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総合評価

49件)
3.3
5
6
27
5
0
  • yakiudon41のアイコン
    yakiudon41
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    猫丸先輩を読んでいたのはもう随分昔のことのように思える。 久々の倉知淳。 帯とか、冒頭とかで、念押しされて、こんなんわくわくしてまうやん。 欲張りな読者は、もうちょっとツイストしてほしかったかな、とか生意気な感想を持ってしまい、申し訳ない。 凄惨な感じではなく最後のゆるい感じはとても良い余韻。

    0
    投稿日: 2025.06.28
  • 海と青硝子のアイコン
    海と青硝子
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前書きにも帯にも、この小説に〈犯人の書いた文書〉が登場することが告げられています。私には意味が分からず、スルーして読み進めました。(いつものことだ) 売れないミステリ作家のもとに、2通のファンレターが届き、どうやら差出人は、近所で起こった殺人事件の被害者と犯人であるらしい。作家、アシスタントと称する弟子、担当編集者は頭を捻りますが…。 かなり話が進んだ(猫は出てこない、猫丸先輩も)その時、〈文書〉の存在がいきなり突きつけられて、驚愕の仕掛けが明らかに! しかもダブルで! そ、そういうことだったのね! すっかり騙されました。表紙画(ヒグチユウコさん)にも!

    12
    投稿日: 2025.06.22
  • 栞のアイコン
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そんなに、驚くラストではなかったな… なにせ、登場人物少ないしな… タイトルに惹かれて読んだけど 表紙の猫、かわいいけど、猫は出てこない。

    0
    投稿日: 2025.06.22
  • nns_のアイコン
    nns_
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たまたまかもしれないけど、この作家さん、自分が不人気作家だっていうアピールを物語に盛り込みすぎだと思った(笑) 「死体で遊ぶな大人たち」でもそういう描写があったような。 それがちょっとしつこく感じてしまった。でも、ミステリーが好きなんだろうなというのはすごく感じた。 タイトルは都筑道夫『猫の舌に釘を打て』にインスパイア。 ------------------------------ 売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。

    1
    投稿日: 2025.06.14
  • タクボンのアイコン
    タクボン
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初に言われたものの、嘘ばっかりだ。小説家なんて信じちゃいけない。甘い題名に惹かれてしまった。あー。 それでも小説ならではのお楽しみもあり、一気に読ませていただきました。

    1
    投稿日: 2025.06.13
  • ほんの旅のアイコン
    ほんの旅
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    最初の方に注意書きかあったため身構えて読んだが、読み終わったら「もっと気楽に読めば良かった」と思った。 それでも、いつもは仕事と結びつけながら読んでしまうため最近は読書疲れ気味だったが、良い気分転換になった。楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.06.11
  • ketketのアイコン
    ketket
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    ヒグチユウコの表紙に惹かれて手に取りました。 失礼ながら、小説家と弟子が薄ら寒い漫才みたいに掛け合いながら事件に絡んでいく流れは昔の赤川次郎とかみたいだなあ、やや赤面するなと思いつつ読み進め。ラストは意外ではあったものの、「そんな意外性はいらないなあ」とちょっと悲しいような寂しいような気持ちにさせられてしまいました。

    2
    投稿日: 2025.05.22
  • piyoのアイコン
    piyo
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    本格ミステリかつポップな文体の倉知さんは、初めて読んだ「星降り山荘の殺人」が衝撃的で以来読み続けている。今作も相変わらす読みやすいが最終盤は解説文のようで流し読みに

    0
    投稿日: 2025.05.16
  • baramasa74のアイコン
    baramasa74
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    可愛い猫は一体いつ登場するのだと待てど暮らせど。 装画の猫と、縛られたキノコ達が気になって仕方ないが、話には全く関係ない。 終盤で作家と弟子の体型についての記述をするあたり面白い。最初から読み直したくなるくらいイメージしていた2人と違うから。 冷泉さんなんて高貴な苗字で、高橋一生あたりをイメージしてしまいました。

