
総合評価
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powered by ブクログ西加奈子さんの作品を読むといつも衝撃が強い。 読了後には、悲しさが残りました。寂しいというか。すごい作品ですね。 ハッピーエンド好きなので、星3つにさせていただきました。
13投稿日: 2026.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近、 シスターフッド、女性解放、フェミニスト、 みたいな話ばかり好んで読んでたから 男の友情、新鮮だった くらった 男の友情には徹底的に「共感」がない 気持ち良いくらいに共感がない それもいいなって思えた でも私はシスターフッド信者だから共感したいしされたいけど 高校編、いちばんすき 傘奪って投げるとか、男子すぎる バカで大好き あんべたくま、ここでそうくるんだ 授業中に「あんべたくまぁ!」って叫ぶの男子って感じ 平成1桁の高校生活、すごい良い 良かった 社会人編はつらくてつらくて読みたいけど読めないけど読んだ 演劇部だったから劇団のノリちょっと分かっちゃう つらい 東国ぅ… 森さんはADじゃなくて政治をすべきなのでは? 森さん強すぎる すげえよ 私もすべては自己責任って思うタイプ 自分が産んだんだから自分が何としてでも育てなくてはならない 親も義理親も頼らない 自分がやるしかない って思ってたけど そうでなくても良さそうだ って思えた 少し 「俺」もそれに気付けて良かった 頼ることが出来て良かった ウッってなることが多い話だったけど 助けてくれる人もいてよかったです
0投稿日: 2026.04.21
powered by ブクログ西加奈子の小説なのだから、痛いであろうことはわかっていた。 覚悟はしていた。 けれど、想像以上に痛かった。痛すぎた。 親に十分な愛情をかけてもらえなかったり、学校で悪目立ちして居場所がなかったり、働いても働いても生活が破綻していくばかりだったり、俺とアキ、どちらの人生も底なし沼のように静かに沈んでいく。 でも辛かったのは、俺が就職した先が、テレビの制作会社ということだった。 娘が最初に就職したのがテレビの制作会社で、高校生の時から放送局で取材したりビデオの編集をしたり、テレビ局でローカル情報番組の裏方のバイトをしたりして経験豊富だと思っていた娘が、たった半年で会社を辞めた。 そのことがどうしても思い出されて。 少しだけ話してくれた部分だけでも、確かに家に帰って寝る時間もお風呂に入る時間もなくて、会社の床で雑魚寝とかはしていたらしいので、俺の話は決して盛っているわけではないと思う。 俺が追いつめられれば追いつめられるほど、そうなる前に娘はやめてよかったな、とか、こんな大変な職場で働いていたのかと改めて怒りがこみ上げたりとか、どうも平常な気持ちで読めない。 結局最後も夜が明ける直前なわけで、明けてはいない。 俺がどんなに頑張ったところで、世の中は変わらない、どころか、より閉塞感が強くなっているような気がする。 それでも、高校時代と言う、人生のほんのひと時に、俺とアキの時間が交差してよかったと思った。 俺に会って救われたアキと、アキとの出会いに支えられていた俺。 自ら死を選ばないでくれて、本当によかった。
1投稿日: 2026.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
約1週間で読破。 自分の将来がとても不安になった。 まるでノンフィクションを読んでるようだった。 きっと不幸や貧困は1日2日でなり得るものではなく感覚が少しずつ変わっていく、抜け出せなくなっていくものなんだなと感じた。 ラスト数十ページが西さんの本当に伝えたいことなんだなと感じたが、同時に前半の内容とうまく統合できていないような感覚も持った。 2人とも必死に生きていた。知り得る世界で掴めるものを掴もうとしていた。今の自分がこんなものを読んでいいのかなという気になったし、この2人のように必死にもがいている人は未だ多々存在するのだろうなと思った。 だからこそ、助けての一言で変わるとはどうしても思えなかった。それはまだ自分が若いからかもしれないがどうしても思えなかった。しかし「助けて」その一言には自分の生活から抜け出したい、楽になりたい、競争から逸脱したいという決心と覚悟から出ている一言であれば描写されている以外の行動も相まってるとも受け止められるので、その意味では理解もできる。
0投稿日: 2026.04.17
powered by ブクログ登場人物になったつもりで、精神が壊れた状態を想像する本。ADの世界は想像に比較的難くないが、アキのほうは遠ざけて、客観視してしまいました。受け入れる、受け入れないで分かれるかな。
1投稿日: 2026.04.13
powered by ブクログ西加奈子さんの本ははじめて。最初は青春小説のようだが、ページが進むにつれてヘビーな内容になっていく。 激務により精神が崩壊していく様子はとてもリアルだった。 一読では見逃した伏線などもあったと思う。折を見て読み返したい。
0投稿日: 2026.04.07
powered by ブクログ「俺」と、高校の頃に出会った、外国の俳優に似ている「アキ」の物語 主人公の「俺」は最後まで名前が出てこなかった よね? 深沢暁(アキ)は、アキ・マケライネンに似ている事を指摘されてから、その俳優の人生と同化するように生きる存在 日本における貧困を描いているのだろうな アキの方はもちろん、「俺」の方も そして、貧困やその他の問題で困っていたとしても、「恥」による声の上げ辛さとか 巻末の著者と小泉今日子の対談で、やっとこの小説の描こうとしたものが理解できた気がする ただ、私の好みではない 読んでいて楽しいものではないし 共感できなくはないけど、主人公たちの思考があまり寄り添いにくい考えの人達だった 西加奈子の作品はいくつか読んでる 「さくら」「白いしるし」「漁港の肉子ちゃん」「ふくわらい」「サラバ!」など どれもこれも、今作と同様に読んでいて思考に寄り添いにくい登場人物の物語が多い印象 あと、主人公二人の周囲からの接し方が辛い アキの劇団での扱いは完全にやりがいの搾取だし、最終的には主宰の勝手な思い込みでレッテルを貼られて排除されるわけだし 何とも釈然としないものを感じる 「俺」の方も映像業界のブラックさをひしひしと感じる 「イマジン?」(有川浩)でも映像業界のADという仕事について書かれてあるけど、あっちは有川浩だけあってブラックな側面をとてもマイルドに表現している テレビ業界って、そんなに魅力だろうか? 今なら、他の方法でも「俺」が大学卒業のときに思ったやりたかった事は出来そうな気がする その辺の思考停止の様も含めて読んでいて辛かったなぁ ------------------ 15歳の時、 高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。 普通の家 庭で育った「俺」と、 母親にネグレクトされていた吃音のアキは、 共有できる ことなんて何一つないのに、 互いにかけがえのない存在になっていった。 大学卒業後、 「俺」はテレビ制作会社に就職し、 アキは劇団に所属する。 しかし、 焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、 俺たちは少しずつ、 心も身体 も、 壊していった......。 思春期から33歳になるまでの二人の友情と成長を描 きながら、 人間の哀しさや弱さ、 そして生きていくことの奇跡を描く。 本書は著者が初めて、 日本の若者の生きていく上でのしんどさに真正面から取り組んだ作品。 ------------------
2投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログ後半にいくにつれ、壊れていく登場人物たちの生活や精神。どうか救われて欲しいと思いながら読んだ。 何か少しの助けを必要としている人が自分の周りにもいるかもしれない。気づくことはできるだろうか。人の話をちゃんと聞いているだろうか。
0投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログ今読んだから、新鮮さは感じなかったけど、もの凄く辛く、身に沁みる小説だった。 特に最近数年はこの小説で描かれる問題について論じる小説や映画など多くの作品があったように感じる。 助けを求める大切さや、貧困の辛さ、家庭環境の問題など追体験しながら身に沁みる読書体験だった。
1投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私の周りにはこの本の登場人物のような人はいない。でもこれこそ他人の人生を考える、自分とは違う人生を歩む本の醍醐味だと感じた。世間一般の日常生活からはかけ離れた"頑張り"があった。どんな努力も人それぞれその人なりの苦労があるんだと思う。
0投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログ勝ち負けで人生を生きている、見えない敵を作ってそれを負かそうと躍起になる、そういうことは、人生を必死に生きる人々はなかなか気づけないものだと思った。そうして知らないうちに自分の首を絞めて、自分を見失っていくのだと思った。私は偶然にも不自由のない家庭に生まれて周りの人間に恵まれているだけであって、自分の身に起こらないとだとはとても思えなかった。 最後の対談も含めて、こういうことについて考えてくれて、それを作品として出してくれる人がいることそのものに心が救われる気持ちがする。
