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センスの哲学
センスの哲学
千葉雅也/文藝春秋
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総合評価

214件)
3.7
50
67
61
12
6
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    このレビューはネタバレを含みます。

    センスとはリズムだというのは面白い。たしかにリズムとか存在、不在の観点を持つと抽象画の鑑賞にいくつものヒントが生まれた。ぼんやりとしか見えなかったものにとっかかりが見えてくる。ぼんやりとしか見えなかったものを細分化することができるようになる。やはり鑑賞のコツは細分化で、鑑賞のセンスとは細分化の手法をいくつも知っていることなのかもしれない。 燃えるような青の話も面白い。遠い位置に存在するように思える言葉同士の距離が縮まるとそこに深い意味があるように感じられる。 後半は平易な文章で抽象的なことを言っていて難しい。あんまり理解できていない。簡単なところはわかる。個性はその人特有の偶然性。とか面白い。 この本ももう一回読み直したい。

    0
    投稿日: 2026.02.22
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    半分まで読んでから売却しました。 私には難解な文章でした。 半分まで読んだのは、書籍の代金に見合うなにかを見つけようと読み進めたためです。 残念ながら、私の読解力では、読んでも読んでも頭に入ってきませんでした。 そういう意味では良い体験になりました。

    0
    投稿日: 2026.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    じぶん、センスがいいとかわるいとかおもてる時点でセンスわるいってはなし。いないいないババア的な生き方がセンスある逝き方。こうであるべきという固定観念をぶちやぶる。衆生の逆のをいく、予想を裏切る、予想をはずす、というのは意図して外したり裏切るのは野暮ってもんで、結果的に衆生のこりかたまった固定観念既成概念固定概念帰省観念的予想が中らないっていうこと。てか当てられるわけがないんじゃね?おれらZ世代だし、スターシードだし目覚めてるしコスパタイパ最高ーいえーってのはセンスないとおもう。陰謀論を信じるのもいいがだからといってぼきあたいは目覚めた人で愚衆はデープステイトからCtrlされてるのかわいそwていうおっせかいなYoutube発信、政治活動、街頭演舌、センスねぇー。秘すれば花黙して語らず自分だけ信じたいものを信じてればいいものを。で、本書はセンスあるのかどうなかのかというそれは黙して語らず。

    0
    投稿日: 2026.02.17
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    センスや地頭という言葉は努力による変化を認めず、多様性を尊重せず、人を振り分けようとする発想がある P15 まず提案したいのは、「不十分な再現性」= 「モデルの再現を目指してできない」という、何かに近づこうとする運動から降りることです。p41 まず提案したいの、「部分のつながりを見る」と言う姿勢です。全体としてどうかよりも、部分を味わうことを優先する。全体の意味がわからないと気持ち悪いというのも理解できることですが、「部分が面白ければそれで十分」という態度もありうる。p101 答えにたどり着くよりも、途中でぶらぶらする、途中で視線を散歩させるような自由な余裕の時間が、芸術鑑賞の本質です。確かに、この作品はなんだろう?と問いながら見るわけです。しかし、すぐ解決するというのでは、単 たんに用事が済んだだけですよね。p187

    0
    投稿日: 2026.02.14
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    思っていたより哲学よりの内容で、初心者にはなかなか難解だった。 意味だけを追求するのではなく、リズムを楽しむ。アートへの楽しみ方は少し変わった気がする。

    0
    投稿日: 2026.02.11
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    「センスが良くなることを目指す」のでなく、「いったんセンスが良くなる方向を目指す」か。最後まで読んで出てきた感想はセンスは良くならないぞ?消化不良かと思ったけどそういうことか。 センスを良くするためにも、視点をあえて狭めて捉えてみたり、広げてみたりして多角的に芸術に触れていくことが必要らしい。ずっと入ってこなくてところどころとばし読みしてしまった。

    3
    投稿日: 2026.02.08
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    センスとは直感的にわかること、そのものを把握する力。これを読んだからと言ってすぐにセンスが良くなる本ではない。芸術とは手を動かしてみること。制約をかけるとジャンルが生まれる。

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    フォーマリズム的解釈が面白かった。自分の周りにあるすべての要素に対して、意味だけではなく、形式も愛していきたい。 26-01

    0
    投稿日: 2026.01.29
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    ささいな日常から芸術まで、物事の見方が変わるような本だった。 部屋作りに悩んで、インスタやYouTubeで色んな人のルームツアーを見て同じものを買ったりしてきたけど、憧れの部屋を真似るのではなく、へたうまな自分らしい空間をつくっていきたい。 美術に関しても、今までは現代芸術を見てもただ圧倒されるだけだったが、リズムを感じるという視点で見るのは面白そうだと思った。

    1
    投稿日: 2026.01.25
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    「センス」というものを哲学的視点で考えてみる。本書は、最終的にはセンスの良し悪しから、その先に向かう為の指南書である。ぼんやりと抱いていた、認識していた「センス」というものに対して自分自身が向き合う良い機会になった。