    1
    投稿日: 2025.05.10
  • mach-readのアイコン
    mach-read
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鼻につく文章だと思ったけど、そこから既に伏線か…。文章Aが転換したところはびっくりしてページ何度も確認してしまったけど、文章Bが出てきたところでおおよその全貌が掴めてしまう。冷泉さんはチャーミング⚪︎ブで、弟子の彼は拗らせ⚪︎ブに見えてしまうのもくすりと終わる。

    3
    投稿日: 2025.05.07
  • moneのアイコン
    mone
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    途中まではすごく面白かった。ミステリー作家冷泉のファンが殺され、冷泉宛てに殺害を仄めかすファンレターや謎の脅迫文が送られてくる。さらには不審者に尾行される羽目にーーー犯人は一体誰なのか!? 弟子の久高との掛け合いも笑えて、どんな真相が待ち構えているんだろうとワクワクしていたら予想どおりの展開…あれ?こんな普通の筋書きでいいの?? 特殊な体形にはビックリしました。

    10
    投稿日: 2025.05.01
  • imipuのアイコン
    imipu
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    猫が全然関係なかった… なるほどうまいこと転換してたなぁと感じた たしかに3人称でも後出しするミステリーはけっこう多い気がする まぁそれ書いちゃうと話にならんのだけど

    0
    投稿日: 2025.04.30
  • nijntjeのアイコン
    nijntje
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルだけみて恋愛要素があるのかな、と思っていたらそんなことはなく、初めからあれ?!と驚いてしまいました。 また、<犯人の書いた文章>が登場した際には〜とあったのでいつ出てくるのか…と待っていたらもうすでに出ていた?!と驚かされっぱなしでした。 他の登場人物たちの容姿については書かれているのに、冷泉と久高については何も書いていないなとは思っていたのですが、その理由にも驚き… もう一度注意深く読み直したい作品でした。

    1
    投稿日: 2025.04.28
  • 翠のアイコン
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    最後の一文に笑かされた。 それはさておき、私、やっぱり最近犯人が分かるようになってしまったのかもしれない… 結構序盤から怪しいと思っていた奴がやっぱり犯人だった。 でも後半、一回ええっ違ったの!?(でも怪しい…)と思いつつ読み進めたら、やっぱりお前が犯人じゃないか!! そしてネタバレしちゃうから言わないけど、私はイケメンで想像して読んでたのにー! そしてそして表紙のヒグチユウコさんのいつもと違って不気味な雰囲気の絵がこの話に妙に合っていることに読み終えてから気づきましたとさ。

    52
    投稿日: 2025.04.26
  • あおのアイコン
    あお
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    帯にも、犯人が書いた文章に本当ではないことが書いてあるので、注意深く読めた。 面白く読めたけど、最後、それ一本でまとめるのは、ちょっと肩透かしな気持ちに。

    0
    投稿日: 2025.04.20
  • caninhaのアイコン
    caninha
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    序盤から犯人はあの人かなーと思いつつ。でもそういうオチなのかと、ちゃんと伏線回収きちんとされててなるほどでした。 最後の一文が笑えます。

    0
    投稿日: 2025.04.19
  • よねだのアイコン
    よねだ
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    最初のページの注意書きで、書かれていないのはどの部分だろうと考えながら読み進める 不自然だなと思うところ、結局この部分の説明は無しなのか?と疑問に思うところがあるなと思ったら、なるほど!とくるの面白い 師匠と弟子、想像して読んでいた絵面と全く違っていた…どすこい

    0
    投稿日: 2025.04.17
  • mihoのアイコン
    miho
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯に三度驚くって書かれていたから、実は犯人が違うんだろうなーと真犯人は予想できちゃった。 だけど、意図的に隠匿していた内容が【特異体質】というのに一番衝撃を受けて、「なんだよー」と笑ってしまった。 しかも師弟揃って! 半纏おじさんがストーリーにもう少し関わってくれたらおもしろそうだな。

    0
    投稿日: 2025.04.16
  • はなちゃんのアイコン
    はなちゃん
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    そうね、どうかな。 なんというかミステリーの風を装ったお笑いという新ジャンルか。 ジャケ買いなんだけども、なんで装丁の猫ちゃんが見ているのは(そもそも見てないかもww)、キノコビトなのか。しかも腰に紐が結わえられていてかやつらはなんのメタファーなのか。こっちの方が読後大いに気になる。

