
総合評価
(61件)| 37 | ||
| 12 | ||
| 5 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ読むのは何度目くらいになるだろうか。もう自分でも良く思い出せない。初めて読んだのはいつ頃か。大学生の頃か、社会人になった頃か。マクリーンから始まって、冒険小説を読みあさっていた頃に手にした。「深夜+1」を先に読んでいたのだと思う。 改めて読んでみて、こんなにサービス精神満載の作品だったんだなあとびっくりした。読み始めの展開、つまりノンフィクションとフィクションの境界を曖昧にしながらルポ的に始まるあたりから、作戦の進行をある意味淡々と書いていくあたりは、後のフォーサイスを読んでいるようである。中盤から後半にかけて、サスペンスにあふれる犯罪小説的であったり、アクション満載の戦争小説であったり、ラストのそこはかとなく皮肉な結末まで、実にいろいろな要素を盛りこみながらぐんぐんと読者を引き込んでいく物語の力は、名作と言うにふさわしいものだと感じる。 登場人物は誰も印象的。作者に愛されている立派な人物が多い中で、はっきり敵役・憎まれ役として描かれている人物が露骨にいて、それが少し残念な感じがする。第二次世界大戦を背景にしているのだがら、逆にこの程度は最小限として認めるべき(むしろドイツ側に素晴らしく魅力的な人物が多いことを考えるなら)なのかもしれない。 自分なりの正義と美学を貫く力強い軍人に魅力的な人物が多いが、出色なのはアイルランドのテロリストだろう。ただ彼の場合は評価が分かれるところがあるかもしれない。いろんな意味で興味を引かれる人物だし正直かっこいいと思うけれど、こういう作戦をするにはあまりにも雑な部分が多いような気がするし「おいおい、そんなことをやっている場合かよ」とツッコミを入れたくもなる。でもそこが魅力なのも間違いなく、作者自身もとても気に入っていることが読んでいてわかる(実際この後もいろんな作品に再登場したりする)。 とにかく読み応えがあり、とことん楽しませてもらえる作品である。作者の特色である(と僕は勝手に思っているが)男のロマン、哀愁、誇りといったものもたっぷりと盛りこまれて、さっくりとしたハイボールかと思って吞みはじめたら濃厚で香り高いストレート・ウイスキーだったような印象である。たくさんの人に読まれてほしいし、絶版になどなってほしくない作品である。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログタイトルは落下傘部隊が任務地へ降り立ったことを意味する暗号であり、その暗号コードを送るまでの様相が綿密に描かれる。そのため、作戦を計画し、準備をし、実行に移すまでが中々に長く、おい、いつになったら鷲舞い降りんねんと始めは面食らった。でもその分緊張感は高く、冒険小説、軍事小説として力強い魅力を放っている。ミステリとして勧められると「???」という気分になりそうではあるが、この手の冒険小説も好物なので楽しく読めた。(中でもシュタイナ中佐がかっこよくてさあ!) 敵地へ乗り込みチャーチルをさらうという大胆な計画はある程度史実に基づいたものらしく、絶対悪として使われがちなナチスドイツの軍人たちを一人一人の意思ある人間として格上げして描いている部分が特色だろう。この相対化の視点には人類学に近いものがあり、その点から言っても好みに合う小説だった。ただ、極力殺人を行わず任務を遂行していくというのはちょっと綺麗ごとすぎる気もしてリアリティ不足な気がしなくもない。戦争という特殊な状況にあっても人間性を保つ人々は確かにいて、それはナチスドイツであっても変わらない、というメッセージは飲み込みやすいのだけど、同時に彼らを英雄視する可能性もはらんでいるわけで、手放しに称賛していいものかどうか……。 と頭の片隅で思いつつ、エピローグにあたる現代編で明かされる真相と、それに対する情のこもったあの言葉には、熱く込み上げるものがありました。そう、彼こそはーー。
5投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログイギリスの作家「ジャック・ヒギンズ」の冒険小説『鷲は舞い降りた(原題:The Eagle Has Landed)〔完全版〕』を読みました。 「ディック・フランシス」、「コリン・デクスター」、「ボブ・ラングレー」に続き、イギリス作家の作品です。 -----story------------- 鷲は舞い降りた! 「ヒトラー」の密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。 歴戦の勇士「シュタイナ中佐」率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定の「チャーチル首相」の誘拐だった! イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。 ----------------------- 『東西ミステリーベスト100』で海外篇の19位として紹介されていた作品です、、、 「チャーチル首相」を誘拐せよ!という奇想天外な作戦、使命達成に命を賭ける「シュタイナ中佐」率いるドイツ落下傘部隊の精鋭たち、男たちの勇気と闘志を謳いあげた傑作でしたね… 愉しく読めました。 イギリスのノーフォーク北部にある田舎町スタドリ・コンスタブル、この地を取材で訪れた「ジャック・ヒギンズ」は、教会の墓地の片隅に隠匿されていた墓石を発見する… そこには「1943年11月6日に戦死せる「クルト・シュタイナ中佐」とドイツ降下猟兵13名、ここに眠る」と刻まれていた、、、 奇妙な墓碑銘の真実を探す旅を始めた「ヒギンズ」はやがて、かつてドイツ軍が実行したある作戦を知る… 時代は第二次世界大戦まで溯ることに。 1943年、ナチス・ドイツの敗色が濃厚となる中、幽閉されていた「ムッソリーニ」を「オットー・スコルツェニー」が指揮する空軍降下猟兵部隊と親衛隊特殊部隊が救出した一件は「ヒトラー」を狂喜させ、宿敵「チャーチル」の誘拐を口にさせる… 軍情報局長官の「ヴィルヘルム・カナリス提督」は、所詮は総統の思いつきに過ぎない、到底実行不可能なこの考えを、部下の「ラードル中佐」に形だけの検討をさせることにしてうやむやにしようとした、、、 しかしその一週間後、スタドリ・コンスタブルに暮らすボーア人スパイ「ジョウアナ・グレイ」が、「「チャーチル」が村から近いスタドリ・グレインジで休暇を過ごす予定がある」ということを、具体的な日時・宿泊場所と共に連絡してくる… この情報はゲシュタポ長官の「ヒムラー」にも伝わり、「ヒムラー」は反ヒトラー派の「カナリス」には隠密にして、「ラードル」に直接、「チャーチル」の誘拐を実行させることを強要する。 