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宗教を学べば経営がわかる
宗教を学べば経営がわかる
池上彰、入山章栄/文藝春秋
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総合評価

34件)
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    非常に興味深く楽しめる一冊。人の行動原理、組織の行動原理ともに無意識に宗教が結びついていると腹落ちした。

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    投稿日: 2025.11.13
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    今の変化が激しい時代だと、人が求めるものも、絶対的なモノがなくなった。(お金や地位、権力等が絶対的でなくなった)個人で信じられる絶対的なモノがなければ突き進めなくなる。それの先駆者は、宗教である。宗教の良い面を活かせば、今の世の中でも迷わず突き進める

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    投稿日: 2025.10.31
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    入山章栄氏の本。 宗教と経営。 その同一性、というのは直感的にもよく分かる。 文化、学習、価値観、慣習、信仰、洗脳等々。 違う言葉で語られているが、その輪郭は鮮明でなく、指し示す内容が似たものは多い。 人が何かを内部化する過程、なのかもしれない。 それを、人為的にコントロールしようとする企み、それが宗教と経営なのかもしれない。 経営は宗教と比べると、割と最近始まった枠組みであるので、2千年を超えて続く成功した宗教は、よきお手本と言えるだろう。 この本では、直感的分かりやすさを狙ったか、企業名や経営者を、乱暴に宗教名になぞらえたりしているので、興醒めして、途中で読むのが嫌になってしまった。何か少し嫌な雑味が残る書きぶり。

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    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    経営学から宗教を見てみる,宗教から経営学を見直すという新書。 知らないことだらけだった。 ・センスメイキング(腹落ち)が重要で優れた経営者と宗教にはそれがある。 ・イノベーションには知の探索と知の深化が必要。日本では探索が欠けている。 ・ベンチャー企業にはカルト的要素が不可欠。 ・自律分散型組織ティール組織はイスラム教で生まれやすい。 ・国際社会の基本OSは宗教である。 ・宗教の常識は幻想なので対立しやすい。 ・キリスト教プトテスタントのカルバン派は資本主義と相性がよい。高額報酬も多額の寄付も思想OSに基づく。 などなど 著者の一人のセミナーで知って図書館から借用。 池上氏の知識は怪しいことが多いのだが,入山さんを信じた。

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    投稿日: 2025.09.23
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    メンバーのモチベーションをあげて、強いメッセージを発信し、その元に一致団結して目標を遂行していく。たしかに、経営、企業って宗教だよね。

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    投稿日: 2025.08.29
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    「宗教」というものが身近になく、遠い存在であったが、世界を理解するのに欠かせない要素であることがよくわかった。それぞれの宗教についてもっと学んでみたいと思えた。

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    投稿日: 2025.08.05
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    自分が勤めている会社でも最近特にパーパスとよく言われることがあったが、この本を読むことで始めて腹落ちした。 探求と深化、そしてネットワークの発達により組織(宗教)のあり方も変容していること、具体例が多く、わかりやすく学べた。何度も読み返したい。課題図書にも手を伸ばしたいと思う。

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    投稿日: 2025.07.19
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    以前から、クライアントの社長に会うにつけ、教祖様っぽいなあ、とか思っていたが、まさにそれを宗教とビジネスの視点から池上さんと入山さんの対談で説く。宗教の違いによるビジネススタイルの違いにも言及されていて、参考になる。

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    投稿日: 2025.07.16
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    競争相手との切磋琢磨が成長に繋がるというレッドクイーン理論が、実は逆の側面も持つと知り驚き。目の前のライバルだけを意識すると、日本のガラケーのように本質的な変化を見逃してしまうという。 これからの時代は、組織の全員が納得できる未来のビジョンを持ち、行動へと繋げる「センスメイキング」や、多様な情報に触れる「知の探索」が本当に重要だと感じた。 企業が「宗教的な側面」を持つべきという視点も新鮮で、変化の激しい時代を生き抜くヒントがあったように思う。

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    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一言要約:幻想の共有は不完全だからこそ発展をする 宗教とは言わずもがな人間が生み出した精神世界の話で、フィジカルなものではなくいわば幻想であるが、逆説的に人類の生み出した全ての「価値」は始まりは全て脳内世界の幻想であるとも考える この幻想が縦(複雑化)、横(対象事物)、時間(時代の流れ)に対して広がり、個体間を超えて他者と共有し、個体同士が共感をすることで単体では弱い人類が強力に支え合いある地域や社会、延いては(生物として)地球全土をある種征服したといえる かつ、広がりを増すごとに個体ごとに異なる幻想が生まれだし、それがテーゼに対してアンチテーゼとなり、ぶつかり合うことで新たな幻想(ジンテーゼ)が生まれるアウフヘーベンが起き、社会、文化、人類そのものを発展させたのだろう(物事の進化発展は全てこの理であろう) 宗教はある種の「想像力」のなせる技で、ついにはアメリカという超大国を「創造」までした、人類の最大の武器なのだろうと帰結する よって、著者らのいうように、宗教の理解とは組織経営を理解する上で多すぎる示唆を与えてくれた