    5
    投稿日: 2025.04.06
  • ハルめめのアイコン
    ハルめめ
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    設定が面白かった。冒頭に「重大な事実を隠匿した犯人の書いた文書が登場する」と提示されている。いつ犯人の文書が登場するのかと集中して読んだ。叙述トリックを入れながら最後まで面白かった。犯人は分かりやすかったと思うけれど、途中途中で抱いた違和感も最後に回収されてスッキリ。

    1
    投稿日: 2025.03.25
  • べーのアイコン
    べー
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    王様のブランチで紹介されていて面白そうだったので倉知淳作品を初読み。 ページをめくると“この小説には〈犯人の書いた文書〉が登場する”と挑戦的な文章から始まる。その挑戦を受けて立とうじゃないの!と、ひとりで気合を入れて読み始める。笑 基本的には売れないミステリー作家の冷泉彰成と弟子の久高享との会話劇で話が展開していく。そんな中で殺人事件が起こり、ひょんなことから巻き込まれていくのだが… 淡々と話が進んでいき、個人的には物足りなさを感じたけど、〈犯人の書いた文書〉の真実を知ったときにはちゃんと驚かされた。笑

    66
    投稿日: 2025.03.22
  • 三次野のアイコン
    三次野
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    会話中心で読みやすい作品だな〜と思いつつ読み進めた。 帯のどんでん返しを匂わせる一文は余計だったかな……でも面白かった

    0
    投稿日: 2025.03.17
  • 湖永のアイコン
    湖永
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    売れないミステリー作家の冷泉彰成と弟子の久高享との会話が主となる。 この2人のやりとりを注意しながら読み進めていくうちに女性からのファンレターともう一通届いた謎の不気味な怪文書から事件が起きる。 突然の刑事の来訪は、殺人事件を捜査しているとのことで、被害者が冷泉にファンレターを送っていた女性とのこと。 覆面作家として顔を出していない冷泉は、被害女性と会ったこともないと…。 さらに新たな犠牲者が…。 そして、またも冷泉のファンであり、怪文書も…。 冷泉と久高、この文書はどちらが書いたのか… 最後まで読まないと終わらない。 ミステリー作家だからこそ考えられたのかも。

    50
    投稿日: 2025.03.13
  • のりぞのアイコン
    のりぞ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    売れないミステリ作家冷泉とその弟子のもとに刑事がやってくる。どうやら、冷泉にファンレターを送ったファンが殺害され、その直前に冷泉に会うことを周囲に漏らしていたとのことであった。身に覚えのない冷泉のもとには、その殺害を予告するような怪しい手紙も届いていた。 さらにもう1通怪しい手紙が届き、第2の殺人事件が発生、冷泉と弟子は真相を推理し始めるが… 冒頭の著者からのメッセージと、2度話をひっくり返すところはアイデアだと思いますが、全体的なトーンと結末は好みではないですね。

    8
    投稿日: 2025.03.12
  • よめのアイコン
    よめ
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    登場人物が少ない分、文章力が問われる内容だと思いました。猫の耳のようにコロコロと変化する展開なので最後の最後まで気が抜けませんでした。

    0
    投稿日: 2025.03.11
  • スノこのアイコン
    スノこ
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    ん? ??? えっ・・・ えーーー ほーっ! あまり手を出さないミステリー系に、ハマるきっかけになりそう。 作者の策略に、どっぷりはまった読者の私。 最初の1ページを読んで、色々考え過ぎたのかな。 素直に読めば良かった〜。

    38
    投稿日: 2025.02.26
  • になのアイコン
    にな
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    このレビューはネタバレを含みます。