0投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログ主人公の働くことに対するマインド、構え方みたいなものがすごくリアルだし、自分にも重なる部分があって、本当によく頑張ってるなと讃える気持ちで読んでいた。 何かに負けたくないが、それが何なのかはわからない。自分で作った敵であり、その労働環境や、社会の構造が生み出した何かに負けたくない。その現場で敗者になりたくない。そんな気持ちで自分にエネルギーはもう残っていないのに、毎日なんとか奮い立たせて働いている。助けを求めたり、その場から逃げたりすることは負けになってしまうので、続けなくてはいけない。そういう、しんどい状態が主人公の過酷な生活や職場の人間に向けられる思いなどから伝わってきた。 最後の森との会話が心に残った。 これは勝ち負けとは違うんです。戦うのは戦うんだけど、なんていうんだろう、勝敗じゃないんです。勝敗が決まったら、その戦いがそこで終わっちゃうじゃないですか?負かしちゃったら終わってしまうから。まだ、言葉がないのかなぁ。何ていうんだろうこの感じ、あ、抗う?抗い続ける感じかな?分かってもらえますか?とにかく、何かを長く、しつこく、続けるんです。 自業自得とか自己責任とか、そんな言葉は、その人が安心して暮らせるようになって本当に心から安心して暮らせるようになってから初めて考えられるんだから。初めて負える責任なんだからって。 私もそう思います。本当に思います。そんな盾はいらないんです。ちゃんと大切な現実を見えるようにしないと。それで大切な現実って、今ここに困ってる人がいるってことなんですよ。 本当にその通りだなと思う。 社会や組織の問題を、あいつは精神が弱かった、能力がなかったみたいに、個人の問題にすり替えて片付けてしまう傾向があると思う。そういう環境では、やはり弱い奴にも無能なやつにもなりたくないから必死になって働く。だから、負けられない構造ができあがるのだ。でも、そもそも働くって、勝ちでも負けでもなく、やりたい仕事を長く続けて、自己実現に向かっていくことが目的なのではないか。そのためには、困ってる時に助けを求めたり、自分のことも相手のことも大切にして助け合っていくことが重要だと感じた。
1投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
俺 アキ・マケライネンのことを深沢暁に教えた。キー局の下請けをしている制作会社に就職。 アキ 深沢暁。俺の友達。劇団『プラウの世田谷』に入る。 アキ・マケライネン フィンランドの俳優。酔っぱらって外で寝て凍死した。 俺の父 雑誌や書籍のデザイナーをし、ありとあらゆる映画に精通していた。高校2年生の終わりに交通事故で死んだ。 俺の母 杉本 本木 あんべたくま 参議院議員選挙の立候補者。選挙カーに轢かれそうなところをアキが割って入った。 アキの母 規定以上の向精神薬と酒を一緒に飲み、眠っている間に吐いて、吐瀉物による窒息死で発見される。 遠峰 アキと同じガソリンスタンドでアルバイトをしている。女子生徒。とおみ姐。イラストがうまい。外資系ホテルの客室係の仕事を得た。 中島 父の友人。弁護士。 山際 市の職員。アキに生活保護があることを教える。 東国伸子 劇団『プラウの世田谷』の主宰。著名なCMディレクターの父を持ち、自身もまた才能ある演出家。 麻生 アキに治験のアルバイトを紹介した。 田沢 俺が就職した制作会社の女の先輩。 制作会社の社長 50代男性。高卒でこの業界に入り、自ら制作会社を立ち上げる。 伝説の人 納土。俺と同じような境遇でスタートした、ある先輩。今では総合演出家兼プロデューサー。 咲口 俺の住むアパートの大家。70代の女性。 ダンさん 俺の隣に住む老人。 林 局の社員ディレクター。 小西来尊 若い俳優。アイドル的な人気もあり、勉強熱心で真面目、舞台演技での評価も高い。 友原由紀 元『プラウの世田谷』の劇団員。別の小さな劇団で演技を続けている。 天屯あづさ 苗字の読みが難しい。たかみちあづさ。高校が一緒だった。坂根あづさ。 ウズ モノマネ芸人が出演するバー『FAKE』のオーナー。 押見チカ 50代の女優。動物保護団体を作り、あらゆる動物の保護に努めている。 杉崎剛健 オネエタレント。2匹のチワワを飼っている。 森 AD。主に田沢の下につかされていた。 菅谷すみ 女優。父親は著名な映画監督。22歳。林と結婚。 きゅん FAKEの常連。 アカ FAKEの常連。 クティ FAKEの常連。 片階 局のディレクター。 希 田沢の娘。 ロッテン・ニエミ フィンランド人。アキ・マケライネンと出会い、深く愛し合った。彼が亡くなるまで、秘密の愛のパートナーシップを続けた。
1投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ最初は男子高校生の気楽な日常の話かと思ったら、どんどん重たくなってきて、途中は読み進めるのが苦しくなった。 貧困や虐待、パワハラ、過酷な労働環境、同じように苦しんでいる人がもしかしたら近くにいるのかもしれない。 声を上げること、助けを求めることをもっとしやすい世の中になってほしい。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ気軽に読み始めたつもりが、想像以上に重く、強い読後感のある長編だった。 先日、家族で話していたとき、夫が「物価の安い国に行きたい」と言った。私は「旅行はもともと好きじゃないし、今の生活を続けるほうがいい」と答えた。そのとき、自分が続けてきたこととは違う方向に向かう“自分の否定”が、いかに怖いかをあらためて感じた。 大人になるほど、自分の価値観や経験に固執しやすくなり、それを次の世代に無意識のうちに押し付けてしまう。外から見ればその構図はよく分かるのに、当事者としてそこにいると「これが一番いい」と信じ込んでしまう。 「声をあげる」「助けを求める」ことが当たり前にできる世の中になってほしい。そのためには、私自身がそうした場面でもフラットでいたいのに、現実にはとても難しい。 作中の“森”は、一見フラットで感情に流されないように見える。でもその内側には「嫌い」「負けない」というはっきりした感情がある。 フラットであることは、無表情や無関心ではなく、自分の中にある強い気持ちとどう折り合いをつけるか、ということなのかもしれない。 読み終えたあと、頭の中がぐちゃぐちゃになった。いったん空っぽにして、もう一度ゆっくり考えたいと思った。
1投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログだいぶ前に読んだけど、はっきりと読んでよかったという思いは残っている。長編でかなり読み応えがある。 「苦しかったら、助けを求めろ。」 助けを求められる人とできない人の違いは何なのだろう。性別がやっぱりまだ大きいんだろうか。 「失敗したとしても、自分が自分の思考の末に得た考えを獲得したい」
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログ内容が重く、辛すぎて一度挫折。その後自分の気持ちを整えて再度挑戦して読了。 気持ちが引っ張られる作品。 虐待、ハラスメント、自殺、差別、様々な社会問題が混在する世の中でアキと主人公が不器用ながらに生きていく物語。 辛い中に少しだけ救いがあったのかなかったのか.. アキを抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいになった。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ家庭環境と現代日本の労働環境に大きな影響を受けた人たちの物語。社会の渦に巻き込まれ、絶えずもがき苦しみながら、尊敬や嫉妬を抱えながら必死に生きていく姿があるが、全ては社会が産み出したもの。そうしたことを知って声を上げなければならない
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ"リアル"という言葉では足りない、 圧倒的な生々しさ。 もしかしたら貴方のアパートの隣の部屋で起こっていてもおかしくない現実よと、西加奈子に突きつけられているような。 助けを求めることは恥ずかしいことなんかじゃない。 みんながもっと早く、気がつけたならば。 教えてくれる誰かが側にいたならば。 きっと夜が明けますように。 文庫の最後まで読んで、やっぱりアキカウリマスキだった!とスッキリするところまでがセットで良い読み応えでした◎
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこういう小説だと思わず手に取ったのですが、まるで今のTV業界を予言していたかのような内容でした。 ネット社会になる前の、誰も声を上げられなかったTV業界の闇が、ここまで生々しく描かれているとは。 ページをめくりながら、ふと昔の知り合いを思い出しました。前職は芸能人のマネージャーをしていた男。彼が語っていた話が、この小説と重なるのです。 小説ではAD、彼はマネージャー。立場は違えど、下っ端には人権がない世界。生き延びる道は「上に上がるか、辞めるか」しかない。理不尽を飲み込みながら、心も体もすり減らし戦い続けなければならない世界でした。 そんな話を読むと、私は自分の「根性のなさ」を突きつけられます。主人公のように追い込まれてリストカットするほどの気力もなく、私はきっと逃げ出す。…いや、そもそもそこまでして得たいものが私にはないから。 でも、だからこそ救われているのかもしれない。根性がない自分に、意外と助けられてきたのかもな、と。 普段なら、理不尽を描く物語を読むと怒りがこみ上げてくるのに、この小説ではそうはならなかった。「TV業界はそういうもの」とどこかで決めつけていたからでしょう。 けれど森さんのセリフが胸を突きました。 「(前文略)今何年ですか?2016年ですよ?」 ――そして今は、もう2025年。 昭和、平成と比べれば社会の価値観は大きく変わったはずなのに、古い風習に縛られたままの業界はいまだに存在する。変わらない方が、都合のいい人たちがいるから。 以前のTV業界では、下っ端から抜け出すには理不尽な世界を這い上がるしかなかった。 でも今は違う。自分の撮ったもの、伝えたいことを広げるための道はいくつもある。理不尽を飲み込まなくても、別の選択肢がちゃんと用意されているのです。 社会って、本当に大きく変わりましたよね。 その時の俺はまだ知らなかった。 フ〇テレビの風習が、日本中に知れ渡り、世間を揺るがすことになるなんて。
