
総合評価
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powered by ブクログ夏に夏らしい物語を読みたくて探していたらこの本が目に留まり、読みだしてしばらくして“島”と思ったのが“鳥”だったと気づいた。 物語にも飛鳥くんや実さんや主人公のキャラクターに今ひとつ心酔できなかったかな? 途中で読むのやめようかなと思いながら最後まで読ませられたのは、文章に惹かれたとかそこそこに生きていくことの、はたまた働いていくことのテーマが語られていたとかがこの本にはあったのだと思います。 若い、人生を模索中の人たちが読むべき本であるかもしれないですね。
1投稿日: 2026.08.19
powered by ブクログ文通をきっかけに出会った二人。 『ないならつくればいい』この言葉から始まったお仕事小説。色々な葛藤があり、こんなお仕事小説は 初めてで面白い作品でした。
0投稿日: 2026.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1つの文通から「文通屋さん」を始める、挫折と再生のお話。期待感で胸が押し潰されそうになること、言わないだけで辛いことはそれぞれにあること。「人と繋がる」という生きていく上で必要なことがどれだけ大変かよくわかる。 「ことばはなまもの。大切にしすぎると、腐らせてしまうことだってある。」 普段人と話すとき、頭で色々考えた結果本意ではないことを口走ってしまい悩むことがよくあるから、賞味期限を守って程よくおしゃべりできたら楽しいのかもしれないと思った。
0投稿日: 2026.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飛鳥くん(というか森本家)がとてもよかったけど、みなとに基本全く感情移入できず。 働いて1年経たずに辞めた20代なかば、の解像度が高すぎるのか。「雇用されること」全体をうっすらバカにしてる感じがあった。環境の悪さもあったと思うけど、他の人がどんなふうに働いてるかは1年目でもわかるでしょ…。 そして、こんな会社があるからてっきり住んでるところも田舎の悪いところが詰まってるのかと思いきや、住んでる街は好きでいい人ばっかり!みたいな感じで違和感。そういう会社がある地域で、そうはならんやろ…。 まあ、お父さんが部長で妻専業主婦、奨学金なしで国立の大学院まで、って家柄がそうさせてるのかもしれない。(実家太くない?と思ったけど、一人っ子ならいけるのかな?)
1投稿日: 2026.05.06
powered by ブクログ26/05/05読了 みなとのことがもどかしくて苛立たしくて、眩しい物語でした。これからの"働き方"の話よりは、"暮らし方"のほうがしっくりくるかな。それでもなじまないな。 佐原ひかりの著作は初。コバルト短編小説新人賞、氷室冴子青春文学大賞との経歴に、コバルトで育った身としては嬉しくなりました。
1投稿日: 2026.05.05
powered by ブクログ初読みの作家さん 前情報全くなく読み始めたが、とても爽やかな読み心地だった 導入部分の大企業で働きながら感じる自分の仕事の無意味さから、好きなことを仕事にしていくしんどさ 労働をお金に換えるって大変よな 便利さではない、余白みたいなところ(要は文通)をお金にするって実際は難しいだろうな 私は完全に下野さんです
9投稿日: 2026.04.16
powered by ブクログ最初のみなとの勤めている時の描写は辛かった。 みなとは若いので悩んだり悲しんだりと忙しいな〜と。 下野さんみたいに割り切って働けるようになりたいな、私の目指すべきはこの人だなと思えたので読んで良かった!
1投稿日: 2026.02.23
powered by ブクログ2024年出版。318ページ。 大企業の風土や習慣に馴染めず退職した、院卒の女性主人公。廃棄されていたポストを介して知り合った、色々と訳ありの高校生と共に「文通」をお仕事にしていく...。 文体が自然でリズムもバランスも良くて好み。変に「文学作品」していない。気持ちのゆらぎや気付きを大切に、過分なく拾っていく文章も好き。心象や風景・雰囲気等の表現も、過剰だったり難読漢字を使ったりも無く美しい。紡がれる物語が、複雑過ぎない範囲で上手く渦巻くところも素敵。変に恋バナに持ち込まなかった所も良いと思う。 良い読後感でした。この著者の別の作品を、是非読みたいと思えた。
0投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログ「これからの働き方物語」とあるが、そこまでの話ではないと感じた。逆に、文通というアナログなコミュニケーションと二人の関係性が新鮮で、瑞々しい。SNSでも、言葉にする事をもっと大事にしていこうと考えさせられた。
0投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ“文通”を通して繋がったみなと と あすか 仕事にすると一筋縄ではいかないけど、 そこから見つけられる仕事というものの考え方。 私は最後まで2人の性別のようなものが 感じられなくて恋愛の雰囲気が薄くて 人間同士のように感じました!
6投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ心が折れても、きっと大丈夫。 言葉が、その音と響きが、人と人を繋げ、支えてくれる。性別、年齢、境遇、さまざまな思いを胸に、働く<生きていくに重心がある本。
1投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログとにかく言葉が美しい 佐原ひかりさんの作品は「スターゲイザー」に続き2作目 これもまた優しい表現で情景が次々と目に浮かんでくる ーーーーーーーーーーーーーーーー 大学院卒の社会人1年生”みなと” 上司のパワハラ、やる意味の分からない仕事、ついに耐えかねて9ヶ月で辞めてしまう ふとしたことから見知らぬ”あすか”さんと文通を始める あすかの正体は不登校の男子高校生 そして2人は「鳥と港」という文通ビジネスを始める ーーーーーーーーーーーーーーーー テーマは「働くこととは?」って感じかなあ 好きなことだけで会社員と同じだけの収入や安定を得ることはなかなか大変 社会人経験者と高校生ではまた捉え方も違う かといって、ストレスを抱え、やりがいがあるのかも分からない仕事で会社にしがみつくのも苦しい みなともあすかも、完璧ないい子ではなく、不安定だったり危なっかしいところがあったり、でも行動力があったり… とてもリアルに描かれていて共感が持てた 文通ビジネスのシステムは、なるほどなぁと はるか昔、雑誌には「ペンフレンド募集」ってページがあったりしたものだ それを思い出した(ある程度年齢がバレる笑) 読んでいて途中じんわりと泣けるところもあり、穏やかな気分で読める作品 映像化に向いてそう
32投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
無職の大人と不登校の中学生がひょんなことから文通をはじめ、やがて文通を生業とする。最後、常連さんが亡くなってしまうところや、小さな手がかりから相手を見つけ出すところがよかった。
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログここ最近読んだ本で1番面白かった! 手紙がキーとなって話が進んでいくだけあって言葉が綺麗。ストーリーとしては出来すぎのような展開やお金持ちの小説家の父、数字に強く頼りになる幼なじみが出てきたりと現実味はないかもしれませんが、その分物語としてのテンポの良さとハラハラさがあって私はこういう話が大好き。 主人公の弱さが途中、随分と出てしまったのでもう少しかっこいいところも見たかったな。でも一人称視点だからそう見えるだけで相方の男の子とか幼なじみとかから見たら凄く魅力的に描かれるんだと思う。
1投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ内容を何も知らずに読み始めて、文通が好きでポスクロが好きな自分にこの話が刺さらないはずがなかった。 確かに都合が良すぎたり、出てくる人がみんないい人だったり、こんなに甘くはないかもしれないな…と思うことはあるけど、 優しい世界があってもよいじゃんという見方で読み進めたら、いろんなことに感謝したくなる作品だった。 手紙や葉書も、もっとひとつひとつ大切に書いていきたいなと思った。
7投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ「ないなら、つくっちゃえばいいんですよ、仕事」 仕事に悩んでる私にとって、刺さりまくるお話。 文通屋さんをはじめる二人の葛藤や、アイデアがポンポン出てくるコンビネーションを見てて、微笑ましかった。 友達2人から勧められたから、読めてよかった。 好きなことで生きるって難しいけど。憧れる。
1投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん。「鳥と港」の活動は凄く魅力的で、私も手紙書いたり、文字を書くのが好きだから、すっごくやりたい!って思えた。でも、途中からどうしても主人公の勝手な感じ?言葉や行動で人を傷つける所がとてつもなく嫌で。気持ちが落ちて、読むのやめようかと思うくらいに。自覚、無自覚関係なく好きじゃないな、と。 あらすじからの想像とは少し違ったけど、文通とか手紙とか好きな事の話しだったから最後までは読めました。 手紙やカードを書いて送ったり、渡したり、楽しかった時間を思い出せたのもあるので、好きな人はいいかもしれない? わたしも本の感想とか言い合える文通したい!!
