
総合評価
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powered by ブクログ知ってる話もありましたが、やはり知らない話の方が圧倒的だった。特に、蒋介石夫妻が仮面夫婦だった事、NYタイムズの記者が不倫に走った事が面白かった。そして、何と言っても、チャーチルが、自分の娘に不倫を仕掛けたこと、これはメチャクチャ面白かった。 知ってる事としては、ウクライナのホロモドールが、Amazonプライムで映画を観て知っていました。ソ連が隠してたんですね。
1投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ第二次世界大戦の新視点:謀略と工作の実態 概要 本書は第二次世界大戦とその前後の主要な出来事を、従来の左派リベラル思想を基盤とした「脱史観」的な歴史記述とは異なる視点から分析し、戦争指導者たちの謀略や工作の実態を明らかにしようとする試みです。著者は個々の出来事を孤立した事象としてではなく、政治思想、宗教観、人間関係などの多角的要素を通して俯瞰し、「真の歴史の姿(相互関連性)」を描き出すことの重要性を主張しています。 主要テーマと重要なアイデア 1. 日本の歴史記述への批判と新たな視点 日本の歴史家の多くが左派リベラル思想に偏り、「脱史観」的な浅い考察に基づいた記述を行っていると批判 歴史記述の本質は世界各地の出来事を合理的ロジックで描き出すことにあり、公文書・要人発言・新聞論調の精査が必要 都合の悪い事件を切り捨てず、多角的視点から歴史を立体的に捉えることの重要性 2. 米国の対日政策と太平洋戦争 米国の「日本開国プロジェクト」は太平洋貿易ルート構築が目的、ペリー来航もその一環 日露戦争での日本の勝利が米国の対日警戒心を高めた要因 1919年のヴェルサイユ体制発足から「戦間期」における米国の対日「敵視」悪化 排日移民法(1924年)成立が日米関係を決定的に悪化させた 渋沢栄一ら日米関係改善に尽力した人々の努力も排日移民法で無に帰した 3. 第二次世界大戦の背景と指導者たちの謀略 スペイン内戦はフランコ軍が共産主義国家の成立を防いだ戦い、背後にソ連の拡大意図 ルーズベルト政権内にはソビエト型計画経済に憧れた「ブレーントラスト」がいた FDRがソ連をバラ色に語るデュランティの言葉に沿って国家承認したことが日本の運命を決定づけた 第二次世界大戦はヴェルサイユ体制の崩壊現象、ヒトラー政権はドイツ国民の恨み解消の結果 日中戦争拡大にはソビエトの工作があった可能性、蒋介石の背後にソビエト支援 FDRは参戦のため「外国に米国領土を攻撃させる」必要があった可能性 独ソ不可侵条約はヒトラーによる英仏参戦防止の奇策 チャーチルとFDRの秘密交渉、両者の都合悪い部分は記録から削除 FDR政権は日本の真珠湾攻撃を予知していた可能性、対日強硬外交で追い詰めた 4. 第二次世界大戦末期と戦後 広島・長崎への原爆投下の背景にはソビエト赤化攻勢牽制の意図 スティムソン陸軍長官が「無警告での都市への使用」を決定、京都拒否の結果広島が標的に 連合軍による無差別都市爆撃(ドレスデン、東京など)による民間人犠牲 「対米戦止む無し」と主張したハリー・D・ホワイトがソ連スパイだった可能性 カサブランカ会談での「無条件降伏」要求は場当たり的決定だが戦後世界に大きな影響 5. 歴史の捉え方と教訓 過去の人物や出来事への好悪は大切だが絶対的判断基準とすべきでない 脱史観的な一面解釈ではなく多角的視点から「何が真実であったか」追求の重要性 従来の日本の歴史教育で語られてきたFDRやチャーチルのイメージとは異なる視点の提供 注目すべき引用 「真の歴史の姿(相互関連性)」が見えてくる 「渋沢は日本近代化の父としてではなく、無念のまま亡くなった悲劇の人に思えて仕方がない」 「ルーズベルト政権は『疑似共産主義政権』であったのではないか」 「無警告で都市に使用すると決定したのはスティムソンであった」 結論 本書は第二次世界大戦を単なる国家間の衝突としてではなく、世界情勢、指導者たちの思惑や謀略、思想的背景を深く掘り下げ、多角的に理解しようとする試みです。従来の日本の歴史記述に対する批判的視点を提供し、読者に新たな考察の機会を与える点で重要な意義を持っています。特に日米関係の変遷、FDR政権の対日政策、原爆投下の背景などについては、従来の通説とは異なる視点からの分析が提示されており、読者は自らの歴史観を問い直すきっかけを得られるでしょう。
0投稿日: 2025.04.14