    売れないミステリ作家の冷泉はある日2通のファンレターを受け取る。1通は所謂普通のファンレター。もう1通は冷泉を神と敬う怪しげなファンレターだった。その怪しげなファンレターには、冷泉に捧げる殺人のことが書かれており、実際その通りの死体が見つかる。その死体は過去に冷泉にファンレターを送った冷泉のファンだった。そのことから警察の事情聴取を受ける冷泉。弟子の久高や出版社の担当、冷泉の家をじっと覗き込む老人など、怪しい人物も登場しつつ、事件の解決に向かって進んでいく。 以下ネタバレなので注意。 まさか最初から半分を過ぎたところまでが現実も含みつつの小説として描かれていたものだったなんて。こんな書き方あるのか!と驚いた。実は犯人は冷泉で自身の犯行をまるで自分が巻き込まれたかのように小説として書いていたが、最後には警察から逃れられないと自宅の浴室で自殺してしまう。この事実を本として弟子の久高が出版しようとする。 が!!ここまでが久高の狙いで、本当の犯人は久高だった。久高はこの事件をきっかけに冷泉が犯人として死に、その手記を出版することで名声を得ようとしていたのだ。なんと恐ろしい。それに気づいた冷泉はどうにか久高に殺されずにすんだ。 いやー、なんか最後が逆転に次ぐ逆転で、えええ?!という感じではあったのだけど、どう読んでいても冷泉が悪そうな人に思えなかったので犯人じゃなくて良かった。

    11
    投稿日: 2025.02.21
  • 樹 智花(たまさか)のアイコン
    樹 智花(たまさか)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい意味で読後に脱力しました。 センシティヴだけど、ユーモアミステリ……なのかな? あとこれ、ちょっと考えたら、タイトルは都筑道夫の『猫の舌に釘を打て』のオマージュですね。

    2
    投稿日: 2025.02.21
  • harumi nakanoのアイコン
    harumi nakano
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    著者初読み。 ヒグチユウコさんの挿画だったこと、タイトルに猫があったためチョイス。 内容は上記とはリンクしないで、ミステリーのいわゆる王道を行く。なんだか既視感があるような・・・ 最後に都筑道夫「猫の舌に釘をうて」のオマージュとのこと。とはいえ、読んだことはない。近くの図書館にもないので、古書店で手に入れたいと思っている。 ということで、本家を読んでからの感想かな。

    11
    投稿日: 2025.02.19
  • kazhaのアイコン
    kazha
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SL 2025.2.12-2025.2.14 終盤の久高の執筆の時点で犯人は自ずと判明。 なので、次の一捻りは全く驚愕はなかったけど、全編通して微妙な違和感やコミカルさがちょっとクセになる。 売れない覆面作家、その作品の見立て殺人、怪文書など、モチーフはいろいろあれど、結局は異常体型が全てのカギだったのかなー

    2
    投稿日: 2025.02.14
  • かなのアイコン
    かな
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     この表紙は!!私の大好きなヒグチユウコさんっ!!ということで、絶対に読みたいと思っていた作品です。タイトルも「猫の耳に甘い唄を」どういう意味?興味津々で手にしました。  主人公はミステリー作家の冷泉彰成、売れないにも関わらず久高享という弟子がいます。ある日冷泉宛に、女性からのファンレターと、怪文書が届きます。その後刑事が冷泉の元を訪れ、殺人事件の被害者は冷泉のファンで、半年前にファンレターを送り会う約束をしたと吹聴していたことを知らされます。身に覚えがないと冷泉はそのことを否定しますが、その後も冷泉にファンレターを送った女性が殺害されて…。  なぜか、倉知淳さんの作品は読んでいて眠くなるんですよね…。疲れているタイミングだったのか…読むのに時間がかかりました。だけど、面白くないわけじゃないんです。笑える場面も、あぁ…なるほど、と思える場面もあるんです。特に意表のつくラスト!は忘れられないものになると思います。  ※せっかくのヒグチユウコさんの表紙なので、明日からヒグチユウコさん関連の書籍をちょっとの期間、並べるつもりです(´▽`*)

    74
    投稿日: 2025.02.08
  • けいのアイコン
    けい
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    犯人が二転三転して面白かったけど、最終的には想像してた通りの犯人で、ずっと気持ち悪い感じがあって怖かった。

    2
    投稿日: 2025.01.30
  • jyunko6822のアイコン
    jyunko6822
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多重に重なり合い、謎を呼ぶミステリ〜と、 読み終わった今なら言えるけれど、これはネタバレ無しで他の方にお勧めしたい。

