子供の頃の出来事により、公私のスイッチをON、OFFと切り替えるようになった允生。 過去、自分も同じように取り繕っていた宰一。 そんな允生の息がしやすいように、ちょっかいをかけていたが、素を見せるようになった彼に惹かれていく。 ゆっくりとお互いに惹かれていく過程が良かった。 允生のお姉さんの勢い（？）もよかった。

【取り繕わないそのままの君がほしい（宰一）】 エロス度★★ おやおや、建前で上辺だけの関係で生きていくことの息のしずらさが実によく分かる作品ですね。 マイペースなお隣さん・宰一と不器用に生きる編集者・允生が紡ぐ祝福の物語で、自分を取り繕って生きてきた允生が宰一のマイペースさに振り回されながらも彼の前では自然体で居られる心地良さを感じるのが尊いです。 純愛100%な恋模様が素晴らしく、2人の距離が縮まったり、お互いに無自覚に振り回し合ったり、言葉と心を繋ぎ合わせてひとつに溶けていく恋がとても胸に刺さり、救済要素のある恋もたまらなかった。