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    投稿日: 2025.05.24
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    社会学と宗教は確かに切っても切り離せない関係にあると同感しました。 仏教やキリスト教の用語が一般化した言葉も沢山あるし、根底にあるいわゆる共通意識的な部分は本書記載にある通りと考えます。 本書にはセンスメイクという言葉がたくさん出てきます。どの会社も理念浸透について課題感があると思います。 一方で私は信心深くないため、その宗教や神様を信じるというメンタルがイマイチ分からないので、教義や神を信じる心理メカニズムまで掘り下げてもらえると嬉しかったですが、本書のテーマからはずれるのでそれは求め過ぎですかね。

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    投稿日: 2025.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・自分が信じる、腹落ちできる心の拠り所 ・センスメイキング理論は腹落ち理論 ・センスメイキングすなわち宗教化が足りない ・創造性は移動距離に比例する ・顧客とのイタコ化

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    投稿日: 2025.05.03
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    内容も去ることながら、本の構成がよく練られており、内容が頭に残りやすかった。経営理論の説明→対談で各章が進められ、終わりには本の内容のサマリまでしてくれる。知識習得に体得まで、なんて練られた、お得な本なんだろう、おかげでこれまで如何に断片的に世界ニュースを見ていたか、反省すらしました。また気になった時に読み返したくなる、新書です。

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    投稿日: 2025.04.28
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    入山先生の、「世界標準の経営理論」の復習になった。 宗教や世界史に疎いけど、色々と今の社会に繋がっていてとても勉強になった。 世界史を学び直したくなった。

