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七月の波をつかまえて
七月の波をつかまえて
ポール・モーシャー、代田亜香子/岩波書店
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総合評価

10件)
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    どうしても7月に読みたかった。瑞々しくて眩しくて…輝いているよ2人とも。ミシガンもカリフォルニアも行ったことあるからか妙に感情移入してしまったかも…夏って楽しそうな雰囲気出しといて切ないよね。このくらいの歳の頃だと特にね…友だちのことも、家族のこともいろいろあるし…でもそんな中で大切にできたものは財産になるよね。2人が今年の7月もサーフィンしてますようにと願わずにいられない。サマーがミシガンに行ってみるのもいいなあ。行ったかもしれないな。

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    投稿日: 2025.07.17
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    インドアはいまいち アウトドアが至高 みたいな考えには賛同しかねる! けども! それを差しい引いても とても良かった みずみずしい! 女子の描写が自然なので、途中まで女性だと思って読んでいたけど男性作家なのですね。 男性作家でこんな風に爽やかに女の子書ける人は珍しいような気がするな。

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    投稿日: 2025.07.10
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    表紙がすてきで気になって、手に取った本。 海辺の街のひと夏のガールミーツガールストーリー。 サーフィンをしながら、いろんものから自由になって変わっていく2人のお話。 ほんとに素晴らしかった…友情を描いた話かと思ったら、途中から流れが変わってきて、2人にどきどきした。 主人公のサマー視点で描かれた、美しい風景が目に浮かぶようなきらきらしたみずみずしい文章もほんとにすてきだった。 (原題のSummer and Julyの方がすき) 岩波STAMP BOOKSというティーン向けの海外文学レーベルより「七月の波をつかまえて」

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    カリフォルニア州の都市、サンタモニカ オーシャンパーク もうすぐ13歳になるジュイエはママと2人で夏を過ごす為この町にやってきた そこでピカピカ笑顔のサーファーガール、サマーと出会う ジュイエとサマー 2人の女の子のひと夏の物語 ジュイエのパパは家を出ていった。 両親の離婚はこの年齢の子にとっては、どれほど大きな傷となるだろう。 それ以来様々な物や事に恐怖を覚え、ブラックメイクと黒づくめのファッションで武装し、友人とショッピングモールをうろつく毎日。 一方サマーは明るくて可愛いくて、笑顔溢れる完璧な女の子。 サマーに連れ出され、毎日海へ向かうジュイエは、ボディボードやサーフィンを習い、どんどん元気を取り戻していく。 ──しかし完璧に思えるサマーも、何か苦しみを抱えているようだ。 〝サマーはきっとあたしに話してないことがある。こんどはサマーが、真実をこっちに投げてくれる番だ〟 いよいよサマーが胸の内を明かすときがきた。 「わたしの番だから!ジュイエ、わたしが悲しむ番!」 「サマー、どうしたの、こわいよ!」 「サマーって呼ばないで!サマーなんて、もううんざり!」 サマーも苦しみを吐き出し、乗り越えようとする。 それは辛く悲しくて、読んでいる私も涙が溢れる。 ありったけの勇気を出して乗り越える二人のその姿は、とっても輝いている。 この町も、海も波も、暮らす人々も すべてが愛おしい。 大きな海とみんながいたから、勇気を出せたんだね。 軽やかで眩しい、友情と成長の物語 とっても素敵な一冊でした。

    71
    投稿日: 2024.12.03
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    自分の壁をのりこえる瞬間を、一緒にみせてもらった感じ。 なんだろうな、この爽快感は! 夏のせいかな? 表紙が全てを語ってますね⭐︎ ひと夏で、人生を揺るがすほどの経験を積めるなんて、可能性は無限大です。 最終日の海のシーン、たまらなく感動しました。 ビッグカフナが、おいしいとこぜーんぶ持っていきました。 来年の夏、再読したいと思います。

    28
    投稿日: 2024.12.01
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    悲しみの描き方がさりげなくてよかった。考えるより、波に乗ること。体を動かすこと。人間だけで解決できないことも、自然がいつの間にか溶かしてくれる。 しかしスタンプブックス、やはりなかなか手強い。他のYA小説のようにサクッとは読めない。

