
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私はがんで死にたい 著者:小野寺時夫 発行:2025年5月30日 幻冬舎新書 著者は2019年に逝去している。本書は元々2012年に他社から出版されたもので、内容が一部変えられて、加筆されて去年、本書になったようである。本文中には、著者逝去後となる2022年と2023年のデータが追加されている部分もあった。誰が加筆したのだろう(^o^) 著者は1930年生まれで、本書執筆時は82歳ぐらい。2年前の80歳のときに妻を白血病で亡くしていることを詳しく書いている。著者は消化器外科の医師で、都立駒込病院(副院長)、府中病院に務め、退職後に西多摩郡にあるホスピス科で働き始めた。57歳のときに咽頭がんになったが完治、しかし、87歳でふたたびがんに。大腸がんだが、肺転移などあり、89歳で世を去った。 随分売れて、読まれている本みたい。タイトルから想像すると、死ぬならがんがいい、がんに罹患したみなさん、決して悲観しないで充実した人生を送ってください、倒れて意識なくそのまま死んでいくよりずっといいですよ、みたいな話かなと思っていたら、序文はそんな話からスタートしていた。ところが、その後は大きくずれてくる。1章と2章は、進んだがんで手術は受けない、抗がん剤も使わない、という主張になってくる。『患者よ、がんと闘うな』の世界。近藤誠の名前もあげつつ、手術や抗がん剤を否定的に書き、自分は拒否するとし、また、自身(医師だが)は一度もがん検診を受けたことがない、としている。ますます近藤誠の世界になってくる。 僕は『患者よ、がんと闘うな』の世界には否定的な立場。がんになったら、おそらく標準治療を受ける。もちろん、がん患者自身の選択なので、受けないのも自由だし、それは全く否定しない。でも、苦しみながらも一生懸命に闘っている人が大勢いるのに、自分ががんになっても受けない、なぜならそれらの治療は医師が儲けるためにやっていることであり、効果はない、だとか、多くの医師は効果があると思い込み、患者は騙されている、といった主張をする健康な人については、ちょっと許せない気持ちがある。生きんがために苦しい思いをして闘っている人たちに対し、がん患者でもない人が「おまえらばかだ、騙されている」みたいな発言をするのはあまりにもおかしい。大体、陰謀論が好きな人間がよくそんなことを言う(自分だけが真実を知り、頭がいいと思いこんでいる人たち)。 なんだ、そんな本かと思っていたら、3章以降はまた大きく中身が変わってくる。ホスピス科勤務の医師として、がんになったら残された人生をどう生きるか、楽しむか、などが書かれている。無理な治療で苦しむより、なにもしない方が長生きすることもあるなどとも書いている。 体力のあるうちに自分のやりたいことをする、在宅で最期を迎えるのが一番だが実際問題としてはどうすべきか、ホスピス利用についてメリット・デメリット、痛みなどの苦痛を医師に取ってもらうこと、点滴拒否、認知症になる前にすべきこと(手術や治療で認知所が一気に進むケースもある)、などについて言及している。 ホスピス医であること、本人が執筆時に80歳を超えていること、などを考えれば、無理な治療をしないほうがいいという主張は分かるが、若い人、なんとしても生きたい人も多い。健康な時は、自分も太く短く生きたいと思うけれど、いざとなったら藁にも縋る思いで治療に専念する人の方が多いのではないだろうか。 **********: やり遂げたときの喜びは外科医師でないと味わえない。簡単な手術になれるにしたがって、もっと複雑で困難な手術をしたい欲望にからえれる。消化器外科医であれば、胃や大腸の手術だけでなく、食道がんや膵臓がんの複雑な手術もやってみたくなる。 がんは大別して2タイプ。①がんが周囲の組織に「浸潤」するとともに、離れた部位に「転移」を起こすタイプ。②治療しないで放っておいても次第に大きくはなるが浸潤や転移を起こさず、命取りになりにくいタイプ。 外科医は「手術しなければ○ヶ月くらいの命」などと宣言することもあるが、本当は手術しない患者やバイパスやステンとだけの患者を多くは診ておらず、手術なしで長生きしている患者についての経験があまりない。 抗がん剤が有効なのは4種類。①急性白血病②悪性リンパ腫③絨毛がん④睾丸のがん。70-80%有効。これ以外のがんに効くかどうか問題。近藤誠は「固形がん」には「延命効果なし」と指摘。 抗がん剤治療を勧められたら、まず自分のがんの状態で何人に一人の割合で効果があるのか、効果があれば治療しないよりもどれくらい長生きできるのかを質問することが大切。どんな副作用があるのかも納得できるまで効くべき。