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    投稿日: 2025.04.23
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    29 センスメイキング理論は、「腹落ちの理論」と言える。センスメイクには「腹落ち」という意味がある。センスメイキング理論の経営実務への合意は、「変化の激しい時代に、腹落ちの弱い企業は生き残れない」と言うことだ。人は腹落ちをしてこそ初めて本気で行動するし、それが組織を動かす最大の原動力になるからだ。 41 成功する企業と宗教の間には、やはり共通点が多い。両者とも「人」「組織」「信じるものへ向かって進む」という意味で、本質が同じだからだ。その本質を鮮やかに切り取るのが「センスメイキング理論」なのである。 46 「組織のメンバーや周囲のステークホルダーが、事象の意味について腹落ちして、それを集約させるプロセスと捉える理論」のこと。 57 会社に例えると、もともとは属人的で、トップダウンで統制を効かせていた「カトリック型の組織」だったけれど、ホールディングス型の会社にしたら、だんだん中心がぼやけていって、子会社の現地法人が好き勝手なことをやり始めたパターンですね。どうして東方正教会は、国ごとに独自に発展することになったのでしょうか。 西側では政治的リーダーの皇帝と宗教的リーダーの教皇が分かれていたのですが、東側では皇帝がそのまま宗教的リーダーになった。結果として、政治と宗教が一致する形になったので、1つの教会が国境を越えて勢力を広げる事はなかった。 68 新しい知・アイデアはどうすれば生み出せるのか。これについて、「イノベーションの父」と呼ばれた経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは、90年ほど前に「新結合(ニューコンビネーション)」という概念を提唱。この考えによると、「新しい知とは、常に『既存の知』と別の『既存の知』の『新しい組み合わせ』で生まれる」のだ。 70 企業がイノベーションを起こしていくためには、両面が必要なのだ。まず、「知の探索」で遠くの離れた知と知を組み合わせる。他方、「探索」の結果うまくいきそうなものが出てきたら、徹底して深掘りをして効率化する(「知の深化」)。経営学ではこの両方をバランスよく行うことをambidexterityと呼ぶ。私は「両利き経営」という語をあてた。 79 人や組織は認知に限界があるので、どうしても目の前にあるものを組み合わせてしまいがちになる。すると、組み合わせの種が尽きてしまう。だから幅広く世界を見渡して、なるべく遠くのかけ離れた知と知を組み合わせることが大事になります。これを経営学では「エクスプロレーション」と言い、私は「知の探索」と呼んでいる。 84 「レッドクイーン理論」 簡単に言うと「ライバルと競争して切磋琢磨することは成長のために必ずしも良いことではないかも」と言う考え方です。 102 社会的正当性(レジティマシー) ベンチャー企業が社会から選択されるためには、もう一つ(多様な技術・アイデア・ビジネスモデルの中でも、顧客ニーズなど時のビジネス環境にマッチした企業)重要な側面があります。それは、社会的性統制すなわち「レジティマシー」を獲得すること。 106 歴史上長い間、人類は寿命が短く、戦争や飢饉など命に関わる環境変化が起こることも多かった。そのような時代には「なぜ人は死ぬのか」「死んだらあの世で救われるのか」を考えるようになる。結果、「来世救済型」の宗教が広く普及してきたのだ。キリスト教もイスラム教も仏教の数の宗派も、死んだらどうなるのかに答えるものなので「来世救済型」である。 対して日本の戦後の経済成長期は、急速な経済成長と医療技術の発達による長寿化の進展の中で、多くの日本人が明るい未来を感じ、「死んだらどうなる」よりも「いかに今を生きるのか」「生きてる間に自分に良いことがあるのか」を考えるようになった。そこに「宗教を信じは現世で良いことがありますよ」と言う現世救済型がちょうど噛み合ったのだ。 120 宗教組織がうまく機能するには、少なくとも3つの役割をうまく果たすことが必要。 ➀共感性 ②行動規範 ③コミュニティーとしての宗教団体の役割 127 「企業の宗教化」についてお話をしましたが、こうした宗教的ニーズも、企業の宗教化の背景にあるのかもしれません。不安定になってきてる世の中で既存の宗教が選ばれなくなってきて、逆に民間企業に対して、ある種の「救い」を期待する人たちが現れている。やはり、これからの経営者には宗教的なセンスが必要になってくるような気がする。 142 資本主義の厳密な定義にはここで立ち入りませんが、私個人の理解では、資本主義は少なくとも3つの要素がないと成り立たない。その要素とは、勤労、貯蓄と投資、そして金融と利子。 145 13世紀のオリヴィの「貨幣種子説」によると、金利・金融の仕組みがだんだんと理解されるようになってきたところで、16世紀の宗教改革により貯蓄と投資と言う価値観の下地ができた。そして、17世紀初頭にオランダ東インド会社ができて、株式会社が登場した。 こうした要素がすべて揃って、18世紀後半からのイギリス初の産業革命に結実したのだと、私は理解している。 149 日本はプロテスタントの国ではないけれど、先の議論のように金利・投資・勤労の文化、そして貯蓄の文化と言う資本主義が発展する歴史的な要素が揃っていたから、明治期に西洋の資本主義を取り込んだ日本が一気に花開いたんだと思う。 161 社会学ベースの制度理論 この理論の前提は、「人は必ずしも合理性だけでは行動せず、心理バイアスのかかった行動をとる。中でも、その社会・組織で正当性があると認識される行動を取るようになる」と言うものだ。結果、「その行動は正当である」と言う「常識」が社会や組織の中で出てくるようになり、多くの人がその常識に沿って行動するようになる。 162 特定の社会・組織の範囲内では、皆が常識に沿って深く考えず同じような行動を取りがちになる。学術的にはこれをアイソモーフィズムと言う。

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    投稿日: 2025.04.08
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    宗教については、海外旅行好き•西洋絵画好きとしては切っても切り離せない関係のため、なるべく知識を得るようにしている。 今回はビジネスの観点から宗教を見られて、特にアメリカとプロテスタントの関係についてはなるほどな、と納得した。 以下はメモ。 * 日本企業に今必要なのは「センスメイキング(腹落ち感)」。これは社員を統制し同じ方向を向かせるために必要な要素になる。 * センスメイキングを考える上で参考になるのが「宗教」。なぜなら宗教は1000年以上も大きな勢力を保ち続けられている。ここは経営理論と通ずるものがある。 * キリスト教プロテスタント、特にカルヴァン派は、予定説をもっており、授かった職業に一生懸命取り組むべきという考え方がある。この考えが経済活動への邁進、禁欲的であるが故の貯蓄→投資により、西ヨーロッパとアメリカの資本主義の発展につながった。特にイギリスの産業革命も、上記+利子が認められたことで起こったと思われる。 * 皆がメイクセンスできると、そこに向かって個人個人が意思を持って動くフォース経営が可能になる。 * アメリカでは、大金持ちになることは「神の祝福を得られた」と捉えられるため、妬みなどがない。当の本人もお金のためというよりは、神に選ばれたという気持ちがあるため更に努力を続ける。また、新約聖書で寄付の教えがあるため、晩年に全額を寄付する。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    「知の探索」、大事だなあと痛感した。書店に並んでいる本が私たちに偶発性をもたらしてくれるという話、とてもワクワクした!今すぐに本屋に行きたい! あとは「創造性は移動距離に比例する」という話にとても納得感!いろんな場所に行って色んな人と話す重要性を感じた。中でもその国のOSともいえる宗教を事前に理解しているのとしていないのでは、その人に対する理解もまったく変わってくるような気がした! 宗教、と聞くとオウム真理教とかいわゆるカルトといったイメージがあって敬遠していたけれど、意外と線引きって曖昧なんだなあって。宗教、なんだか奥が深くて面白そう!もっと勉強したい!

