ノーベル賞作家のオルガ・トカルチュクが文章を手掛ける大人の絵本。 小学校高学年くらいから読んでほしい気がする。 真に「個性的」とは、なんなのか。 インターネットに複製され、刻印される、わたしたちの個性を、どう守っていけばいいのか。 「見る」ことよりも、他者に「見せる」ための行為は、結局自分で自分の首を絞めていないか。 さすが、ノーベル賞作家!な、現代人に問題を突きつける一冊。 昔の?ミスタードーナツのアメリカンなイラストを想起させるオアンナ・コンセホの絵もすばらしい。