「ラードル」は実行部隊を落下傘降下で潜入・潜伏させ、「チャーチル」確保後に高速艇で回収する計画を立てるが、敵国での潜伏のためには現地の「グレイ」と協力できる工作員が不可欠だった… そこで「ラードル」は、現在はベルリンで保護・監視されている元アイルランド共和軍(IRA)の歴戦の工作員「リーアム・デヴリン」に白羽の矢を立てる、、、 「デヴリン」はいつか来る死を予感しながら、祖国アイルランドの独立を夢見る闘士でもあった… 続いて「ラードル」は、作戦を指揮する落下傘部隊の隊長として「クルト・シュタイナ中佐」を指名する。 「非常に頭が良くて、勇気があって、冷静で、卓越した軍人……そして、ロマンテックな愚か者だ」名も知らぬユダヤ人の少女を助けたがために部隊ごとチャンネル諸島へ追いやられ、人間魚雷を操っている伝説の落下傘部隊長「クルト・シュタイナ中佐」、「ラードル」と「デヴリン」は直接に彼の元を訪れ、彼らを呼び戻す… 英国へ潜入した「デヴリン」に惹かれる少女「モリィ・プライア」を始めとするコンスタブルの人々、、、 闇商人の「ガーヴァルド兄弟」とロンドン警視庁の「ロウガン警部」、降下部隊の輸送役として選ばれたパイロットの「ゲーリケ大尉」… 「ヒムラー」が作戦の監視役として送り込んだイギリス義勇軍の「プレストン少尉」、そして僻地コンスタブルに左遷されたアメリカ軍レインジャー部隊の「シャフトゥ大佐」。 様々な人間の思惑が交錯する中、「ラードル」達は遂に作戦開始日の11月4日を迎える… 悪天候の中ノーフォークへ降下する「シュタイナ」達、、、 降下成功の報を受けた「ラードル」は「ヒムラー」に暗号文を発信する… <鷲は舞い降りた>。 作戦の成就に向け、登場人物たちはそれぞれの思惑に従って己の任務を果たそうとするが、「シュタイナ」の部下が溺れそうになった兄妹を助け、自らは水車に巻き込まれて死んでしまったこと等をきっかけにして計画には綻びが生じていく… 任務を果たすため、強硬手段に出る「シュタイナ」たちだったが、次第に追い詰められていく、、、 全体で600ページ強のボリュームなのですが… <鷲は舞い降りる>のは400ページを過ぎたあたりで、作戦行動までのエピソードが長く、序盤から中盤はやや冗長な感じはしましたが終盤の作戦行動後の展開が盛り上がるのは、中盤までの伏線がしっかりしているからなんですよねぇ。 ホント、愉しく読めました… それにしても「シュタイナ中佐」を始めとする、第一線の将校・兵士達のカッコ良さはハンパないですね、男気あふれる好人物で、不器用な優しさやひたむきさをあわせ持っているんですよね、、、 そして、男としての生き様(死に様)をしっかりと見せてくれます… 史実から、「チャーチル首相」誘拐作戦は失敗に終わることはわかっているんですが、それでも、最後の最後まで「シュタイナ」なら成功してくれるんじゃないか、いや、是非、成功させてほしい と感情移入しちゃうほどの魅力的に描かれていました。 面白かったです♪ 以下、主な登場人物です。 「クルト・シュタイナ中佐」 ドイツ落下傘部隊隊長 「リッター・ノイマン中尉」 ドイツ落下傘部隊副隊長 「ヴァルター・シュトルム軍曹」 ドイツ落下傘部隊隊員 「ハーヴィ・プレストン少尉」 元イギリス自由軍兵士 「カール・シュタイナ少将」 クルトの父 「ペイター・ゲーリケ大尉」 ドイツ軍パイロット 「マックス・ラードル中佐」 ドイツ軍情報局(アプヴェール)Z部隊第3課課長 「カール・ホーファ軍曹」 ラードルの助手 「ジョウアナ・グレイ」 ドイツ軍情報局(アプヴェール)の女スパイ 「リーアム・デヴリン」 IRAの兵士 「フィリップ・ヴェリカ」 神父 「パミラ・ヴェリカ」 フィリップの妹 「ジョージ・H・ワイルド」 スタドリ・アームズの主人 「アーサー・シーマー」 木こり 「モリイ・プライア」 ホッブズ・エンドの娘 「サー・ヘンリイ・ウィロビイ」 退役イギリス海軍中佐 「ベン・ガーヴァルド」 闇商人 「リーベン・ガーヴァルド」 闇商人 「ジャック・ロウガン」 ロンドン警視庁警部 「ファーガス・グラント」 ロンドン警視庁警部補 「ロバート・E・シャフトゥ大佐」 アメリカ軍レインジャー部隊隊長 「ハリイ・ケイン少佐」 アメリカ軍レインジャー部隊隊員
1投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ著者、ジャック・ヒギンズさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 ジャック・ヒギンズ(Jack Higgins, 1929年7月27日 - 2022年4月9日)は、イギリスの小説家。本名はヘンリー・パタースン (Henry Patterson) 。 第二次世界大戦や、イギリス対アイルランドの紛争を題材にした冒険小説を得意とする。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定のチャーチル首相の誘拐だった!イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。 ---引用終了 ジャック・ヒギンズさんは、チャネル諸島ジャージー島に住居を移し、作品を書き続けたそうです。 そのジャージー島、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 牛のジャージー種の原産地であり、また衣類のジャージの語源になったといわれている。アメリカ合衆国のニュージャージー州の州名もこの島に由来する。 ---引用終了
10投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログカッコいい! 出てくる人、みんな、カッコいい! 第二次世界大戦中の1943年秋ドイツ、東部戦線の失敗・イタリアの敗北で戦況は悪化するなか、イギリス首相のチャーチルをイギリス本土から誘拐する計画が持ち上がり、ドイツ軍落下傘部隊の精鋭たちが……。 この小説は「歴史小説」ではない。 チャーチルは誘拐されていないし、ドイツは1945年春に降伏する。 ましてや、この物語にある事柄はどこにも記録されていない。 だからと言って「架空戦記」というわけでもない。 歴史とは「紙もしくはそれに準ずるものに書かれた事柄をもとにして推測され、広く認められた過去の出来事」 「記録されていない(認められていない)こと」が「なかったこと」と同じではないところを、作者は物語の構成で巧みに活用し、「作者自身が取材し集めたレポート」として、巻頭と巻末に挿入することで、とたんに登場人物たちの物語の実存性が高まる。 「もしかしたら、本当にあったかもしれない…」、こう思わせてしまうことですでに作者は成功している。 当時珍しい“ドイツ軍兵士が主役”ではあるが、当然にこの物語も映画化された。 監督は「OK牧場の決闘」「荒野の七人」「大脱走」などで知られるジョン・スタージェス。 この物語も、カッコいい人満載! ほんと、感想は「カッコいい」に尽きる!