6投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ公園の草木に埋もれるようにしてあったポストに入っていた一通の手紙から動き出す、一人と一人の夢と現実の物語です。 主人公は、大学院を出て就職した25歳の女性。旧時代的な社風や同調圧力、役に立つとも思えない無用な仕事に飲み会や上司との食事の際の『暗黙のルール』——小さな躓きが重なって動けなくなってしまった彼女は仕事を辞め、何がしたいのかわからないまま日々を過ごしていた。ある日公園で見つけたポストの中に、一通の手紙を見つけるまでは。顔も姿も年齢もわからない相手と公園のポストを通じて文通をすることにしたのが始まりだった。主人公のみなとと文通相手の飛鳥。二人は文通を『仕事』にできないかとクラウドファンディングをすることに。 序盤、公園のポストで文通をしていた辺りは楽しく読めていました。そんな素敵な出会いがあったらいいなと思い、文通の柔らかな文面や表現にほっこりし。けれど、読み進めていくうちに正直もやもやがどんどん大きくなってしまったところが非常に残念でした。 今回の物語は、主人公のみなとも、相方の飛鳥も、とても幼い感じがします。自分のやりたいことがやりたい。自分の楽しいことがやりたい。楽しくなくなったらやれない。やれないから、やらない。そのような考えや行動はお金の発生する『仕事』としてどうなのだろう、と眉を潜めたくなるような展開が多くあり、どうしても現実問題として考えた時に『それはない』と感じてしまいました。主人公の性格や行動、言動にも馴染みきれず、導入が好みの雰囲気であっただけに、最後まで印象が持ち直せず残念です。 けれど、文通。実際に電話をするのでも、会って話をするのでもなく、あえてタイムラグのある手書きの紙を使ってするコミュニケーション。これはとても魅力的であると思います。 私はリアルタイムでぽんぽんとやりとりされるコミュニケーションがあまり得意ではありません。忙しく、気もそぞろの時にぽんぽんとメッセージが飛んでくると、返事を返す余裕がなくなります。相手に心を向けて思考する猶予がない気がしてしまって、とにかく『返さなきゃ』とおざなりになってしまうこともしばしば。けれど手紙は、自分のペースでその人のためだけの時間を作れるのがいい。 そうやって、誰かのための時間を作るということを、もっと大切にしてほしい、大切にしていきたいと感じた一冊でした。
2投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文通を仕事にしたみなとと飛鳥。好みや嗜好が会う人との文通は前向きに文章が書けるが、悪意があったり、ネガティブな思考の持ち主のような相手とはやり取りを続けることは難しい。 いらいろと乗り越えなくてはいけない問題もあったが、二人の関係も続けられそうでよかった。
1投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ繊細すぎる主人公にやきもきさせられたけど、相方の男の子が魅力的に書かれていて相殺された。 そう、これはバディもの。男性同士でもなく、女性のシスターフットでもなく、男女のバディもの。今後、恋愛に発展していく可能性もありそうだけど、このままバディであり続けてほしいな。
10投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ「会社、燃えてないかな」で始まるこの物語、みなとは飛鳥と二人で文通屋さんを始めます。文通屋がビジネスになるかどうかは置いといて、二人の成長の記録がキラリと描かれてました。
32投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飛鳥くんみたいな少し浮世離れした年下の男の子に慕われることがただただ羨ましい。途中でお互いに反省しながらおでこを赤くしている所が良い。 親兄弟友達など全体的に周りの人の優しさに助けられているので、働くことの必死さが全然感じられず、文通屋の仕事が軽く感じてしまったことが残念。誰かの感情を受け止めるのは本業の人だってしんどいのに、素人が手を出すからこうなる…と苦い気持ちになった。みなとが社会人として働いた経験の薄さが全体の説得力のなさ、責任感のなさに繋がってるのかも?本人たちや柊ちゃんが感じていたように、遊びの延長感が物語全体にあったので、良くも悪くも軽く楽しめる一冊。
1投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログあんまり評価よくないみたいだけど結構好きだった!文通で出会った2人が始める文通屋さん。クラウドファンディングで仕事にした瞬間やる気がなくなる感じ、わかるよな。主人公の1人を高校生にする必要はあったのだろうか・・・
3投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ入社九か月で耐えきれず会社を辞めた文系大学院卒の二十五歳の女の子が、偶然出会ったある人と「文通屋」のお仕事を始めるお話。 働くことに関する苦しさが積もって、もうこのままでは自分もしくは自分の大事な人が壊れてしまう、という極限までいってしまいそうなとき、自分なら何ができるか。…という問いへの、数多ある答えのうちの、ひとつ。そんな小説だと思った。 この小説で描かれた答えで、誰もが救われるとは思わない。理想主義的すぎるとか、どうせ恵まれた人だからできることだとか、批判しようと思えばいくらでもできる。だけど、この人が苦しかったということは誰にも否定できない。本人も、そこは否定してはいけない。苦しい、助けて、って、まずは思うところから。 ・「できない」という地点から始められる ・大事なことは、二元論の二択の「間」にある といった箴言風なキーワードも心に残った。 それから、「お手紙」っていいよね、という要素も好きだった。もうメールすら「挨拶がまどろっこしい」「反応が遅れる」などと忌避される時代。疲れるわ。 ふわっとした感想ついでに、個人的な連想メモ。 ・ジャーナリストの中野円佳さんのことを思い出した。といっても『「育休世代」のジレンマ』しか私は読んだことないが。 ・ジーン・シャープのことも思い出した。身近な抑圧やハラスメントに対して抵抗することを諦めてはいけない、という点。
16投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ現実的じゃない手紙の商売。 会社辞めた人なら気持ちがわかるかも。 やりたいことより給与が優先第一がまあ現実だろうなと思いました。
2投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ「ふつう」に我慢して働くことに限界を感じ、入社1年を迎える前に仕事を辞めた主人公みなと。 散歩中に見つけた箱の中に手紙を見つけ、箱を通じて飛鳥との文通が始まる。 ある日箱がある場所で鉢合わせた飛鳥は、みなとの予想に反して男子高校生だった。 高校に通わない選択をしている飛鳥と交流するなかで、みなとと飛鳥の2人で文通屋を仕事として始める案が動き出す。 仕事や働き方がテーマの本作だけれど自分には、人間関係で傷ついてしまったときの痛みや傷つけてしまったときの痛みがリアルに描かれていることが一番印象的だった。 みなとと飛鳥が互いに傷つくことも傷つけることもありながら、自分のなかで消化したり謝ったり、許したりして「鳥と港」を継続することをやめない姿勢に眩しさを感じる。 SNSのようなデジタルな人間関係も現代では一般的だけれど、今作は文通に始まり2人のコミュニケーションや、人に会う方法もデジタルに頼らない「アナログ」な方法が多い。 効率的ではないけれど、だからこその温かみや真摯さを一貫して大事にしているように感じた。 また、主人公みなとの言動に引っ掛かる部分がところどころあったけれど、悪い意味でしっかり自分に返ってきたり他の登場人物から指摘を受けたりもして、気づき少しずつ成長しているのが良いし、好感を持てる。 続編が作れるタイプの作品かは分からないけれど、今後佐原さんの作品を読んだときに「鳥と港」の活動がふっと登場していたら嬉しくなるだろうなと思った。
