
総合評価
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powered by ブクログ白蔵盈太氏の中では一番ハマった 何より文体のリズム感が気持ちいい 読み終わった後思わず一遍上人関連の本を図書館で探して何冊か借りてしまったくらい 一遍上人 ロックな生き様でかっこいいなあ 感想書いてたらまた読みたくなってきた また読み返そう
10投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ一遍たちの旅路をバンド雑誌のインタビュー風に書いてるのは面白い発想! 宗派はレーベル、信者はファン、舞台はステージとカタカナ用語を多く用いられてるから、歴史小説の部類の中ではかなり読みやすい。 ただ私としては、大きな盛り上がりももっと欲しかった!ちょっと物足りなかったかも。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ仏教の宗派をレーベル、布教活動をリリース、タイアップ、プロモーション、遊行をライブツアー、信者をファンと呼び、歴史小説を読んでるとは思えない数々の表現。一遍一行はまさにロックバンドで、下積み時代の小さなハコから徐々にブレイクし、大バコでのライブを成功させていく。規模が大きくなればなる程にライブを行う「喜び」が「責務」へ変わり、方向性の違いで解散寸前…というバンドの始まりから終わりにかけてのロングインタビューのようだった。一遍が亡くなっても一遍の教えは生き続ける。 まさに「骨になってもハートは残るぜ!」
6投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ読みやすかった。 中学時代、鎌倉新仏教を覚えるのに「ぼくらはみんな生きている」の替え歌を作ったのを思い出した。 浄土宗は法然で〜 浄土真宗親鸞で〜 時宗は一遍踊りましょう〜 日蓮宗は日蓮で〜 臨済宗の栄西と曹洞宗の道元は〜 禅宗座禅で修行しましょう〜 この歌を覚えてて良かったなと読みながら何度も思った。ただ暗記してただけの単語と物語が繋がった。 友達とふざけて作ったこの歌、中学で習う歴史の授業でたった一回、この時だけ出てくる時宗・一遍にこんな形で再会できると思わなかった。 鎌倉時代の人生観が本当に作中で描かれているものの同じなのかはわからないけど、現代人のたった100年かそこらの人生に、意味ややりがいを見出す事の無意味さを感じて、読んだ後は少し生きやすくなった気がする。寿命が伸びたとはいえ、たった100年でできることなんて限られてるから、何世代にも渡って受け継ぐ中で何かが変わったらいいね、くらいに捉える方が楽だなと思えた。
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ仏教界のニューウェーブ 「踊り念仏」なる新感覚のエンターテインメント お坊さんたちの刻むビート、心地よいグルーヴ 禅の2代レーベル 幕府とのタイアップ まるで音楽雑誌のインタビュー記事のようなロックな語り手による歴史小説。 ただ羅列で仏教の推移を覚えるような暗記科目然としたものを、頭の中で映像化できてしまうこの小説を学生時代に読みたかった。
8投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鎌倉時代にタイムスリップした高校生(ヒロ)が、一遍と出会い、共に踊り念仏を広めていくお話。 タイムスリップ前の話はほぼなく、鎌倉時代では生き抜くために坊主になるのが1番と悟ったヒロは、東北地方の寺に世話になる。鎌倉時代、日が沈むとすることもなく(下世話ですが子作りくらいしかない)、そこに、一遍が説法に来る事が噂される。この有名な坊さんが来る事を、現代で言い換えれば、好きなアーティストのライブに行くようなものと例えている。ヒロは、一遍のカリスマ性に惹かれ、全国遊行についていくことにする。 その他鎌倉新仏教や法然の浄土宗の事なども説明してくれてあります。(鎌倉新仏教をNWOKBニューウェーブオブカマクラブッディズムと表現) 執権北条時宗の許可が降りずに、鶴岡八幡宮でのライブはできなかったが、善光寺行ったり京都いって、ライブツアーを行い、ちょっと楽しそうでした。 内輪揉めもちょいちょいありましたが、一遍の甥の聖戒と、2度目の全国行脚、現代には戻れなかったけど、良い人生になりそうでした。 著者はいつも、ちょっとふざけた感じのタイトルをつけますが至って真面目な内容で、とっつきにくいものを分かりやすくしてくれてます。 あとがきで著者は、事実ではない部分もたくさんあるから、SNSにあまり載せないでといっていましたが、わかりやすいので真実であったと思わされます。
7投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログタイムスリップした高校生が、一遍がいる時代のことを現代風に表現していくのが、面白かった。 歴史を題材の小説は苦手だけど、これは読みやすくて良かった。 後、作者の後書きもぜひ読んでほしい。
2投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生が雷にあたり鎌倉時代にタイムスリップして、一遍と出会い・・・、何だ?!この設定(笑) タイムトラベル物は嫌いです 矛盾だらけで疲れてしまう しかし、読み続けると意外に歴史をうまく使って、人物を描いていました 評価はしにくい小説ですが、ロック好きには意外に楽しめるかも