40投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ描写がリアルで、リアル過ぎて読んでいて苦しくなった 周りを頼ること、助けを求めることは決して恥ずかしいことなんかではなくて、と森さんの言葉から
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本の貧困に焦点を当てた本作、奨学金、虐待、母子父子家庭の辛さなどあらゆる問題が取り上げられていた。確かに最終的にアキも主人公も救われていたけれど、そこに至る2人の苦労の長さと救済の呆気なさが少し釣り合ってないように思えた。主人公が父親を亡くしたところから始まる苦労人生やアキの生きづらさは見ていて辛い気持ちになった。なので途中から終盤あたりまでかなりずっと暗い気持ちで読み進めていた。森という突如出てきた真っ直ぐで泥に沈まないキャラクターによって全体の闇が晴れていく様子は見ていてよかった。押見のあれは何ハラに当たるんだろう
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ日本という国の、薄汚れた社会の限界で生きている二人の人生をこの本では描いている。ただひたすらに間違っている道を、誰にも救いを求めず一人で愚直に歩いてきた主人公。彼からしたら、森みたいな自分の強い信念を持ち、間違ったことには抗い戦う 正しい 人間は疎ましいに違いない。正しい人間が言う正しい事、例えそれが正解だと分かっていても自分の道を否定したくないから認められない。ただ、必要だったのは他人に助けを求める力、他人に頼る力だったのだ。
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
社会風刺にまみれてる本。 アキと、お前、きみ、先輩、というように記号として呼ばれ、強調される代替可能な人間として扱われる名前の不明の主人公とが交互に進んでいく。 低所得者や機能不全家族の選択肢の無さ、過剰な競争社会による負の産物に目を向けていることが多かった。アキもみなみねみたいな女も選択肢はない、主人公もほとんどなかったが、不可能とも言えるほどの過酷な道を進むことで選択肢を切り開いた。その結果が過剰なストレスだ。それを恐らくなんの問題もなくスクスクと育ち、その通り健やかに公正な性格を手に入れた森が圧倒的な自信で裁いていくのは胸糞悪かった。 また、東国ら辺は意味深で不思議な雰囲気の力がで進めて言ったのに最終的に根拠も答えもない感情、東国の急激な心変わりで終わって締まりがなくモヤモヤした。FAKEに関しても、この話の根幹であるアキマケライネンの要素とアキの自己への恐れを無理やりねじ込み、ついでに社会風刺的な現代問題を取り扱ったようにしか見えない。 中島さんと主人公の父親と息子のような関係、お互い欠けた存在をお互いに見出してる関係、師弟関係、がすごく良かったのに、中島さんのホモバレというよく分からない終わらせ方をされてしまって不服。ここに大きなメッセージ性があったようにも思えないし。色々な人物を登場させて、話の終わらせ方に困ったからテキトーに負の側面に落とし込んだのかな。 前半のアキの青春、中島さんと主人公の親愛、アキの不思議な幼少期の回想、主人公の孤独な奮闘という良さを後半で投げやり終わらせられた感じ。 アキは精神病で不安定な母親に小さな彼氏にされつつ、暴力のはけ口にされていて、その大きく不気味な要望とは裏腹に臆病で過剰に優しいデカい空気に成長した。ある日主人公にアキマケライネンという俳優に似ていると言われ、それをきっかけにアキマケライネンに寄せにいく風変わりさができ、クラスの人気者になる。高校三年生の頃に母親が死んだが、この時に主人公に押されて俳優になることに決めた。いくつかの面接を終えた末にプウラという少人数精鋭の劇団に入ることに。筋トレと古風な雑用で心を鍛え、吃音症を直してもらうといった面倒見の良さ。実際劇団内でもなにか些細な問題でも全て家族のように車座になって話し合う、母のような東国というカリスマ性のある人が中心となっている、といったような家族具合だ。アキは東国に心酔するが、非常に優しく臆病なので害を与えることも、求めることもせずただただ網膜に焼き付ける。そんなプウラが大舞台からのお誘いを受け、主人公を舞台外からの東国のファンである有名俳優をプウラに入れることにする。有名俳優の人格に劇団員は魅了されるが、東国は何故か見ない。が、アキが演技に力を入れ狂暴さを見に纏おうとするにつれて(これが原因ではないだろうけど)信用するようになり、徐々に二人の世界ができ上がり家族形態は崩壊する。最終的に東国がアキを怖がりアキが自主退団。絶望の日々を送って新宿の繁華街で同じように絶望している人々を見ながらさ迷っているうちに、FAKEという店員が皆死人のモノマネをしているBARで働くことになった。もちろんあきまけらいねんとしてだ。ここで1人25年間介護をしていた男が悲劇の退職として強調されて、次に3人の若い売春婦が強調される。若い売春婦は斡旋している店長を殺して店員のひとりと金を奪い去る。そこに家をなくしてホームレスをしていたら、知らない若者に蹴られてボロボロになったアキが遭遇する。店長から大金を貰い、まけらいねんがいたフィンランドへいくと、偶然まけらいねんの愛人であった70代そこらの老人と出会い、死までの数年を美しく過ごし、死んだ。 主人公は芸術好きの父親と専業主婦の母親の家庭に生まれたごく一般家庭の子供だった。そんな中アキと出会い、アキとみなみねみたいな名前の女と仲良くする。どちらも家庭環境が悪く、金を自分出稼ぎ自立していた。それに対するあこがれと自分の甘さへの恥があった。だがある日父親が事故死し、更には1000万円の借金を抱えていたことが明らかになる。母親は父親を恨み、家庭は常に冷え切り、なんとなく行こうとしていた大学も危うくなる。しかしここで父の数回だけ会った仕事仲間だという弁護士の中島さんが性愛などなしに純粋に助けてくれた。が貧乏であることには代わりがないので、主人公は奨学金で国立大学にいくことに。大学では引越しバイトと勉強を常に続け、努力の勤労学生として生きそれを誇りに思い、中島さんにも思われていた。 中島さんの人間性に感化されて人を助ける仕事を選ぼうと、テレビ界隈(AD?監督?)に行くも、ドブラック。それでも未来2希望を持ち若さを糧に頑張り続けるが、30代になる頃には過去の自分のような真っ直ぐな後輩が社内の不正を次々正すことに、過去の自分との格差と今の自分との格差を感じて劣等感と羞恥心に苦しむ。パワハラに度重なる失態に満載的な睡眠不足で心身ともに限界を迎えていたところ、外面は完璧だけど主人公にだけ弱さをみせてくる年上の地位の高い女性に甘えられてさらに感情がグチャグチャになる。その過程で何故か男性と抱き合ってる中島さんと鉢合わせることになる。最終的に胃腸炎と複数のストレス性の病気で倒れ、3日間入院し、その延長で会社を自動退職になり、肩の荷がおりたが金銭的に余裕がなく、奨学金にも迫られている絶望的な状態は続いていた。そんなときに眩しい後輩森が家を訪ねてきて、フィンランドからの荷物を届ける。ついでに腹の中を割って喋ることに。主人公に思いを寄せていた年上の女性はパワハラだと、その友人のゲイが主人公にキスをせがんだのもパワハラでセクハラだと、いくつもの問題にまっすぐ向き合い、公正に裁いていった。翌日溜まったゴミを捨て、フィンランドからの手紙を読みアキの死とまけらいねんの愛人を知った。最後に中島さんに借金をし、かつての青春の時の思い出である議員が生活保護を糾弾するスピーチをしている所に出会い、それらに関する不遇な事件を書き連ねて終わる。
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ人間関係の非対称性など独特な表現にひかれ、文章を読む手が進む本だった。ただ長台詞がちょっと不自然に感じられ物語の世界から外れてしまうこともあった。最後も主張が少し政治よりになっているように感じられてしまったことも残念。
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ誰かに助けを求めることについての本 主人公とアキの後編からの生活全体のズタボロな様子を読んでいて苦しかった。 主人公を苦しめる結果となったタレントもまた誰かに虐げられていた時間の中で生き抜いてきたことを触れられていてやるせなかった。 貧困について ・ネグレクト母(アキ) ・有利子奨学金(主人公) ・家出?少女 確かにこの本でいうところの主人公は生活保護や失業手当をもらってもいいんじゃないかな (母親いるからそっちに頼れっていわれるかもだけど)、 助けを求めていいじゃないかと思ったけど、 その制度を悪用する連中もいて、行政側の視点に立つとその求められた助けを丸々引き受けるわけにもいかないから難しいなとも思った。 また助けを求めるとひとえに言っても、困った時はいつでも求めるのはまずいと思っていて、じぶんでできるようになることと助けを求めていいことの棲み分けはあいまいになるよな、とも考えこれもまた難しい。
0投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ主人公とアキの2人の視点から家庭、仕事の貧困が描かれる。全く違った人生を歩みながらも、周囲の環境に追い込まれ身も心もボロボロになっていく2人の姿に胸が痛くなる。ただ、この2人がどうなってしまうんだ、という終盤で人物が突然長々と演説を行う流れは途端に著者の主張が強くでてきた感じで少し興が冷めてしまった。
