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マチルダによろしく
マチルダによろしく
福澤徹三/小学館
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総合評価

8件)
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  • suzukaのアイコン
    suzuka
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/05/03予約 3 シェアハウスで一緒に暮らす様々な人達と猫のマチルダ。 正しい昭和のヤクザだった鳶伊(トビイ)。表紙から出所したヤクザがねこと幸せに暮らす話かと思ったが全く違う。 コロナ禍や半グレ、薬物、闇バイトなど溢れかえる今、選択を間違えず普通に生きたい人達はたくさんいる。30年服役しカタギに戻り世間に馴染もうとしつつもヤクザの矜持を頑なに守る鳶伊の生き様が魅力的。後半うまく行き過ぎ感もあるがいい気持ちで読了。 表紙自体は素敵ですが、内容とあまり合ってない気がする。そこが残念。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    へろ
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    本の装丁からは想像できないほどにかけ離れた強烈な鳶伊仁のキャラクターに引き込まれた。 元ヤクザと軟弱な青年との対比であったり、教誨師で鳶伊を理解する住職、過去の事件に遺恨を残す便利屋経営者、そして巨悪な半グレ集団。 見せ所満載の登場人物たちと、最後に匂わせる鳶伊の中にある許されざる者に対する決着のつけ方。 猫とおじいさん…ではなく、ハードに面白い小説だった。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    かうあい
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    コロナ禍の影響でお金に困りシャアハウスに住むことになった壮真・・・ そこに懲役30年の元ヤクザがシェアハウスで同居することに・・・ 壮真の友人が闇バイトに手を出し、住人たちに危機が迫る・・・ 福澤徹三の「侠飯」シリーズが好きなので気になって読んでみました。 戦闘シーンが迫力があって怖かったしリアル過ぎました。 また、猫の雑学がありそのギャップは面白かったです。 昭和と令和の30年の時のギャップをかなり感じることができる作品でもありました。 今から30年後どのような未来になるか楽しみでもあり怖くも感じました。

    30
    投稿日: 2025.06.03
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    ねこ
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    まったくほのぼのしてない! 鳶伊さんが今時の若者のせいで出所後の生活をめちゃくちゃにされる話。気になって一気に読んだ。壮真・透也は自業自得。沼尻さんもダメだけど先の2人よりはましかな。 面白いけど読み終わった後くらい気持ちになる

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    あぽろ
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    殺人で30年服役していた刑務所から出所したばかりの元ヤクザ・鳶伊、コロナ渦で大学を中退した壮真、複雑な生育環境から人間不信になった澪央、真面目に生きてきたのに勤務先が倒産した沼尻の4人が共同生活を行うシェアハウスで、怪我をした地域猫であるマチルダの面倒をみることとなった。そんななか、壮真の親友・透也が撮影したある動画をきっかけに壮真たち4人やマチルダも半グレ集団を相手としたある事件に巻き込まれていくこととなる。 登場人物のうち、壮真と沼尻の2人はコロナ渦により人生を狂わされているし、鳶伊や澪央は幼いころからの生育環境も良いとは言えない。言うならば、社会のなかで恵まれていない4人が暮らすシェアハウスである。そんななか、地域猫のマチルダの面倒を見たり、犯罪絡みの事件に巻き込まれた壮真を助けようとしたりと他者を助けることができる力がある。 一方で、透也や半グレ集団たちのように『金が全てだ』『楽して稼ぎたい』と社会の悪いところを凝縮したような考えをもつ者たちもいる。半グレ集団の行いは胸が悪くなるほどだ。 こういう者たちに巻き込まれたが最後、ラストの鳶伊のように覚悟を決めて他者を守るために行動を起こすしかないんだろうな。 両親がおらず、幼いころから15歳まで過ごした施設では上級生から凄惨な苛めを受け、ヤクザになり、恩人の仇討ちのために殺人を犯して服役した鳶伊。出所しても他者のために行動し、ラストも病気を抱えながら他者を守るために平穏を捨てようとしている鳶伊。鳶伊の人生は、なんのための人生だったのかと思うと悲しくなる。半グレ集団のリーダーの決着がついたあとには鳶伊には幸せになってほしい。

    5
    投稿日: 2025.05.22
  • amomaruのアイコン
    amomaru
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    30年の懲役を終え出所した鳶伊、コロナ禍で大学を中退した壮真、無愛想で何を考えているかわからない澪央、壮真のアルバイト先の同僚だった40代の沼尻の4人が住むシェアハウスが舞台。そこに猫のマチルダが加わることで4人の中が深まっていく。 ある日、壮真の友人が闇バイトに手を出したことで、シェアハウス4人が半グレ、薬物、闇バイトなどなどの社会の闇に巻き込まれる。 鳶伊と住職の肝の座り方や芯の通り方は、少し無鉄砲な感じも含め"古き良き時代の〜"と表現したくなった。 最後に少しネタバレになるのかならないのか… 動物が出てくる小説は動物がどうなるのかが怖くて…という方(私もそうです笑)向けに書きます。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 結論からいうとマチルダが傷つけられることはありません。 半グレのアジトに連れて行かれてしまったり、少し怖い思いをする部分もありますが最後まで無事です。

    1
    投稿日: 2025.05.11
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    もちこ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    刑務所から出てきた元ヤクザの鳶伊(とびい)が、シェアハウスの同居人たちと猫と共に過ごす。 序盤は、シェアハウスの住人たちと猫(マチルダ)との平和な生活が描かれていたが、半グレ集団や闇バイトが登場してきて、だんだんと不穏な展開に… 無骨で屈強な鳶伊が、マチルダに見せる愛情に和む。でも、半グレ集団たちとの闘いはシビアで、そのギャップに目が離せなかった。 最後の鳶伊の決断には、寂しさで胸が押し潰された。 最後まで仲間とマチルダを守ろうとする鳶伊の生き方に圧倒されて、読了。

    2
    投稿日: 2025.04.08
  • ふくしまのアイコン
    ふくしま
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙と物語のギャップがすごい。 猫がもっと活躍したり、話の中心になるかと思ったけど、あくまで普通の猫だった。 この本を他の人に勧めるとしたら理由は何か考えると特にないので⭐️2かな。

    5
    投稿日: 2025.04.06