20投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ職場に不満があり体調不良を起こし一年未満でやめたみなと ある日公園の草むらの中で見つけた郵便ポスト その中に入っていた一通の手紙に返信を出し始まった文通 文通相手は高校生の男の子 飛鳥 2人でクラウドハンディングから始めた文通屋 仕事や生きることお金 仕事にしたからこそ発生するお金の大変さ ぶつかり合いながらも言葉を交わしやり続けて行く文通屋
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ会社にいる事が苦しくなって辞めたみなとが公園で見つけたポストに入っていた手紙の主・アスカと文通屋を始めるお話し。 文通をしたくなるお話しでした。 でも、私には共感できたり、入り込む事ができなかったです。 登場人物が良い人過ぎたので、現実味がなかったのかも。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ---------------------------------- 「やってみようか。文通屋さん」 「ないなら、つくっちゃえばいいんですよ、仕事」 無職のみなとと不登校の飛鳥。 タイパ重視の時代、ふたりが始めたのは スローで温かなコミュニケーション “これから”の働き方の物語 ---------------------------------- 温かくて優しい本を読みたくて手に取りました。 佐原さんはアンソロジーで短編を読んでいて、 気になっていた作家さんです。 映画になりそうな一冊だなと思いました。 みなとの苦しさや悩みも理解できるし、 飛鳥の学校に対する違和感も。 そこから文通屋を立ち上げる展開もすごい。 二人が四苦八苦していたり、 好きなことを仕事にして対価をもらうことに対して 悩んだり葛藤している部分はとても良くて、 共感ではないけれど、わかるなあと思いました。 だけど、生活して生きていくためには お金は切り離して考えられないし、 それは40、50となれば尚更切実になる気がします。 だからか、 みなとや飛鳥の葛藤しながらも、 温かく見守っている周囲の優しさが羨ましくて、 読みながら少し嫉妬してました。苦笑 みなとが些細なこと(本人にとってはそうじゃない)で人を攻撃するような(自分を守るような)言葉を使うシーンが多くて、それが私がスルーしてきた(見ないふりしてきた)過去と少し重なりました。 なので、 単純に面白かったとか言えないのですが、 それでも読んで良かった一冊です。
10投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログ①私は、文通をしたことはありません。 手紙を書きたいなと思っても、いざ書こうとすると、誰に書こうか迷ってしまう自分に気づきました。 この本を読み終えて、文通を始めることができないか調べてみると、文通ができるシステムというのは、いくつか存在することを知ったので、もう少し調べてみようと思いました。 ②仕事との向き合い方について考えさせられました。 確かに、主人公のみなとのように、私も、会社に行くのが辛く、上司から今まで受けた指導がフラッシュバックし、明日が憂鬱だと思うこともあります。 そんな時に、仕事を辞めるというのも1つの選択なんだということを知り、少し、仕事との向き合い方も考えていこうと思いました。
1投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本の雑誌が選ぶ2024年度ベストテンにランクインされていたので読んでみました。全体的に軽い台詞が多く、さらっと読めます。 私も若い頃は手紙のやりとりをしていたけれど、自分が何を書いたか忘れてしまうし、だんだんネタがなくなってくるし、可愛い便箋を使っているのに字を間違えるとああっと思うし…。パソコンを家でも使うようになったら、全く書かなくなりした。 学校に行かない男子高校生と会社を辞めた大学院卒の女性が始めた文通屋。こんなビジネスが実際には成り立つのか疑問ですが、今、手紙を書かくなった時代に誰かから直筆の手紙がもらえたら、いいなあ、と思います。 そして、ゲンさんの手紙を待っていた気持ちとゲンさんが書いた手紙が、読んでいてとても苦しかったです。 文中のふたりの手紙がとても素敵でした。ふたりのような気の利いたことが書けなかった私としては、誰一人過去の私の手紙を残していませんように、と祈るばかりですが、でもこの本を読んで、また誰かに手紙を書きたくなりました。ふたりのような手紙が書けるよう頑張ってみたいと思います。 鳥のように自由に羽ばたこうとうる飛鳥と、飛鳥を受け止めるみなと(港)。 感想としてはもっと成長を感じたかった、と思いますが、映像化したらいい作品になりそうな気がします。
39投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログ会社のトイレの中で声を殺して泣いた新入社員の、みなと。どうしてもトイレから出られなくなって会社を辞めた。もうここまで苦しくなっているのなら、辞めるべきですよね。 でも、みんなが我慢していることが我慢できないこと、みんなが上手く立ち回れていることを自分ができないことで自分を責め続けてしまう。さらに、お昼休みも1人になれず、拘束されている状態ではトイレにこもりたくもなるよ(/ _ ; ) みなとの気持ち分かります。だけど本当は分かっているのは表面だけで、真の辛さは分かっていないのだろうな。本人にしか分かりえない辛さなんだろうな。 そんな時に草むらで偶然見つけたポストの中に入っていた手紙を読んで、みなとと不登校中の男子高校生の飛鳥は文通を始めることに‥‥ 文通を続けるうちに2人で文通屋という仕事にしていくことになるのですが、ここからは仕事に対しての色々な考え方が様々な登場人物から語られていきます。お金のために働くのか、好きなことを仕事にするのか。はたまた、結婚して仕事を辞めた女性の不安や、逆に一人の稼ぎで家族を養うことに対する男性側の不安など。ここに関しては正解などなく、人によって答えは違ってきますよね。 若い2人が始めた文通屋。これからどんな風に形を変えていくのか。楽しくお仕事ができるといいなと思います。
109投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログたっぷりと時間をかけて相手を思いしたためた手紙、それをどんな封筒でどんな切手で送ろうかと悩む時間は楽しくてそれに返事が返ってくることの嬉しさは格別なものだ。 そんな手紙をきっかけに出会い、仕事のパートナーとなった飛鳥とみなと。 恋愛ではなく友達でもなく家族とも少し違う、軽口を叩きあったり喧嘩もするけれどお互いの行動や言葉に影響を受けあって高め合う存在となっていく。 なによりお互い大切なパートナーだと思っているのが2人のやりとりからびしびし伝わってきてその尊さに何度もくらった。 この物語からしか得られない栄養がある。
1投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ高校生の飛鳥君と、9ヶ月で仕事をやめたみなとがクラファンを使って文通を仕事にするお話。起業?をしたとき、ちょっと大丈夫なの~って心配しちゃいました。でも、飛鳥君とみなとの親は反対せずに見守ってて。ただただ凄いなっと… 登場人物達のキャラが本当に良かったです。中でも飛鳥君の父親が一番好きかな。あと、みなとと派遣の下野さんとの会話が印象に残った。下野さん大人だわと思ったし、みなとみたいに最初から社員で入ったら失礼なこと言っちゃうのも普通だと思う。会社には派遣さんも契約社員も社員も時短社員も色々な人が色々な背景を持っていること入社前に知っとくのも大事だと思う。 やっぱりお手紙良いですね。みなとと飛鳥くんのお手紙きゅんきゅんしちゃいました!
