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ソニー×ホンダ 革新を背負う者たち
ソニー×ホンダ 革新を背負う者たち
古川 慶一、田辺 静、NIKKEI Mobility/日経BP
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総合評価

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  • echigonojizakeのアイコン
    echigonojizake
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    この本を買ってからしばらく読まないでいたのだが、その間にホンダ日産の統合交渉入りと破談があり、BYDの躍進とテスラの失速があり、さらにトランプ第二次政権発足で世界経済が混乱して、と様々なイベントが起きた。賞味期限としてどうかな?と感じて読み始めたが、内容はコンパクトにまとめられ、今も通じる課題も触れられている。まだアフィーラ自体も発売前だったので読むタイミングとしても問題なく、一気に読めた。 本田宗一郎と盛田昭夫のエモーショナルな話しは他の本に譲るとして、そのDeNAをいまの世代がどう受け継いでいるのかはもう少し知りたかった。あと、アフィーラにかかわる幹部らの紹介、インタビューを読み、日本の大企業の人材の層の厚さを改めて痛感した。日本の強みはミドル層とはよく言ったものだと思うし、この中から日本の産業界の次代の顔が生まれてほしい。贅沢をいえば、こういうミドル層に横串の問題意識、歴史観を聞いてほしかった。 しかし、これだけの人材がいてもアメリカや中国の企業に押されてしまったのは日本の経営層の力量の差なのだろうというのが現時点の仮説。もちろんホンダ三部社長は日産との会見で覚悟のある人だと感じたし、ソニー吉田会長はきのう終わった平井一夫氏の「わたしの履歴書」で人となりは感じた。ソニー十時社長もベンチャースピリッツを持つ人物。ソニー・ホンダには期待している。 日本のものづくりの進化系がソニー・ホンダだと思う。一方で立ち向かう市場はプレーヤーが様々で、明確な勝ち筋もなくレッドオーシャンになっているのも事実。彼らが世界で伍していけるか、個人的にも興味を持っているので成功してほしい。5年後にはこの続編を読みたい。

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    投稿日: 2025.05.01
  • wandagogoのアイコン
    wandagogo
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    ソニーがどのように自社の強みを引き出し自動車を作ろうと意思決定したか、ホンダとどのように提携したかを紐解くドキュメント。ホンダ側もF1参入、撤退の後に急速なEVシフトを仕掛けた三部氏がソニーの吉田社長の問いかけに答えて動き出す。

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    投稿日: 2025.03.14