    13
    投稿日: 2025.01.28
  • たかこのアイコン
    たかこ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭に、この小説には犯人の書いた文書が登場するから惑わされることなく注意深く読むようにという注意喚起がされている。 冷泉彰成(れいぜんあきなり)売れない四流ミステリー覆面作家。弟子の久高亨(くだかとおる)。冷泉が久高にミステリー小説の書き方や心得なんかを話す。2人の出会いから、弟子になったいきさつ、などから物語はすすんでいく。 物語はほとんどが冷泉の仕事場で、冷泉と久高の会話劇みたい。登場人物もこの2人と、編集者の渡来紗央莉(わたらいさおり)、 あとは2人の刑事のみ。 あ、文庫担当の編集者と先輩作家が1度ずつ来訪。 犯人は冷泉か久高か渡来しかいないじゃん、ていうか、どう考えても普通に久高だよねと思いつつ読む。 ある日、ファンレターと怪文書が届く。 この怪文書が冒頭の注意喚起の文書ではないな、とはすぐわかる。 こんないかにもな文書に対して、わざわざ注意喚起は必要ないから。 マンションの前で様子を伺ってる半纏おじさんや、チラシの裏に書かれた文書も、なんじゃこれは?とは思うけど、これも違うなって思う。その文書はいつ出てくるのかなって思いながら半分以上読んだところで、突然文章が変わる。この小説すべてが「犯人の書いた文書」だったのかーーー。。。 冷泉と渡来のゲラチェックのところが、面白かった。中でも校正で「気がつく」が4カ所「気が付く」が3カ所で、どちらかに統一って書いてあったところで笑った。 私が会社で何かの資料やマニュアルを作ったとき、よくチェックしてもらってた人が、同じように「言葉の統一」を指摘してたなあと思い出したので。ww それと、小説を書く時の技法とかを冷泉が話すのが面白かった。 冷泉の自殺について書かれる前に、久高が謎解きを自慢げに展開してる時に、 「冷泉本人の口から語られることがない以上、筆者としても推測を重ねるしかない」と書いてあって、あら、冷泉は死んだのねと思った。だから自殺に驚くことはなかった。(死んでなかったけど) 渡来の顔を知るために呼び出す不審電話。 これって、ホントに使える手法だなと思った。 2人の特異体型については興ざめした。 なんか、全体的にコメディだなと思った。 犯人探しの小説ではなく、犯罪についてでもなく、書き方の仕掛けを楽しませたい本だったんだなと思う。 私にはイマイチだったけど、 タイトルと表紙はとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.01.24
  • ジジのアイコン
    ジジ
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     売れないミステリー作家の元にある日警察がやってくる。  ミステリー作家にファンレターを送ったファンが絞殺されたという。  殺害前後くらいに送られてきた怪文書をもとにどうやら殺人は売れないミステリー作家の過去に出版した作品の見立てがされているらしい。  果たして、犯人はなぜわざわざ怪文書を送ってきたのか。  そして、犯人が書くことで隠蔽したいものとはなにか。  売れないミステリー作家という設定をうまく使ったミステリーだと思います。  読めば読むほどに違和感しかない作品。  何か読みづらいし、犯人は多分これだろうと思うほどに犯人当ての難易度は低めです。  しかし、それこそが作者の意図なんだろうなと思うほどに、最後はスッキリできた作品でした。  結構、アマゾンレビューなどで酷評されてますが、この酷評自体がそもそも筆者の意図通りのものなんだろうなと思うほどに、最後まで読むと、売れないミステリー作家という設定を生かした作品なのだろうなと思いました。  作品として面白かったかというと、初めの方は正直、???となって、面白いかという話でしたが、最後でその意図が個人的にはこういうことだったのか?と思えば面白かったなと思う作品でした。  問題は私の思っている意図が合っているかなのですが…  とはいえ、各登場人物の設定は生きているなと感じた作品で、意味がわかると凄く面倒なことをやっている作品だなと思いました。

    9
    投稿日: 2025.01.20
  • 笑門来福のアイコン
    笑門来福
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    TVでおすすめされていた本だったし、タイトルもなんだかミステリアスだったので、読んでみた。 ファンレターをくれた人が連続で殺されて作家が疑われるという話。確かに、初めて見た手法に、ん?ん?ん?となりながら、後半は一気読みだったけれど…被害者が女性で理由も女性軽視的な感じがして気分が悪かった。犯人の見た目も極端すぎた。形は斬新だったのに、内容は残念だった。 殺人事件ってフィクションとわかっていても恐ろしい。