17投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ〝会社、燃えてないかな〟 こう心の中でつぶやいたのは、春指みなと25歳。 大学院を出て就職したが、あまりにも昭和臭のする会社に出勤するのが苦しくなり、9ヶ月で退職する。 私も数ヶ月で耐えられなくなって辞めた経験があるから、古い記憶が蘇って苦しいなぁ。 その時はいつでも辞められるように、ロッカーには私物を残さず毎日持ち帰っていたっけ。 まぁ、私の過去はいいとしてwww みなとは〝文通〟という少々レトロな方法で知り合った不登校の高校生・飛鳥くんと〝文通屋〟を仕事として始める。 〝お仕事小説〟〝これからの働き方〟 と紹介文にあったけど… 私には、どこか恥ずかしくて胸の奥がもぞもぞするような感覚がして… お仕事小説って感じはあまりしなかったかなぁ。 飛鳥くんもきっと色々あるから不登校な訳で、もっと面倒くさくひねくれていてもいいのに。 なんて思ってしまう程に優しくて、真っすぐで、律儀。 なんて良い子なんだろう。 文通という〝好きなこと〟を仕事にした二人は、ぶつかり合いすれ違い、悩みながらも心を通わせ互いに成長していく。 あぁ、この真っすぐさ。 青春だ! これが胸の奥がもぞもぞする原因か。 いい味出してるキャラは、飛鳥パパ。 飄々としてユーモアもあり、優しい顔つきのイケメンを妄想する。 パパ以外の大人たちも良い。 みなとの会社員時代の同僚下野さん、大学の美代川先生、釣り人のシマさん、みなとの母、幼馴染の柊ちゃん… いいなと思った言葉 「言葉にして、確認し合うこと」 「心をことばに。ことばをあなたに。送って交わして、私たちはそこにいる」 そうだね。 思ったことは、ちゃんと言葉にしなきゃ伝わらないよね。 佐原ひかりさんは初読み。 また好きな作家さんが増えてしまった。
73投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「人と話す時、薄い膜を張っていて、本心はいつも隠している。もしかすると、あなたに対しても多分そういうときがある」と親友に話したことがある。当時、心から親友だと思える人をあえてつくらない選択をしていたように思う。 その子に誕生日プレゼントとして貰ったのがこの本。もしかしたらそんなつもりはなかったかもしれないけど、この本を通して、メッセージをもらった気がした。優しさをそばに感じて、いますぐ親友のもとへ走っていきたくなった。みなとさんも、あすかくんも、自分の発した言葉に誠実に向き合う姿が本当に素敵だった。 ○ ・自分もそうです。ヤギの話だって、いつもなら父親にむかついて終わるだけなんですが、今日は、あ、みなとさんにはなせると思いました。自分の内心にも、書いているうちに気づけたかも。自覚していないだけで、すり抜けている感情がけっこうあるんですね。これからも、ゆっくりと、そして一緒に、拾い集めてきましょう。 ・ないがしろにしないし、されない。 ・もっと早く言えばよかった。私はすごいやつじゃなくたって、柊ちゃんと友達でいられたはずなのに。〜本心を話すことに釣り合いなんて気にする必要なかったのに。 ・恥ずかしいだけなら聞きたい。嫌なら聞かない。
1投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ年齢的には大人である主人公が驚くほど拙く、眩しいほどまっすぐです。 心に留めておきたい言葉がたくさんありました。 卒業式を回想するシーンが好きです。
43投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ無職のみなとと不登校の飛鳥が文通の仕事を始める話。文通を仕事にする新しさに惹かれ、2人の関係や仕事への向き合い方がどうなっていくのか、もどかしくなりながら見守る。これからも変わりながらぶつかりながら仕事をすると思うけど、それを乗り越えてほしいと思う。
2投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ手紙が届いて開ける瞬間は何とも言えない幸せな気持ちになる。ゆっくり届いて、ゆっくり返ってくるのもいい。
19投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ文通。 私自身、手書きの文字で気持ちを伝える『手紙』が好きだったから、この本にとても惹かれました。 小さな幸せ、わくわくが詰まっていました。 それぞれの手紙でのやり取り部分がとても素敵で、久しぶりに私も誰かに手紙を書きたくなりました。
4投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ鳥と港…この表紙にも惹かれていました。結構いろんな読書家さんが読んでいるので、私も読んでみようかなぁ~って思いましたよ。この作品が文通のお話だってことはわかっていたので、「ツバキ文具店」のような感じかな?って勝手に想像してましたが、違いましたね(汗)。 主人公は、大学院卒業後新卒で入社した会社が続かず、9か月で辞めた春指みなと。その後の就活もすすまず、一人訪れた公園の草むらで見つけた郵便箱、中には手紙が入っていた…。その手紙を書いたのは、高校2年生の森本飛鳥、高校生と言っても不登校で、作家の森本実の息子だった。郵便箱を介しての文通を経て、ふたりは面識を持ち、文通を仕事にできないかを共に考え、実行することに…。 文通を仕事にするのなら、それなりの勉強も必要なんじゃないか、対価に見合う手紙を書かなければならないんじゃないかと…。あ、今思ったけど、「ツバキ文具店」は代書屋さんだった!!でも、同じ手紙でも「ツバキ文具店」の方にはプロ意識のようなものがあるんですよね…。みなとと飛鳥の関係性と、みなとの両親、飛鳥の父親のキャラ設定なんかは、面白かったです。
70投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ仕事を二元論で考えないことの大切さを教えてくれる。楽しい、辛い。やりがい、無駄。嬉しい、悲しい。そんな単純じゃないよね。
13投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ出だしの一文に、昔の自分自身が重なった。 私の場合は「誰か職場を爆破してくれないかな…私が出勤したくても出来ない場所にいるタイミングで…」ってのだったけど。 いやぁ、その後を読み進めて当時の自分を振り返ると「私、やっぱりかなりヤバい状態だったなぁ」と再認識した。 …と、それはまぁ置いといて…。 この本は、ねこさんの感想で、"文通屋さんの話”と目にして興味惹かれたので手に取った一冊。 心が動く力になるような表現がものすんごく豊かで、日本語っていいなと感じられる機会にもなった。 途中から、みなとが心にひっかかりながらも、なにがどうひっかかっているのかが分からないまま過ぎていたこと。終盤、そこが解明されていく過程に、私も一緒になって心が動く動く動く。あぁ、著者のように心が動くあの感覚にマッチした表現でこの感想を書けないのがもどかしい。 本に出てきた気になる一文が沢山あるものの、私のボキャブラリーでは到底再現出来ないこの現状。 図書館で借りてきた本である故、一冊購入して手元に置いておき、再読したいなぁという気持ちにさせてもらえた作品だった。
18投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログ会社を逃げるように辞めた女性と不登校の高校生が手紙を通じて出会い、一緒に文通屋を始める。文通屋の話はありきたりかなと思ったけど、なかなか良かった。二人それぞれの心の葛藤がもどかしくて、「うー!」となったり。 でも、本作でいちばん印象的だったのは、言葉選びがおしゃれなこと!主人公の女性が大学院卒の設定だからなのかな?「春は海から来る」とか、センスの良さが光る。 物事の喩え方が素敵だったねー。主人公の移り変わる気持ちを、軽快に、作者独自の表現であらわしていて、彼女の想いがスッと入ってくる感覚だった。私も、あんな風に書けたらなぁ。
11投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ仕事と学校がうまくいかない二人が文通屋を起ち上げるお話。こういう商売は実際にあるらしい。 手紙。。。大昔のことを色々思い出してしまい、ここ数日、宇宙旅行していた気分。
57投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ飛鳥とみなとの掛け合いがくすぐったく、若さ溢れる作品。みなとの仕事に対する不満が遥か遠い昔の自分と薄く重なるけど、今となっては私は下村さんと同じ境地。 文通屋があるなら試してみたいな。 ペンや便箋なんかを集めるのは好きだけど、使う所がない。いや、使う所ががあったらもっと買えるのに。
36投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログないがしろにしないし、されない。 仕事に何を求めるかは人それぞれだ。でも、私にとって時間を使うということは自分を使うということで、やっぱり、好きという気持ちややりがいを優先して働きたい。
1投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルで聴いた。 社会人1年目で、無駄な仕事や飲み会などのやりがいを感じられない仕事に病むのはわかるなーと思った。 「自分の面倒だけ見ていれば良い人と、誰かに面倒を見てもらえる人だけが、残業や休日出勤ができて、そうゆう人だけが偉くなれる会社のシステム」っていうのもわかる…と思う。 飛鳥くんと出会うところが非現実的すぎて、小説の中のお話って感じがした。 結局は、鳥と港の活動は副業としてやっていき、リモートの仕事を探すっていう方向性なのは現実的だった。 20代の社会人になりたての頃に読みたかったな。