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    投稿日: 2025.03.29
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    期待が大きすぎたかもしれないが、新しい組み合わせの話は面白かった。が、大きくなるほどって腹落ちまではしなかった

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    宗教と経営という関わりのない分野同士に見えるものを重ねて考える思考が面白かった。先の見えない時代にビジョンの腹落ちによって、この人についていこうと思わせることと、イスラム国(IS)が並行して語られる不気味さもある。「企業の宗教化」の例として、スノーピークやユーグレナが出てきたけれど、ある種『ファンベース』という本で読んだ話に近いなと感じた。 チャーチ「国教」、セクト、デノミネーション、カルトの宗教団体の分離整理、多様化→選択→維持→苦闘 という企業進化プロセスと宗教団体の類似性の整理もそれぞれ面白い。正当性(レジディマシー)の獲得の重要性、維持することの難しさがある。 創価学会が「現世利益」ということで、それまでの死後や来世ではなくこの世での幸せをアピールして拡大したそう。それが今は若者が求める共感性や行動基盤、コミュニティ機能を十分に機能できていないと指摘があって苦闘の時期になっているとみている。 イスラム教と組織文化の親和性についても、こうあるべきという価値観・ストーリー・ツールキット(組織文化を支える手立て)が揃っていて、共感性を高めていると共通点を見出している。 アメリカ人の「さらに上を目指す」思考はについては、「神に選ばれたから努力を続ける」「ただ、救われる確信は持てないのでさらに頑張る」など関連性を説いている。 全体を通して、この宗教でこういう傾向があるから経営目線で見ても繋がるという発想は理解できつつも、どこまで因果関係として捉えてよいものなのか、その点の判断が難しいとは思った。いずれにせよ、著者が引用している森本あんりさんの講義を学生時代に受けていた身としては、浪費などの観点で、宗教と自分自身の行動の繋がりが描かれていてとてと面白いなと思ったりはするので、こういった全く異なる分野同士の議論を読むこと自体はけっこう好きなんだなと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.26
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    学びがとても多い本だった。 例えば、①宗教、優れた企業経営の共通点はセンスメイキング(腹落ち)で人を動かすことにあり、不確実性が高まっている現代では特に宗教のセンスメイキングから経営が学ぶことは沢山ある、②イノベーションには知の探索、知の深化を同時に行う両利きの経営が必要であるが、日本企業は深化にばかり目が行くために停滞している、③ベンチャー企業にはカルト的な発想が必要となる。しかし成功するには社会から選ばれること、すなわち自社の強みと外部ニーズを合致させ、かつ社会的正当性(コンプライアンス等)も必要となることなどを学んだ。

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    投稿日: 2025.02.12
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    宗教、経営ともに信者、従業員の腹落ちが大切。アメリカ人の宗教観に基づくものの考え方は参考になった。確かに宗教と経営は共通項が多い。

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    投稿日: 2024.12.30
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    タイトルの通り、宗教と経営の共通項を洗い出し、それぞれを見つめ直す作品。 池上彰さんと入山章枝先生の対談がベースとなっており、お二人の巧みな話術でどんどんページが進んでいきます。 経営理論のほうは割と知っている内容が多かったものの、宗教の成り立ちや違いの話がかなり興味深く、もっと知りたいと思える内容でした(イスラム教のシーア派とスンニ派の違いとか) 量もそれほどないため読み易く、オススメの一冊!

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    投稿日: 2024.12.22
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    読みやすく、二日程度で読了した。 が、内容はその分薄いと感じた。 知の探索、知の深化を両立することが企業が成長する要因であること、宗教における腹落ちさせる技術こそ今の企業に求められていること。アメリカはピューリタンが移住してきて作られた国であること。イスラム教徒が増えていく中で日本の企業もイスラムの理解をしていかなくてはいけないということ。 企業は宗教的であることが大事ということ。 また人類は宗教的な考えがOSされていることなどが学べた。