手術後の再発予防の抗がん剤投与についても同じ。 米国の抗がん剤治療は1万人弱(2012年時点、2022年で2万人弱)いる腫瘍内科医が行うが、日本は主要内科医を含めた抗がん剤の専門医はまだ100人足らず(2012年時点、2023年で1620人)。各科の医師が本来の専門治療の傍らに行っているのがほとんど。 ホスピスを勧められて初めてホスピスの存在を知る人が少なくないが、「在宅療養支援クリニック」を知らない人はもっと多い印象がある。在宅で最期を迎えるにはなくてはならない存在で、末期がん患者に対し、定期的往診に加えて緊急時に24時間対応して、看取りもするクリニック。医療保険での診療報酬が一般の約2倍と優遇されているため、多くの開業医が認可をとっている。 ホスピスは、全国に223ヵ所、4434ベッド(2012年時点)。平均入院日数は約35日。 著者が認知症が進行した場合にお願いする3つのこと。 ①食事を低カロリー・低たんぱくにしてください ②不穏や徘徊がひどいとき・不眠のときは薬を十分に出してください ③寝たきりになったら「鎮静」をしてください(いよいよ最期が見えてきたら麻酔薬で眠らせてほしい) ○不安、怒り、嘆きなどの不穏状態が氏の直前まで続く人 ・免疫療法や先端医療の報道におどらされ、いろいろな治療法を探し続けて最終的に無効とわかった人 ・死を本気で考えたことのなかった人 ・転移などで長生きできないことを隠されて末期になり知らされた人 ・がんという病気の本性がわかっていない人 ・手術の後遺症に苦しみながら末期状態になり手術を後悔している人 ・金や権力で大抵のことがかなってきた人 日本のがん医療は、治療についてはやり過ぎるほど熱心だが、治療ができなくなると急に患者に感心がなくなり、苦しまずに穏やかに死を迎えられるようにする配慮が十分でない場合が多い。 人体は60兆個の細胞からできており、障害に3000回ほど細胞が入れ替わる。 形のひどく変わった細胞はがん細胞で1日100万個も作られるが、免疫力などですべて殺される。
0投稿日: 2026.05.28
powered by ブクログ人はみな生まれた瞬間から死に向かっている 医療が進み、治療すれば完治する病も増えた事で、治療すれば絶対に治るという価値観に囚われてしまいがち。自分は今をどう生きるのか、生きたいのか。 私の家系もがんで亡くなる人が多い。 自分もどういう最期を迎えたいか、今を生きて選んでいきたい
9投稿日: 2026.04.19
powered by ブクログ2012年の本で少し医療知識的には古いが考え方は理解できる。どうしてこの本が最近話題になってたんだろう?疼痛管理が全ての人に可能ではない、痛みを取り除いてほしくてもできない場合もあるようなので、そのパターンでないことを願うばかり。同時期に久坂部羊の【あなたの命綱】を読んでいたので、当事者になったら果たして受け入れられるか自信がない。
0投稿日: 2026.03.04
powered by ブクログ人生の終わらせ方を考えさせられる本だった。日本人の文化的には難しい面もあるが、差し迫ってからは遅いので自分や身近な人が人生の最後をどうしたいのか話しておくことは重要だと教えられた。
0投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログすごく専門できたけれども、死にたいする考え方を教わりました。自分のやりたい事は、何だろうか、じっくり考えています。とても参考になりました
0投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ身内が癌で亡くなり、大変な治療をしてきたので癌になったら終わりと思ってたが、この本を読み180度変わった。やりすぎる治療、抗がん剤、 医者の言うままに治療は考えものだと思った。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ私もかねてからガンで死にたいと思っていたので読むのを楽しみにしてました。 第1章はがんについて知らないことが多くて読み応えがあったが、徐々に科学的な記述が減り、著者の印象や思いが多くなります。 しかし、私が日頃から思っていたこと(在宅ケアのこと以外)が言語化されており、終末時の取り扱いについて書面を残すときの参考になりそうでした。 家では死にたくないと思っているが、その可能性もあるだろうから、そこは向き合って知っていかないといけないと思った。 初期の肺がんの手術は成功したのに、合併症の間質性肺炎のため69歳で退院後あっという間に亡くなった父、 甲状腺のガンで2019年に(おそらく)「広範囲郭清」してまだピンピンしてる80歳の母、 肝臓がんを積極的に治療せず、私達一家と旅行を楽しんだ医者だった祖父、 彼らのことを参照しながら読んでいる。 