0投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログネグレクト、貧困、ブラック企業などといった、現代の社会問題の渦中でもがく2人の男性の、それぞれの人生が描かれた作品。 一度入った環境から抜け出すことの厳しさや、そんな環境下で心が破壊されていく様子がありありと描かれており、こんな苦しみを受けている人がこの世に存在するのかとショックを受けてしまった。 しかし、どん底の中でもそれぞれが救いの手を差し伸べてくれる人と出会い、再生の兆しが見えそうになる場面は正に「夜が明ける」という感じがした。 色んな問題がテーマになっていて、メッセージのてんこ盛り具合は自分のキャパシティを超えている気がしたが、それでも全てのメッセージを心に留めておきたいと思うほど、人生における大事なことが記されていると思った。
4投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログこの本を読んでいる間、自分の周りの世界が色をなくしてしまったように感じた。 私はこの本の登場人物のように苦しんだことがない。それなのに、いつの間にかいろいろなことを当たり前と思い、苦しんでいる人のことを努力が足りないのではないか、と考えてしまっていた。 偶然恵まれていただけだったのに、傲慢になっていたことを気付かされたと思う。 生きることは辛くて苦しい。 けれどそれでも夜は明けるのだ。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログみんな、パラダイムに縛られている。 そこから抜け出すことが、どれほど困難で、どれほど盲目的であるか。 この作品も、作者自身も、ひいては私自身も例外ではない。 パラダイムとは、言い換えれば「思い込み」だと言える。 人は常に、枠の中で物事を考えてしまう。 そうしなければ、何一つ判断できなくなってしまうからだ。 けれどもその枠は、時に足枷となる。 だからこそ、私たちは無意識のうちに、その枠を打ち壊してくれる存在を求めているのかもしれない。 人と出会い、互いに刺激を与え合うのも、そのためではないかと考えた。 まずは、「自分が何かに縛られている」と認識することから始めよう。 著者は、できる限りリアルな描写を通して、自身の主張を鮮明に浮かび上がらせることに成功している。 本作が代表作とされるのも、十分に納得できる。
6投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ僕はよく謙遜する。自分を否定したりする。 「自分は何も出来ない」とか、「自分なんて」とか。それは自傷に似ている。 なぜ自傷に至るのか、マイナスの自分にさらにマイナスが掛け合わさることで安心するからだ。世間や人と比べた時の自分は本当に大したものではない、だからそれに対する罰を課す。そうすると安心できる。こんなにダメなんだから、もっともっと、と。 誰に媚びることもなく、自分を抑え込み人に頼らず生きる二人。それに伴う貧困、たくさんの偏見。 彼らの夜は本当に明けたのだろうか? 少なくとも僕の夜は明けなくていい。だって夜が好きだから。暗い世界で煌々と部屋を照明で照らす時間が1番好きだから。
10投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ貧困、マチズモ、暴力、そういった生きづらさや困難が世の中にはある。助けを求めていいんだ。自分らしく、自分を大切にしっくりゆっくり生きればいいんだ。
0投稿日: 2025.06.28
powered by ブクログ個の大切さとその生き方について、先進的な切り口で語る。人生の明暗に関する描写は辛い。「正しさ」の理解と行動は別問題、というのが自身の現在地であることを再認識。
7投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ小説の中のお話ではすまない現実に起こっているこの国の貧困の現実をしばしば目を閉じたくなるようなページを巡りつつ、最後まで読ませられた。痛くて目を細めながら読んだのは初めてかもしれない。明日都議選、明後日、キョンキョンのドラマ。いいタイミングで読み終えた。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者の特徴として、社会問題や自分の主張したいことを物語に載せて少し遠回りしながら伝える、みたいなところがある気がするんだけど、それに対して僕の感受性が弱すぎて毎度拾えてない感じが否めない。 本作はアキ・マケライネンという無名俳優に憧れた深沢暁と若くして父を亡くした俺の視点で展開する。彼らは世の中的に言う「不幸」を背負いすぎていて中学生から大人になり、あるいは死ぬまでずっと暗い演出が続く。もちろん救いの手を差し伸べてくれる弁護士の中島さんや後輩の森など、同級生の遠峰など頼れる人は周りにいるが結局ずっと陰鬱な内容である。
1投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ彼女の『サラバ!』を読んだ時にも感じた圧倒的熱量が再び。一文一文が重い重い。さらっと読み飛ばせないので、読むならまとまった時間がとれるときがオススメ。途中、自分も昔同じような境遇になったことがある場面が出てきて「あれっ、西加奈子さん、自分のそばで見ていました?」なんて思ったり、ともかく濃ゆい魚介系豚骨ラーメンのような一冊だった。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログテーマがテーマなだけに重く考えさせられる作品だった。 人との関わりで人生が大きく変わることがあるということ、そして1人で抱え込むのではなく素直に周りに助けを求めることで困難を乗り越えていくことができるというのはなんだか美しいなと思った。 一方で、勇気を振り絞って助けを求めた時に、それがうまく伝わらず、助けてもらえなかったらそれこそ本当に追い詰められてしまうのではないか、また、すぐ周りに助けを求め自分自身に甘くなってしまうのではないかと思ってしまった自分もいた。 そう考えてしまう自分はまだ「負けない」という思いが強いんだろうなと気がついた。 周りに助けを求めたり逆に助けるためにも言語化する力やそれをきちんと受け取る力、状況を見極め整理する力などが必要になる。 総じて知性に基づいた強さと優しさを身につけたいと思った。
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ2025.5.14 読了 以前、西さんが他の著者の作品に寄せたあとがきを読んだ時にも感じたけど、「それぞれが真にそれぞれでいられるべきだ」というのがこの作品でも印象深くて。 サラバでも感じたけど、この世界において、貴方という個人は、誰にも侵されることはない揺るがない存在であって、でもそれを日々感じられるかというと中々難しくて。でもその事実は絶対的なもので、それは時代が変わろうと、社会が変わっていこうと、不変なのであって。 どうしても人間は自分が見てきたものの中でしか、生きてはいけないけど、社会を形成する一員としての役割を負わなくてはいけなくて、そうやって生きているうちに自分の感じたことだったり、胸の内みたいなものを蔑ろにしてしまっていて。 それって、もはや当たり前のことなのかもしれないけど、とても悲しくて切なくてやるせないことなんだと改めて強く感じた。
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ現実にある社会的な問題を扱っているからこそ、そして巻末にもあったようにそれらが「詰め込まれた」作品だからこそ、途中何度も読む手が止まりそうになりました。 目を背けてはならないことだと思う反面、最後まで少し辛かったです。そして読了後、私が生きる今の社会(政治、経済、教育、就労他問題)を突きつけられた気がしました。自分を見失いがちで他者との関係が希薄になった現代、読むべき本なのかもしれません。この夜も明けるのでしょうか。
0投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
青春時代を思い返すと楽しいもので溢れており、その後の未来はその時には誰も分からない。 少年がある少年に「アキ・マケライネンに似てる」という一言から、母親から虐待を受けて愛着障害を持って育った少年の人生を変えてしまう物語だと前編までは思っていた。 後半からは一変。楽しかった高校時代が終わり、社会人へと進んでいくが少年2人は違う道へ進み、それぞれの歩んできた人生を経て造られた性格や社会的環境などにより1人は鬱により仕事を失い、1人はやりたかった役者を辞め、バーでバイトをするも売春が絡んでいるような所であったり、家に置いてた給料は取られ、でも性格的に誰かに助けてと訴えることはできない。貧困の中生きる気力を失った2人の夜が明けた最後がとてもよかった。 誰かが手を差し述べて助けてくれたことがきっかけで、何もかも失った主人公が助かった。
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ自分の考えの中に沈んで抜け出せなくなった時、周りの人に助けを求めて視野を広げれる柔軟さを持ちたいと思えた。 今の苦しさを救ってくれそう。
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ虐待を受けていた少年と事故を親を亡くした少年。社会での生きずらさの中で必死に頑張って生きるも上手くいかなく挫折の日々に疲れはててしまう。「勝ち負けじゃない、辛い時は助けてって言おう」日々何と戦っているのか?戦わなくていいのじゃないか?とpowerをもらえる1冊。
6投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ登場人物の、主に2人の主人公の濃密な人生、友情物語みたいな触れ込みだったが、着地点は社会派な本でした。 ただ、ボリュームや密度はすごいからアキの人生をしっかりと見届けたかったなあって歯がゆい気持ちの残る1冊でした。(マイナスな意味じゃなく!)