4投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ“たとえどのようにいわれようと、彼は、勇気のある立派な軍人であった“ もちろんかの悪名高きナチス・ドイツにもいたのです 誇り高く、勇気があり、友情に厚く、公平で、命に真っ直ぐな人物が そしてもちろん『鷲は舞い降りた』は冒険小説の歴史に燦然と輝く名作でした 3人の主人公とも言えるドイツ落下傘部隊長クルト・シュタイナ中佐、アプヴェールZ部第3課課長マックス・ラードル中佐、IRAの兵士リーアム・デヴリン、この3人がとんでもなく魅力的で、心を鷲掴みなわけです鷲だけに(いらないやつ) 特にシュタイナ中佐はもうめちゃくちゃに格好良くて部下たちが彼のために命を投げ出すのを有無を言わさず納得させられてしまうわけです またラードルの苦悩とそれによって浮かび上がるヒムラーとゲシュタポの不条理な残忍さ デヴリンが出会う真実の恋と別れ もう怒ったり、笑ったり、泣いたりと大忙しなわけです 人の持つ全ての感情を揺さぶる名作、それが『鷲は舞い降りた』なわけです
51投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒険小説の古典的名作. 物語は,歴史に埋もれた驚愕の出来事の手がかりを,作者であるヒギンスが発見する1章で始まり,ヒギンスが主人公たちの後日談を知る20章で結ばれる. 劣勢が明らかになってきたドイツ軍が「チャーチル誘拐計画」を立案する.ここに一癖も二癖もある主人公たちが巻き込まれてゆくのだが,ステレオタイプの「ナチ」的な人物は1人もおらず(いや,主人公たちの”邪魔をする”のはヒムラーやSSをはじめとする典型的な悪党なのだが),彼らはみな血が通った普通の格好いい人たちとして描かれている.オルガンが特技だったり,バードウォッチングが趣味だったり,溺れた地元の子供を助けたりするのだ. チャーチルが誘拐されたことはない,ということは後の世に生きる我々は知っている.従って,作戦が失敗することは我々みんなが知っているのだが(しかも,とんでもない失敗だったことが20章で明かされる),しかし,プロットの巧みさと,登場人物たちの魅力が,本書を腐朽の名作としている.
4投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログ第二次世界大戦時、チャーチル首相を誘拐する特殊任務を受けたドイツ軍部隊が主役。 主役であることもそうだし、ドイツ軍がかなり真っ当な兵士として描かれているのが珍しい。 主人公であるシュタイナ中佐と、アイルランド人のデヴリンがとても魅力的。 歴史から見れば成功しないことが決まっている任務なんて面白いのかと思ったけど、読んで納得。 準備期間も面白いし、失敗が確定してからのシュタイナ中佐の行動がめちゃくちゃカッコイイ。
1投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒険小説、と言われているが、冒険というより『戦争もの』という表現のほうがやはりしっくりくる本。 そして、第二次世界大戦を扱った小説としての、オールウェイズベスト。星5つ。 なお、評者は「その当時の価値観のとおりに描写してるんだから、女性やら外国人やらへの扱いがアレで何が悪い。ポリコレとかいう歴史改ざんは文化への冒涜」という立場である。 そして本作におけるそういう点は、 「変な改ざんをしてないからGood!」 である。 主人公クルト・シュタイナの「軍人とは何か」という筋の通し方が際立つ。 それはやはり、名脇役リーアム・デヴリンの「俺ぁアイルランド人だから、産まれた時からクレイジーなんだ」という人間味(放埓ともいうw)描写があってのことだろう。 次作『鷲は飛び立った』ではほぼリーアムが主役なので、読むのが楽しみである。
0投稿日: 2022.04.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
英本土に空挺降下してチャーチルを誘拐するという、ヒトラーの妄想が現実的になる情報が諜報員から伝達される。 これは史実をモチーフにした話なので結果は既に分かっている。 チャーチル誘拐は失敗しドイツは敗戦する。 小説の大半は空挺降下作戦の準備を描いており、それが上手くいくほどにどうしてこれが失敗するのだろうかという好奇心が湧く。 ヒムラーの横槍と部下の道徳心のために作戦は失敗するのだが、失敗してからのドイツ空挺兵たちが実に潔い。 この時代にドイツ兵を明確な悪役として描かなかったというのがすごい。
0投稿日: 2021.10.22
powered by ブクログ登場人物全員のキャラ立ちが凄い。 一人1冊分の背景が見えるから恐れ入る。 これが現実にあった話かどうかは、 最早どうでもいい。 だって、鷲は舞い降りたのよ? で、このあと飛び立つのよ。 これでときめかない人は冒険小説読むのやめなさい。 ライトノベルでニャンゴロしとけ。
1投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ冒険小説の古典中の古典。 30年ほど前、大学生時代に読んだ。一気読みだった。今回はジャック・ヒギンズのオリジナル原稿による完全版。 第二次大戦末期、ナチス・ドイツは劣勢な戦況を挽回するために、あっと驚く秘密作戦を計画する。イギリスの田舎町スタドリ・コンスタブルにお忍びでやってくるチャーチル首相を誘拐しようという計画だ。 IRAのリーアム・デブリンとクルト・シュタイナー 中佐が率いるスターリングラードの死闘を生き延びた落下傘部隊の面々は密かにスタドリ・コンスタブルに潜入する。果たして誘拐作戦は成功するのか。
0投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログやはり泣ける。内藤陳氏が紹介していた当時に以前の版を読んでいて、この完全版が出たことを知って、久しぶりに読んだ。今回は、登場人物等を丁寧にノートに取りながら読んでいった。久しく眠らせていた冒険小説愛が再燃し始めてしまった。