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    投稿日: 2024.12.20
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    かなり色んなことを学ばせて頂いた。 経営と宗教というものを、人間と組織、信じるものに向かって進むという現象を捉えるという共通視点に立って分析していく本書は示唆に富むことが多かった。 宗教から経営理論の理解を深める 経営理論を用いて宗教を理解する 国際社会のOSである宗教を理解することで、グローバル化する仕事やビジネスに役立てる これらの目的が、明確に、わかりやすく、面白く提示されている。 今回扱ったのは、キリスト教とイスラム教のみだったので、日本的習合の宗教観や、世界にあるアニミズムなど、それぞれの社会にある、制度理論や無意識のバイアスから、その社会や経営というものを考えることもしてみたいと思う。 人と、集団、組織、社会が動く上での行動規範に宗教的なものが、どう影響するのかは、面白い視点だ。 恐らく、生理学や心理学、群集心理学、行動経済学、社会システム理論、自由意志などと合わせて、複合的に考えていくことが必要になるだろうが、一面としての経営理論と宗教学の関係をでそうした分析を見せてもらったのは、有意義だった。 今回学んだ中でも、両ききの経営、探究と深化の両方が必要というのは一番刺さった。自分は探究が好きだと改めて認識した。 そして、我が社は、日本社会でこの探究をサポートするというミッションを持てるのではないかと思った。 また、リアル書店の効用として、この探究を手助けしてくれるということが紹介されていた。百學連環てきなもの。セクト的な物から新しいものが生み出されるというはなしから、自身が好きなこと、力の入ることがよく見えてきた。 その他、学んだことがらは次のとおり。 センスメイキング理論 パーパスなど、腹落ちしていることが大事であること。それによってまた、組織の求心力と行動が進められる。次の探究を進める上でも重要。 センスメイキング、腹落ちをしてもらうには、 TOP自身が腹落ちするパーパス ビジョンを繰り返し語る 中間層は、それをよく理解して、現場の言葉に置き換えて腹落ちさせる パーパス、ビジョンをきちんと言語化し、様々な形で残して、社員やステークホルダーにみせていく。 未来を描いた動画や絵を作るなど。 科学哲学の実証主義と相対主義のこと。 両ききの経営 探究と深化のバランスをとることの重要性。深化は、効率化。失敗が少なくなる。探究は、失敗も多いが、イノベーションを生み出す。イノベーションは異なるものの掛け合わせからしょうじる。 チャーチ セクト理論と進化理論 チャーチ、セクト、カルト、デノミネーション セクトから、デノミネーションに行くには社会的正当性レジティマシーを得る必要がある。 社会的正当性を得る上で、ロビーイングが必要。LOOPは成功例 宗教組織がうまく機能するための三つの役割 共感性→センスメイキング 行動規範→センスメイキングに裏打ちされた行動指針 コミュニティ →組織文化の視点として挙げられている価値観、ストーリー、ツールキット(組織文化を支える手立て) 社会学ベースの制度理論 いわゆる常識というもの。 利害やなんかとは関係なく、自動的に集団内で共有されている常識的行動 しがらみの強い組織では新しいものは生まれない →出島的にやるのが良い 矛盾を抱えていることが強み →両利きの経営も同じ せめぎ合いがダイナミズムを生む。内田樹先生のいう葛藤の効果と通じる これら、学んだことを、どう実践に落としていくか。これからの試行錯誤と探究が続く。 にしても、池上彰が、神道には経典がありますと言っているのは、正確ではない。そうして言ってるものもあるというところ、どの、神社系がいつ言い出したのかとか、そういうところまで書かないと、誤りとなる。こうしたことをしれっということは危ないし、それをそのまま書いてる文春新書もいかがなものかと思う。 俺も ちょっと齧ってすぐ、こうだというのは、慎重になろう。

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    投稿日: 2024.12.14
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    自分が実現したい世界があるということは見方によっては宗教のようだなと感じていて、タイトルで気になって読んでみた 伝統的な宗教に対しほぼ無関心であり、対して企業や推し活には関心があった自分を、心の拠り所を求めていたのだと俯瞰的に見ることができた キリスト教の歴史を知り、セクトやカルトな発想を必ず捨ててしまう必要はないと思った 資本主義のバックグラウンドにプロテスタントが自分が上に選ばれているはずだと示すためにベルーフに必死に取り組んだことがあると知ることができた 価値観、宗教、常識の範囲内では脳が楽でコミュニケーションも円滑になるため腹落ちしやすくなるということが言語化されていたのがたしかになと思えて踏み込むことは必ず疲れることだと頭に入れておいて踏み込むべき時に踏み込めるようになりたい 宗教から経営に価値観の共有がいかに重要かということを読み取ることができた 自分に当てはめて働いていて時々力が湧いてこないのはビジョンが共有されることはなかなかないし腹落ちしきれていなくて他のことを原動力にするしかなくなっているのだと思った ホフステッド指数については面白いと思った 市場の価値観の傾向を知ることができる