あとがきまで読むと、ご自身はがんの手術を57歳のときだけでなく、その後も2回していたと分かるので、本と言ってることが違うので、その体験を踏まえての著書だと捉えて読めばいいのかもしれない。 私はこの本を手始めにガンにかかったときの準備をしようと思った。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ポックリ死(心筋梗塞、くも膜下出血)は、発症時の痛みがひどい。 老衰死はそこに至るまでが苦しい。 がんであれば、死ぬまでに時間があって、痛みさえコントロールできれば心置きなく死を迎えられる。 がんになっても、手術は受けず、抗癌剤治療を受けず、ホスピスに入院する。 日本のがん治療は手術至上主義。 湿潤性のがんは常にがん細胞が流れ出ている。転移するのは当然。 手術するより、緩和ケアのほうが長生きする可能性がある。 がん手術に名医はいない。再発はがんの性質や進行度で決まる。 抗癌剤は、白血病、睾丸がんなど一部。 ホスピスで亡くなるのはがん死の5%程度。在宅ホスピスも選択肢。 モルヒネは天の恵み。 がん末期は、痛みだけでなく呼吸苦、だるさ、身の起きどころがない、などがある。何が出るかはわからない。 点滴は効果がない。中心静脈栄養でも、腹水など影響が出る。 確率的には認知症のがん患者になる。認知症になる前に意思表明をする。 食事を低カロリー低タンパク質にする。胃瘻はしない。向精神薬、モルヒネを使う。寝たきりになったら鎮静をする。安楽死問題で不可能な場合もある。 声掛けに反応できなくても、耳は聞こえている。反応できる力がない。 呼吸苦に対して、緩和ケアが遅い。塩酸モルヒネやピレチアを投与する。 がんと闘いすぎない。 初期の肺がんは、CT検査が必要。 欧米では胃がんは少ない。 がん治療後の食生活で、再発は防げない。
1投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログこのところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
5投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログたくさんのがん患者さんから学び、家族をがんで失い、自身もがんになった著者しか書けない事実がたくさん書かれていた。 日本の医療技術も医療機関のホスピタリティも、世界の中では優れたものだと勝手に思っていたけど、まだまだ至らない分野があるんだな。 日本人の死生観は未熟だと思い知らされた。 私の父もがんを患い、亡くなった。 がんとわかってからは元気なうちに身辺整理をして、それなりに行きたいところに行って、会いたい人に会って、紆余曲折はあったけど、最期は家族みんなに囲まれて自宅で息を引きとった。 本人はどう思ったか知らないけど、ピンピンコロリ(=突然死)よりも、幸せな死に方だったと思う。 私も、自分の人生は、自分で後片付けしてから終えたいと思う。
4投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログがんだけは絶対に嫌だ、という人は多い。だが2人に1人がこの病気になり、3人に1人が亡くなる。著者は長年、外科医としてがん拠点病院で活躍。その後ホスピス医として3000人の末期がん患者と接した経験から医療の過剰な介入(幾度もの手術、抗がん剤)に疑いを持ち、むしろ「がん死」こそが人間に相応しいと考えるに到る。がんでも穏やかに最期を迎えるには、何をどう準備すべきか。がんで亡くなった愛妻の最期を告白し、「人ががんで死ぬ」25の実例を挙げ、死に方、終末医療のあり方を示す。名著、待望の復刊。(e-hon)
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ第132回アワヒニビブリオバトル テーマ「ビョーキ」で紹介された本です。ハイブリッド開催。 2025.10.7
0投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ自分自身の尊厳ある生き方、そして死に方について考えさせてくれる良書だった。 ホスピスや緩和ケアについていくらか知っているつもりだったが、現実には金儲け目的の有料老人ホームは数あり、緩和病棟のある日赤や協立病院などもあるがほんの少しのベッド数だ。 自分の最期はこんな所で、という小川糸のライオンの家のような場所にたどり着くのは難しすぎる。 田舎では、結局は病院でということになるのだろうか。癌になってもそう簡単に手術や抗がん剤、放射線の治療には進むまいと心に刻んで本を置いた。