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ時代小説をあまり読んだことがないので、読み慣れずフィクションなはずなのに、本当にあったかなのような話の流れにとても驚いた。いい意味でとてもリアルで、これを歴史として信じてしまいそうだった。あとがきのところに、真にうけると泣きますよと書いてあるとこでフィクションであるということに引き戻された。
1投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ鎌倉時代にタイムスリップした男子高生ヒロから見た一遍上人の生涯。踊り念仏はロック!と音楽雑誌のインタビュー記事のように描かれています。 後書きによると真に受けすぎると作者が泣いちゃうらしいので、こんな歴史小説もアリと楽しめばいいと思います。
10投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ著者の、歴史上の人物や事件を脇役的な視点で描く歴史小説が面白い。だが、本作は現代からタイムスリップしてしまった18歳の少年が、踊念仏と一遍上人に魅せられ、時衆の一人として一遍と遊行の旅を続ける紀行文として描かれた。その描き方も斬新だ。音楽好きの著者を仮託したヒロが、自分の言葉で一遍の生涯を書き綴る。ステージ(舞台)、ライブツアー(遊行)、レーベル(宗派)などなど、例え方が面白い。愛別離苦、怨憎会苦なんて仏教説話も入っていて、仏教の基本の学びにもなっていた。ためになるな~
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ一遍が活き活きとして人間らしく描かれていて面白かった。日本史の教科書以外で仏教をに触れて新鮮だった。日本画を新しい視点で観る事ができそう。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ面白かった。 みんなの心を鷲掴みにして、イキイキと躍動しながらも、心に葛藤を抱えて悩んで、全てをうっちゃってしまう一遍さんは、かっこよかったですよ。 まさにロック! そうだよなあ、昔々の武士台頭の時代、庶民は生きるのに必死で心を震わすイベントはほとんどないところに、踊って念仏を唱えれば極楽決定、なんて言われたら、楽しくて仕方なかっただろね。 ロック好きの現代っ子がタイムスリップして一遍上人と出会うというおかしなお話だけど、ありがちなタイムパラドックスとか面倒な設定とかにあまり拘らず、文章も細かいことに気にしないロックなもので読みやすかった。
0投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログロックな南無阿弥陀仏、最高! フィクションだと分かっていても、一遍=ロックな踊り念仏がしっくりくる。ある意味親鸞も空海も、その時代のロッカーだったんだと思う。
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログChapters Book storeの書店主、森本さんがYouTubeで紹介していて気になっていた一冊です。 ---------------------------------- 直木賞作家 今村翔吾氏 推薦! 時代小説とは大衆小説の王道であり、 元来はもっと自由なものだった。 その頃の闊達さが 今に蘇ったようである。 類稀なカリスマ性で鎌倉時代の人々を熱狂させた捨聖、一遍上人の生き様を描く ---------------------------------- 今村先生の帯! これは期待大!!! と思い、読み始めましたが…ましたが… おおお、読めない。泣 読みにくい。泣 どうしよう、挫折しそう。泣 と、序盤は心折れかけました。苦笑 想像していたスタートと違いすぎました。苦笑 真ん中あたりでくると、 鎌倉時代の宗派とか色々面白くも学びになり、 どんな結末を迎えるのかと だんだん読むスピードが上がりました。 踊り念仏って、 歴史の教科書でしか知らなかったですが、 当時の環境とか生活とか 思うと踊り念仏というものが受け入れられるってこんな感じなのかなあと読んでて思いました。 一遍上人が最後まで 人間の煩悩を持ちつつも 南無阿弥陀仏になっていて、 著者が言うように色々ロックでした。 高校生ぐらいで読んでたらどうだったかなあ、と思った一冊です。 著者の魅力がこの一冊だけでは掴みきれなかったので、また機会を見て他の作品も読んでみたいと思います。
7投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ音楽雑誌風に一遍の伝記を書こうという著者のアイデアに驚いた。 現代の主人公が鎌倉時代にタイムスリップして一遍と共に遊行に出るところから話は始まる。 一遍がどういう人であったかを知るには読みやすい本だった。 ただ、音楽雑誌風というテイストがある分、ライブやらステージといった横文字も出てくるので、そういう軽さを受け付けられない人もいるかも。
1投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ凝り固まった歴史小説の概念が変わる最高の1冊。あまりに面白すぎた。歴史小説に苦手意識がある人にこそ読んでほしい。まじで面白くて読みやすくて分かりやすいので。 個人的には北条時宗のシーンが好き。一遍が時宗に南無阿弥陀仏を唱えて欲しかったのは、鎌倉の成果としてでなく、絶対的に時宗の極楽往生を願っていたからなのが伝わって来たから。 仏教を知れば知るほど、私は悟りのSの字にさえ近づくことが出来ないなぁと感じていたので、 抱えるものが多くなりすぎて全部捨てたい!と夜逃げする姿も、捨聖になっても結局人がついて来て嫌なはずのに無下にしない姿も、気遣いをもって現れた順魔を捨てきれない姿も、最後の最後まで人間らしくて嬉しいとさえ思った。 南無阿弥陀仏ッ、唱えずにはいられない!