    2
    投稿日: 2024.11.12
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    旅先の海辺の町。ジュイエはサマーと出会い,自分の殻を破りサーフィンに挑戦。サマーがサーフィンを教わった兄を車椅子で海岸へ連出す場面が切なく印象的。大切な人との生離死別を乗越え成長する姿は清々しい。

    12
    投稿日: 2024.11.03
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    時間があればモールを うろつくばかり。 生白い肌にブラックな ゴスメイクとダークな ファッション。 ミストレスなんとかの 占いの結果を見てから じゃないと、 カフェのメニューすら 決められないような、 そんな女の子が地下街 から無理やりひっぱり 出され、 カリフォルニアの輝く 夏空の下へ。 そこで生涯忘れえない ひと夏を過ごすお話─ どこまでも続く海岸線。 沖から浜辺まで連なる コーディロイの波。 太陽と戯れる健康的な サーファーたち。 午前中は海岸のゴミを 拾い午後はクタクタに なるまで波を追いかけ、 生クリームたっぷりで ピスタチオフレーバー のジェラートを舐める。 日に焼け髪にも天然の ハイライトが入るころ、 モールにこもりっぱの あの女の子はいったい どこへやら。 そこには占いに頼らず 人生の荒波に挑まんと する、 ショーティをまとった たくましいサーファー ガールが♪( •̀ω •́ゞ)✧ 慣れきった快適ゾーン から一歩出てみるって やっぱり大切なことね。 そして怖がってるとき ずっと隣にいてくれる 友人を大切にね。 こんな瑣末な紹介では まったくもって魅力を 伝えきれない、 キラキラがぎゅぎゅっ と詰めこまれた宝箱の ようなお話でした。 ところどころ出てくる 食べものが美味しそう なのよね、これがまた。 ワカモレディップした トルティーヤチップス が食べたきかな♡

    189
    投稿日: 2024.09.23
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    二人とその周囲に苦悩があって、二人が支え合いながら楽しみながら、それを乗り越えようとする様子が眩しくて、楽しかった。 ジェイエに感情移入してしまって、初めの数日の所は暗い気分、読むのをやめようとも思った。だけど、読んでいくと二人が大切なことを共有して挑戦もして、街のことを好きになって、人も愛おしくなって行く様子につられて、楽しくなって、先が気になってどんどん読んでしまった。 ジェリエのことを、スーパーヒーローのサマーに一方的に助けられる少女、のように思っていたけど、違かった。完璧超人に見えるサマーも人間で、辛いこと塞ぎ込みたくなるようなことももちろんあって、その辛いことも共有してお互いを成長させてくれる関係性が嬉しかったし、素敵だった。 出てくる人がみんないい人で、街も最高だった。そう思わせてくれる訳もすごい。元が英語と思えないほど緻密に、音や映像が五感で強く伝わってきた。 楽しかった。いつかの夏にまた読みたい。 エイリアンの要求は無視! 海外を感じれた。ハグやハンドサイン、スラング、裸足水着で出歩いたり、人との距離が近くてヴィーガンやアイス屋さん、スケボー、花火、コテージ、飛行機。普段と違う世界を知られてよかった。

    6
    投稿日: 2024.08.30
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    13歳のジュイエは、ママと夏休みを過ごすためにカリフォルニアの海辺の街へやってきた。パパは離婚して若い彼女とヨーロッパにいる。医者のママは、海辺の街の病院で夏の間だけ仕事をすることになっている。海なんて大嫌いなジュイエは、海辺で場違いなブラックメイク。ところが、街のカフェで出会ったサマーは、夏がピッタリのサーファーガール。ジュイエを外へ外へと誘い出す。 それぞれに抱えている心の傷や悩みが、少しづつほぐれていく。 夏休みは終わりを迎えるけれど、少女たちは成長し克服し、軽やかに次のシーズンを迎える。 悲しい事は多いけれど、支えてくれる人たちがいれば乗り越えていけるんだ。

    10
    投稿日: 2024.08.26