3投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/06/30予約 12 言葉選びが決まってる。 【不安な退屈】 【足場が消え加速度的に進んでいく世界についていけない】 自分で、うまく言語化できないものを見える形に、誰にでもわかるようにしてあることが素晴らしいと思う。 柊ちゃんと話してると苦しくなる、自分のことがいやになる みんな辞めたくても辞めないで我慢してる、だから我慢できる人には言えなかった、それをできない自分が恥ずかしく情けない テーブルにつかない選択も時には必要 そうだよね、その気持ちは口に出したくないし言えないよね。ストーリーは甘いよ!と思うこと多し、クラウドファンディングの成功も親が有名人であることも知人にそのジャンル詳しい人がいるのも。でも、言葉の端々の持つ魅力でいい時間を過ごせた。 飛鳥の父親の実が 『ふつうでいられるやり方を知っている、それを覚えさせちゃいけないことだったね』 自分の辛さと子どもの親でいなければいけない間で揺れる気持ちが現れ、いいと思った。 子どもを全力で愛して、いいところを伝えられる、ステキなお父さん。 一つだけ、福崎先生が飛鳥の家出について聞かなかったことにする、と言ったことに対して、みなとがそれはないと噛みつくところは、わからなかった。先生の言う通り担任であり進級を望む生徒を無事に進級させること、その通りで、以上でも以下でもないと思う。 特注で季節外にちまきが食べられたり、季節の栗蒸し羊羹、生わらびもち、あんず羊羹、葛餅のアイス、などステキなおやつがたくさん!甘いものが大好きなのでこんな環境で仕事なんて最高だなあ。
1投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ読んだ後の幸福感。久しぶりの青空、揺れるコスモスを見ながら余韻を味わった。 逃げるように職を辞したみなとと学校のシステムからはみ出てしまった飛鳥の物語。手紙を通した二人の交流。文通というアナログなツールこそ今の世の中には必要で、再び育むべきものなのだ。そう思えた一冊だった。 好きなことをビジネスにすることの大変さ。その中ですれ違い、傷つきながら二人は見出していく。二人で分厚いカーテンを開けるように。 「大事なことは二択の間にあるのに」という言葉は示唆に富んでいる。 読んでよかった。佐原ひかりさん、ありがとうございました。
69投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログデジタル時代にアナログな文通という道具自体はさして目新しくはないけれど、雑味のない文章や過剰な演出といった虚構性に頼らず、現実とのグラデーションの絶妙な地点に立って書いている(この世界のどこかでかれらが生きていると思わせてくれる!)ところには凄く好感が持てる。
2投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログなにもかもに疲れたけど、ちょっとだけ前を向きたい人に薦めたい本 自分も休職経験があるので、主人公の感情の揺れには共感できた。 気持ちをないがしろにしない、お互いに思い出を預け合う、そんな2人の年齢差ハートフル小説でした。 ゆるやかに、でもしっかりと歩みを進める人生を送りたいですね
2投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ不条理不合理な会社員生活に馴染めず入社後1年経たずに引きこもることになった主人公のみなと。ひょんなことからあすかと知り合い、文通ビジネスを始めることに。 コトバで自身の思いをきちんと伝えるのは実は大変難しいのだと思います。が、難しいからこそ、そのコトバをなんとか駆使して丁寧に伝えたい、そんな思いが全編通じて語られていた内容と思います。 星4つです。
1投稿日: 2024.09.29
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最初の仕事が嫌になってトイレで泣いてしまうシーン、胸がぎゅっとなって泣きそうになった。 一番印象的だったのは、自分が言ったことややったことだけどあまり覚えていないことが案外相手の心に残っていたり、影響を受けたり救われたりしていたということ。自分では気づいていないけど、他の人にははっきりわかるその人の良さみたいなものがあるんだなと思った。 あとは森本先生のキャラがとても好き。不器用だけど息子のことを本気で心配して大事に思っていることが描写から伝わってきた。
1投稿日: 2024.09.21
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毎日会社が燃えていて欲しいほど会社が苦痛なみなとは、とうとう体が耐えかねて、退職することに。 退職後、公園で散歩をしていると捨てられた郵便ポストに手紙を見つけて、「あすかさん」との交流が始まる。 文通屋さんって面白い試みだなあ。 レターセットを使いたい人、まさに私です。 丁度いい距離感の人と話したいこともあるけど、確かに返事の書き手としては、書きやすいこと、書きにくいことあるよなあ。 あすかくんが年下ゆえに、何からも守ってあげたくなること、とても共感した。私も、時々高校生の子と交流する機会があるけど、健やかに穏やかに暮らしていけるように思ってしまう。 ましてや、あすかくんのように大人にならなくてもいい歳なのに、大人になってしまった子が相手なら尚更。 手紙の良さも再確認した。 春は海から来るって私も好きな言葉だ。 そういうことを言えるのも手紙ならではと思うし、二人が手紙に対して真摯に向き合っている姿、向き合いたいと考え続けている姿から、より手紙の素晴らしさを感じた。その分手紙を書くハードルは上がったけど。 そして装丁がとても素敵。 港の空浮かぶ月が鳥の目になっていて、夜の港が鳥の形に切り取られているイラスト。額に入れて寝室に飾りたい。
0投稿日: 2024.09.14
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働くってなんだろうか。そんなことを悶々と考えていたタイミングで出会った本。 正直、そんな上手くいく?と感じる部分もあった。みなとにたいして「甘い」と思う度に自分も全く同じ状態じゃないかと恥ずかしくなったり。 でも、最後は希望で胸がいっぱいになり、こちらまでどきどきした。 水面に反射するきらきらとした光を見ている気分。爽やかな余韻。 ●「ひとつのことって、ひとつの要素からはできてないと思うんだよね。この靴飛ばしだってさ、ブランコを漕ぐっていう動作と、靴を飛ばすっていう動作があるじゃない。靴飛ばし自体は楽しいん だけど、ブランコを漕ぐのが嫌だからしたくない。もしくはその日履いてる靴がお気に入りの靴だ から飛ばしたくない。いろんな要素があって、そのどれかひとつでもダメだったらできないこともあるというか」 どんなことにしろ、なににもつまずかず、なんのさしさわりもなく「できている」って、けっこう奇跡的なことなんじゃないだろうか。
3投稿日: 2024.09.13
powered by ブクログ佐原さんの文章表現が秀逸。人物描写も巧みで読んでて楽しかった。手紙が書きたくなる気持ちにさせてくれる内容でした。
1投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログまっすぐに「この小説が好きだな、」と思った。 これは成長の物語。 そして心温まる物語。 年齢も背景も違う二人がアナログな方法で偶然に出会い、意気投合して物語が動き出した時には「上手くいくのかな?」とハラハラさせられる。 「好きなことを仕事にする」「やってみたいを大切にする」それは大人が若者達へ与えた無責任なハードルのように自分は思う。 そして途中で「やっぱり、上手くは行かないよね、、」と心を落とす。 この二人はどんな気付きをするんだろう、どんな決意をするんだろう、、 読み進めて心を持っていかれる感じがたまらない。 みなとの視点から飛鳥に対しての気づき、違和感、疑問、そして成長を感じる細かな描き込みが本作の醍醐味だと思う。 この物語に織り込まれた重要なメッセージが宮沢賢治の「告別」 改めて読み込んでみると賢治が送り出す若者達へ心の籠った、背中を押される言葉が刺さる。 「君たちの時代が、かならずやって来る」 そんな清々しさがページの中に溢れている。 余談だが、自分は岩井俊二氏の「ラストレター」の「答辞」を思い出した。 今一度読み返してみよう、と想った。
16投稿日: 2024.08.31
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主題が文通というところに興味を持って読み始めた。 柔らかい文章で読み易いし、爽やかで最後まで飽きずに読める。若い女性のキャリアや仕事観などわかる部分もある。でも定年が見え隠れする年代の者からしたら主人公のみなとが高校生の飛鳥に対して抱く「甘い」という感覚をみなとに対して同じように持ってしまうかなぁ。 30代だって40代だってまだまだぶつかって壊さなきゃいけない壁だらけ。筆者もまだ若いから「大人」に見えてるかもしれないけど、親になっても「初めての親業」だし50代になっても「初めての50代」だからみんなずっとヒヤヒヤしながら必死に生きてるんだぞ あと文通、本当にお金になるかは微妙だと思うけど、仕事になったら急に面白くなくなっちゃいそうだな、という個人的な感想。
2投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ文通を通して繋がった2人が文通屋を始める話。 大人と高校生という立場で時折価値観や考え方が違く、気まずくなる時もあるけども2人とも文を書くのが好きでそこが一緒だからこそ最終的には気が合うところも多く、やれているのだろうな。 会社を退職など辛い部分もあるけど、全体的に爽やかな印象で明るい気持ちになれた。