1投稿日: 2020.05.18
powered by ブクログもう何十年前になるのでしょうかその位前からお気に入りの一作です。 舞台は第二次世界大戦のドイツとイギリスです。戦局が思わしくない事から英国首相チャーチル氏の誘拐もしくは殺害を企てます。しかし、それはヒトラーからの指示ではなく親衛隊長官による秘密の作戦となります。 国防軍情報部に務める隻腕・隻眼のベテラン士官ラードル中佐は親衛隊ヒムラー長官によってこの突拍子もない作戦を実施するよう強要されます。 計画を遂行する為には優秀な指揮官が必要ということで白羽の矢が立てられたのはクルトシュタイナ中佐です。彼も開戦から戦って来たベテランです。本国へ帰国する際に立ち寄ったポーランドにてユダヤ人少女を助けた事から軍法会議に掛けられてしまって懲罰部隊に配属させられます。 国防軍の士官であるシュタイナを親衛隊が好き勝手に出来るのは実は物語的な演出です。実際には軍は親衛隊の告発から身内を守って引き渡さない事が多々ありました。主人公となるシュタイナの悲劇性の演出というべき箇所となります。 懲罰部隊にいるシュタイナをチャーチル誘拐作戦の指揮官とすべくラードル中佐が勧誘に動き生き残りと共に捕獲した輸送機を使ってイギリスへ潜入します。 何もしらないイギリスの田舎町。首相が週末をゆっくりと過したいという事からごく少数の関係者だけが首相の来訪をしっています。 果たして作戦は成功するのでしょうか?
0投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログ冒険小説の傑作と言われている作品。時代設定のほかは、ほとんどフィクションと思われるが、それぞれの人物が、魅力的に描かれていて、引き込まれる。 第二次世界大戦終盤、ドイツ落下傘部隊が、チャーチル首相を誘拐すべく、イギリス東部のノーフォークに降り立った。チームのメンバーを集めるところから物語は始まり、無事に鷲は舞い降りたのだが。
1投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログ冒険小説の世界では、間違いなく5本の指に入るであろう名作。 敗戦濃厚なナチス・ドイツ軍が放った作戦は、イギリスの首相チャーチルの誘拐。 イギリス上空から英国の片田舎に侵入し、静かな週末を過ごしに来たチャーチルをかっさらう。 実行部隊の侵入成功を告げる連絡、それこそまさに「鷲は舞い降りた」 戦時中でいつ死ぬかもわからないからこそ、どこまでもクールに、そしてアツい登場人物たちに惹かれない読者なぞ果たしているのだろうか。 冒険小説が好きなら絶対に読むべき。公開することは絶対にない。
0投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログドイツ軍によるチャーチル誘拐のドキュメント。史実とフィクションを取り混ぜて語る著者の語り口はなかなかに迫真に迫るものがある。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ計画が失敗に終わることが冒頭で明らかにされる。物語が進むにつれ、万全と思われた計画に幾つもの綻びが現れ、感傷的な気持ちに浸る。 全体を通してさらりとした描写がなされており個人的に好みなのと、詩的な表現が心地よい。
0投稿日: 2018.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3 ヒトラーの密命で、劣勢のドイツ軍の落下傘部隊がイギリスに降り立ち、休暇予定のチャーチルを誘拐しようとする話。落下傘部隊シュタイナ中佐やIRAのデヴリンなどを通して使命達成に賭ける人間を描いている。著者曰く50%は証拠書類がある史実らしいが、どこまでかは不明。話の詳細までついて行けない部分も。スパイ活動も交えて着々と準備を進めていくあたりや著者のルポの様子が冒頭と最後にあるあたり、モリィのデヴリンへの想いによる言動などなかなか面白い。続編も気になるところ。シュタイナのチャーチルまでたどり着くも打てなかったあたりと、実は影武者だったりあたりもなかなか面白い。アメリカに亡命したデヴリンの子を産んだモリィは別の人と結婚してるのは現実感。
0投稿日: 2018.07.08
powered by ブクログ第二次世界大戦中、ナチスドイツのチャーチル誘拐作戦を描いた冒険小説の名作。 過去に映画を観てストーリーを知っていたが、魅力的な登場人物満載のストーリーであったと発見があり、読んで良かったと思う。 実直的なドイツの職業軍人と官僚的なナチスとの違い、閉塞感のあるイギリスの田舎町などを描いており、中途半端なフィクション戦記物とは一線を画している。 また、主人公のヒーロー的なラストもいいが、補完された切ないエピローグも素晴らしい。 愛弟子とも言える佐々木譲の作品よりは、実際の作戦開始までは、テンポが悪い気がしましたが、読む価値は、衰えいないです。
0投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログう~ん、これが「戦後冒険小説の最高傑作」??? 特殊作戦を行うにはみんなアタマ悪すぎなのだ。作戦が失敗するのも当たり前なのだ。 訳文、特に会話文がひどいのだ。「~なのだ」と話すヤツなんて、バカボンのパパ以外で聞いたことがないのだ。
0投稿日: 2018.01.16
powered by ブクログ文句なしに面白い!とはこの小説のことだろう。 第二次世界大戦中のドイツ軍落下傘部隊による英国本土でのチャーチル誘拐、という暴挙とも言える作戦に、 作戦を指揮するドイツ軍将校も落下傘部隊の歴戦の勇士も諦観の域で死に場所を求めるかのように、士気高く遂行していく。 抗いきれない立場であろうとも、自分の意思に信念を持って行動することこそが人間の最も優れた価値であることを極上に面白い娯楽小説の形で明朗に伝える。 なんといっても魅力あふれる登場人物の面々。男も女も皆とにかくヒロイックで、自分の思っていることを闊達にシニカルに語る。そして例え獄中であっても決して信念を曲げない。 また航空機、船艇、小火器などの武装から服装や酒、タバコの銘柄までディテールにこだわることでリアリティを演出することに一役買っているが、描写がくどくどしくないのでスピード感に影響させない(もはや馴染みのない機種名や銘柄が登場しても、Google画像検索が楽しみを後押ししてくれる)。 なかでもカバーアートにも描かれているダグラスDC-3がなんといっても印象的。 夢中で読んで「あ!面白かった!」と声に出るほど感嘆した。