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    投稿日: 2024.12.07
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    この切り口で、この二人が議論する! 宗教と経営、全然関係ないようで実は似ているこの両者を、 宗教通の池上さんと、経営理論の大家入山さんが語り合う。 私が前に勤めていた新興の不動産会社は、まさにこれ。 オーナー社長がいい意味で教祖様。 社員は社長の魅力に引き寄せられる。 社長のことばを経営理念、経営信条に落とした3か月は忘れられない。 その後会社は上場し、今は1兆円企業になった。 私が入ったころは500億前後だったのに、、 ぶれない社長。「すべてを決めるのはお客様です」 この精神は残っている。あ、お客様は神様です、とは言っていないのがミソ。 腹落ちした社員は、朝から晩まで土地を仕入れるために靴をすり減らして不動産会社を回る。 仲介営業は、できた戸建てを売るために駅前でサンドイッチマンでも何でもやる。 声をかけ、電話をかける。 体育会系、ではなく、体育会! 3か月に一回、成績トップの社員を派手に表彰する。時には親を呼ぶ。呼べずともビデオでメッセージを流す。 表彰された社員は感動する。社員をよく知る社長は、社員のやってきたプロセスを語り、最後に昇進させる。 このノリについていけない社員は、腹落ちしない社員は、やめていく。 ま、宗教だわな。 高度成長が終わり、コンプラだのワークライフバランスだのがうるさくなり、元気を失った平成の日本の会社に、 もう一度昭和を持ち込む。カトリックに対するプロテスタントのようなものだ。 あ、見ようによっては回帰主義か?いや違う。守るべきは守っているから、決して昭和ではない、新しい平成。 やはりプロテスタント、だ。それが証拠に、いまや不動産業界No4、 上にいるのは明治のどさくさに国から土地を譲り受けた財産で食っている財閥3社だけ。 プロテスタントだ。 なんてことはこの新書には書かれてはいない。 例として出てくるのは、ソニーであり、ホンダであり、トヨタであり、パナソニック。 ソニーは平井さんがソニーを「KANDOを提供する会社」と再定義して復活した。傍流から出た中興の祖。 トヨタはカトリック、ホンダはプロテスタント。ホンダジェットの成功はホンダのある意味いい加減さからくる。 パナソニック、、と書くとわかりにくい。松下幸之助。いろんな意味で宗教だ。 近江商人三方よし、、 キリスト教、ユダヤ教、イスラム教にも切り込む。 プロテスタンティズムの精神と資本主義 マックス・ウェーバー。 やはりこれがバイブルか。学生時代読んだけど、もう一度読むべきかなあ。 ヨーロッパで経済破綻する国はカトリックばかり。 倹約勤勉の精神が大事ってことか。 アメリカの独善さはピューリタンからくる、、許しがたいけどね。 本書を手に取った方へ 入山章栄  宗教は経営であり、経営は宗教である  宗教は経済・社会のオペレーティング・システムになっている  池上さんとの対話だからこその成果  宗教×経営の「掛け算」を楽しむ 第一章  トヨタはカトリック、ホンダはプロテスタント ~強い企業と宗教の類似性はセンスメイキングにある~   解説 宗教と優れた企業経営は、本質が同じである 入山章栄   本書全体でカギとなる経営理論「センスメイキング理論」   ◎本書で学ぶ経営理論(1):センスメイキング理論   リーダーが企業に腹落ちを浸透させるには   ソニー平井氏は、現代のマルティン・ルター   企業研修は、ミサや礼拝を見習うべし   文章や絵の力を最大限に活用すべし   あなたの会社はカトリック型か、プロテスタント型か  対談 池上彰×入山章栄   経営学は、人間と組織の学問   「腹落ち」こそが人を動かす   イスラム国の指導者が「カリフ」を名乗った理由   テスラやスペースXは「イーロン・マスク教」   「江副教」から脱したリクルート   創業者を信じているホンダ、トップダウンのトヨタ   ウクライナ戦争は子会社と孫会社の争い?   ローマ教皇の人選はマーケット戦略   プロテスタント型が生み出したホンダジェット 第二章 イノベーションのためには、宗教化が不可欠   解説 なぜ企業の宗教化がイノベーションを引き起こすのか   イノベーションの基本理論が「両利きの経営」   ◎本書で学ぶ経営理論(2):知の探索・知の進化の理論(両利きの経営理論)   多くの企業が「知の深化」に偏りすぎている   トップの任期の短さが足かせに   ◎本書で学ぶ経営理論(3):レッドクイーン理論  対談 池上彰×入山章栄   ホンダやソニーは「知の探索」をしていた   「知の探索」はコスパが悪い   二番煎じをやりたがるテレビ局の「編成官僚」   書店は「知の探索」にうってつけの場所  「創造性は移動距離に比例する」   これからの企業は「宗教化」する   若者を集める宗教的ベンチャー企業 第三章 どんなビジネスも最初は「カルト」   解説 カルト宗教の行末は、ベンチャー企業の進化論に学べる 入山章栄   チャーチ・セクト論   ◎本書で学ぶ経営理論(4):エコロジーベースの進化理論   ベンチャー成功のカギは、正当性(レジティマシー)獲得にある   カルト・セクトの成長のカギも、正当性(レジティマシー)にある  対談 池上彰×入山章栄   キリスト教は「カルト」だった⁉   組織は誕生したときがいちばんイノベーティブ   創価学会の「座談会」は「QCサークル」   高度成長期にフィットした「現世利益」   過激派の政治的セクト、そして旧統一教会   デジタル技術が生む「新しい宗教」 第四章 パーパス経営の時代こそ、プロテスタントの倫理が求められる   解説  ビジネスの行動原理は、宗教というOSで決まっている 入山章栄   『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』  対談 池上彰✕入山章栄   人間の行動原理は宗教というOSで決まる   「お金のためじゃない」から成功する   今も生きているプロテスタンティズムの精神   キリスト教もイスラム教も利子は禁止⁉   産業革命で大ブレイクした背景   近江商人の「三方よし」はパーパス経営   儲からないフリをする日本人   「子ども銀行」運動が高度成長の原動力に 第五章 なぜイスラム教は「ティール組織」が作れるのか   解説 イスラム教こそ、次世代ビジネスの最強OSかもしれない 入山章栄   イスラム教を理解する上で重要な「ティール組織」   ◎本書で学ぶ経営理論(5):ティール組織とシェアード・リーダーシップ   宗教の本質を理解する上で最重要な「常識の理論」   ◎本書で学ぶ経営理論(6):社会学ベースの制度理論   常識は幻想であり、衝突を生む  対談 池上彰×入山章栄   『コーラン』は翻訳してはいけない   シーア派とスンニ派の違いとは   『コーラン』の「多義性」がもたらすもの   解釈をめぐって割れたソニー   戒律に厳格な国と緩やかな国   ユダヤ教徒との共通点も   『聖書』は物語、『コーラン』は理念   近代資本主義の一歩先を行く?   「イスラム金融」は利子を取れない   世界中で信者が増える理由   「すべてを神に委ねよ」という安心感   「常識の理論」でイスラムとの関係を考える   「ティール組織」と相性がいいイスラム教   ISはネットワーク型テロ組織   組織を動かす力は時代によって変化する 第六章 アメリカ経済の強さも矛盾も、その理解には宗教が不可欠   解説 宗教と経営の学びあいは、さらに続く 入山章栄   対談から得た学び   「企業経営はさらに宗教化すべし」  対談 池上彰×入山章栄   個人主義でリスクを恐れず短期志向   成功者は神に祝福されている   救済が保証されないから、さらに努力する   隣人愛の実践と「強欲資本主義」   信心深さの原点は「リバイバル(信仰復興)」   突然宗教に目覚めた「リボーン・クリスチャン」   「神の国」であるがゆえの傲慢さ   しがらみの強い組織で新しいものはできない   全国一律への嫌悪感   東海岸はチャーチ、西海岸はセクト   「反知性主義」が生まれる理由   「コロナは神からの罰だ」という福音派   モルモン教徒はなぜ成功する?   矛盾を抱えているからこそ強い おわりに 池上彰  初出・参考文献

