
総合評価
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powered by ブクログライトな「この本を盗むものは」な作品。 本に憑いた付喪神が 本の内容とタッグを組んで 現実にイタズラする。 半田さんの描くフィクションの可能性は どれも夢と情熱がこもっていて面白い。 途中まで名前だけで登場する館長の造形が あまりに想像した通りの人物でびっくりしちゃった。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログこの本の魅力の言語化、中々に難しいな。強いて言うなら不思議という3文字をとことん煮詰めたかのような物語、といった具合かな? 突然起きた不思議な出来事にリアクションしたり解決することは当然として、とにかく読者を不思議の世界へ誘おうという、優しくも原始的な意思を感じて仕方がない。(気のせい) 個人的には1番最後の章が気に入ってたりする。たまに聞く王道ネタではあるけどこの雰囲気の作品でやるのかと驚いたけど作風に沿った仕上がりになってたのが良かった。それでいてそういう風に話をまとめるかという意外性もあった。
0投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
執事の話が好きなので好奇心で読みました。 最初は不思議な図書館で本を借りて読んだところ、奇妙な体験に巻き込まれていくというなかなか面白いお話でファンタジー物なのかと思ったのですが、進むにつれ段々と本を読むことの意義を感じることができました。 著者には本を通して読者に伝えたいことかある、本の登場人物にも心がある、本を読むのには意味がある等普段私たちが読書をするにあたって大切なことを思い出させてくれるような物語でした。 一度は是非読んでもらいたい作品です。
0投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
付喪神が起こす騒動、いざ巻き込まれたらたまったものではないなと思ったのが正直な感想。 初手から服も屋根もボロボロ、日常生活にも支障が出るし、何より最後の騒動は精神的にしんどかった。 何しろ作中のしんどい展開を「繰り返す」から……主人公も苦痛と言っていたが、読んでいるこちらも苦痛だった。 本の中を冒険できたり、最後の主人公の取った選択も尊重したいし、感動ポイントもある一方で、精神的についていけない展開も多いので、バランスの難しい作品だなと思った。
1投稿日: 2024.08.21
