Reader Store
「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論
「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論
デヴォンプライス、佐々木寛子/ディスカヴァー・トゥエンティワン
作品詳細ページへ戻る

総合評価

23件)
3.6
5
6
10
0
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1980474043150241833?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2025.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ◯「怠惰」は存在しないという主張: ・一般的に「怠惰」とされる行動は、個人の道徳的な欠陥ではなく、心身の疲労や限界、社会的な困難や障壁(文脈)から生じる警告信号である。 ・私たちは資本主義社会によって植え付けられた**「怠惰のウソ」**(人の価値は生産性で測られる、限界だと思っても信じるな、もっとできることはあるはずだ)に囚われている。 ◯「生産性至上主義」への異議: ・社会に広がる「たくさん働く人=価値ある人」という固定観念は、プロテスタント思想や資本主義の拡大と共に広まったもので、私たちを追い詰めている。 ・人間はロボットではなく、そもそも1日に8時間も働き続けられるようにはできていない。無理に働くことは生産性を低下させ、心身を壊す。 ◯幸せな生き方への提言: ・「怠惰」であることへの罪悪感を手放し、自分を責めるのをやめる。 ・心や体が発する「休みたい」という声、つまり怠けたい気持ちを大切にし、尊重する。 ・生産性以外の基準で自分の価値を測り、社会の期待ではなく自分の本当の気持ちに従って生きる。 ・非生産的な時間や休息を意識的に取り、仕事・お金・健康・余暇のバランスを見直すことが、結果として健やかな生活と幸福につながる。

    1
    投稿日: 2025.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダラダラすることが悪、生産性を高めることが善だと私たちは思っているが、実はそうではない。休息を取ることがパフォーマンスに直結する。ダラダラする時間もエッセンシャル。 「怠けたくなる」は頑張り過ぎ、やりすぎの危険サイン。

    1
    投稿日: 2025.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良かった。 学生時代に一人暮らしを始めインターネットと出会い、スマホの流通のタイミングも合わさり、私は重篤なスマホ中毒になっている。 そろそろ人生をスマホに支配されかかっていることに自覚しつつもやめられず自己嫌悪に陥っていたが、競争社会に対応できずに疲れきた自分の脳の逃げ場としての行動だったと思う。

    0
    投稿日: 2025.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人々が思っている「怠惰」がどのような歴史や考え方から生まれてきたのかを丁寧に見ていく本。自己責任論に帰結しないこと。

    0
    投稿日: 2025.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    社会的劣位にあることでケア労働が降ってきて休めない。自分が優先すべきことをしていないという自責の念。不安も。しばらく感情に身を任せる。>これとても難しい。依存に逃げたくなる。自分たちでは状況を完全にコントロールできないこと、自分にすべての責任があるわけでもないこと、を受容する。解放感と悲しみ。この行動で相手はどんな欲求を満たそうとしているか。相手が変化を起こすうえでどんな障壁や困難があるか。こちらに見えない困難で苦しんでいるのではないか。こう行動するよう誰かに教わったのではないか。相手に他の選択肢はあるか。あったとして本人にとって現実的か。サポートが必要だとすればどんな形がありうるか。なんか山川草木悉皆成仏に転がり込んだ気分になっている。さてどうしよう。

    0
    投稿日: 2025.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「怠けている」と決めつけるのはあまりに短絡的だ。がんばれない理由があるかもしれないし、そもそもがんばりようがない環境かもしれない。 終わりなき生産性競争の中立ち止まる者は怠惰とされる社会。しかし人は機械ではない。休むことや立ち止まることにも意味があるはずだ。 視点を変えれば「怠惰」とされていた行動も自己防衛や限界を伝えるサインかもしれない。 誰かを責める前にその背景に目を向けたい。怠惰を疑うより思いやりをもって寄り添う社会でありたい。

    0
    投稿日: 2025.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1. 「怠惰のウソ」とは - 価値体系: 「怠惰のウソ」は、文化に深く根ざした価値体系であり、努力を重視する社会的圧力を反映している。 - メッセージ: この価値観は「怠惰であることは幸せや成功を得るに値しない」というメッセージを我々に植え付けている。 2. 社会的影響と個人の経験 - 社会全体の影響: 学生や社会人が「怠惰」の感覚に苦しむ様子が描写されている。 - 個人の体験: 著者自身が、仕事と健康のバランスを崩し、病気を通じて「怠惰」と本来の休息の重要性に気づく過程を説明。 3. 働き方と生産性 - 生産性の追求: 現代の労働環境では、常に高い生産性を求められ、長時間労働が常態化している。 - 疲労と燃え尽き症候群: 働きすぎは、心身に悪影響を及ぼし、燃え尽き症候群を引き起こす。 4. 休息の重要性 - 身体のサイン: 身体が発する休息の必要性を無視することが、健康を損なうリスクを伴う。 - 非生産的な時間の意義: 何もしない時間やリラックスが、創造性や生産性を向上させる要素であることが強調されている。 5. 社会的圧力と個人の選択 - 社会的期待: 「怠惰のウソ」が、個人に対して社会的責任を強いる様子が描かれている。 - 自己認識: 自分のニーズに応じた選択をすることが、心身の健康につながる重要な要素である。 6. 対人関係とコミュニケーション - 人間関係の質: 労働環境や家庭内でのコミュニケーションが、ストレスや健康に与える影響についての考察。 - 率直な対話: パートナーや友人との率直なコミュニケーションが、関係を改善し、ストレスを軽減する手段である。 7. 結論と新しい生き方 - 新しい価値観の必要性: 仕事ばかりでなく、休息や自己ケアの時間を重視する新しい生き方が必要であることが強調されている。 - 持続可能な生活: 健康的でバランスの取れた生活を築くためには、社会的圧力から解放されることが重要。