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    投稿日: 2024.10.16
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    すごく楽しく興味深く読ませてもらい、久しぶりに一晩で読了しました。 経営だけでなく、様々な社会活動にも宗教は影響するだろうし、イスラム教を早めに理解・体感しておいた方がいいんだろうなと思いました。

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    投稿日: 2024.09.29
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    宗教と経営というより組織が非常に類似している、要は歴史に学ぶと経営も見えるものがある、というのを宗教の観点で対談形式で語っている本。 プロテスタントとカトリックの違いとホンダを代表するような組織の事例や、スタートアップはカルト的といった宗教でのたとえも非常にわかりやすい。 解説部分が少し広告的に感じたため、宗教をほんとうの意味で経営観点で分析しているとは言い難いが、入りとしては良い本かもしれない

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    投稿日: 2024.09.16
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    個人的に色々な宗教に興味があり、一見関係なさそうな宗教とビジネスと結び付けた本と言う事で興味を持ちました。 宗教的な信仰の熱狂と企業のパーパスが似たようなものと言う考えはとても納得できました。 個人的に子供の頃からある信仰を持っており、本書でもあるようように、宗教的な腹落ち・センスメイキングと言うのは、頭だけで理解できるものではなく、むしろ頭や理論だけだと葛藤があるのですが、いくつかの決まった習慣が行動様式つまり生活の一部となり、腹落ちとなっているような気がします。 多くの人から認められる為には、正当性・レジティマシーが必要で、つまりその事が社会通念に対して善いと認知される必要があります。 最近ではあなたはどう思うか?と聞かれる事が多いですが、個人の意見を求められた時にちゃんとその視点を持てるように覚えておきます。