3投稿日: 2024.08.29
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良い話だと思うが、個人的には苦手だった。 タイトルや装丁から爽やかな話かと思いきや、文系大学院卒の新入社員が、会社が燃えて出社しなくなることを祈っているシーンから始まる。無能で自己顕示欲の強い上司の姿がくっきり浮かび、退社までのくだりは読み進めるのがしんどかった。 みなとの周りの登場人物たちは、少女漫画的な夢のある顔ぶれ。大人びて自分には心を開いてくれる男子高生(と美形有名作家の父親)、体育会系で家族とも馴染んでる幼馴染、おおらかな両親。 だが話の展開としては、緩急の緩いはずのところでも不穏なものを感じてしまい、ずっと緊張しながら読んでいた(ゲンさんの手紙、柊ちゃんとの会話など)。 また、みなとの抱える課題(p272 こっちがわ。もどれる。もどれない。)は自分にも起こりえることで、ひりひりした。 この登場人物たちのファンタジーさと、みなとがぶつかる壁の現実感のギャップが自分には馴染まなかったのだと思う。
2投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯の「ないならつくる。新しい仕事。」や あらすじを見ると″いまどき″感があったのだが、読み進めると引き込まれて、雑学と優しいことばに、手元に置いておきたい大切な一冊に出会えたなと思いました。 言葉にする事の大切さ。ことばの力、手紙の良さ。 たくさんの名言がありました。 年の違う友達、同年代の友達、気の合う人と居られる幸せ、自分のこれまでの人との関わり方を思い返してみたりして。
30投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ会社を数ヶ月で辞めたみなとと不登校の高校2年生あすかが公園の草むらに埋もれた郵便箱を介して文通を始める。二人は文通を仕事として始めることを思いつきクラファンに挑戦する。やりがいを見つけた二人だったが…。作者らしい優しさに満ちた作品です。
2投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ院生卒で入社した会社を9ヶ月で辞めた無職のみなとが、立ち寄った公園で草むらに埋もれたポストを見つけた。 中には一通の手紙が入っていて、その返事を書いたことがきっかけで高校2年の飛鳥と文通が始まる。 やがてこの2人で「文通屋さん」をやることに…。 クラウドファンディングで始めた『鳥と港』だが、思うようにいかないことも… 好きなことだけ続けていくのにも限界もあって… さまざまな局面と向き合いながらも前向きに考えていこうとする2人に目が離せない。 飛鳥が、ひとりでも結構平気なほうだと思ってたんだけど、ひとりでいることと、誰かとつながりたい気持ちって余裕で両立しちゃうんだなって言った気持ち、わかる気がする。 そういう意味でもずっと続けてほしい『鳥と港』 この2人をずっと追い続けてみたい気がした。 書くことで自分の気持ちを整理する。 書くことで見えてくるものもあって…正直になれる。 そして、書くことで誰かと繋がる。 手紙って言葉と一緒に温かさまで運んできてくれるようで… 誰かからもらう手紙ってやっぱり良いなと思った。
58投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ子供の頃から手紙が好きで、今も手書きの手紙をふいに書きたくなる私。文通屋さんの物語と知って、楽しみに手に取った。 まず、みなととあすかの出会いがよかった。この頃の二人の文通がずっと続いてほしいと思ったくらい。ちょっと大人びた高校生のあすかのふいにみせる優しさや思いやり、時に本音をちらつかせたり…子どもと思えないくらいカッコよくて、うっかり好きになりそうだった。 文通屋さんを始めてからは、その内容がある意味リアルで思っていたものとは違っていた。 そこにもっとドラマがあった方が楽しめた気がする。
43投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ初読みの作家さん ブグログの感想を読んで 興味を持ったので 図書館で予約 青と白に灯台と月と手紙が描かれている ん??青の部分は鳥! うん、好きだなぁこの表紙♪( ´▽`) 「鳥と港」このタイトルはどんな意味かな? (読み進めていくうちにわかるょ) ワタシの仕事って、生きる為だけど 無職の時期はメンタルヤバかった( ; ; ) だからみなとの気持ちは頷きまくり 今はこの仕事が好きだから続けられているのかなぁ 携帯ありきのSNSでやり取りする時代に 文通で言葉を紡ぐ関係性にハラハラドキドキ 《以下気になった文章を抜粋》 ・春は海から来るのかも ・自覚していないだけで すり抜けている感情が 結構あるかもしれない ・仕事って基本的に苦しいものらしい ・言葉にして確認し合うこと ・酸素不足は思考を鈍らせる ・心をことばに ことばをあなたに 送って交わして、私たちはそこにいる あー文通したくなった(≧∀≦) 便箋とペンを迷い、選び、言葉を綴っていく作業をしたい(便箋買わなくなったなぁ) この作家さんの他の作品を読んでみたいと思えた
44投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログとても素敵な物語だった。 国立の大学院を卒業し、新卒で入社した会社に馴染めず、9ヶ月で辞めてしまった春指みなと。 からっぽの心を持て余していたみなとが、公園の草むらで郵便箱を見つけ、中に入っていた一通の手紙をきっかけに新たな人生を歩み始める。 手紙の送り主・森本飛鳥との偶然の出逢いに心躍る。 それぞれに葛藤を抱えていた二人が、文通を仕事にする事を思いつき行動に移していく。 決して派手な物語ではないけれど、心の機微が丁寧に繊細に描かれていて感情移入出来た。 人と人が繋がる事で生まれる可能性に素直に感動し晴れやかな読後。
4投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログ文通屋とは 今時、なんでまたと興味深かったけれど その仕事としてのやりがいや喜びが あまり届いてこなかった。 まわりの家族や友人たちはみんな のほほんと朗らかで明るく、やさしく ふとした出会いは年下の美少年…なんだか よくある設定で 食堂やカフェなんかを文通屋にかえながら でも、なぜふたりにとって 美味しいご飯や淹れたてのコーヒーではなく 言葉でなければならなったのだろう? その一番肝心なところが ほんわかのまま終わってしまって残念だった。
3投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ『鳥と港』とてもいいコンビだな、と思いました。お互いを支え合っている感じで、喧嘩をしても思い合ってる感じがしました。 『好きなことを仕事にしたい!』って、誰もが思うことだけど実際はなかなか思うようにいかなかったり、とても困難な所があったりで自分もモヤモヤ悩んたこともありました。 何を仕事にしても、結局何かしら問題は出てくるよね。 だから、一度やってみるというのも大事なのかも!と考えさせられました。 また、『言葉はなまもの』っていうフレーズが印象に残りました。 ほんとに、言葉の力ってすごいし大切にしなければいけないって改めて思いました。 文通も、大人になってからはしなくなったけど私も学生の頃は大好きでよくしてたのを思い出し懐かしかったです。 可愛い便箋や封筒を見つけて集めたり、もらい合ったりもしてました(*ˊ꒳ˋ*) 久しぶりにしてみたいけど、する相手もいないしSNSや電話ばっかで何だか悲しいな、と思ってしまいした。 いろんなものができて便利になった分、温かみのある大切ななものが消え去ってしまってる感じがしました。 久しぶりにいろんなことを考えさせられる本に出逢えました。 この先の『鳥と港』も応援してあげたいな⚐⁎∗
16投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ現在、LINEやSNSでやりとりをする世の中で文通屋という会社が成り立つのだろうか?と思っていたら返事を書くのが大変な位お客さんが居た。 知らない人・繋がりのない人になら話せる事聞いて欲しい事あるんだな~ 以前は私も手紙を書くのが好きで文具店での便箋選びを楽しんでいた。 相手を探して久しぶりに書いてみたくなった。
2投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログ燃えろよ燃えろのくだりがリアルで面白く、これから学校や会社に行きたくない時はこの部分を思い出すと思う。 佐原ひかりさんの描写は「よく考えられている」と毎回感じる。あと、知識、文化のレベルが高くて読んでいて頭が良くなりそう。
2投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ良かった。 飛鳥とみなと。 いいコンビ。 子どもとおとな。 どっちにもそれぞれの悩みはある。 大人だからつい子どもの幸せを考えちゃうのよ。 なるべく最短距離で最小労力で幸せになってほしいのよ。
0投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログむかし、ちょろっと文通したのを思い出し、 今じゃ絶対できんと思いました。 もう手書きの文字なんて絶対無理やわ。 でも、手書きの手紙もらうのは嬉しい。 話の内容は、いまいち共感できないけど、 こんな子いっぱいいるだろうなあとも思う。