1投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ読み進めるほど辛くなって、途中読むのを断念しそうになった。 過労で人生が真っ暗になるのは他人事ではないから怖い。深い闇にずーっと沈んでいく2人が見てられませんでした。 しかし、今後貧困になり行き着く先が辛くても幸せが少しでもある未来を願っています。
1投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ読み進めるのがしんどかった、、、 どんどん暗くなっていく夜が果たして明けるのだろうかとこっちが不安になって、なかなか明けない様子にしんどくなり何度も本を閉じなければいけないような本だった。自分の今生きている日常とは(ありがたくも)かけ離れていて、でもきっとこの苦しみに直面している人たちがたくさんいるんだって思い知らされるような一冊。 自力で夜を耐え忍ぶのも美しいのかもしれないけど、夜明けのきっかけをくれるのは周りの人なんだよなと。そのきっかけをもらうためにも「苦しかったら、助けを求めろ。」がいかに大切か。自戒自戒。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ読み進めるのがすごくしんどい小説だった。 語り手である俺が学生の頃から物語が始まって、家庭が急に貧しくなっていく様子とか、自分がそうなるまでは貧しいということがどういうことなのかに気づかない(気づけない)でいる様子の描写がなんともリアルで、本当にこういうことが起こり得るんだろうなと思った。 アキの劇団の人達が誰も『男たちの朝』を見ていないとわかった時の描写が、むごくて心が痛かった。ずっと一緒にいたのに、本当はいなかったみたいな感じがした。 あと、「苦しかったら、助けを求めろ。」について、それはそうだと思うんだけど、俺はあの時あの環境で、誰にどう助けを求めることができたんだろうか。上司と先輩からのパワハラに加えて、押見という、権力も地位も社会からの信用もある人からのセクハラ(パワハラ?)。自分より優秀で、余裕があって、周りから好かれている後輩。もし誰かに助けを求めたとしても、あの環境でいる限りあんまり状況は変わらなかったんじゃないか(むしろ悪化するのではないか)と思う。全てはどういう環境に身を置いて、どういう人と一緒に居るかのような気がするけど、それだって自分で全部選べるものじゃないから、本当に難しいなと思った。 アキは、本当に最後だけだがマケライネンに近づけて、最期は安らかだったのかもしれないなと思った。何も便りがなくても、ずっと言葉を交わしていなくても、俺の存在がアキの中で圧倒的な光の存在としてずっとあったことに泣いた。そのことが日記として俺の手元に届き、俺にも伝わったことが、この物語の中にある唯一の救いかもしれないなと思った。 ただ、アキの中では希望のような存在だった俺も、タクシー会社の人や隣人であるダンからすれば、厄介なクレーマーでありおっかない人だろうと思う。冒頭に『悪人善人というのはない。人には美しい瞬間と醜い瞬間があるだけだ』とあった通り、本当に人って多面的だなあと思う。私が電車やら会社やらで出会う人たちにどんな一面があっても、誰かにとっては光で、誰かにとっては闇なんだなと改めて気付かされた。 学生の頃〜卒業して数年くらいは、純粋に夢に向かって走っていけて、踏ん張りもきくし努力できると思うけど、その夢はたいてい大人が見せた残酷な夢で、夢見ていた頃には想像できないぐらい現実は救いがないと思う。どれだけ努力しても、最終的にその道を選べるかどうかは、環境や実家の財力がものを言ったりすることもざらにある。どうにか自分で掴み取ったとしても、主人公やアキのように、搾取されからっぽにされ、行き場を失うことも多いだろう。日本は何も罪を犯していなくても基本的にやり直しがきかないし、いつでも人の目が付きまとう。 もう一度夜明けに向かっていくためには、どうしたらいいのか考えさせられた。
2投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ長かった。 が、遠峯さんと森さんとのやり取りは読んで良かったなと思いました。 苦しくても、生活が危うくても声に出せない人は現実でも沢山いる。この主人公の夜は明けたのか。明けて欲しいと思う。
0投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ一見、救いようのない人生。でも本人はたくさんの問題を抱えながらでも一生懸命に生きていて周りの人に少なからず影響を与え、主人公の心をも変えている。必要のない人なんていないと言うことを教えてもらい、心から救われた物語。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
手の届かない目標に届かない現実に慣れてしまうと盲目的にただ頑張るようになってしまう。辛いと感じている事を麻痺させてしまうと分からなくなってしまう。子供の頃からそれが自分にとっての当たり前だったら、その理不尽しか知らなくなってしまう。アキにとって示されたもう一人のアキは人生を変えたけど、自分の人生を自分のものとして生きられなかった気がする。自分自身の精神的な痛みもちゃんと自覚しないとと思った。
2投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
俺とアキ、西さんの作品にしては珍しくリアルな境遇の登場人物だった。まじめに働けば働くほど気力や時間を搾取され虐げられ若さをすり減らしていく二人は、一向に夜が明ける気配がない社会の底で苦しむ若者の姿に重なる。 胸がキリキリと痛む中の遠峰の戦い方や森を通した「苦しかったら、助けを求めろ」はしなやかな強さを示すエール。 アキが“アキ・マケライネン”の生き方を貫いて穏やかな夜明けにたどり着いたように、負けまいと自分を痛めながら一人頑張り続けていた俺の夜も、今闇の中手探りで歩んでいる全ての人たちの夜も明けると信じて…。
2投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログガソリンスタンドじゃないとこでアルバイトしたら?的な事言ったら、時給いいからと返されるシーンとか考えさせられる。 自分もどちらかといえば貧しかったわけではないので同じようなセリフ言ってたかもしれない。世間知らずな若者だったなぁと思った。 お腹鳴るのも笑えないとか、あのあたりのセリフ重かったなぁ。 終盤の森の長台詞は自分の読書人生でも歴史に残るんじゃないかなぁというインパクトがあってすごかった。 なんだけども最後の対談が全く共感できなくてめちゃくちゃ興醒めした。あれいります?あ、こんな政治色強めなの?とか思ってしまった。
0投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ貧困がテーマだったとは… 巻末の対談の内容は、正直あまり共感はできなかった。 多分「そういうとこだぞ!」って言われちゃうんだろうけど。
1投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログとても力のある文章。引きずり込まれる感覚。 本当に苦しくて痛くて目を逸らしたくなるほどの辛さが書き連ねられているが、それでも人は生きるし、人は変わるし、人が人を変える。 怖さを乗り越えるということは、時に怖さに目を瞑りなかったことにしているという言葉にハッとさせられた。怖さを受け入れ、自覚することが強さなのだと。 巻末の対談が読みごたえがあり、とてもよかった。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ途中までは生きる苦痛や苛烈さを随所で感じさせつつも小説としての面白さをキープしているが、終盤になると作者が社会に訴えかけたいことが前面に出過ぎてしまい(そのことは文庫版収録の対談でも作者本人が認めている)、セリフの長回しやネット情報の切り貼りばかりで内容よりも文体のせいで読むのが辛くなってくる。もちろん作品中で取り上げられている生きづらさは勿論現実社会に存在するし、なんとかしなければならないことも山ほどあるが、そこにカルチャーがどのように関与すべきか?という点においては逆に壁を作ってしまっている印象を持ってしまった。
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく強烈。メンタル安定してない人は読まないことを勧めます。 虐待、貧困、ハラスメント、差別、テレビ業界の闇、、、社会の暗いところが凝縮されていて、主人公2人がどんどんそれらに押しつぶされる様子がとてもしんどかった。 彼らの人生に救いはあったけれど、完全なハッピーエンドではない。 後半の森の長々としたセリフは、西加奈子さんが思ってることを言わせたのかなぁと思った。 「夜が明ける」という題名ながら、これからもっと夜が深くなっていくような感じが世間に対する皮肉っぽい。 日本はこのままでいいのか、考えずにはいられないです。
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ一気に読み切りました。すごい迫力でした。権利ってなんだろう、と考えさせられます。そして生活保護についても。
1投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログテレビ局での業界の話だったり、演劇の話だったり、ある種の人間のくらいに闇の部分をえぐるように書いた作品で、どうしても理解は出来なかったかな。
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西加奈子さんの長編だから手に取った 前半、どれだけアキの話が続くのだろう?と思いながら読み進めた。高校卒業後から兎に角重く、メンタルが安定している時にしか読めなかった。 なんとか読み切ったが、多分もうこの本を開くことは無いと思う。 卒業後ほぼ会っていない2人。人生最後に連絡を取りたい相手でも、困窮している時に連絡をしたい・出来るわけでは無い 終わりは多少前向きな語りになっているけれども、森と田沢が気にかける理由が分からない