1投稿日: 2017.12.12
powered by ブクログハードボイルドの古典的名作。 多分、だいぶ昔に読んだような気がしたんですが、現在は家の本棚になく、改めて読みたくなって購入。 さすが「古典的名作」、めちゃめちゃおもしろいです。 また何年か後に再読します。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ旧時代のエンタテインメントであることは否めないけど、この小説が現代の冒険物の雛型のひとつとなっていることを思えば、基軸として押さえておくべき一冊。
0投稿日: 2016.11.04
powered by ブクログExcel読みたいリスト2014/8/19からの転記。きっかけ=本は10冊同時に読め!(成毛眞)書評。2016/9/29
0投稿日: 2016.09.29
powered by ブクログ冒険小説を読みたくなって、とりあえず傑作といわれる本書を読んでみた。第二次世界大戦中にドイツ軍が英国のチャーチル首相を誘拐(または殺害)を企てて実行するまでの物語。登場人物が実在の人なのでとてもリアリティーに満ちた展開となっている。一方で、史実ではチャーチル首相が誘拐されたり殺害されたりしたことはないので、作戦が失敗することも分かっている状態で読み進めることになる。普通は結末が分かっていたら楽しく読めないものだが、本書は登場人物の内面を含めて丁寧に描写することで、その結末に至った過程をドキドキさせながら読ませてくれる。ドイツ軍と英国の人びとをどちらが敵かという観点で描いていないのがいい。純粋に冒険小説としてフェアに書かれている。戦争なんて悪も正義もないと訴えているようにも感じた。本作品に登場するドイツ軍は当時の論理的な正義で作品を実行したにすぎないのだから。とにかく読みやすくて面白い。傑作といわれる理由は分かる気がする。
1投稿日: 2016.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦の最中、ドイツ軍は落下傘部隊を英国本土に降下させ、時の首相チャーチルを誘拐する作戦を立案します。 この荒唐無稽で無謀な作戦に参加することになったのが、シュタイナ中佐率いる部隊。 歴戦で活躍した英雄ながら、ある事件でユダヤ人少女を庇った格好になり、部隊ごと危険任務につかされ冷遇されていたシュタイナは、「自分は冒険家だ」の言葉とともに、この空前絶後の任務に挑みます。 作戦決行のその日まで、厳しい訓練を繰り返し結束を固めるシュタイナと部下、作戦に関わる他のメンバーの姿に、手に汗握り胸を熱くしながら「がんばれ、がんばれ」とエールを送っている自分がいました。 「鷲は舞い降りた」 部隊が予定どおり、本土への上陸を成功させたという暗号が打電された場面では、思わずガッツポーズを取ったほどです。 ただ、フレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」で描かれた、フランスのドゴール大統領の暗殺計画同様、チャーチルがドイツ軍に誘拐も暗殺もされなかったのは歴史的事実です。 つまるところ、身も蓋もない言い方をするなら、ここからは「いかに計画が失敗していくのか」という物語なのです。 それでも、彼らの作戦を最後まで読み終えて、どこか清々しい気分で拍手を送りたい気持ちになること請け合いです。 スリルあり、ロマンスあり、人間ドラマありの彼らの冒険を、ぜひとも、多くの方々共有してほしいと思います。
1投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログ冒険小説。ナチスが完全なる悪者として描かれていない。個々の信条や正義のもと、未来に希望が無くとも任務を遂行する格好良さがある。戦闘描写や死に様が鮮やかだった。
0投稿日: 2015.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒険小説の金字塔と呼ばれる本書。 第二次大戦末期、敗戦色濃厚なドイツ軍にイギリスのチャーチル首相誘拐のチャンスが訪れる。その任務に従事する落下傘特殊部隊の話。 主人公は珍しく第二次大戦下のドイツ軍将校。 通常、こういった小説でのナチスドイツ軍人は頭のいかれた鬼畜として描かれるが、本書に出てくるドイツ軍人は必ずしもナチスドイツに賛同はしないが、国のために戦う高潔な軍人達として描かれている。 そのため、正義の云々の話ではなくて、純粋に高潔な男の生きざまが描かれている。 前半は中弛みしたが、佳境に入ってからは面白かった。 ちなみにこの話は史実にある程度基づいているらしい
0投稿日: 2014.07.12
powered by ブクログ私は冒険小説は嫌いだと信じ込んでいた。 そんな思い込みを覆してくれたのが、同じくドイツ在住で私のミステリファン仲間のY子ちゃんなのであります。 今回、手術後、家で療養すると聞いたY子ちゃん。「いいから何も言わず読みなさい!」と送ってくれたのであります。(感謝してるよん、Y子ちゃん) それにナチが出てくるし、著者はイギリス人でしょ~っていうことはどうせドイツ人が悪者で・・・と思いながら読み始めると~メチャ面白いのよ! ナチかぶれの非人道的なドイツ人ばかりじゃないということを書いてくれて、私はとってもうれしかったのであります。 極秘で遂行されたチャーチル誘拐作戦。 念には念を入れて計画されたことだったんだけど、ホンの些細なことから計画に狂いが生じてきます。 登場するドイツ兵たちがいい人ばっかりで・・・泣けますよん。 言うまでもありませんが、ヒギンズ作品は初挑戦であります。 続編「鷲は飛び立った」を読まなきゃ~!
