剣と魔法を努力で磨き上げたフィッセルの物語。 夏も冬も毎日毎日素振りしたことを、「努力した」と言葉で言わず、草が禿げた地面の描写で表現しているのが詩的で印象深かった。 門出を祝うベリルが最後に「試合」ではなく「死合」を教えるシーンは圧巻。命のやり取りで生き延びるための心構えを最後まで教え諭すベリルは師の鑑だなぁ。