    1
    投稿日: 2025.01.20
  • nekomuriceのアイコン
    nekomurice
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    ジャケに惹かれて読んでみたら、新感覚ミステリーでした(ミステリー初心者だけど)。まえがき?に注意深く読むことをお勧めされていたのに、すっかり冷泉さんと久高さん師弟のペースに巻き込まれていました。

    14
    投稿日: 2025.01.19
  • autumn522akiのアイコン
    autumn522aki
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    元気で楽しいコミカルなミステリー?! 売れない覆面作家が変な事件に巻き込まれ #猫の耳に甘い唄を ■きっと読みたくなるレビュー キター!開始一行目からガツンと一発かまされます。やってくれますねー、さすがは倉知先生。うむうむ、どんなミステリーなのかと期待しちゃう。 本作は売れないミステリー作家の物語。しかも覆面作家という設定でして、なんとも怪しい。さらに売れてないにも関わらず作家志望の弟子をとって、近所に住みながら一緒に作家活動も続けている。 売れない作家と弟子のやり取りがコミカルで面白いんですよねー。ボケとツッコミだったり、作家の心得第三十一条みたいな誰も得しない会話のやり取りがばかばかしいのよ。 また細かいところで作家の本音が至る所で漏れだしていてニヤニヤしちゃう。ミステリーのお約束だったり、講釈なんかも挟まれたりして、ミステリーファンとしては楽しいんですよね~ 終盤の謎解きは驚愕ですね、見事に手玉に取られました。何が悔しいって、緻密に説明してきやがるし、しかも読んでると納得できてしまうという点。プロが本気でふざけると、こんなにも面白いミステリーになるという。 最後の最後まで読んでひっくりかえって、ついにアゴが外れました、そして爆笑。破天荒なミステリーをありがとうございました! ■ぜっさん推しポイント 倉知先生の作品は、本格ミステリーのコアの面白味を組み込むのがとてもお上手なんです。さらにコミカルな表現が多く、キツメの表現はほとんどない、読んでるといつも楽しい気分になるんですよね。 特に今回は自虐ネタを元気に楽しくコミカルに!というのが伝わってきて、不景気な世の中を吹き飛ばしてくれるました。普段ミステリーを読まない人にも、是非おすすめしたい作品でした。

    102
    投稿日: 2025.01.16
  • tuppenceのアイコン
    tuppence
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    なんだか、消化不良かなぁ。 冒頭の「注意書き」からして、いかにも仕掛けがありそうで、この「注意書き」こそが仕掛けの肝なのではとわくわく。 しかも、冒頭の、売れないミステリ作家と弟子のミステリ談義。いいねぇ、こういうの。 しかも、その作家のファンが連続殺人の被害者に?! でも、正直、犯人は想像がついちゃう。 「犯人が書いた文章」がいつ登場するんだろう、と読み進めて、うわ、そうくるのか。 その「文章が」説明臭くて理屈っぽくってすべてがわざとらしく。。。 意味ありげに書いてたそれをそんなふうに片づけますか。なんだか、残念。 タイトルの意味も、理解できなかった、、、 元作品を知ってたら分かったのかな。

    2
    投稿日: 2025.01.04
  • aizakinaoのアイコン
    aizakinao
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    売れないミステリー作家・冷泉のファンが、立て続けに不審死した。その殺人犯も、冷泉の狂信的なファンだという。犯人の思惑に騙されず、真実まで辿り着けるか? ミステリー好きのためのミステリー小説。 「あ!」と思ったときにはもう作者の手のひらの上。名探偵気取りだった自分は、少しずつ近づいていく真実を前に、突如ただの読者として切り離されてしまった。「もしかして」と思いつつも最後まで展開が読めず、明日の予定も忘れて深夜まで読み耽った。本格ミステリー慣れしている方には易しめなのかもしれない。

