初読み作家さん。 美麗な本草学者(薬物学者)と男装の同心。3話からなりますが、2話目の平賀源内についての考察語りはちょっと読みにくかったです。 全般的に紺之介の立ち位置や葛藤があまりストーリーとマッチしていないし、タイトルから毒についての事件を本草学で解いていくと思ったので、なんだか違う方向に進み残念でした。

幾つかの事件を共にする事になる美男学者と男装同心 平賀源内や杉田玄白の事など変人本草学者がオタク語りしまくるので、読むのに時間がかかった(笑) 最終的に師匠と弟子になるかも？な物語。 恋愛モノにはなりません。 終盤になるにつれ、汀先生らしい展開と設定にワクワクしました。 もどかしく切ないラストに、この時代はここまでが限界なんだろうな、と辛くも感じた。

男装の十手持ちが、薬草学者とコンビを組み事件を解決する。 そんなあらすじにひかれて手に取ったが、薬草学者が変人っぷりが予想以上にいびつで、文章自体もあまり合わないのか、とてもとても読みづらかった。後半はもうむりやり文字を追ったという感じ。内容は頭に入ってこなかった。

江戸を舞台に男装の十手持ち・紺之介と、変人学者の朝槿のコンビが事件を解決するオムニバス。 木乃伊やボツリヌストキシンなど、昔ははっきりと解明されていなかったものを本草学の知識で解き明かす。 最初はとっつきにくかったが、どんどん読むうちに紺之介が好きになってきた。 続きものになりそうな作品。

完全個人的な感想ではあるが こっちはバディもののミステリーが読みたくて買ったんだ……。主人公が男装した女性というのはあらすじに書いて置いて欲しかった……だったら買わなかった。男女バディものはミステリーの主軸がズレるので、そういうのを読みたい時に購入して読むからいいのであって、十手持ちで紺之助という名前で、しかもどんでん返しでもなんでもなく開始20ページほどでそれが明かされ、案の定そういうことが絡んできて、主人公の口調がまたなんとも苦手。 途中で挫折。

本草学者と同心見習いの捕物帳短編集。 多くの奉公人が亡くなった事件で捕えられた賄いの娘たちを無実とみた同心見習いの紺之介は、味噌汁に入った虫が毒だったのではと考えて本草学者の香西朝槿を訪ねる。毒舌家で偏屈な彼の力を借りて真相を突き止めようとするが… 主人公二人がかなりクセの強いキャラなので読みづらいところもあったが、平賀源内の呪いの本、５０年ぶりに掘り出されたミイラなど一風変わった事件が面白かったし、当時の本草学や平賀源内のトリビアも興味深く読めた。紺之介の今後が気になるので続編が待たれる。

不良医師と男装の少女という組み合わせがいい題材だなと読んでみたが、わたしには合わなかった。説明がくどくて話が先に進まず、イライラしてしまった…