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烈風を斬れ
烈風を斬れ
砂原浩太朗/双葉社
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総合評価

17件)
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    26年第一弾は砂原浩太郎さん。豊臣秀次(秀吉の姉の子)の隠し子が、秀吉による秀次一族抹殺から逃れ、成長したという設定。関ヶ原で大敗したものの、秀頼の成長に合わせて徳川との対立が徐々に目立ち始めた頃。豊臣側の側近から、旧豊臣側の有力大名を引き込む使者として暗躍を依頼される。世が世なら豊臣一族として大阪城にいてもおかしくない存在ながら、自身の生い立ちを踏まえ、危険な旅に出る。父や母との関係を振り返り、旅先での出会いや戦いを通じ、どう生きるかを考える。生まれる前に切腹して果てた父が、実は想像していた人物ではなかったとき、父のようになりたいとか、なりたくないとかの足場が崩れる。そんな自分は良い父になれるのかを問う物語。

    0
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    関白・豊臣秀次の遺児・孫七郎が、「大坂の陣」前夜、大坂方の密使として、全国に散らばる牢人たちを仲間に引き入れるため奔走する姿を描く。 そんなこともあったかもしれないと思わせる。 孫七郎の「父」探しとも、自我の確立ともいえる物語は、それでいいのかというラストに至る。 いいのかもしれない。 なんとなく、すっきりしないのだけれども。 負け戦とわかっていてするしかない人たちがいるのはわかるけれど、巻き込まれる庶民はたまらない。

    4
    投稿日: 2026.01.06
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    秀吉に謀反の疑いをかけられ切腹をした秀次に、旅芸人の女に生ませて生き延びた子が居たと言う設定のフィクションの時代小説。 その息子が「大阪の陣」のメンバーを結集させるために各地を放浪しながら父秀次の人物像を追い求める物語。ラストに恋愛もので締めくくっているところが少し残念。「なれるかな、おれは父に」という台詞がいまいち心に迫ってこなかった。

    0
    投稿日: 2025.11.20
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     これまで読んだ砂原作品に比べ、物足りなさが否めない。「梟」が異母兄であることが判明してから、土壇場で水木兄妹が主人公を弑しようとするまでの展開に「取ってつけた」感がある。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    なんとも勇ましいタイトルだけど、作者の作風である爽やかさが際立つ。豊臣秀吉から関白を譲られたものの、実子秀頼が産まれた後、自害に追い込まれた甥の豊臣秀次。その生き残った遺児が主人公の孫七郎で、その名を見込まれて、関ヶ原後に軟禁状態となったり、放逐された戦国武将達を、豊臣家に味方するよう説得に行く役目を受ける。 というわけで、説得に行く旅の過程で諸々あったりでロードムービー的な要素もあり、謎の刺客がいたり、一筋縄でいかなそうな武将との交渉など、様々な要素が詰まっていて、決して派手な展開ではないが、じっくり楽しむことができた。

    23
    投稿日: 2025.10.29
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    筆者、デヴュー時は好きで追ってきたが・・些か、手探りの状態の作品が散見してきて、ちょいと離れていた。 久しぶりに読んだこの作品、細かいところの情景描写は味を見せているものの、設定が危うい感じもあってか、迷走が続いているように思えた・・申し訳ないが失敗作と言えなくもない。 エラそうな感想を述べたのは、筆者が好きだから でもこれは歴史というよりエンタメ、怪奇ではないモノの時代浪漫読み物。 今日の河原で末裔迄惨殺された関白・・殺生と呼び名名の真偽を語る場面はあれども。。 真田、長曾我部(柴も含め)・・土佐に向かったものの幽閉の首謀者たる柴、筋の流れに粗が目立ち一貫しない。特に梟‥存在的には納得いくものの、孫七郎の手に掛かって呆気なく・・と言うのはお粗末すぎて。 筆者ファンとして 新たな道への復帰の望んでエールを送りたい。

    2
    投稿日: 2025.10.16
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    豊臣秀次の遺児、孫七郎。 秀次の妻妾子女は残らず斬殺。 そこからこぼれ落ちた、ということか。 生き残った子がいることは知らなかった。 大阪方の味方となる牢人たちとつなぎを取る。 それが孫七郎に課せられた役目。 源蔵、水木左門との道中の掛け合いは 読んでいて楽しかった。 真田幸村など、すでに知れ渡っている武将などは イメージが付きすぎているためか、どうも違和感がある。 秀次の遺児を描く発想は面白く、新たな発見があり 楽しく読むことができた。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    戦国の世とはいえ…どうして主に盲目的に従えるのか。損得の思惑だけの方が、よほどわかりやすい。この紙幅で大阪城攻防描けるのかと心配したが、砂原さんらしいオチ。殺伐としたストーリーに光と音が満ち溢れ、ホッとひと息。