    2
    投稿日: 2025.01.03
  • towa0208のアイコン
    towa0208
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    新しいミステリの描き方だなと思いました! もう一回読んでそのトリックを解きたくなるなと思わせるような描き方が新しくて読んでいて面白かったです。

    4
    投稿日: 2025.01.02
  • ナオのアイコン
    ナオ
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    売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。 本の最初に「これは犯人が書いた手紙であり、真実が書かれているとは限らない」とあった。よく意味が分からず、手紙だから真実を書くんじゃないのって思いながら読んでいった。そして、結末を読んだときに「あーそういうことね!」ってなった。すごかった。ただ、読んでいる最中は少し飽きるというか眠くなってしまうことが何度かあった。 売れない小説家。それも四流も四流で誰が読んでいるのか、分からないような小説家である冷泉。そして、なぜかそんな冷泉の弟子である久高。この2人がある意味、事件に巻き込まれる。だけど、別に孤島の屋敷に閉じ込められたとか警察が難事件の助言に来たわけでもない。ただ、ファンレターをくれた女性が何者かに殺されて、それが冷泉の小説に見立てられているってだけだ。そして、その犯行を仄めかしたような怪文書も送られてくる。 数少ない女性ファンが殺され、怪文書が送られてきて、警察もなんか怪しんでるし、そして冷泉が住むマンションを見張っている半纏おじさんからの怪文書。もう怪しいところがたくさんありすぎて、何がなんだか分からない状態のまま話は続いていく。 そこで突然、話が展開する。びっくりした。え、何が起こったんだろうって。そして、急に解説みたいの始まって、えーそうだったの?本の最初に書いてあったあれって、そういうことなの?って思った。なんか裏切られたような気分だなぁと思っていたら、なんだかさらにどんでん返しみたいのがあって、え?え?何が真実なの?って混乱してしまった。 人って、話を盛るところがあるし、相手にいい顔したいからか詳細を省くところがある。それって、今回のこの話のとおりだなって思った。お互いの話を聞かないと分からないよねってことは、たくさんあるけど、これってそいうことも含んでるのかなって思った。でも、これって映像化は絶対に無理なんじゃないかなって思った。だって、映像だとこの小説の言いたいことが、視覚で分かってしまうと思うんだよなあぁ。 2024.12.30 読了

    3
    投稿日: 2024.12.31
  • amomaruのアイコン
    amomaru
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    王様のブランチで紹介されていて気になって購入。 主人公は売れない小説家の冷泉。 自分の狂信的なファンが自分の描いた小説になぞらえて連続殺人をおこし冷泉自身が犯人なのではないかと疑われてしまう…というのが主な内容。 本の最初に「犯人の書いた文書に決して惑わされることなく注意深く読むように」という文が載っているので素直に注意深く読んだのだけど、気付けなかった…!! 個人的にはとても好みの内容でした。おもしろかったです。

    1
    投稿日: 2024.12.29
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    いとまき
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    この作品を読むにあたって、親切にも著者から読者に最初のページで注意書きがなされている。何度も同じことを注意していて惑わされぬようにと記されているのにも関わらず、すっかり忘れて案の定騙されて、アンフェアじゃん!なんて思ったりもしたが最初にちゃんと注意喚起されているのよね…。なので全然アンフェアなんてことはなくて、それこそミステリの手法のひとつなのでした。面白かった。関係ないけど売れない作家が持ち込むプロットをけちょんけちょんにダメ出しする編集者の件が笑って良いものか戸惑う。ヒグチユウコさんの表紙が印象的。

    1
    投稿日: 2024.12.29
  • tundokusukiのアイコン
    tundokusuki
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    作者からの挑戦状のような始まりかただったが、見事に騙された。いや、ちょこちょこ当たったところもあったのだけど。 作家の原稿に対する編集者の「密室殺人事件を発見したからといって現場保存を蔑ろにして皆ではしゃぎ回るのは常識を疑う。事件が起きる度に刑事がすぐに探偵に連絡するのは警察としてのプライドはないのかと疑問に感じてしまう」という感想にそういうミステリーあるよねーと思わず噴きだした。

    19
    投稿日: 2024.12.28
  • 今野隆之のアイコン
    今野隆之
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    このレビューはネタバレを含みます。