7投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログがん患者の立場で読むと、この本のタイトル「私はがんで死にたい」は挑発ではなく、残された時間を“自分の生き方で整える”という意志表明に映りました。著者は、がんを「必ず叩き潰す対象」に固定せず、治療で削られる時間や体力と、まだ保てる生活の質(QOL)を丁寧に秤にかけよ、と語りかけます。むやみに手術や抗がん剤に突き進むのではなく、「元気でいられる時間を最大化する」選択肢も同じくらい尊重されるべきだ──患者として私はその言葉に救われました。 さらに本書が強調するのが、痛みや苦しみを和らげる緩和ケアの力です。緩和は“あきらめ”ではなく、「いまの私が私らしく過ごすための医療」。痛みがコントロールされるだけで、家族と食卓を囲む、散歩をする、身支度を整える──そんな何でもない一日が取り戻せる。患者の目線で見れば、延命の“量”だけでなく、日々の“質”を選び取る勇気を後押ししてくれます。 著者が、最愛の妻に死を意識させた場面を悔やむ一文には胸を突かれました。私たち患者は「どこまで真実を知りたいか」がそれぞれ違います。家族も医療者も“善意”で踏み込みすぎることがある。だからこそ、告知や方針のすり合わせは、本人の価値観と言葉の速度に合わせたい──その難しさと尊さが、行間から滲みます。 一方で「日本のがん医療のレベルは低い」との指摘には戸惑いも覚えました。医療の現場は領域や施設でばらつきが大きく、一律に語れない部分もあるはずです。患者として私が受け取ったのは、“過剰治療に流れやすい文化や仕組み”への警鐘であり、「医療を選ぶ側の私たちも学び、問い、決める責任がある」という促しでした。 気になったのは、著者自身が88歳で手術を受けたという事実です。矛盾に見えますが、ここにも本書の核が透けて見えます。すなわち、「正解はひとつではない」。年齢や病状、何を大切にしたいかで、最適解は人ごとに変わる。医師としての教育的配慮があったのでは──という推測も成り立ちますが、患者の私にとって重要なのは、著者でさえ状況に応じて“自分の選択”をしたという点です。私もまた、明日の体調、家族の顔、やり残したことの重みを量りながら、その都度の答えを選んでよいのだ、と。 本書は、がんと向き合う技術書ではありません。人生の残り時間を“設計”するための、静かな実務書です。治療を受ける/受けないの二択ではなく、「どの程度まで」「何のために」「誰と」という設計図を、患者自身の言葉で描くこと。そのプロセスを支えるのが緩和ケアであり、家族との対話であり、主治医との信頼です。 読み終えて、私は主治医に三つのことを伝えようと思いました。①私が譲れない生活の質の優先順位、②痛みと副作用への希望ライン、③状態が変わった時のプランB。がんは私の人生を奪うだけの存在ではなく、私が「生き方を選ぶ」契機にもなりうる──その感覚を取り戻させてくれる一冊でした。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ多くの医師ががんで死にたいと考えるというのはよく耳にしてきたが、人生の後始末をして死んでいけると言う意味では私も事故死や突然死よりはがんの方がいいかな。 本書は2012年に書かれた本の新装版ということで、がんの免疫療法等などは今は少し進んで一部保険適用もされているようだけど、高度進行がんに対して筆者の提唱することには概ね賛成だし、自分がもしがんに罹ったとしても、無闇に手術や抗がん剤治療で貴重な時間を無駄にしたくないと思った。 そして、一番大事なのは適切な疼痛管理で、これがホスピス以外の病院でも行われてほしいし、本人が望むなら薬による鎮静も躊躇することなく踏み込んでほしい。
10投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ本書は2012年に出版された本の復刊。久坂部羊氏の序文、著者のご息女のあとがきが追加されている。 内容は目次の各章のタイトルの通りで、自分の認識と違和感はない。 あとがきによれば、2019年にがんで亡くなった著者は、この本に記したようには死ぬことができず、手術は行い、ホスピスには入らなかったが、抗がん剤治療は受けず、ぎりぎりまで自宅で過ごしたとのこと。 2012年当時と比べ、現在どの程度著者の主張しているような医療に近づいているのか、自分に引き寄せて考えるとそのあたりを知りたいと思う。 【目次】 序文 久坂部羊 はじめに 第1章 高度進行がんになったら、手術は受けません 第2章 抗がん剤治療も受けません 第3章 体力のある間に、自分のやりたいことをします 第4章 在宅で最期を迎えるのが第一希望だが・・・ 第5章 入院するならホスピスにします 第6章 痛みなどの苦痛は十分とってもらいます 第7章 食べられなくなっても点滴輸液は受けません 第8章 認知症になる前に依頼しておくこと 第9章 臨終に近づくときは、そっとしておいてもらいたい 第10章 安らかな死を妨げるのは最終的には心の痛み 補章1 残念でならない妻の臨終直前の呼吸苦 補章2 がんになったら、がんという病気の本性を理解しなければならない あとがき 小野寺美奈子
