瞬時に入れ替わる正しさに、どれだけ人はついていけるのか。 正義は暴走しないという。暴走するのは「正義漢」だ、と。 正義感による使命が人を暴走させていくのだろう。

    5
    投稿日: 2025.09.12
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    面白く読ませていただいたが、何か物足りない。この作家のポテンシャルはこんなものではないはず。本を1冊出版するのに、無理矢理作り上げたという感じ。 正統派の長編小説を望む。

    1
    投稿日: 2025.09.08
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    SNSでも取り沙汰されるようなテーマでの正義の暴走と手のひら返しを描いた短編集。 普段からSNS出政治や社会問題を見てる人にとってはものすごく身近で、自身もその愚かな集団の一人とわかっていながらも他人を馬鹿かなと思ってしまうあの感じ、が散りばめられてるなと思いました。 どれも面白いですが、短編ゆえ掘り下げることもなくさっくりあっさり終わってしまうのが残念。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    読みやすくて面白かったです。 『逆転正義』は読んだことないので、それに付随する面白さは感じれてないですが、単独の作品としても面白かったです。 1つの事実に対して、当事者によって捉え方・感じ方は当然変わるなぁと。 それを良し悪しと断罪するのではなく、議論すれば良いのにとは普段から思います。

    5
    投稿日: 2025.09.04
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    面白くない、とは言わない。タイトルの「暴走正義」の通り、主観的正義は暴走をはらむ危険性にあふれており、それがストレートに表現されている6編ではある。普通の作家であれば褒めたいところだが、下村氏はこんなストレートな表現で満足してはいけない作家だ。誰でもわかる表現を下村氏のような作家に求めてはいない。もっとテーマの深淵を覗かせてくれるような描写力・表現力を十分もっているので、このレベルが上梓されるのは個人的に本意ではない。

    7
    投稿日: 2025.09.01
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    暴露系インフルエンサー芳郎はエビデンス無き拡散により、自ら窮地に陥ってしまう。 正義を建前にゴシップをばら撒く週刊正義の窓際記者の藤原の、先走りすぎるスクープの結末。 ストーカー被害を受け付けない警察に対して、巧妙な手立てで対抗する高嶺彩佳。 美人局の被害に遭いながらも不当に逮捕された五味の警察への復讐は、意外な形で五味のアリバイとなり…。 性犯罪者の更生プログラムを主催する、「再起の光」荒貝あやかの本当の目的は…。 死刑制度に反対する集団が持つ、死刑制度への脆弱な感情論の隙を突いたある犯罪者の告白。 いずれも正義の使い方の様々な形を、手を替え品を替え皮肉な要素をたっぷり含ませて読ませてくれ、正義のありかたを考えさせられた面白い小説だった。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    大どんでん返しの連続で面白かったです。 逆転正義も読んでいたので、これは期待できるなと思っていたら予想以上でした。 どの話も後半になるにつれてリードが良くなってきて読み応えありました。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たとえはじめは正義であったとしても、 暴走して手に負えなくなったときそれは正義と言えるのだろうか。 自身の正義感から、あの悪いやつを懲らしめようと思ったとしてその悪いやつが本当に悪いことをしたのか、それは確実なのか。 それを見定めるために司法というものが存在しているだなと改めて感じました。 正義と偽善は紙一重ですし、その人自身がその行為を正義だと思い込んでいると他者には何もできない、難しいテーマだなと思います。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    『逆転正義』とどこかでなにかが繋がっています。暴走した正義の行方をお見逃しなく。と言う不思議不可解な言葉。今風のSNSを駆使したミステリーの登場です。正義とは何か深く考えずにはいられない読み応え充分な作品特に「エスカレート」の息もつかせぬどんでん返しの極致のお話でした。下村敦史さんのいまだかつてない作品集に拍手喝采でした。あなたもぜひ読んでこの醍醐味を味わってください。

    17
    投稿日: 2025.07.10