1投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ今月もう半分過ぎたけど、まだ「★5じゃ足りない」傑作に出会えていません うーん、このままだと毎月作ってる「月毎3冊」のブックリストが『妖琦庵夜話』になってしまう(ええやないか!) はい、佐原ひかりさん『鳥と港』です 会社を辞めてしまった25歳の女性と不登校の高校生の男の子が「文通屋」を開くお話 ぎゅっとするとそういうお話 なんかこう全体に漂う心の綱渡り感がドキドキしました いやふたりとも繊細すぎやしないか?っていうね なんかもうおじさん色々心配になっちゃうよ で、文通ね お金を貰って文通相手を務めるというシステムね サラッと書いてるけど、ちょっと商売として成立しない気がすーる まぁそこはいいか 文通ね そういえば中学生の頃アメリカの同い年の子と文通したな 授業の一環だった気がする 3往復くらいで終わったような いや、そんなもんよね つか文通て楽しいの? 手紙…めんどくさくね?(お前もういいわ)
67投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学院まで出たのに不毛な仕事ばかりさせるパワハラ上司に我慢出来ず辞職したみなと。公園で見捨てられたポストに入っていた手紙から始まった文通。偶然の出会いから飛鳥とともに始める鳥と港の文通サービス。面白いアイデアとまだ高校二年生の飛鳥の個性優しさが魅力的だった。 表紙の絵も素敵です
0投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ初読みの作家さん。 レビューを見ると評価の高い作品だったので読みました。 春指みなとは会社を入社9カ月で退職し落ち込んでいました。 そんなとき、散歩中の道で郵便箱を見つけます。 その中には「あすか」という名の人物からの手紙が入っていて、みなとはあすかとその郵便箱に手紙を入れておくという方法で文通を始めます。 そして実際にあすかと会いますが、みなとは同年代の女性だと思っていたあすかが、高校二年生の森本飛鳥という男子だったことに驚きます。 そして、飛鳥とみなとは二人で相談して「鳥と港」という文通屋を立ち上げます。 私は文通屋というのは手紙を書いてあげてお金をもらう仕事ですが、最初は手紙でお金をもらうのはあんまりいい仕事とはいえないのじゃないかという気がして、この本失敗したかもと思いました。 でも「鳥と港」を立ち上げた飛鳥とみなとはとても真っ直ぐで好感が持てました。 飛鳥のお父さんで人気作家の森本実は面白いキャラクターでした。 飛鳥とみなとが二人の収入のことで、飛鳥が「守られている子ども」と言われて傷つくのはとても納得がいきました。 でも、この作品は私よりもっと若い人向けの、とても繊細で優しい青春ストーリーだと思いました。
124投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ佐原さんの作品を読むのは3作目だけど、今までで1番好き。 大学院卒の春指みなとは、新卒で入社した会社を上司のパワハラなどで心を壊し、9が月で退職してしまう。 心にぽっかりと穴の空いたみなとは偶然公園の草むらでミントグリーンの郵便箱を見つけ、その中には汚れないよう透明の保存袋の中に白い封筒が入っていてー。 スタートからもう頭の中には映像が浮かび上がってくるほど物語に入り込めた。 みなとと封筒の差出人のあすかとの文通、二人で始めた文通屋。時には共感し、時にはぶつかり合いながらの二人の関係性も素敵で、終始ノスタルジックな感じがなんとも言えない。 SNSや電話で話したい相手や想いを伝えたい相手に、すぐに繋がってしまう世の中。時には相手を思いながらとか、自分の誰かに伝えたい思いだとかをゆっくり文章にするって大切なことだと思う。 毎日のように電話やLINEをしている実家の母に手紙を書いてみようかな。どうしたの?と驚かれるかもな。
39投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ傷ついたり、傷つけたり、生きるってそんなことの繰り返しだ。 自分はどうしてこんなに弱いのだろうと嫌悪に飲み込まれる時もあるけれど、みんなそれぞれ弱さをもっている場所が違うだけなんだな、と。 いつも心の片隅に置いておこう。
3投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログ青い表紙が印象的で、手に取った一冊。ふとしたきっかけで始まった二人の文通が、大きく育っていく。ままならないこともあるけれど、それでも進んでいく。若い2人が考え、成長する姿に、清々しさを感じました。自分も誰かに、手紙を送ってみたいし、送られてみたいなー。
58投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ初めて読む作者だったが、王様のブランチのBOOKコーナーで紹介されていて、設定に心惹かれたので読んでみた。 主人公のみなとは新卒で入った会社に馴染めず、会社を辞めて実家に帰る。 ある日立ち寄った公園に放置されたポストを見つけ中を見てみると手紙が入っていた。 そこからその手紙の書き手との文通が始まる。 同年代の女性だと思っていた書き手は男子高校生の飛鳥だった。 2人は鳥と港という文通屋を始める。 最初は順調だった文通屋が様々な理由で上手くいかなくなっていく。 恋愛とは違うけれど2人の心の結びつきにハラハラドキドキしながら最後まで読み進めた。 メールやLINEが当たり前になっている今手紙を書くことはとても少なくなっている。 でも手間暇かけた手紙の持つ温かさをこの作品から感じることが出来た。 志を同じくしながらも、互いに反発してしまうこともあるあすかとみなとが最後どうなるのか見届けたい気持ちがとても強かった。
13投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブランチの紹介で気になっていて。図書館で予約してみて、順番来たので読み始め返却期限と戦いながら一気に読み終えました。お仕事がうまくいかなかったみなとと、あすかの文通が公園のポストではじまるところがドキドキ。クラファンしたり、両親登場したり、心が揺れ動きます。お互いの気持ちを考えたり、ぶつかったり、最後は清々しい気持ちになれた。
7投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログどうしよう、すごく好き。 ふわっと優しくて包み込まれるような感じ。 会社燃えないかなと思いながら続けていた仕事(わかる!すごくわかるこの気持ち)を限界の末に辞めたみなとが、偶然出会った手紙から文通を始め、文通相手の飛鳥と出会い文通屋「鳥と港」を始める。 出会えて良かった1冊。
5投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ働き方の価値観を考えさせられた作品。わたしもみなとと同じで、誰にも必要とされていない無意味な仕事はやりたくない派。やりがいは追い求めたい。自分の生涯の大部分を占めるんだから。でも、お金を稼ぐ。それが一番大切な人もいる。色んな考え方があっていい。文通屋さん。手紙を書く時の相手のことを思い集中して書く感覚。デジタルにはない感覚。送る側も受け取る側も、真剣に相手のことを考える。書くこと以前に便箋を選ぶことから。今の時代だからこそアナログな文通の良さを感じられる気がする。 みなとと陽ちゃんの2人読書会私もやってみたい。 飛鳥とみなとの両親のキャラとても好きだった。
11投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログ『ことばはなまもの。大切にしすぎると、腐らせてしまうことだってある。』 ちょうど退職をする日に読んでいた本。私の状況にピッタリだった。やっぱり本って自分の今の状況に合っている物語が自然にやってくるのかも。 今はSNSが発達して、文通をする機会は全くないけれど文字を書く事で、相手に気持ちを深く伝えることができると改めて感じさせられる物語だった。 仕事でしんどい事とか辛い事があった時のおまもりとして手元に置いておきたい。
9投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログAmazonの紹介より 大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。 退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。 「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。 無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。 『ブラザーズ・ブラジャー』『人間みたいに生きている』の新鋭が描く“これから”の働きかたの物語! 「興味」から「仕事」へ。果たして、一から始めた文通屋さんは持続するのか?といった不安があったのですが、読み進めるにつれて、そういった経験を積むからこそ、わかってくるものもあって、まずは挑戦することが大切だなと思いました。 好きなことを仕事にすることは、平坦ではありませんが、やる価値はあり、持続することがいかに大切か身に沁みました。 会社に属せず、クラウドファンディングを通じて、「仕事」へと繋げ、高校生と若手社会人の2人が奔走していくのですが、挑戦する志がまずは凄いなと思いました。 自分だったら、なかなか出来ることはないですが、これが「仕事」に繋がる⁉︎といった疑問もありますし、持続するのかなといった将来の不安が立ちはだかってしまいます。 そういった意味では、周りの大人達に共感する部分もありました。それにしても、それぞれの親が、柔軟に対応してくれたことがポイントでもあるなと思いました。 これが堅い親達だと、状況は変わるかと思いますが、好きなように2人に任せていることも、成功や失敗に限らず、大切なのかなとも思いました。 初めての「仕事」。それを通して垣間見る自分の欠点や将来の不安が浮き彫りになっていくのですが、その世代や経験から滲み出てくる要素が滲み出ていて、繊細でした。 学生が終わって社会人へと変化していきますが、自分に合った会社を選ぶことは、なかなか難しいことだと思います。 自分ではダメだと思っても、人によってはかっちりと天職のようにハマる人もいます。 社会という波に揉まれながら、生き続けなければいけません。 そういった不安と戦い、切磋琢磨しながら、ゆっくり成長していく姿に自然と笑みが溢れてきました。 まだまだ第一歩を踏んだだけで、これからどうなっていくのかはわかりません。それでも、色々試行錯誤しながら、より良く進めようとする2人の今後に期待したいと思います。
