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数字まみれ―「なんでも数値化」がもたらす残念な人生
数字まみれ―「なんでも数値化」がもたらす残念な人生
ミカエル・ダレーン、ヘルゲ・トルビョルンセン、西田美緒子/東洋経済新報社
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総合評価

12件)
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    数字とは主観である。 確かに、誰だって自分に都合の良い数字を持ってくる。そらそうだ。 そこで、その事を理解しているかそうじゃないかは大きな違いだと思う。 まずはその事を理解し、自分自身が惑わされないように自覚しよう。

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    投稿日: 2025.11.13
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    著者はノルウェーおよびスウェーデンの経済学、心理学の教授。 心理学の実験で分かった数字に拘ることのネガティブな点を指摘する。例えば ・実際の数字の真偽に関わらず、良い数値を伝えられた人間は傲慢になり、悪い数値を伝えられた人間は自信喪失に陥る。(誇大妄想) ・コロナ禍において被験者の心理不安を測ったところ、感染者数の情報を伝えられたグループのほうが、何も知らされない人に比べて不安を大きく感じる結果が出た。(知らぬが仏) ・運動、読書など前向きとされる行動を2つのグループにわけて実験したところ、数値結果(歩数、読了ページ数など)を伝えられたグループは、何も伝えられないグループに比べて、少しだけ長く歩き、多く読むようになる一方で意欲が減衰し、やがて止めてしまった。(燃え尽き症候群)

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    投稿日: 2025.04.10
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    読みやすいリサーチ本 この手のリサーチ洋書は日本カルチャーと違った欧米風が漂って読みづらかったり飽きてしまうことが多いが、この本はとても読みやすい。数値化、可視化、平均値、増減、KPIなどなど、数字まみれのこの世界で生き抜く視座満載。

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    投稿日: 2025.02.24
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    数値化できないこと、別に数値化しなくても良いことを数字で並べてないと「評価しない」なんて風潮まで来ている。評価者はそうでないと納得できないのだろうなと悲しくなる。 数字は参考、振り回されないようにすることも大切。

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    投稿日: 2025.01.20
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    個人的には読みづらかった。。。インフルエンザのせいかもしれない。 数字に影響を受けている現代人は、数字を信用しすぎているとも言える。 ホテルの評価から、いいねの数まで数字での評価に落とされるとその間にあるものを見失ってしまう。 何と無く数字があれば納得してしまうがそもそもその数字は正しいのか、また数字は主観的であり永久不変でもないことを、心に留め置くとする

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    投稿日: 2024.12.30
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    数字が「客観的」なもの、「真実」として独り歩きしがちな今の世の中。 本書では、そこから少し距離を置きませんか?と提案する。 著者たちの研究だけでなく、今までの成果をふまえての記述であるようだが、筆致はユーモアに富んでいて、割と読みやすい。 読んでいて、共感することしきりな一冊だった。 SNSで「いいね」がつかなかったことや、フォロワーが少ないことで自己肯定感が下がり、ひどい場合には自殺を選ぶティーンエイジャーがいるという。 この話はほかでも聞いたことがある。 それゆえに、オーストラリアで16歳未満のSNS使用禁止措置が出たということも。 本書のテーマもこれに関わる。 数字は簡潔で、脳に刻まれやすい。 時にアンカーの効果を作り出し、無意識のうちにも私たちの認識を枠づけてしまうこともある。 SNSでは特に数字という形で評価が見えることを問題視する。 高ければ優越感とゆがんだ自己イメージを作り出し、低ければ必要以上の劣等感を生む。 最初、自己形成期の人への害はともかく、成人は関係ないのでは…?と思っていたが、本書では大人にも悪影響が十分あるという。 筆者の一人(ダレーン)のエピソード。 すばらしいホテルでの滞在の経験が、ホテルからの採点の要請で入力していくうちに、感激が目減りしていく。 私たちの経験が数字に要約されることで、いかにつまらないものになっていくか。 あるいは、自分がいいと思ったコンサートや映画、本に低いレーティングがなされていたら…? 割と人はその影響を受けてしまうのだそうだ。 そして、それによってもしかしたら自分にとって最高の経験となりうるものから遠ざけられてしまうのであれば…? アマゾンで本を買わざるを得ないとき、ついつい星印の数を参考にして判断してしまう自分もいたりするわけで、自分にも影響は大ありだ。 そういえば、ここもSNSであるわけで…。 ブクログは十年以上も利用させてもらっているが、一つどうしてもいやなのは「評価しない」というのがないこと。 圧倒的な内容で、評価など超越しているような本や、自分が読みこなせていないと思う本がある。 しかしそれに星をつけないでいると、評価0となってしまう。 どうにかならないものだろうか? 本書冒頭では、数字がジェンダーのイメージに結びついていたりすることも示されていた。 奇数は男性的、偶数は女性的なのだそうだ。 日本だとそういうイメージはどこまで共有されているのかわからない。 文化差のことも書かれていた。 アンケート評価などで、アジア人は偶数と、尺度の中央に近いところを選ぶ傾向があるため、アジア人の「6」はヨーロッパ人の「7」、アジア人の「4」はヨーロッパ人の「3」に相当するのだそうだ。 数字は数量を把握するのにすぐれた方法である一方で、人間が作った尺度で、それを使うかどうかも人為的に決めているもの。 そういう付き合い方が必要だという本書の提言は、まことにごもっともだと思った。