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多感な思春期時代に出会い深い信頼と友情をはぐくんだ2人の青年が貧困や虐待さらに過酷な労働を経験しながら生き抜く様子が重厚に描かれた作品。長編でしかも内容がかなり重たく語尾は「~だった。」が延々と続くので読み続けるのに相当な気力が必要だった。 日本社会が抱える闇がこれでもかと詰め込まれた中で終盤で主人公の後輩が「苦しかったら助けを求めろ」と訴えるその2人のやり取り部分にやっと少し息継ぎができたように思う。と同時に今もし苦しんでいる人たちに同じように伝えたいし誰かしら助けを求められる存在がいてくれることを祈るばかり。 小さな希望の欠片が芽生えるけど完全に夜が明けたとは言えないラスト。ただ夜は明ける前が一番暗いというからきっとここから少しずつその小さな希望が徐々に光を放ってくれたらと願う。ちなみに作中のフィンランド人俳優アキ・マケライネンは架空の人物。思わずググったのは私だけじゃ無いはず
1投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ「俺」とアキの、これほどまでかという過酷な描写に心がえぐられる思いで読みました。西加奈子さんは本当に、容赦がない。読んでいて、痛みすら感じる、そんな本でした。 救われたのは、後半に出てくる「俺」の後輩、森の長ぜりふ。ほかの人が書くこういう「いいことをいうキャラ」はなんか薄っぺらく感じることもあるけれど、西さんが書く、このいわば作品の「救世主」が私は好きです。(『サラバ』では、主人公の姉がその役割を果たしていました) 森によって救われていく「俺」、そしてアキにも救いが待っています。 つらくても、痛くても、そこで読む手を止めないで最後まで読んでほしい。そう思える一冊です。
0投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
苦しい苦しい苦しいと思いながら、それでも文字を追ってページをくってしまう。そんな力がある文章。途中から、救いがありますように、、、と願いながら読み進めた。主人公はアキの背景を知らない。だからアキを可哀想などと評価せずに、ただアキと一緒にいるのが面白くて楽しくて、側にいた。それによって救われたアキ。またそのアキによって救われる主人公。その人そのものとただ一緒にあることの尊さ。 子どもを持ってから、虐待の事例などを目にするとこれまで以上に苦しい。
0投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログぐっとはまり込んで読むことは出来なくて、作家さんと相性が良くないのかな?と思いながら読み進めて行きましたが、最後はまた西さんの違う作品も読んでみたいなあと思える深い深い深ーーーい内容でした。 面白いとは違うけど、なるほどなあというような…
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログあまりにも自分が無知すぎて色んなことを考えさせられた作品だった 少しでも自分の心や生活に余裕があれば、誰かに手を差し伸べようと思った 最後の小泉今日子さんとの対談もよかった!自分と考え方が似てる人の意見だけに目を通してた自分にハッとさせられた
1投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログタイミング的に断続的な読み方になっちゃったけど最後まで読めた。作者が主張したいことを登場人物に喋らせている箇所だけセリフの長さが莫大になっていて少し萎えてしまった。人によると思うけど、テーマの前にまず話としての整合性を求めてしまうタイプなので、そこまで面白かっただけにちょっと残念だった。
1投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログアキ(俺)のそれぞれの物語。苦しみ追い詰められて壊れてしまうのがとてもリアルで痛かった。その中でも後輩の森は正しくもあり希望があった。闇にハマると自ら抜け出すのは難しい。自ら偏った考えで追い詰める。そんな時に森のような人がいたら、戻って来れるのではないか?本当の自分の気持ちを受け止めることが健全な生き方なのではないか。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ誰かにとっての救いにきっと誰もがなれる。それは救いたいと思って行動することでかもしれないし全く意図せずしたことによってかもしれない。そう感じられたことが私にとっての救い。
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログずっと重苦しい雰囲気が続く感じだった ただ、最後の方で前を向ける救いがあったから重苦しいまま終わらす読むことができた。 途中で実際に起きてた事件がでてきたりして、 主人公の様な道を辿っている人がいるのが現実でもありえない話ではないことを認識できた気がした 対してもう1人の主人公も苛烈な人生が描かれているけれども、物語感があったように感じた 最後に作者と小泉今日子さんの対談を読んでなんとなくだけど話の印象が変わったようにも読めた
6投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログ報われないことがあると知っているから、自分が恵まれていないと思うからこそ頑張りすぎてしまうということはあるんだろうな。 貧困から成功する人はいる。が、それはとても大変なことだろうなと改めて感じた。 人に頼ること、偏見を持たないことの大切さは常々感じているが、私の旦那は人に頼ることが苦手で、私に「人に頼るの上手だよね」と言う始末。 自分のキャパ内でできることはもちろんするし、できないことは遠慮なく頼むか相談するというのがモットーの私にはどう答えればいいかわからなかった。 この話を読んで、森さんのお話はある意味答えの一つかなと感じられた。 責任を持つということは大事なようで、重たすぎることもある。難しいことや辛いことは伝えられるような環境が健全なんだろうなと。 それが難しいことが多いからこのお話もリアリティがあるんだろうけど… 日記のようなところはどういうこと?と思って読み進めたが、最後にすっきりして読み返したくなった。
116投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代社会における苛烈で不遇な人生を、2人の主人公を通して精緻に描いた作品。「重い」というかメンタルを引きずられるので、読むタイミングは選ふかも。 描かれている境遇は、今も多くの人がその最中にあるありふれたものなのだろうが、「貧困家庭」「シングルマザー」「虐待」「ブラック」という言葉だけでは表現できない苛烈さがあると感じさせられた。 ありふれているというのは決して取るに足らないという意味ではないのに、どこかこれらの言葉で表される境遇や問題に「あーそれね」と慣れてしまっていた自分に気づかされ、恥ずかしくなる。 カテゴリ化・ステレオタイプで物事を見るのは楽なのだが、弊害も大きい。このことも、多様な方法で描かれている。 「当たり前に幸福を享受している奴ら」と作中で評される人々を決して悪いとは思わない。どこかに自分より不幸な人がいるからといって、幸せを感じてはいけないはずがない。人生、人と比べるものではない。 ただ、自分の人生で関わる数少ない人達に対して「目の前にいる困った人を助ける」という姿勢を持つことは、誰かの光になりうるのではないか。ニュースを見て様々な問題があるなと頭でっかちになるより、まずはその姿勢が尊いのではないか。他人の境遇ではなく、自分の状態を見て「助けて」と言えることが、その光を掴むきっかけになるのではないか。「助けて」と言える環境やきっかけをどう作れるのか。そんなことを考えた。 視線や見るという表現の多さは、現代社会(特に日本)の特徴の1つを表しているのであろうと思う。世間や人目を気にして生きるのは、ある意味社会で生きる以上当たり前なんだけど、今はネットもあるし、過剰かも。 アキは死が救いになってしまったのか、という部分は少し悲しい。彼がそれに憧れ、どこか願っていたとしても、アキラとして生きられたのだろうか?自分として生きられない人生もあるということなのか。 自分を不幸だと思い、人を恨み、なにか巡りが悪くなっていくスパイラルは、どこか昔持っていた感覚と似ていた。そこから抜け出せたのは、環境だったり人の巡りあわせであり、それを幸運だったというのだろう。感謝。
2投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重たかった。 人間は誰でも、あっという間に貧困に陥る可能性があるのだ。自分も、主人公のようにならないとは限らない。 世の中のことをもう少し知って、自分の頭で考えなければと思えた。 そういうことは、元気で余裕がある時にだけ考えられる。 自分のことでいっぱいいっぱいだといろんなこと考えられないから、やっぱり貧困は悪でしかない。 「夜が明ける」という言葉、とてもいい。 小泉今日子さんと同じで、私もアキ•マケライネンを検索した。実在して欲しかった。
2投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログもうおじさんというかおじいさんに近い歳なのに、なんでこんなに揺さぶられるのでしょうか?西加奈子さんの小説は熱量がすごくて、それに飲み込まれちゃう感じがします。この小説も、冒頭から一気に掴まれてしまいました。主人公のような生活から程遠いので、惹かれるところがあるのかなあ? そして、御多分に洩れず、私も調べちゃいました。民明書房以来だな。
1投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ社会を生きていく辛さ。頑張りすぎてしまう様に読んでて重苦しくなる。 そして、彼の夜は唐突に明ける。描くのに疲れてしまったのかと思うほどあっけなく。 俺の夜は明けず。差し込む光に手を伸ばす。その程度。 どこまでも重苦しくて、何を思えばいいのかわからない。 落ちた人は這い上がれないのが現実。
1投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログうーん、夜は明けるのか···? アキの夜は明けたのかもしれない。でも、夜明けの光を見たところまでだった気がする。 「俺」の夜明けはどうなるのだろう?