1投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に映画的な小説。どうかわからないけど、敵方にも味方にもそれぞれいい人間、悪い人間、色々いる、というところがガンダムっぽい。
0投稿日: 2014.01.08
powered by ブクログ1975年に発表されたベストセラー小説。 1943年ナチスドイツ下落下傘兵精鋭部隊がイギリス首相チャーチルを誘拐する作戦を実行しようとする話。 「イーグルハズランデッド」という言葉だけでもうすでにかっこよすぎる。 登場人物それぞれのキャラクターも無駄なく表現され、シュタイナ中佐もケーニヒもすばらしくかっこよい。残虐なドイツ兵という印象を忘れさせる。 戦争は無意味なことの積み重ねだと思うが、無駄なことだとわかっていながらやらねばならないことを貫くところに、胸をつく話がうまれるのだとあらためて思わせる作品である。
0投稿日: 2014.01.08
powered by ブクログこれは本当におすすめです! いわゆる冒険小説。チャーチルを誘拐するため、ドイツ軍の落下傘部隊がイギリスの田舎町に降り立つ。無慈悲に描かれることが多いナチスのドイツ兵、そのひとりひとりがなんともいえない味を出す。さらにIRA闘士もそこに絡んで。このジャンルを代表する1冊であることは間違いない。ストーリーで読ませる。登場人物の魅力で引き込む。 タイトルを知りながら、今日まで読んでいなかったことを後悔。 海外小説は翻訳がいまいちだから、とかなんとか言ってる人は本当におもしろい小説がどんどん流れ落ちていくのでしょうね。
0投稿日: 2013.12.29
powered by ブクログおもしろかった! の一言で足りる。いい意味で。 けどそれも味気ないので…と思ったけど新しい読者として何か目新しいことを付け加えることはできなそうだ。シュタイナの勇敢さ、デヴリンと醜い少女とのロマンス……ああ、月並み! フィクションということを忘れて読んでいたようだ。 読者に親切すぎる後日談だってまったく鵜呑みにしてしまうくらい。 なんで事実だと思ってしまうのだろうか……と考えてみたが、それはやっぱりこの構成のためだろうな。いかにも「騙すぞ!」という感じの。本気さ。そこについつい騙されたくなってしまう……。 精緻な描写の私小説よりも、あきらかなエンターテイメント小説のほうによりリアリティを感じる場合もあるかもしれない。嘘だと思ってはいても好きなものには流されていたいって、人にはそういう困ったところがあるし。たとえフィクションだとしても人間の気高い行動には人をほろっとさせるところがあるのだから。
0投稿日: 2013.12.27
powered by ブクログナチスドイツのあるムチャな作戦を任命された、最強落下傘部隊の話。 ほぼ実話。かっこよく描かれたドイツ兵の小説。すごく面白いです。
0投稿日: 2013.10.12
powered by ブクログナチス・ドイツの落下傘部隊が療養中のイギリス首相、チャーチルの誘拐を企てるお話。 大胆不敵な作戦、魅力的な登場人物、期待を裏切る展開、これほどまでに興奮させられた冒険小説はかつてあっただろうか!? 外国の翻訳ものは正直、読みにくいと思って敬遠していたのだが、それも見事に裏切ってくれた。とにかく、一度読み始めたら止まらないのだ。こんな経験は久しぶりである。 翻訳ものが苦手な人でも、ぜひオススメしたい。きっと、興奮して眠れない日が続くだろうから。
1投稿日: 2013.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても面白かったが、少し期待しすぎていたかな。 あと、ちょっと自分がこの時代とか宗教的なこととかアイルランドのことに 疎いせいか、何言ってるのかよくわからないことがちょくちょくあった。 伏線も多かったから、もう一度読みたい。
0投稿日: 2013.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦争映画が好きだった。小学生高学年だった、懐かしの海外テレビドラマ『コンバット』が夕方再放送されるのを、学校から一目散に帰ってきて食い入るように見ていた。友達同士の合言葉「チェックメイトキング2~こちらホワイトロック!」トンプソン短機関銃もM1カービンもそれで覚えた。時を同じくして海外の戦争映画も釣られて見ていた。「トラ・トラ・トラ!」「戦場にかける橋」「史上最大の作戦」「バルジ大作戦」「レマゲン鉄橋」「戦争のはらわた」etc… そんな中にこの「鷲は舞い降りた」があった。当時としてはナチスドイツ軍が主役である、ということが驚きであり信じがたいことであった、なにぶんその程度の感想しか持ちえず、その後様々な情報を得て不朽の名作であるという事実は知りえていたものの、原作を読むのはこれが初めてであった。 語る言葉はない、というかその言葉を選択するにあたり思いつくものがない。欧米圏では、男子たるもの読むべしなるスタンダードのようである。何もかもが素晴らしい、様々な立ち位置の人々が一つの目的のために結集する。それぞれの胸に去来するものも得るものも違うのだが、それぞれの仕事を立派にやってのける。戦時であり思うようにならない出来事をなんとか形に成し遂げようとしていく。ドイツ軍にかかわる皆が己の仕事に誇りを持って成し遂げる。完璧に思えた作戦が破綻する様、そこに戦争の本質を見る思いがした。敵も味方も同じような父であり息子であり、恋する若者であるのだ。かくて絶望的ラストとなる。 それでも不可能を可能たらしむ為の、それぞれの戦いの緊迫、そしてロマンスまでも詰め込み、その悲劇さえラストを彩る色の一つと化してみせる構成、さらにこれほど多くの名セリフを持つ作品は他にないだろう、総じて「不朽の名作」に嘘偽りはなかった。
5投稿日: 2013.03.29
powered by ブクログ題名だけは知っていた冒険小説のスタンダードナンバー。台詞の一つ一つがかっこよすぎで、ハマる人にはぐっとくるし、苦手な人は胸焼けがするかもしれない。