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    投稿日: 2024.09.08
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    宗教も企業も、人を動かすための組織。 宗教は、信者が腹落ちして自ら行動する。 そのために、どう生きるか、というパーパスを提供する。 企業も、社員が腹落ちして自律的に動ける組織は強い。腹落ちしていれば、短期には儲からない探索行為も続けられる。

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    投稿日: 2024.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宗教と経営理論の類似性(根底に人/組織、それらの行動がある等)に着目し、互いの領域の知見を対話形式で披露することで、各領域の理解を深めることを試みた一冊。経営学に慣れ親しんでいる身としては、両利きの経営等のコトバ自体は把握しているものの、宗教という視点を入れることにより、議論が広がり非常に面白かった。 例えば、経営が苦しい状況において、両利きの経営を実践する(ここでは知の探索を継続する)ためには、仕事に従事する各人が、「なぜ我々が知の探索を行うのか」をメイクセンスしている必要がある。但し、これは言うは易しであり、特に日本での成功事例はまだ多く積み重ねられていない状況。では、なぜ海外ではこの理論をサポートするような企業が多数生み出されているのか、それを理解する一つの観点が宗教である。つまり、企業→個人というレイヤーだけでなく、そもそも宗教→個人という関係性において、「なぜ汗水を流して働くのか」という理由が個人で腹落ちしており(例えば来世での救済)、故に特定の行動に至るということ。こう考えると、以下引用箇所(p.136)にも記載の通りだが、経営学研究においても、個人や組織に対し、このような複層的な作用が働いていることを念頭に置きつつ、議論を重ねることが肝要であるように感じる。もちろん、どこまでどの変数が作用しているのか、ということを完全に可視化することは困難であるが、宗教という観点を入れることにより、解釈に幅を持たせられることはできるはずであり、多様性のトレンドとも相まって今後盛り上がる可能性はある。 (弊社は現世救済型ではなく、来世救済型になるというのは笑い話としてメモ) 特に印象に残った箇所は以下 「「創造性は移動距離に比例する」。「知の探索」とは要するに人間の認知の幅を広げることで、いちばん手っ取り早い手段は、自分自身を遠くに移動させることなんです」(p.88) 「経営学も本来なら、こうした視点を導入しなくてはいけないと思うんですね。「なぜ経営者はこのような行動をとるのか」「なぜこのような組織が出来上がってくるのか」といった問題を検討するときに、知らず知らずにその人自身や、その人の家族、地域、あるいは国に埋め込まれている宗教の影響を考慮する必要がある。ウェーバーの議論は、経営学と非常に親和性が高いというか、ある意味、補完的なものであると感じます」(p.136) 「私には大学時代の指導教員から言われたフレーズで、すごく印象に残っているものがあって、いわく「完璧な論文は、いい論文じゃない」。世の中を揺るがすような論文は、ツッコミどころがけっこうあるんだと。だからこそ、「ここはおかしい」「自分ならこう解釈する」と議論が盛り上がる。いっさい反論や解釈の余地がない論文だと、それ以上の発展がないわけです」(p.171〜172) 「「両利きの経営」も、言ってみれば「矛盾を内包できると強い」ってことなんです。幅広く「探索」することと、ピンポイントで「深化」させることは完全に別のベクトルですが、これを両立できると強みになる」(p.246)

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    投稿日: 2024.08.13
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    腹落ち、確かに大事だ。 それにしても、新規事業はカルトと同じ扱いかぁ。 既存事業から理解を得るのはなかなか難しいなぁ。

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    投稿日: 2024.08.09
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    世界の宗教に関する基礎知識が無いので読んだ キリスト教のカトリックとプロテスタントの違いを企業に準えて説明していて、わかりやすかった。企業の繁栄の流れは、将来的なワクワクするビジョンをトップが描き、働く人がそれを心の底から納得し、日々の目の前の仕事と並行して様々な探究ができ、それが企業の永続的成長をもたらすということらしい。その流れや構造が宗教と似ているというのも、感覚的に理解できた。

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    投稿日: 2024.08.03
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    【ベストセラー著者の初対談】博覧強記のジャーナリストと『世界標準の経営理論』の著者が初対談。キリスト教からイーロン・マスクまで。人を動かす原理に迫る。

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    投稿日: 2024.06.24