     前作『死体で遊ぶな大人たち』の感想に、おそらく重版はかからないだろうなあと書いたが、倉知淳さんご本人のXによると、本作には重版がかかったそうである。初版部数はわからないが、1ファンとしては嬉しく思う。  と、期待して読み始める。語り部は自称四流ミステリー作家の冷泉彰成。なぜか弟子がいる。ご本人がモデルかどうかは不明だが、売れているかはともかく、自分が倉知淳を一流のミステリー作家だと思っていることは言っておきたい。  売れない作家の冷泉に、ファンレターと同時に届いた怪文書。極めて読みにくいのはともかく、怪文書の内容を一言で言えば犯行声明である。しかも、冷泉の作品が見立てに用いられているという…。やがて警視庁の刑事も訪ねてくる。  ファンレターが来ることに驚くと同時に、ファンが犠牲になることに戸惑う冷泉。怪文書の仰々しさと比較して、雑な犯行と見立てだ。作中作を見立てに利用するというのはあまり見ないパターンかなあと思うが。どうまとめるんだ、おい。  帯には「三度驚く」とあるけども…強引なようでインパクトがないというか、作中の犯行同様に、本作自体の印象が雑で投げやりなのである。これが孤高の本格作家・倉知淳の作品なのか? これほどまでにがっかりするのは、いつ以来か。  確かに、現場の奇妙な状況は、その事実によって説明がつくけどもだ。別に巧妙に隠しているわけではない。その事実に触れなければよいだけの話で。一応伏線もあるが、普段から読み流す自分が、そんな些細な描写に気づくわけがない。  もしかして倉知さんは、作中の売れない作家・冷泉彰成になり切って本作を書いたのではないか、などと考えてみる。そうとでも考えなければ、本作のあまりに残念な完成度の説明がつかない。倉知淳の実力を知っているだけに。  固定ファンではない方が単純に楽しめるかもしれないが、来年はできるだけ早く新刊を出して、本作は冗談でしたと言ってほしい。

    1
    投稿日: 2024.12.27
  • 久能整のアイコン
    久能整
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     売れないミステリー作家・冷泉彰成にファンレターを送った女性が殺される事件が発生し、同時期に送られた怪文書が怪しいと見られるも解決の糸口が掴めず第2の事件が起きてしまう、「『犯人の書いた文書』が真実であるとは限らない」という帯の紹介文、もとい挑戦状がミステリー好きを擽る要素になっていて、作中に施された仕掛けを推理するのが楽しかった。またラストシーンは緊迫する場面の筈なのにどこかシュールで思わず笑ってしまった。

    4
    投稿日: 2024.12.27
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    Anony
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    感想 ミステリーとは。犯人=作者との戦い。だが戯れでもある。そんな本質を表現した一冊。髭の名探偵も、凄腕の怪盗もいない。それが微笑ましい。

    0
    投稿日: 2024.12.18
  • サトウ・レンのアイコン
    サトウ・レン
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    『この小説には〈犯人の書いた文書〉が登場する』が、『犯人はある重大な事実を隠匿しつつ その文章を書いている』  意味ありげな挑戦状めいたものが冒頭に添えられて、物語は幕を開けます。    新人賞の佳作に引っ掛かって以来、十五年ほどミステリー作家として活動している売れない覆面作家の冷泉彰成は、ひょんなことから受け入れることになった作家志望者の弟子を従えて、作家生活を過ごしている。そんな売れない作家のもとに届いた二通のファンレター。一通目は冷泉にとって嬉しいものだったが、二通目は彼の作品を誤読しているとしか思えないほどの怪文書だった。  というのが、物語の導入で、この二通のファンレターを切っ掛けに、冷泉は殺人事件に巻き込まれていくわけですが、〈犯人の書いた文書〉や〈重大な事実の隠匿〉に仕掛けられた驚きが畳みかけるように、次から次へとやってくる後半が圧巻で、〈隠匿〉であるものと同時に、〈犯人〉が隠しきれなかったものまで明らかになってくる展開は秀逸です。ラストは当事者は必死なんでしょうけど、思わず笑っちゃう、とても楽しいミステリでした。

    5
    投稿日: 2024.12.15