0投稿日: 2012.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「考える人」の定期メールから。ハードボイルド。 ・おれが心底から愛しているモリイ。かつてある偉大な人間がいったように、おれはある時期に人間が変わり、以来、二度と元のおれに戻れなかった。おれがノーフォークへきたのは、ある任務を果たすためで、もっと利口であるべきはずの醜い田舎娘と、生まれて初めてで、最後の恋をするためではなかった。今頃は、お前は、おれの正体を知っていることと思うが、なるべく考えないように努めてくれ。おれにとって、お前と別れることが、すでに充分な罰なのだ。だから、そこでおしまいにしようじゃないか。短かったが、楽しかった。リーアム。
2投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ1943年11月6日、土曜日の午前一時きっかりに、ナチ親衛隊及び国家警察の長官ハインリッヒ・ヒムラーは、簡単な連絡文を受け取った。 <鷲は舞い降りた> その意味は、ドイツ落下傘兵隊の小部隊が無事イギリスにあって、ノーフォークの海辺にある地元素封家の邸宅で静かに週末を過ごすことになっているイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルを誘拐するべく待機している、というものであった-著者前書きより 第二次世界大戦期のイギリスを舞台に、死をも厭わず己の使命達成に全力をつくす男たちの戦いを描いた、冒険小説の快作。 あー、これでは多分失敗するだろうなと読んでいて実感するのですが、それでも任務遂行に命をかける男たちの熱い誇り、職務精神が格好良過ぎます。 戦時中のドイツ国内におけるSSや軍部の軋轢も描かれていて小説とはいえ、なかなか興味深いです。 登場人物のキャラ立ち感もすごいです(笑)シュタイナ中佐も格好いいんですが、孤高のIRA戦士リーアム・デヴリンもイカしてますw
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ冒険小説の傑作古典。 第二次大戦中、ナチスドイツ軍が英国首相チャーチルを誘拐するというフィクション小説。 はるか昔に一度読んでいて、映画も見たが、ここ数日再度読みなおした。内容をすっかり忘れていた。 いやあ傑作だ。登場人物たちのキャラが立ちまくっていて戦争の虚しさ悲惨さもうまく表現されている。キャラクターの動機がそれぞれに共感でき魅力的だ。通常ドイツがわが悪役になるものだが主役は誘拐を実行するシュタイナーだ。彼も嫌々ながらも任務のために作戦に参加する。アイルランドのテロリストのキャラにも恐れいった。 この小説は原書の発表が1975だという。もうそんなになるのかと。お手本のような小説。
0投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログ戦争は大嫌いだ。 でも実戦で戦う人たちの中にも、通常の人たち同様に物語がある。 それはどちらか一方にではなく、敵味方区別なくあるものなんだ。 通常の平和な世界だったら?と考えてしまう。 全てのことに通ずると思うのだけど、世界は白と黒の二つに分けられるほど単純ではないんだ。 そのことを真の意味で理解することができたら、きっと戦争も差別もなくなるのに。 宗教や思想が、その本質ではなく、互いを差別し、認めない為の剣になっている気がする。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第二次世界大戦終戦間際。1043年頃。 ドイツ軍・シュタイナ中佐率いるドイツ落下傘部隊率が、イギリス本土での、イギリス首相チャーチルの誘拐を試みる。 作者ジャックヒギンズが、関係者の口述・資料を元に書き起こした作品らしい。この出来事があったことは間違いないんだろうなと思う。 多くの偶然とも言える出来事が重なり、事実は小説より奇なり、と言えるストーリー展開であり、大変楽しめた。
0投稿日: 2011.11.23
powered by ブクログ島地勝彦氏の本で知った本。 ロマンティックな愚か者、クルトシュタイナ。惚れる!その他のラードルはじめ出てくる人物も同じドイツ軍に所属、加担していてもそれぞれに理由がある…とても興味深く読めました。冒険要素も楽しめたけど、歴史の裏側にいたかもしれない人間たちのドラマとして好きです。
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ言わずと知れた冒険小説の名作です。 騎士道精神まばゆいクルト・シュナイ中佐、孤高のアウトローにて詩人リーアムデブリンの2人を主人公にしたサスペンスあふれる面白い本です。 アメリカで33週間No1に君臨。
0投稿日: 2011.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い!ナチスドイツの軍人といえども同じ人間。彼らの勇気と強さと優しさに感動した。 テンポはすごく遅くて話も長いんだけど無駄だと思える箇所が全く無いのはすごいと思った。鷲が舞い降りてからは怒涛の展開。 作戦が始まる前から死亡フラグが乱立していてハッピーエンドが見えない状態だったが、予想した最後からさらに哀しく虚しいものになった。作戦の無意味さをわかっていてなお国のために忠を尽くす。彼らの気高い生き様は言葉にならないほどかっこ良かった。 この話の50%が歴史的事実だなんてすごい時代だ。 デブリンが出てきた時、すごく狡猾そうで嫌な奴だと思ったので、容姿を最悪に設定して読んでいたら、まさかのラブロマンスに驚いた。すぐイケメン設定に切り替えた。 ロンドン警察の二人が落下傘部隊を暴くのかと思ってたけどそんなに仕事しなかったな(笑 視点がコロコロ変わって登場人物も多いのでよく混乱することがあった
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ冒険小説、なるほどです。読みやすいし、世界史の断片を知って、ここから好奇心を広げていけそう。 俺のような昭和の男子の好きな話ですが、21世紀の男子には受けないかもしれない。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ再読。戦後最高の冒険賞小説とも評される大傑作。第二次世界大戦末期、チャーチル首相誘拐のためドイツ落下傘部隊がイギリスの田舎町に降り立った!! 魅力的な登場人物たちや、意外性のあるストーリー展開に引っ張られて最後までページを繰る手が止まらない。ナチスドイツの軍人の人間的苦悩を描き善悪を相対化して見せる手腕が見事。 最高!!