0投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ在宅か入院か 1️⃣抗がん剤はほぼ効かない。効果を発揮するのは数十人に1人。 2️⃣数十人に1人、としか書けないのは、ガン患者が全て登録され、術後の生存率や抗がん剤の効果などがすぐ検証できるアメリカに対し日本にはそのような仕組みがないので医師の個人的な経験と勘に頼った抗がん剤治療が行われているため。 3️⃣特に終末期に抗がん剤治療を行うと患者の気力体力を削ぐ。 4️⃣治らないと確定し、医師と患者がこれ以上治療はしない、と意思確認できればあとはホスピスで痛み対策のみしながら最後の時間を有意義に過ごした方が良い。 5️⃣ならば在宅で看取りを、と考えたくなるが、肺がんなど呼吸器に癌がある場合の呼吸の確保や、疼痛対策ができない。 6️⃣疼痛対策は非常に大事。モルヒネやフェンタニル(‼️)を使うのだが、病院で最後を迎えると、看護師に痛みを訴える→医師が処方箋を書く(休みだったら?)→病院の在庫から別の医師の許可をもらって麻薬を出す→ようやく注射、という流れになるので患者が長く苦しむ。ホスピスでは麻薬の効果が切れないよう、点滴に混ぜて連続投与するのだが。 7️⃣最後まで家族とコミュニケーションできる死に方が望ましいのではないか。 8️⃣…と書く小野寺医師ですが自らの最後は、望み通りとはいきませんでした。主に介護を担当した娘さんが、「文句が多く疲れる!2日旅行に行く!」とそばを離れた間に亡くなった。しかも、週末だったので「呼吸が苦しい、○○製のものを持ってこい」と言われたが、調達できず。この本は「患者と家族のために」という視点から書かれていますが、著者自身はそれを全う出来なかったようです。この部分は娘さんが書いたあとがき、で明らかにされます。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ話題になっているこの本の復刊前のものを読み、これは復刊されたものを手元に置いておかねば、と思い、買った。著者の娘さんによる「あとがき」が、とてもとてもよかった。まだまだ心身ともに元気な人生折り返すか返さないかくらいの同世代の皆さんに、死に対する実感が湧かない今だからこそオススメしたい。人生まだまだ折り返さないぞ!という気持ちもあるけれど、私はどう死にたいかな。そんなことを考えたという意味では、この読書がある種の折り返し地点になったかもしれない。
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ「癌で死にたくない」との声をよく聞くが、それは単に「死にたくない」ということではないかと序文で久坂部羊氏が書いている。二人に一人が癌に罹患する時代である。死に対する心の準備ができる癌で、穏やかな死を迎えることができるよう心の準備をしたいものである。
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログがん=手術や抗がん剤のイメージしかなかったので、この本を読んでどういうことをしたり心構えをどうすればいいかというのが自分なりに分かってよかった。 具体的なケースがいくつも挙げられていて読みやすくもあり、がん以外にも認知症のことや臨死体験のこと等書かれていて知らないことを色々知ることができた。
2投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ外科医として、長年がん拠点病院で活躍され、その後ホスピス医として3000人の末期患者と接した経験をもつ小野寺医師だからこそわかる事がある。 自らの実体験から、ついに自らも自分の死について考え、実践されていかれたそうです。 誰もが、いろいろな知識を習得し、自分の死を考え、行動していくことが必要なのでしょう。実は日本の医療は思っているほど、世界的にみて先進的ではない事、知らないと大変な事が起こる可能性ある事を知るべきです。
0投稿日: 2025.06.16
