
総合評価
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powered by ブクログイスラエルとパレスチナの対立を通史的に解説した本。 中東情勢に詳しくない自分でも読み通すことはできた。 複雑怪奇な中東情勢は、島国かつ宗教心の自覚の薄い日本人にはピンとこない。 ハマスによる攻撃やイスラエルによるガザ地区への報復攻撃をどう評価するかも、正直言って何を土台に考えればいいかよく分からない。 絶対的平和主義に立脚すれば、そりゃ早く停戦せよ!としか言いようがないけど、それで解決するなら軍隊はいらんわけである。 少なくとも、自分にとっては分からないということを分かったという意味で、有益な本でした。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ概説書として手に取りやすい厚さ。 イスラエル史をざっくりと理解するには良いかも。 ただし、因果関係などを理解するには量が中途半端で、アメリカがどういう経緯からイスラエル支持にまわったかなどが語られていない。特に2023年のテロについてはほとんど触れられていない。 やや「きちんと知りたい」という人には内容が不足しており、そこが残念だった。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ[図書館] 読了:2025/3/20 すごく深いところまで突っ込んで書かれている。 最初から深過ぎて、佐藤優『戦争と有事』で読んだ前提知識があっても少し難しかった。 津屋尚氏による解説の、 「欧米の自己矛盾(イスラエルの国際人道法違反を非難しつつ国内のユダヤロビーへの忖度によりイスラエルへの軍事支援はやめないアメリカ、ウクライナへのロシアの残虐行為を非難する矛盾)」が自由主義や民主主義の価値を揺らがせている、というのは大いに同意。 p. 120 ラビンにはイスラエルの人に和平を説く精神的・政治的権威があることそれが、極右のユダヤ人テロリスト(宗教シオニスト)に暗殺された理由。
0投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イスラエルとパレスチナの現状について過去の歴史からどうしてこうなってしまったのかわかりやすく解説されていた。私はニュースで時折耳にする程度だったので複雑に色々な国や宗教が絡み合ってることを知り、決して対岸の火事ではないと危機感を覚えた。
0投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログイスラエルとパレスチナのこれまでの歴史について6つのフェーズに分けて説明されており、概略を把握しやすい。いかにパレスチナが大国に翻弄されてきたかがよくわかる。しかし、今後、アメリカをはじめ世界各国がより自国優先を進めていくと、さらに小国は翻弄されていく事になりかねないってこともNHK解説員の後書きにあり、暗澹たる気持ちになる。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログシオニズムの理想と歴史的背景 - テオドール・ヘルツルの主張: - 1897年、ヘルツルはユダヤ人国家の創設を提唱。 - シオニズムはユダヤ人がシオン(エルサレム)に帰還することを理念とする。 - シオニスト会議の開催: - 1897年8月、バーゼルで第1回シオニスト会議を開催し、シオニズムの制度化が進む。 - ヘルツルはシオニスト機構の初代会長に就任。 ユダヤ人の帰還と国家建設 - 歴史的背景: - ヨーロッパにおける反ユダヤ主義やナショナリズムの高まりが、ユダヤ人の国家建設を後押し。 - 1880年以降、パレスチナへの移住が始まり、これがシオニズムの基盤となる。 - シオニズムの発展: - シオニズムは中央ヨーロッパの非宗教的知識人によって推進され、宗教的コミュニティからは独立して発展。 - 1905年まで議論が続き、最終的にパレスチナにユダヤ人の故郷を建設することが目標として確立。 分割案とイスラエル建国 - 1947年の国連分割案: - 国連はパレスチナをユダヤ人とアラブ人の2つの国家に分割する提案を行う。 - 分割案は地理的に複雑で、実現が難しいとされる。 - イスラエル独立宣言: - 1948年5月14日、ダヴィド・ベン=グリオンがイスラエルの独立を宣言。 - その後、周辺のアラブ諸国からの攻撃を受け、第一次中東戦争が勃発。 パレスチナの反発とインティファーダ - 第一次インティファーダ(1987年): - 軍事訓練を受けていない市民による抗議運動が広がり、「石のインティファーダ」と呼ばれる。 - ハマスが創設され、パレスチナの立場が強化される。 - ハマスの役割: - ハマスはイスラム主義の立場からパレスチナの民族運動に寄与。 - PLOに対抗する存在として、ガザ地区での支持を拡大。 現代の状況と未来の展望 - オスロ合意: - 1993年から1995年にかけて、パレスチナ諸領土の分割が進む。 - 2020年の状況では、イスラエルの入植地が拡大し、パレスチナの自治が制限される。 - 将来の不安定性: - イスラエルとパレスチナの対立が続き、地域の安定に対する懸念が高まる。 - 国際社会の介入や和平プロセスの行方に注目が集まる。 まとめ - 本書はシオニズムの成立から現代のパレスチナ問題までの歴史的経緯と重要な出来事を網羅している。 - シオニズムの理念がどのように発展し、現在の状況に影響を与えているかを理解するための貴重な資料となっている。
0投稿日: 2025.01.30
