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白猫、黒犬
白猫、黒犬
ケリー・リンク、金子ゆき子/集英社
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総合評価

12件)
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    童話や民話を基に書かれた短編集。 現代を舞台にした話が多かったが、SFチックな話もあった。 基になった童話は、「ヘンゼルとグレーテル」と「ブレーメンの音楽隊」しか知らなかった(「タム・リン」はゲームで見かけたことがあるが話は知らなかった)。 「白猫の離婚」が好みの話だった。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    童話を基にしたちょっとホラーで不思議な短編集。もとの童話はほとんど原型をとどめていないので知らなくても大丈夫。不思議でフワフワ、夢の中にいるような感覚だけど、先が読めずどっぷりと世界観に浸ってしまいました。 「白猫の離婚」「スキンダーのヴェール」が特にお気に入り。おおっ、白猫と黒犬出てくる話2編でした!

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    さまざまな民話を題材にした幻想小説短篇集。甘すぎないメルヘン風味で、どれも不思議な雰囲気がたっぷり。ちなみに元ネタの民話については、巻末で解説されています。 お気に入りは「白い道」。巡業劇団が旅の途中で意識する「白い道」はいったいなんなのか。遠ざけるために死体を用い、死体がない場合は葬儀のふりで対処する、という奇妙な風習。不気味な雰囲気が印象的な物語です。 「白猫の離婚」はユーモラスなおとぎ話風です。さて、この猫は可愛いのか不気味なのか……いや、やっぱり可愛いか。

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    読める人は最初から楽しめるのかもしれない。 個人的には一読しただけではわかったような話とわからなかったような話があり、解説を読み、改めて本編を読んでやっとなんとなく理解できた気がする。 早く理解するなら、本編より先に解説に書いてある元の童話を理解した方がいいのかもしれない。 個人的には"白猫の離婚""貴婦人と狐""スキンダーのヴェール"がおもしろく、粉砕と回復のゲームはいまひとつ掴めなかった。 他の解説や感想を読みたい。 基本的には救いがある話…だと思うが、そうでない話も、すっきりしない読後感の話もあった。 悪魔や異形の描写はかなりゾッとした。 そして、読んだ後は異世界に行った気持ちになった。

    69
    投稿日: 2025.04.26
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    童話をもとに、新しい物語を構築しているみたいだけれど、全く原型をとどめていないし、短編同士の繋がりもなく、世界観がそれぞれ違いすぎて、かなり読みづらかった。読む人を選ぶタイプの本だと思う。

    10
    投稿日: 2025.04.07
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    童話からインスピレーションを得た短編集とのこと。 『ヘンゼルとグレーテル』はSFのような幻想文学だった。 『ブレーメンの音楽隊』はホラーのような幻想文学だった。 著者は以前、世界幻想文学大賞を受賞されたそうだ。なるほど。

    18
    投稿日: 2025.03.06
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    童話を元にしているのが気になって読んだが翻訳物のせいかピンとこなかった。ヒグチユウコさんの表紙は可愛い。

    0
    投稿日: 2025.01.14
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    童話をもとにした短編集。2024年のローカス賞短篇集部門受賞作品とのことだが、正直何がいいのかよくわからなかった。 【目次】 白猫の離婚 地下のプリンス・ハット 白い道 恐怖を知らなかった少女 粉砕と回復のゲーム 貴婦人と狐 スキンダーのヴェール

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    童話が元ネタになっているそうだが、その元ネタは大半が知らなかったし、知っていてもほとんど原型を留めていないので、どうにも楽しめなかった。

    0
    投稿日: 2024.12.24
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    童話や伝承が元ネタとしてあるようだが,そのつながりが登場人物に少しは関連しているようだがお話の展開は全く違っていて,中にはストーリー自体よくわからないものもあった.首を切るたびに生まれ変わる「白猫の離婚」連れ去られた伴侶を探して地獄へいく「地下のプリンス・ハット」そして熊も訪ねてくる「スキンダーのヴェール」が良かった.

    0
    投稿日: 2024.12.13
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    おとぎ話を題材に普遍的な愛や憎しみが描かれる。7つの短編はまさに現代の童話といえるだろう。資産家の息子が難題に向かう折、不思議な場所に迷い込む「白猫の離婚」最愛の人が謎の女に連れ去られる「地下のプリンス・ハット」が良かった。

    6
    投稿日: 2024.11.26
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    古くから伝わる童話や民話を下敷きに、まったく新しい物語に仕立てた短篇集。超有名な作品を含む7篇が収録されている。 明確に読んだと言えるのはグリム童話の2作品だけだが、この2作品すら内容はおぼろげにしか覚えていないので、元作品との違いはよくわからなかった。ただ、元ネタを知らなくても幻想・怪異譚として十分に楽しめると思う。 初読みの作家さんだが、世界幻想文学大賞をはじめ、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などを受賞しているらしい。過去作の翻訳もあるようなので読んでみたい。

    2
    投稿日: 2024.11.23