    0
    投稿日: 2025.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025/3/27読破 燃え尽き症候群となった自分にはちょうどぴったりな本でした。 自分のキャパシティーと言うコップがいっぱいでないときに、人に分け与えることができないと言うことを最近学びましたが、それに通ずるものを感じました。自分のコップが常に溢れているように、どう行動すべきか?と言うことを本書から学びました。 生産性が悪いタイミングには必ず理由があるため、自分も他人も独善的に見るのではなく、背景をしっかり考えようと思いました。 特に印象に残ったこと ① 他者の過剰な要求に対して、お勧めの方法は3つ。 相手の期待に抗う、相手をがっかりさせてみる、何度でも断る。この3つを行うこと。 他人につけ込んでくる人は口に出して伝えなくても、自分の要求は当然叶えられると考えがち。そのため先回りして動くのをやめて、相手に要求を明言させることが望ましい。 ② 誰かが行動せず、ダラダラしている理由がわからない時は、その人を怠惰だと切り捨てがちである。しかしどんな行動にもその人なりの理由がある。それが無意味で自滅的にしか見えなくても、その人の人生の文脈では意味がある。だから、その人が、どうしてその行動しているのか、じっくり考えてみることが必要である。

    1
    投稿日: 2025.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「怠惰」という言葉で自分も他の人にも責める事があったことを自覚しました。「怠惰」では無く「妥協」や「共感」から入ろうと考えさせられた内容でした。

    0
    投稿日: 2025.03.14
  • 怠惰や先延ばしに共感すべき理由

    これは片野秀樹の『休養学』に通ずるところだが、著者は人が怠惰になったり、やる気が起きないのは、自分を守るためのサインだと考えている。 身体や脳が切実に休息を必要としているために発せられたシグナルだとすれば、これ以上いくら頑張ってみても、集中力が続かないし生産性も落ちる一方だろう。 じゃあ、とすぐに休めるはずもない。 では、どうするかと言うと、自分の中で生産性への期待値を、しばらくの間、ぐっと下げてみてはどうかと著者は提案する。 いきなりブレーキを踏むのではなく、アクセルを弱め減速してみる。 いたずらにプレッシャーやストレスを溜め込むのではなく、のんびりゆったりと思考と感情のエネルギーの充電を図っていく。 自分もそうなのだが、先延ばし癖のある人は、側から見ると怠け者と映る。 しかしそうした人は決してやる気がないわけではなく、むしろ、やらなくちゃと人一倍思い詰めている。 完璧主義で、非現実的なほど高いハードルを自らに課してしまったがために、よりナーバスになり失敗を怖がっている。 その不安を宥めようと、目先を変え、気を紛らわせようと他のことを始め、ずるずると先送りしてしまうのだ。 先延ばしで動けなくなる人はたいていこのサイクルに陥っている。 この悪循環を断ち切る方法も、まずは内なるハードルを思いっきり下げてみることだ。 「大きなタスクを小さな作業に分割し、短期の締切を設定するサポートと励ましが得られればうまくいく。『10ページのレポートを書き上げる』という課題には足がすくむが、『1日2段落を書く』ならやれないこともないだろう。不安にならないよう自身をケアしつつ、このように進めれば、先延ばし癖のある人でも、自己実現と信頼性を高められ、自分の能力に自信がつくはずだ」 無気力、やる気のなさが知らせるサインには、社会的評価に対する反発の意味合いもある。 有色人種や貧困層の投票率の低さや、職場環境の劣悪な中での従業員の能率の低さも、自分たちの期待や意見が反映されないとわかれば、頑張る意味も見出せず、自分の出力レベルを下げるのは、きわめて合理的な行動だと言える。 これは怠惰のウソにまつわるパラドックスでもあるのだが、誰よりも長時間働き、皆の要求に応え続けてきた人たちほど、自分はやる気が足りないのではないかと不安に駆られている。 本当はダメ人間だと思い込んでしまっているが故に、身体の声を無視し、休息も取らず頑張らなければ、利己的でやる気のない本性を克服できないと信じ込んでいる。 華やかなショービジネス界においても、裏では限られたチャンスとSNSでの注目を巡って、熾烈な多忙さの競い合いが行われている。 「SNSで他人の活動や業績を常に知らされるので、自分は落ちこぼれたダメ人間だと感じてしまう。奇妙なパラドックスだが、自分にとってちょうどいい以上のことをやろうとすると、かえって何もできていない気になるものだ。”やることリスト”に自分ができる以上のタスクを並べていれば、いつになっても達成感は得られない」 もっと自分を追い込め、限界など認めるな、怠惰は悪だと考える慣習からは想像つかないかもしれないが、怠惰は創造性を高める。 「クリエイティビティや発想力は、頑張れば出てくるものではない。何も考えない時間が必要なのだ。往々にして、良いアイデアは考えていないときにやってくる。シャワー中や散歩中などに、どこからともなくアイデアが降ってきたように感じるが、実は休んでいる間に、私たちの脳は無意識下にアイデアを練っているのだ」 私たちは情報過多の時代に生きている。 しかし情報過多は、時に絶望を生む。 恐ろしい情報や悲観的なニュースは、自分たちで何とかやれるという感覚を失わせるために、諦念や無関心を生む。 いま人びとは極端な二元的思考を強いられている。状況にかかわらずひたすら頑張るか、そうでなければ絶望的に怠惰かの二択だ。 これを解決するには、より多くを知ろうとするより、むしろ一歩下がって、今より少ない情報量をより意味のある方法で摂取する必要がある。 その他に著者は、トランスジェンダーとしての自らの体験から、社会から求められたことに失敗すること、期待に背くことが、すべてを変えるのだと訴える。 失敗することで私たちは、他者のために価値を生み出すというプレッシャーに抵抗し、自分自身が本当に望む目標や優先事項を選べるようになるためだ。