1投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ腕を切りたくなる衝動、その描写 全てが痛々しく、目を細める程に辛い、ただひたすらに辛く救いのない状況を 読み続けることができず、読見終わるのに時間がかかってしまいました。 ですが、読んで良かったです。「負けない」という言葉は自分を奮い立たせ、いつしか呪いになっていき、その呪いに気づかず溺れてしまう。 そんな時に差し伸べてくれる、正してくれる、光があってよかった。自分がそうなった時、その光はあるのだろうか、こわくなった。
0投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ私には文体が合ってて、すごい厚みの本だけど意外とグングン読めた 思ったよりも展開があるわけではなく、これでもかというほど身体性を描写してくる 大学で貧困の社会構造の講義を受けながら気が遠くなった気持ちを思い出した 描写が厚すぎてもういいよ、、、ってなるぐらいに 自己責任をやめよう、助け合おう、若い世代は古い世代の対話して世の中を少しずつ変えようといえはっきり政治色が出ている、そしてそれをオシャレな若手女子が担うところに西さんの期待を感じる 私も周囲をちょっとずつ良くする生き方がしたいよ
1投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ西加奈子さんの著書は何冊か読んだと思い、本棚検索してみたら、なんと「サラバ!」だけでした。 人間って何者なんでしょうね?巻頭に3人の方の言葉が掲載されていて、市原悦子さんのは『悪人善人というのはない。人には美しい瞬間と醜い瞬間があるだけだ。』とありました。まさに人間を表している言葉だなと感じました。 読んでみて生きることが苛酷だなと感じるこの本のタイトルがなぜ「夜が明ける」なのかということも意識して読んでましたが、終盤の終盤でわかりました。あまり大きな意味はなかったけど(笑)、それぞれの苦悩にも必ず夜が明けるように解き放たれる時が来るよということなのかな... これで2022年に本屋大賞にノミネートされた10作品を読み終えたことになります。 下記がその時のランキングです。 ・本屋大賞『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 ・2位『赤と青とエスキース』青山美智子 ・3位『スモールワールズ』一穂ミチ ・4位『正欲』朝井リョウ ・5位『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成 ・6位『夜が明ける』西加奈子 ・7位『残月記』小田雅久仁 ・8位『硝子の塔の殺人』知念実希人 ・9位『黒牢城』米澤穂信 ・10位『星を掬う』町田そのこ これを自分なりに評価すると(毎度エラそうにすいません)、こうなりました。 ・1位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 ・2位『赤と青とエスキース』青山美智子 ・3位『スモールワールズ』一穂ミチ ・4位『星を掬う』町田そのこ ・5位『正欲』朝井リョウ ・6位『黒牢城』米澤穂信 ・7位『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成 ・8位『夜が明ける』西加奈子 ・9位『硝子の塔の殺人』知念実希人 ・10位『残月記』小田雅久仁 やはり順位を付けるということは難しいですね。たぶん読んだ順番だとか、読んだ時の環境とか心の余裕度とかで順位は大分変ってくるのかな?と思います。やはり人間っていい加減ですよね。
13投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
星2.5 何とも言えない重苦しさ。一気に読み進めばしたものの、辛かった。 唯一、最後の方の森さんと俺のやりとり(と言うか一方的な森さんからの語りかけ?)は辛いながらも救いを見出してくれていたように思う。 西さんの悲しみや怒りなどどちらかというとやり切れないマイナス方向のモノを、アキと俺という二人の物語に投影し、痛烈に訴えかけているという印象。 ちょっと苦し過ぎる内容なので、評価は辛口になりました。でも、極めて完成度は高い本だと思います。
9投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ「アキ マケライネン」 これを検索した人は多いのでは。 実在?架空? ずるいよね、小説って。 なんでもアリだもん(褒め言葉)。 一刻も早く休んで!誰かに頼って!と主人公に声をかけたくなっちゃったけど、実際にそれを言われたところで耳に入らないよね。 人はどうやって追い詰められていくのか、社会がどうやって人を追い詰めていくのか、とても苦しい、だけどとてつもない現実のお話だった。 孤立ほど怖いものってないかもしれない。 二人の高校生時代の素敵なつながりを心の支えに、最後まで読んだ。
2投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ現代社会の問題 (貧困や差別) を登場人物の生き方から描いていて、途中重すぎて読むのが止まるくらい、それ程に根深いのだと思う。 自己責任や自業自得は、大切な現実を見ないようにする盾だという言葉が、これからも覚えているだろうと思うくらい印象的だった。 誰が、何が「そう思わせているのか」という視点から捉えること。自分もこの視点をもっていたい。
0投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進めても読み進めても絶望があるだけで、ひたすら光のない夜道を彷徨っている感覚に陥る本。 苦しくて苦しくて仕方がなかったが、後編の,本当に本当に終盤に差し掛かる頃、思いがけない人からの一筋の光のような言葉で、ようやく救われた気持ちになった。と思いきやそのあとに待ち構えるアキの訃報にショックを受けたが、こうやって『俺』が昔救ったアキが、今度は自分のぼろぼろになった心と体を救ったことに泣けた。絶望が長かっただけに安堵と幸福感が絶大だった。 こうして男たちの『夜が明ける』のだがそれは一時的で、そのあと数々の政治的問題が待ち受けるし、借金返済や仕事探しなどすることは山積みなわけで、しかし躊躇なく周囲に助けを求められるようになった今、『俺』がそれらに、『俺』なりに、立ち向かっていく勇ましい姿が脳裏に浮かんだ。
1投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ読むのにとてもつかれた 作品は良いと思った。 描写が上手で、汚いおじさんたちが脳裏に浮かぶのであまり楽しい気分で読める本ではなかった
0投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ重く苦しい内容だし劇的な展開があるわけじゃないけど、すごく引き込まれてこの先も自分の頭の片隅にあり続けるんだろうな…と思った作品。余韻がすごい。
0投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ読みながら、ずっと苦しくて、でも目を逸らすことはできなくて、つらかったです。 この本が書かれてから何年かたっているけれど、社会はいい方向に進んでいるのだろうか。 夜が明ける、 そんな日が来ているのだろうか。 今も主人公やアキのように絶望の日々をギリギリに生きている人はたくさんいるのに、政治だって何も社会は変えられなくて、私だってどうしたらいいかわからなくて無力で、とてもつらいです。
10投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気に3日間で読破した。小説を読んでいるというよりは、途中からノンフィクションのドキュメンタリーを文字でして読んでいるのでは感じさせるつくりになっている。 本作は若者の貧困と虐待、パワハラ、劣悪な労働環境、鬱病など、目を背けたくなるテーマに真正面から切り込んでいる。 「お前はアキ・マケライネンだよ!」と、主人公の僕が深沢暁にそう話しかけるところから物語は始まる。 何とも特徴的でインパクトの強い始まり方であることで、「アキ・マケライネンってだれ?」という疑問と共に、フィンランドの俳優に似ている深沢暁が学生生活で大逆転(学生時代の少年にとっては今まで周りから見向きもされなかったのに、学年のみんなから話しかけられようになることを、大逆転と呼ばずして何と表せばよいだろうか)していく様が描かれる。 しかし、実際にはアキは母親からの精神的、肉体的な虐待を幼少期から当たり前のように受けており、自分が幸せになるのはおこがましいとすら感じてしまうほどの精神状態になっており、どんなに学校の友人からの態度が変わったとて、彼の根本にある「幸せになってはいけない」ような感情は変わらない。 そんなアキと自分は違うと無意識で感じていたであろう僕。しかし、父親が自殺し、急に当たり前だった生活から一転、貧困家庭の子供として生きていくことを余儀なくされてしまう。 ここから僕の大学時代、新入社員時代、そして30代を過ぎるまで、圧倒的なまでに救われない世界が続く。それは、僕にとってもだし、アキにとってもだ。 世界を変える番組を作るんだと意気込んでテレビ制作会社に入社した僕。しかし、現実は甘くはなく、容赦ない先輩からの罵詈雑言、二徹三徹は当たり前の労働環境に身体も心もおかしくなっていく。 一人暮らしの部屋は捨てられずに溜められたゴミが溜まり、不潔な環境に。片付けられない人の部屋を掃除のプロが1日かけて綺麗にしていく動画をたまに観るのだが、部屋の掃除、ゴミ捨ていう当たり前のことができないというのは、精神が病んでいる証拠らしい。小説の中での部屋の描写から自然と映像として思い描くことができた。 リストカットをやめられずに繰り返す僕の描写は、読み進めるのが辛くて辛くて。お願いだから誰か早く僕を助けてあげてくださいと懇願したくなるほどだった。 僕の人生がどん底に追い込まれていく中で、アキの人生も狂っていく。当たり前のコミュニケーションを取ることができずに育ったアキは、世の中の当たり前が分からず、そして何が正しくて何が間違っているのかも理解できない。 純粋な心の優しさだけで生きていけるほど世間は甘くはなく、アキがたった1人で生きていくにはこの世界は冷たすぎた。 僕は極度の過労とストレスで倒れ会社を辞める。日々生きることへの絶望は、一度ドン底まで追い込まれた人にしか分からないだろう。 僕の人生は真っ暗な闇に包まれ続け、もう一生『夜は明けない』のではと思わせるほど、鬱鬱として生活が描かれる。 しかし、ラスト50ページで会社の後輩の森が僕の部屋を尋ねてきた時に、はじめて希望が見えた。 「助けを求めてください」と、そう真正面から何も取り繕うことなく僕に伝える森。1人で立ち向かうにはあまりにも過酷すぎる僕の人生、僕は今まですべて自分の力でどうにかしようと生き続けた。誰にも相談することなく、誰にも負けないように。 でも人間が健全に生きていくのに勝ち負けなんてどうでも良くて、困ってる人がいたら助ける、助けられたら感謝して、頼られたらこちらからも力になってあげる。 そんなことが当たり前であるべきだし、それが社会というもの、社会があるべき姿だと。 物語を読み進めるのが苦しくて、救いがなさすぎて、早く本を閉じてこの物語から逃げたいと思ったが、最後の最後に僕が立ち上がり、世界に対して「助けてください」と一歩踏み出してくれたことで報われた。 ひとりの人間の強さなんてたかが知れてる。というか、強情の上に成り立つ強さなんていらない。弱さを周りに見せることのできる人間こそが真に強い人間なんだ。 苦しい時に助けを求められる人にならなければと思ったし、助けを求めている人にいち早く寄り添える人にならねばと思った。