12投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ新卒で入社した会社に馴染めず、9ヶ月で辞めたみなとと、不登校の高校生・飛鳥が、ひょんなことから知り合い、文通屋を始めるという物語。 主人公のみなとや飛鳥を通して、会社や学校といった社会で馴染めず、苦しい思いをしている人の心情が丁寧に描かれていました。 タイムパフォーマンス重視のこの世の中で、手間をかけて手紙を書くという行為が、とても高尚なことのように感じました。 学生のとき、毎日顔を合わせる友達に、授業中手紙を書いて渡したり(作中にあるようにハート型に折りました)、遠くに住んでいる友達に手紙を書いたりしていたのに。今では年賀状ですら通話アプリのメッセージで済ませてしまっていることに少し反省しました。 自分の思いを会話や手紙で伝えることの難しさ、だけどとても大切なことだと改めて気付かされた作品でした。
23投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ著者の作品は4作目ですが、個人的に本作が一番好きでした! 新卒入社の会社を退職し、なかなか次の一歩を踏み出せないみなとと不登校の飛鳥。 息苦しい日々の中でたまたま出会い、見つけた安らぎと新しい居場所。そこから始まる新たな試み。 これからの働き方について描かれていますが、穏やかで優しくて読んでいてホッとする。 ちょっとした会話シーンも、どこを取っても楽しくて微笑ましくて、読みながらニコニコしてしまう。 先が気になってワクワクする読書が楽しい! そして温もりのある手紙が素敵でした。 立ち止まり、もがきながらも、ゆっくり前に進んでいくみなとと飛鳥が愛おしい。 登場人物が魅力的で読めば読むほど好きになりました。 ずっと「鳥と港」を見守っていきたい。 穏やかでとても満ち足りた気持ちになれる素敵な読書時間。 是非シリーズ化して欲しい! こちら「再生物語」でもあり「人生応援小説」でもあると思う。 『心をことばに。ことばをあなたに。』
19投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰かのために紡ぐ言葉、誰かのために綴る文字、その優しさをずいぶん前に手放してしまっていた。 1人ぼっちの部屋に届く一通の手紙、その温かさにずっと救われていたのに。 九か月で仕事を辞めてしまったみなとと、学校に行かない高校生あすかの、二人が始めたビジネス、文通屋。 いいねぇ、その発想。 日々流れていく大量の情報や、瞬時に交わされるその場だけの文字たちに、それでもすがりたいほどには私たちは何かを求めている。 今すぐ返事をしなきゃ、読んだらすぐに!という呪いのような関係の中で、便箋を選び、切手を選び、ペンを選んで一文字ずつ文字を書く。ポストに出してから返事が戻ってくるまで一週間かかるのが当たり前。 そんな、手紙が生み出す時間のラグさえ愛おしい。 自分が書いた手紙はコピーでもしておかなければ自分の中には残らない。 書いたことを忘れてしまう。でも、それでいいんだと、記憶を預け合う相手がいればいつかそれが必要なときにきっと届けてもらえるんだから。 働くことの意味って何だろう、と読み終わった後も考えている。好きなことを、得意なことを、やりたいことを仕事にする。そんなのほんの一握りの人にだけ赦された特権なのかもしれない。 それでも、生活のためと割り切って、やりたくないことも、やる意味のないことも、誰かがやらなきゃいけないことをただやり続ける。それも必要なこと。 そう思うと、今の自分がすごく恵まれているって気付いた。 2人のビジネスがこの先どうなっていくのか、そして二人の関係はどんなふうに変化していくのだろうか。それを想像するのも楽しい。
5投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ佐原ひかりさんの書く文章、やっぱり好きだなあと改めて。 じめじめした6月に読んでいるとは思えないほど、読んでいると気持ちの良い海風を感じるような小説でした。 みなとの経歴や職場や仕事に対する考えに自分が重なるところがとても多くて、ものすごく身近で現実的な話に感じる一方、 あすかくんのようなまぶしい男の子の存在は非現実的に感じる。 そのバランスがとても心地よくて、楽しく読むことが出来ました。 自分のことをなんとかごまかしながら、意味があるのかよく分からないような仕事をこなし、漠然と辞めたいなあ、と感じる毎日。 でも常にお金の不安が後ろを付きまとってきて、結局のところまた毎日出勤してなんとかこなしての繰り返しで。 もっと自分の不快感としっかり向きあって、きちんとことばにして、環境はすぐに変えられなくても考え方や向き合い方から変えてみて、 気持ちに蓋ばっかりする毎日をやめたいな、と思いました。 わたしの近くにはあすかくんはいないので、やっぱりちょっとみなとが羨ましい。笑 面白いと思って、誰かのためにと思って、心をこめて。 そういう仕事のことを非現実的だと考える前から諦めてしまうのは勿体ないよね。 私も文通したい。お手紙出したい。現実にも鳥と港があればいいのになあ。
6投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ現時点で今年読んだ中で一番好きな小説です。 自分の場合読んでいて面白い小説は面白いから小分けにして何日かかけて読もうというのとページを捲る手が止まらず一気に読んでしまうのと2種類あるのだけど、本作は最初は小分けにして4日位かけて読もうと思っていたのに結局2日で読み終えてしまいました。 みなとも飛鳥もミノルも柊ちゃんも下野さんも、そして福崎先生でさえもみんな愛おしい。田島課長だけはダメだけどあれはそういう役回りなので仕方ない。 本作は佐原さんがSNSなどで発信されていたことと重なるような内容もあって本作を書き終えるまでにものすごく苦悩したのだろうと想像もした。 そして本作は何よりも言葉の言い回しが好き。再読したら好きだと思った箇所を全部抜き出していつでも見られるようにしておきたい。 その中でも一番好きな箇所が『大事なことはいつも二択の間にこそあるのに。』自分は家族や子どもとそれを理解できるのに何年もかかったから本当に心に響きました。 本作が今後もずっと佐原ひかりさんの代表作でエバーグリーンな作品になることを心から願います。
19投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログ2024年上半期に読んだ本の中で、一番好きかもしれない。 「会社が燃えないかなぁ」と思うくらいに嫌だった会社を辞めて、毎日実家で焦りと共に休職しているみなと。 散歩中に、公園の茂みの中に古い郵便ポストを見つける。中をのぞいてみると、なんと手紙が!差出人は「あすか」さん。 そこから二人の往復書簡が始まる。 手紙の相手が意外な人物で驚きもあり、開始45ページくらいで怒涛の展開に惹き込まれる。 飛鳥の提案で、文通屋さんを始める二人。 自分の「好き」や「得意」を活かした新しいお仕事は、見ている側もワクワクする! でも現実は楽しいことばかりではなくて… 理想とのギャップや想定外の問題に、四苦八苦しながらも、お互いに思いやって、手を取り合って進んでいく二人の姿に励まされる。 社会の厳しさの中に光る、人の優しさを感じる。 「私も何かを始めたい!」と思わせてくれるお話。
6投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ文通、この心ときめく響きの言葉を私は久しく忘れていました。 手紙を書くなんて時間も余裕もない、そんな人がたくさんいるタイパなんて言葉が飛び交う世の中で、「散らばった言葉や感情をゆっくり拾い集め」「自分の心の形や動き方をなぞる」行為のもつ柔らかさや暖かさは、まどろみのような幸福がお腹の中からしゅわしゅわと湧き上がってくるような心地がしました。 言葉を大切に、大事にしたいと思い出させてくれます。 始めることも続けることも、道を見失わないことも一人では難しい。みなとと飛鳥が出会えたこと、二人が助け合ったりぶつかり合ったりしながら二人で道を作っていく過程がとても羨ましく思いました。 自由でいて、時には孤独で奔放で、でも帰ってくる場所がある。「鳥と港」というタイトルもとっても素敵で好きです。
4投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ大学院卒業後、新卒で入社した会社を9ヶ月で辞めたみなと。仕事内容に対する不満以上に、会社という組織に属することが向いていなかったのか。悩み続ける彼女はある日、公園の草むらの中に隠された郵便箱を見つける。中には不特定の誰かに宛てた手紙が入っていた。その手紙の送り主・飛鳥との文通が始まり、やがて新たな挑戦に繋がっていく……。 主人公のみなとの行動や考え方がいちいち気に障り、なかなかにいらいらさせられた。反面、自分を振り返ってみると、多かれ少なかれ当てはまる部分もあるなと気づいた。 読み進むにつれ、みなとは自分の欠点に気づき、成長していく。その姿がとても好ましく思えた。
10投稿日: 2024.04.27