    1
    投稿日: 2025.09.03
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    砂原さんの良さが十全には活かされておらず残念でした。元来が斬った斬られたであるとか、ミステリ的な仕掛けといった作為や企みが前面に出るものではなく、人の意志とは関係なく存在する花鳥風月や言葉以前の心の揺らぎといった繊細なものを巧みに描写して惹き込むタイプの書き手なので、今回のようにエンタメに軸足が乗った小説はそれらが排された分、展開や人物設定の粗さが際立って読後の印象として残ってしまう。何を書くかは作者にのみ決定権があるとは充分承知しつつも、やはり〈神山藩シリーズ〉のような物語が読みたいと私は思ってしまうのです。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    砂原浩太朗氏の本は出る度に読んでる これは珍しくエンタメ系の作品 主役の三好孫七郎が殺生関白の遺児でってあんまし馴染みがないとこを持ってきたなあ と 旅の風景描写とかはさすがに上手いなあ 剣戟描写もありその辺エンタメに徹していてなかなか 孫七郎を付け狙う謎の存在とかもあって面白かった ただ種明かしがなんともはや 色々矛盾やアラが目立ち その説明じゃ納得できないよ 特に片桐且元と梟の正体 一応理屈は通るけどでもねえ タイトルも内容と合ってない気がする もしかしたらワシなんかじゃわからない深い意味があるのかもだけど

    8
    投稿日: 2025.08.13
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    「烈風を切れ」という表題の意味がよく分からなかったが、内容もしっくりこなかった。 ここの所、迷いがあるのか作品の質が落ちているように思う。 偉そうに言える立場ではないが、迷った時には原点に帰れと言われるように神山藩シリーズに立ち返って欲しい。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    Amazonで本の紹介を読んだ時に不安を持ったのですが、見事的中してしまいました。 大坂の陣前夜、豊臣秀次の隠し子である主人公の孫七郎が、全国に散らばった主将クラスの浪人たちを豊臣側に引き込もうと活躍する物語。 どうしても司馬遼太郎の『城塞』が頭に浮かびます。それと比べると(と言っても、読んだのは25年以上前で記憶は定かでは無いのですが)、登場人物が薄っぺらい。主人公一行も余り魅力が感じられないし、真田幸村、後藤又兵衛、明石掃部、毛利勝永、長曾我部盛親と言った面々も余りに軽い。随所に剣戟シーンが織り込まれているのだが、どうもぴんと来ない。 ストーリー的にも色々無理が感じられ、ミステリー的な仕掛け(新解釈)を埋め込んで、それを最後にぶちまけるのだが説得力が無い。 歴史の中に架空の人物を埋め込んだ「歴史フィクション」ですが、砂原さんには似合わない気がします。むしろ『神山藩シリーズ』のような時代小説の方が向いていると思います。

    3
    投稿日: 2025.08.09
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    豊臣秀次の遺児(孫七郎)が、家臣と共に全国行脚し、牢人たちを口説き、闘う物語。彼が旅をしながら成長してゆく様は伝わったが、焦点が分散していて今一高揚感が得られなかった。

    3
    投稿日: 2025.08.06
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    出生の秘密を持つ孫七郎の物語だ。それも豊臣の一系と。しかし時代背景はとてもよい設定だったが描写がいまいちだった。もっとドキドキする活劇とかがあったら良かったと思う!巻末で男女の関係を思わせて終わるなんて。もっと硬派の作品を期待していた。

    1
    投稿日: 2025.07.17
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    関白秀次の子供が豊臣家のために時代を動かす的な物語なので、面白い/面白くないは期待半々で読み始めました 結果面白くない 有名な方々との関係性も薄く、物語が盛り上がらない あまりないけど、読むの止めます

    1
    投稿日: 2025.07.15
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    豊臣秀次の遺児という設定が大いなるフィクションなので、もっと大掛かりなフィクションに終始してもいいかと思うが、全体的にこじんまりとしている上に、生まれる前に切腹させられた父を想い、生きていくというところがどうも小説として弱いし面白くない。流麗な文章は変わらずだが、神山藩シリーズのような抜群のストーリテリングが影を潜めてしまったような印象で、とても寂しい。

    2
    投稿日: 2025.07.09
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    秀吉亡き後、秀吉の甥にあたる秀次の息子三好孫七郎が西国の有力者に、徳川との決戦への協力を依頼する旅を描く。 秀吉は実子秀頼が生まれたことにより秀次一族は抹殺されてしまうが、皮肉にもその末裔の孫七郎だからこその出自を利用されての西国行脚であった。 豊臣と徳川の歴史的な結末は周知されているので、孫七郎の行動の虚しさを予見できてしまうだけでなく、まさかの近しい者の裏切りによる展開は豊臣の滅亡は当然の帰結と思てしまう。 あまり烈風を切ってはいないが、地味ながら読みでのある小説だった。

    1
    投稿日: 2025.06.27