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ苦しくても痛々しくても読むのが止まらなかった。フィクションを読んだ感覚でもない、絶望を感じただけじゃない、とにかく没入した
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログいつになったらタイトルのように夜が明けるのか…深く重く、いかんともしがたい状況に、読み疲れてしまいました… とはいえ、目をそらしてはいけない事実が、現実世界にもあふれているのだと思います
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ途中、あまりの過酷な主人公たちにこちらがくじけそうになった。 助けて欲しい時は声をあげて、とは言うものの声をあげれない方が多数だろう。 そして、助けを求められたとしても助ける余力があるかと言えばそうでもなく。 西さんの挑む小説だ。 明けない夜はない。はず。
16投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ文庫化を待ってました。愛情って何?、友情って何?。働くとはどういうこと?、何のため?。西さんの、捨て身の覚悟すら感じさせるような、全力で問いかけてくれる快心の作品。巻末対談も良いです。
7投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ森さんの発言がいい 戦いの土俵に当たり前のように、強迫的なまでにしがみついてしまうのはなぜなのか 戦場から離脱するのが負けのように感じられ、どうしても引け目を感じてしまうのはなぜなのか 助けが必要な時に助けを求めるのは、許可すらいらないほど当たり前の権利なんだよ、って言われてみたらなんてことない言葉だけど。 誰かに対する負の感情や度を過ぎた中傷行為が、血を巡らせるための代償行為と考えると夜が明けることなんてないのかもしれない 助けて、の一言を気軽に言える世の中に変わっていくことが夜明けに繋がるのか かといって、困っている人に手を貸せるシステム作りには共有地の悲劇問題がついて回るし現実は難しい
3投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ500ページの残り150ページからなんとか持ち直して、えっと森さんの訪問とアキのノートと 読み切る事出来た。友情と再生とあるがラストで残酷な現在形がひっくり返る訳じゃないし残酷な生活と社会は何一つ変わっていないかな。TV業界が事細かにリアルに書いてあり飛ぶ事が当たり前でアシスタントディレクター以上が人間の扱いされる、最後まで押尾に受けた拷問を認められない心が壊れた俺が辛すぎる。あんべたくまって統一教会信者の安倍晋三だよね、その後の菅が言った自己責任も今でも忘れない絶対に。今やる事は俺の生き方は世の中がこんなんだから仕方ないじゃなくて自分が悪いじゃなくて、安倍晋三に自民党に日本をダメにしたのと任せてはいけなかったのと真剣に考える。カナダに自己責任の言葉が無いって事だけで日本がおかしいって気付かないと。カナダに移住した西加奈子さん、ℹ︎以来の本でした、あっ関西弁が西加奈子なのに、なんだか変な感じで森さんの訪問迄入って来なくて、あっ表現力は流石だし安倍晋三を出して踏み込んで、マスゴミ全部をひっくり返す、もう表彰して欲しい。
23投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ何かに頼るのがどうしても苦手だ。根性論ではどうにもならないのに「助けてもらうこと」に罪悪感を感じるのはどうしてなんだろう。
5投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ学生時代から大好きだった西加奈子さんの小説が久しぶりに発売されたということで(もう3年前のことだけど)読んだ1冊。 あらすじ 高校時代の同級生、深沢暁。主人公の友達で、「アキ」と呼ばれている。フィンランドの俳優、アキ・マケライネンと同じ名前だからだ。ネグレクト家庭で育ち、いつも周囲に怯えながら生きていた彼は、ある日主人公に「お前はアキ・マケライネンだよ!」と言われたことをきっかけに、一本の映画を見る。マケライネンが主演の、「男たちの朝」という映画だ。その日から、アキは「僕はマケライネンだ」と名乗るようになり、マケライネンとしての道を歩み始める。 母に虐待されて育ったアキ。 就職した先のテレビ局でパワハラ・セクハラ・過労により心身を壊していく主人公。 この本は、テレビで、新聞で、SNSで、あらゆるメディアで連日取り上げられているのに、そのどれも未だに答えが出ていないという厳しい現実を逃げることなく直視している。あらゆるマイノリティを踏みつける声は大きく、誰ひとりとして簡単には救われない。それでも、あらゆる当事者は今ここに生きている。 この物語の結末に待っているのは安易な希望ではないけれど、そのあらゆる当事者の存在を可視化するような最後のシーンは、この物語の最後にようやく見えた確かな希望のように感じた。
1投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログなになにはこうあるべきという考え方に認知バイアスがかかってないかを考える必要がある。 弱者はこうあるべきという考えの中に自分の傲慢さが入ってないか。弱者自身もその考えに縛られていないか。
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テレビ業界の労働環境、児童虐待、貧困、ホームレス。あまりに具体的に描写されていて苦しくなった。 何を言っても「こっちにも生活がある」と言ってくる大家さん、本当にずっと同じことを言ってくる人っているよなと思って少し笑った。 主人公が多忙さとパワハラのストレスでみるみる心が狭くなり、カスタマーセンターに怒鳴り散らし、上司を誹謗中傷する寸前までいくところが読んでいてずっと苦しい。 貧困の原因として、助けを求めるのが難しい、抵抗があるというのは知らなかった。助けを求めないことが、他人が助けを求めることを許さない、誰かが優遇されているのが許せない、誰かが幸せになることを許せないとなり、社会の息苦しさに繋がっているのだと思った。 終盤の怒涛の社会的なメッセージは少しびっくりしたけど、これが筆者の伝えたいことなんだなと思った。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何で虐待に遭っても周りに助けを求めないのか? 何で嫌な仕事を精神が壊れるまで続けるのか? 自分は絶対そうしないけどな、と思うことが多々あって最初から感情移入はできなかったけど、それは自分が今までの人生で助けを求めたら助けてくれる家族や友人、周りの人がいるということを知っているから(劣悪な境遇にいる人を知らないから)ということに改めて気づかされた。 私は知らないから元々関係ない、貧困も自己責任だと言う側の人間だなと思った。 部下の森さんの言うように、主人公のような人達がSOSを出したら誰かが助けてくれると信じてもらえる社会を作れるのか、を大人として考える。行動していかないとなと思いました。
0投稿日: 2024.09.01
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あまりにも熱量の高い話。 中盤の過酷さに眉を顰めつつも タイトルから少し救いがあるお話と思って 読み進めた。 全て読み終わり感じたことは願いだった。 強い願いの本。 そうするしかない人もいる そうなるしかない人もいる 助けてもらって良い 助けてあげられるような国に その未来を願い、夜明けとして描いているんだな。
2投稿日: 2024.08.25
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読んでいて目を背けたくなるような苦しい描写がたくさんありました。 生々しく、これが現実に起こっていませんようにと、思ってしまうようなそんなストーリーも多いです。 この小説を通して西さんは何を伝えたかったのだろうと考えました。 ・辛かったら「助けてください」と言う権利は誰にでもあること ・なぜなら、この2人のような人生は遠いようで近くにある、ということ ・手を差し伸べる余裕がある時は、手を差し伸べる勇気も持って欲しいということ いつも気づきを下さる西さんの小説がやっぱり好きです。
3投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひさびさの西さん。やっぱり一文の密度が高いように感じる。助けてもらう、助ける、どうしても見下ろす側があることをどうにかいい言葉に言い換えられないかなと思った。アキがアキとして名前を呼ばれた場面がなぜか印象的だった。
1投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ主人公2人の生い立ちと生き様が壮絶過ぎて、読んでいて辛くなってきた。特にテレビ業界の働き方は、フィクションと分かっていても、読んでいて心が痛んだ。本作終盤、アキの日記がフィンランドから届いたところから、ようやく心穏やかに読むことができた。後輩の森の行き方が好き。そして、嫌な先輩だった田沢からの言葉、苦しかったら、助けを求めろ。は心に響く。この夜は本当に明けるか分からないが、読了時には、漠然とした希望を持てたことは確かである。
45投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ描かれている問題で苦しんでいる人はたくさんいる。誰かに頼りなさい、相談しなさいとみんな言う。でもできない。学校も教えない。 あまりにも根が深い問題。
1投稿日: 2024.08.18