    0
    投稿日: 2025.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分が今抱えている事、それを全て解決しようと努力 すること。それは勿論大切。 しかしやり過ぎて体を壊してまでする事ではない。 何でも俯瞰してみて、自分にも他人にも優しくすると、 出来るかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「怠惰のウソ」3原則 1 人の価値は生産性で測られる 2 自分の限界を疑え 3 もっとできることがあるはずだ

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    kindle unlimited 自分の経験や性格から共感できることたくさんあり、気づきもあった。読んで良かった。燃え尽き症候群に気をつけて生きていきたい。

    0
    投稿日: 2025.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やりすぎはダメ、という話。 怠惰じゃない人が怠惰だと自分を責めている傾向がある。 読んでも自分は怠け者なんだよね、という気持ちは変わらず。

    1
    投稿日: 2024.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アメリカ人もそんなに働いているのか! と驚きました。 日本人と比べ、もっと余裕を持っているイメージでしたが、日本人と(というか自分と)同じなんだな、自分ももう少し余裕を持って生きようと思いました。

    7
    投稿日: 2024.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勤勉であれという強迫観念に迫られていてはいけないというワンメッセージだが、切り口が新しくておもしろい アメリカ人の働き過ぎな人たちが、意外にも日本の典型的な過労死する人とイメージが被るのも興味深い

    0
    投稿日: 2024.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生産性=善であり、人の価値を決めるかのような教育を受けてきた私たちは、怠惰な人を見ると無意識に見下したり自業自得だと考えたりしてしまう。 しかし、どんな人にも背景が存在し、生まれながらにして価値があるということを意識することが、寛容で人間らしく暮らせる社会づくりには大切だと思った。 アメリカ社会の問題が多く取り上げられていましたが、アメリカの影響を多大に受けている日本においても、この本のような考え方ができる人が増えて欲しいですね。

    0
    投稿日: 2024.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    怠惰であると思われている人は見えない困難と戦っている ・人には限界もあるし、人の価値生産性では決まらない ・時間を浪費するのは、頭をクリアにすることにもつながる ・健全な状態であれば自然とやる気は出てくる ・怠惰で非生産的な時間を大切にすると人生の質が変わる ・情報が少ない方が幸福 ・人と比較せず憧れをいだけ

    1
    投稿日: 2024.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白いし、刺さる言葉もたびたびある。 けれどアメリカの本なので、同じ系統の本なら日本や韓国の本の方が個人的には共感できると思った。

    0
    投稿日: 2024.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうしてもやる気が出ない、体が動かない。でも動き出さなければ…。 ずっとそんな状態でした。 しかし、読書後、心と体が休めと言っている、と考え直すようにしました。 相対評価をやめ、少しずつ歩いて進んでいけば良い、雑音だと思うものはシャットアウトしていった方が健康なんだと思わせてくれました。

    2
    投稿日: 2024.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    職場で頑張っていないように見える人もすげー苦労しているように見える理由がわかります。 大事なのは方向性。 燃え尽きないペース配分と位置取り。 評価表は使える。 学生の講義に使おう。

    1
    投稿日: 2024.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    怠惰を否定する強迫観念を持ちすぎると壊れる 回避のためには 仕事に裁量を持つ 仕事にプライベートを干渉させない 態度;歌う 笑う 浸る; 没頭する 分かち合う;人と楽しさ共有する ポジティブなタイムトラベル

    0
    投稿日: 2024.06.02