    1
    投稿日: 2026.01.18
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    正直、私の理解力の問題もあるが、冒頭で筆者に約束された「センスが良くなる」という効能は実感できなかった。とはいえ、アートの分野でセンスが良いと言われていることに共通する点はなんとなく理解できた。特にリズムはそうだろう。反復的なリズムと差異が適度にあること。例えば、曲で言うとCメロ的な部分?や、映画のショット、展開のされ方はたしかにと唸らされた。 サスペンス的な、目的達成ではなくプロセスを楽しめというメッセージの通り、序盤から冗長で要領を得ず、ヤキモキする文章であったが、それを楽しめ、ということなのかもしれない。でもそんなこと言われたらなんでもありでは…とも思った。

    3
    投稿日: 2026.01.11
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    新年明けてコツコツと読み進めてきたが小難しくてずっとうんうん唸りながら読了した。 意味だけに囚われないで、物事をみたり感じたりすること、それをするだけの心の余裕や、気持ちに余白を持っておくということが、センスの良い人になるためには大切なんだろうなと、ざっくりと幼稚な感想ですが本を読んで感じたことです。 --------------- 「それは何なのか」、「何のためなのか」から離れて、ものそれ自体の面白さを見る、つまり意味を脇に置いて、リズムに感覚を届かせることです。 (p.74) 目的達成を遅延し、余分なサスペンスを楽しむことが丁寧に生活を楽しむことたと言われたりする。 ただ、それが楽しい時と面倒な時がある。適当に済ませることと、時間をかけたいことを織り交ぜて生活することになる。(p.96 一部略) 何かをやるときには、実力がまだ足りないとという足りなさに注目するのではなく、「とりあえずの手持ちの技術と、自分から湧いてくる偶然性で何ができるか?」を考える。 人生は有限です。いつかの時点で、「これで行くんだ」と決める、というか諦めるしかない。 (p.183一部略) 不安を解消するための有効な方法は、明確な目標達成のタスクを行うことです。 部屋で座ってぼんやりしているのではなく、まず掃除でもする、洗濯する、買い物に行くといった具体的な行動をとることで、可能性の溢れから自分を救い出すわけですね。これは、一種のリズム形成です。悩むよりも行動というのは、意味からリズムへとも言い換えられるでしょう。 (p.193)

    12
    投稿日: 2026.01.10
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    人間は安定を求めている。 想定通りに進むことを期待し、そこに安らぎを感じる。 その一方で反復だけではつまらない側面もあり、一定の予想外・サプライズを求めるのである。 わざわざお化け屋敷やジェットコースターに乗り意図的なストレスを楽しむのが人間ってなのである。 サプライズは楽しみに繋がるもの、そうじゃ無いものの両方がある。 その違いは安全が確保出来ている、かつ、そのパターンを一定認識できているもの、であるかどうかだと考えられる。 つまり予想を裏切る特定のパターンを作り出すことで、相手に楽しい/面白い、と感じてもらえるのである。 会話の中でギャグを言う/茶化し合う、という行動も、互いに一定の信頼関係がある前提で「普通とは異なること」を言う/行うことで楽しさを感じている行動であると言える。 人間は信頼を基盤にストレス・刺激を感じることで楽しむ生き物であると言える。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    「目指すものへの「足りなさ」をベースに考えると、それを埋めるようにもっとがんばらなきゃという気負が生まれ、偶然性に開かれたセンスは活性化しません。それに対して、「余り」をベースに考えれば、自分の理想とするものにならなくても、自分はこういう余らせ方をする人なんだからいいや、と思えるわけです。…規範に従って、よりレベルの高いものをと努力することも大事ですが、それに執着していたら人生が終わってしまいます。人生は有限です。いつかの時点で、「これで行くんだ」と決める、というか諦めるしかない」 これが難しいんだよなぁ

    1
    投稿日: 2025.12.29
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    センスの〈良さ〉は、ものごとを『意味的(何かのモデル=意味を目指す)』にどうするかではなく、『リズム(凸と凹)』の問題として「どう並べているか」という意識でものに関わり始めることが最初の一歩になる、と。 私たちはどうしてものごとの『意味』を追求してしまいますが、先ずはものごとの『動き(リズム)』に集中してみたら、ということでしょうか 本の表紙の絵画、アメリカの美術家ウラシェンバーグの『Summer Rental +1』を眺めて感じてみてはどうでしょうか。分かるような分からないような…