1投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ最初の数ページを読んだ時、「こんなん大丈夫か?バチが当たるじゃないか?」と思った。教えを広める行為を「ライブ」と言ったり、信者を「ファン」と呼んだり、まあ、確かに、分かりやすくはあるけれど、ちょっと軽いノリのような・・・。しかし、一遍の信念については、真面目に描かれていて、彼が何を目指していたか良く判った。
1投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログいやー、面白かった。我が家は浄土宗で一遍の名も知ってはいたが、こんなロックな人生とは。時代小説でありながら白藏氏の独特の現代的な語り口で綴られる一遍の人生、堅苦しい宗教ネタを現代の高校生をタイムスリップさせて語り部に仕立て彼の言葉で語らせる。遊行はツアー、踊り念仏はフェス、熱狂のライブに参加してみたくなった
1投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログかなり面白い。 時宗は母方の実家の宗旨だったが、どんなものかは実態わからず。 その一端なりとも分かればと思って、読んでみた。 物語としてよく、こんな物語をエンタメにできたなという印象。。 著者の技、音楽ライター風の文体と踊り念仏をライブと捉えて融合させるのは、最高! されど大事な骨子はキチンと描かれていて、ドックイヤーをつけまくってしまった。 当時の世相や死生観が描かれていたり、 宗教の腐敗から、民衆への解放という構図が、西洋における免罪符に対する宗教改革の様で、日本では鎌倉時代にあったということも描かれているし、 一遍さんの和歌での教えも明瞭、 他力の持つ視点と、 身体と瞑想、 禅と念仏の関係、 開祖と組織の関係、 チャーチセクト理論などなど、 色んなツボが抑えられていて、面白い。 とても読みやすくて、面白い、ポップでロックな小説。映像化しても面白いかも?!
13投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログ異色なタイムリープ歴史小説なんだけど、当該のヒロが現代語訳にして鎌倉当時を解説してくれる。 はじめはあまりに現代用語ばかりで鎌倉時代にフェスやらツアーやらなので可笑しみを感じるが、慣れてくるとこちら側も時代を超えた感覚になってきてわかりやすくイメージしやすくなった。 一遍 なんとなく名前はわかっても誰だったけ? 知らなかった人物の物語はいつも新鮮で楽しめる。 仏教と言うテーマでその苦悩や悟りが描かれる面は共感しにくかったが、踊り念仏と現代のライブなんかは娯楽として共通し、一体感としての楽しさは鎌倉、令和でも人心を掴むもんなんだな。わかる。 それがあることで人生が少しだけ明るくなり、人間いつかは死ぬがその時までもう少しだけ生きてみてもいいかなという前向きな気持ちにしてくれる。 時を超えても皆同じだ。音楽や推しがいるのは幸せなことだ。
18投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ鎌倉時代にタイムスリップした主人公が当時のお坊さん一遍に心酔する、新解釈(ゴリゴリ捏造)鎌倉仏道!って感じでした。知識がありそうで無いような、でもあるような。2周目してきます。南無阿弥陀仏ッッ
1投稿日: 2024.12.13