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    投稿日: 2024.12.08
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    世の中に溢れる数字の功罪特にその弊害に着目して警鐘の鐘を鳴らす本。 現代はスマホ、SNS、アプリなどを通し、運動した日数、歩数、人と交流した日数などあらゆる数字を把握することができる。だが、そのことによる弊害も多々ある。 「いいね!」の数がセルフイメージを歪めたり、自信喪失に繋がったり、比較地獄に陥ったり、歩数にこだわるあまり、かえって足を痛めたり。 数字は人に対し、競争意識とライバル心を煽り、質的な向上よりも量的な優越感へ誘導しがち。 数字を意識しすぎると、自らをがんじがらめにして、自己中心的となり、モラルと社会性の低下を招く。 数字は具体的、客観的で自信に繋がったり、ワクワクさせたり、意欲の向上をもたらすものである一方で、こういった弊害もあるわけだ。 自分が持っている数字という財産を健康、懐具合、ソーシャルメディアに関するものについて、毎日チェックするのをやめることによってストレス増加やモラル喪失を防ぐこと。これは今の自分に言い聞かせるべきだと実感した。 著者は米国人であり、向こうの固有名詞がふんだんに出てくるし、感覚的に日本人にはピンとこない表現も多い。そのため、消化不良となってしまったが、骨子的となる部分は理解できた気がしている。

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    投稿日: 2024.11.11
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    人間は数字に引っ張られてしまう 数値化して目標にしてモチベーション上がる場合もあるが 疲れてしまう場合もある 数字至上主義ではない感覚も必要である

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    投稿日: 2024.11.09
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    数字は不変でない。そして主観的。 スウェーデンへレイプ大国といった正しくない認識。 自身の判断がブレると大変なことになる。

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    投稿日: 2024.11.01
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    読み終わったあとに、評価の星を、つける、、、矛盾してしてるなー。と思いつつ。 数字まみれ、まさにタイトル通り。数字を盲目的に信じてはいけない、自分のいいように調整できてしまいそうで数字。数字に踊らされてしまう現代。 数字にまみれすぎて縛られている、それに気付かされた。 数字に踊らされることなく本質を見抜かなければ、とは思ったがなかなか難しいかな。

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    投稿日: 2024.08.26
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    【目次】 まえがき 第1章 数字の歴史 第2章 数字と体 第3章 数字とセルフイメージ 第4章 数字と実績 第5章 数字と経験 第6章 数字と人間関係 第7章 通貨としての数字 第8章 数字と真実 第9章 数字と社会 第10章 数字と自分

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    投稿日: 2024.08.10
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    平積みの中から発見し、手に取った。 数字は客観的指標として使われるなど有益な面は多いが、有益な面ばかりでもないよ、と示してくれる一冊。 いいねがつかず自殺してしまうといった驚くような話も関心を惹くが、評価を数字でつけることは、客観的なようで多分に主観的ですよ、という話は確かにと思ってしまう(かくいう自分も今、このサイトで評価を星の個数でつけている)。 全体を読み、数字に対してもあまり囚われすぎず、適度に距離を置くことが大切なのだと、あらためて感じた。

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    投稿日: 2024.08.07