0投稿日: 2011.01.31
powered by ブクログ日頃あまり手にしない本を読んでみた。冒険・スパイものである。 しかしこれは、第2次世界大戦中、ドイツの落下傘部隊の精鋭がイギリスに降り立ち、チャーチルを誘拐するという話なのである。ドイツ好き・歴史好きの私に題材としては申し分ない。文庫本で600ページ近くある力作で、20章を毎晩布団に入って1章ずつ丁寧に読んだ。 私が改めて言うまでもなく、よく練られて関心するばかり、しかも不器用なロマンスもあり、涙まで出てしまった。 外れなく面白いに違いないが、再読するかと言われると、そういう癖になるような要素はなかったかも。
0投稿日: 2011.01.15
powered by ブクログ完全版読破。友人より貸していただく。 ナチスドイツの軍人を”良い奴”(簡単に言えば) 同じイギリス人を”いやなやつ”に描いたのが面白いし、そこが白眉なところではないかと。 カッコイイ、に国も年齢もないもんだ。 2010-6-26読了
0投稿日: 2010.06.28
powered by ブクログこの小説は、今まで読んだ冒険小説の中で最高でした。何が良いかという説明を文章でするのはなかなか難しいのですが、それぞれの舞台で、それぞれの人物が、時代や戦況のいたずらによって絡み合い一つの作戦の実行に向かっていく過程がすばらしい。
0投稿日: 2010.06.24
powered by ブクログ戦時中のドイツ。 敵の首相チャーチルを誘拐せよという指令が下された。 その超難題に白羽の矢が刺さったのはクルト・シュタイナ中佐。 命令に背けば部下を銃殺にすると脅されてやむを得ず落下傘降下で敵地に潜入した彼であったが・・・・ 絶望的な戦況の中で獅子奮迅の働きをするシャナイタ中佐たちがめちゃくちゃ格好いい。
0投稿日: 2010.03.16
powered by ブクログ冒険小説の金字塔。時間がかかりましたが、作戦開始からようやくスピードアップして読めました。軍隊に翻弄されながらも軍人として真っ向勝負したたくさんの人生に乾杯。 デブリンとシュタイナ、かっこよすぎます。
0投稿日: 2009.12.14
powered by ブクログ私は冒険小説は嫌いだと信じ込んでいた。そんな思い込みを覆してくれたのが、同じくドイツ在住で私のミステリファン仲間のY子ちゃんなのであります。今回、手術後、家で療養すると聞いたY子ちゃん。「いいから何も言わず読みなさい!」と送ってくれたのであります。(感謝してるよん、Y子ちゃん) それにナチが出てくるし、著者はイギリス人でしょ~っていうことはどうせドイツ人が悪者で・・・と思いながら読み始めると~メチャ面白いのよ! ナチかぶれの非人道的なドイツ人ばかりじゃないということを書いてくれて、私はとってもうれしかったのであります。極秘で遂行されたチャーチル誘拐作戦。念には念を入れて計画されたことだったんだけど、ホンの些細なことから計画に狂いが生じてきます。登場するドイツ兵たちがいい人ばっかりで・・・泣けますよん。言うまでもありませんが、ヒギンズ作品は初挑戦であります。続編「鷲は飛び立った」を読まなきゃ~!
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログチャーチル誘拐を企てるドイツ軍。指揮官はシュタイナ中佐。IRAのデヴリンを協力者として作戦を発動させる。ポーランド空挺部隊に化けて潜入するシュタイナ指揮下のドイツ落下傘部隊。 市川図書館 2009年9月27日読了
0投稿日: 2009.09.27
powered by ブクログチャーチル首相を誘拐せよ! まるで映像を見ているかのごとく見事なプロット。 これぞ、まさに上質の冒険小説!
0投稿日: 2009.03.29
powered by ブクログ白善?将軍で思い出した。ジャック・ヒギンズのドイツ軍ものが好きだった。ドイツは悪をナチスとして外部に追いやれるからいいよななんて思ったもんです。ヒギンズ氏はまだ色々書いてるみたいだけど面白いのかな。
0投稿日: 2006.07.19
powered by ブクログ第2次世界大戦中盤、ドイツ側の戦況が徐々に不利になっていく時期。大胆にもチャーチルを空挺部隊を使って誘拐しようとする物語。これだけ聞くと単なる戦争アクション物として片付けられそうだが、ストーリーの絶妙な展開と登場人物の設定や細部描写などが重なり、大変すばらしい作品。ナチスの幹部やIRAなどの知識少しあるとよりストーリーに感情移入可能かと思います。
0投稿日: 2006.07.15
powered by ブクログ私は冒険小説は嫌いだと信じ込んでいた。そんな思い込みを覆してくれたのが、同じくドイツ在住で私のミステリファン仲間のY子ちゃんなのであります。今回、手術後、家で療養すると聞いたY子ちゃん。「いいから何も言わず読みなさい!」と送ってくれたのであります。(感謝してるよん、Y子ちゃん) それにナチが出てくるし、著者はイギリス人でしょ〜っていうことはどうせドイツ人が悪者で・・・と思いながら読み始めると〜メチャ面白いのよ! ナチかぶれの非人道的なドイツ人ばかりじゃないということを書いてくれて、私はとってもうれしかったのであります。極秘で遂行されたチャーチル誘拐作戦。念には念を入れて計画されたことだったんだけど、ホンの些細なことから計画に狂いが生じてきます。登場するドイツ兵たちがいい人ばっかりで・・・泣けますよん。言うまでもありませんが、ヒギンズ作品は初挑戦であります。続編「鷲は飛び立った」を読まなきゃ〜!
0投稿日: 2004.11.22
powered by ブクログ消えることのない男達の不屈の焔(ほのお)。戦場に咲いた愛の花。矛盾だらけの世界で、彼等は崇高に生きた。
0投稿日: 2004.09.22