    1
    投稿日: 2025.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    センスとは上手よりヘタウマ。モデルの再現から降りる。強度=リズム=デコボコ。意味から離れてモノをリズムとして見る。ビートとうねり。生物は安定を求めるが、わざと不安定、緊張の状態を作り出して、それを反復するのを楽しむ。目的達成を遅延し、余計なサスペンスを楽しむこと=丁寧に生活を楽しむこと。意味や目的からリズムへ、リズム=うねりとビートに乗る。意味のリズム=距離のデコボコ。予測誤差の最小化。リズム=「反復の予測と予測誤差という差異」のパターン認識。フレームの拡大→外れの経験をリズムにして平気になる。他方、平穏以上の刺激を求める。抽象化。客観性はなく、繋がるかどうかは設定次第。偶然への向き合い方の多様性→リズムの多様性→個性的なセンス。人生の途中のとりあえずの手持ちの技術と、自分から湧いてくる偶然性で何ができるか、と考える。「まず動こう」=リズム形成。途中でブラブラする、途中で視線を散歩させるような余裕の時間が芸術鑑賞の本質。人間は反作用が多様→遅延→行動の多様性。芸術は多様性、相対性も教えてくれて、人生のリズムもいろいろでいいじゃないか、ということになる。人間の生活は、目的達成と途中の宙づり状態を味わう不安混じりの享楽。個性とは何らかの反復=身体の癖。反復と差異のバランスという意味でのセンスの良さvs宿命的に何かに取り憑かれてしまうアンチセンス。センスの良し悪しとアンチセンスが拮抗するところが日常。アンチセンスという陰影を浴びてこそ真のセンス。

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    書いてあることは理解できるし共感もできるが、不完全燃焼な感じがしてしまう。 自分が美術に触れているからかも知れないが自分が普段制作する上で感じていることと筆者の考えの間に少しズレが生じてしまい全てに理解、共感は出来なかった。

    2
    投稿日: 2025.12.18
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    哲学苦手な私には難しかった そうなると途中でやめてしまう私には珍しく最後まで読み切った ということは、哲学好きな人にはおもしろいのかもしれない

    1
    投稿日: 2025.12.15
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    人生は、何かを反復し、変奏していく。身体に起因しながらも、問題というものはそこから離陸し、抽象的な渦巻きとなっていく。一生涯を通して反復されるのかどうかわからない。ともかく問題と付き合いながら、人間は変身していく。あるどうしようもなさの反復には、その根底に、たまたまこの存在として生まれたという偶然性が響いている。偶然性、ランダムであることが重なっている。執拗なるものとしての必然性を持ちつつも、たまたまそうなってしまっているという偶然性が引き裂く。その時人は、そこに重要なものがある。そこには真面目にむきあわなければいけないものがある。

    19
    投稿日: 2025.12.12
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    芸術(普段の生活も)=リズムの連続だという価値観が面白いと感じた。 絵画鑑賞にもこれまで興味を抱いていなかったが、これを機に美術館にも足を運んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    センス=リズムとする捉え方が面白い。ビートとうねり、といいう説明もわかりやすく、同作品を鑑賞したり創作したりするかのヒントにはなりそうだ。ただ、何をどうすればセンスが良くなるか、についてはあまり納得できる内容が読み取れなかった。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    “センスとは才能ではなく技術である”という大胆な視点から、創造性や美意識を論理的に解明していく一冊です。 哲学書でありながら、アート・ファッション・日常判断にまで応用できる内容で、「センスはどう磨かれるのか?」を言葉で掴みたい人に強く響きます。 本書のおもしろいポイントは、抽象的と思われがちな“センス”を、千葉雅也さんが独自の概念や比喩によって見える化しているところ。 たとえば、「決めすぎず、ゆらぎを残す」「自分のコンテクスト(文脈)を編集する」といった発想が示され、センスが“偶然のひらめき”ではなく“選択と調整のプロセス”であることが分かってきます。 また、著者が哲学・現代思想・文化論を自在に横断しながら語るため、知的な刺激が非常に強いのも魅力。 難解なテーマでありながら、エッセイ的な軽やかさがあって読みやすく、「センスよく生きるとはどういうことか?」という根源的な問いへのヒントが随所に散りばめられています。 “センス”を感覚や流行に丸投げせず、言語化して鍛えたい人にとって、深いインスピレーションを与えてくれる哲学的ガイドのような一冊です。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    これは「センスが良くなる本」です。というのは、まあハッタリだとして、ものを見るときの「ある感覚」を説明したいと思います。生活と芸術をつなぐ万人のための方法。(e-hon)

    0
    投稿日: 2025.11.25
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    とりあえず最後まで一通り目を通してみて、要所ではなるほどと思いながら読めたが、読み終えてみるとセンスとは結局なんだったんだろうかという感覚。 初読の現時点での理解として備忘を残しておく。 センスとは…「あるものごと(芸術、日常のあらゆることなど)を自分ならではの着眼点を持って、インプット・アウトプットできるスキル」と捉えておきたい。 まず自分のセンスを見つけること。芸術作品である小説や映画、日常のインテリアなどのものごとを味わう(インプットする)ときに、大きく全体の意味を捉えようとするのではなく、小さくてちょっとした変化(本書ではリズムという表現)を観察し、言語化することで、自分のセンスが見えてくる。それを続けることで磨かれるものであると…理解。 その自分ならではの着眼点を盛り込んだアウトプット(芸術作品を創作する、インテリアコーディネートをする)をする時に、いわゆる「センスがあるね」と他者からみえる状態になっている…のだろうか。 うーん、読解力を高めたい…。

    16
    投稿日: 2025.11.20
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    リズム(ビートとうねり)を感じられることがセンス。美術や音楽だけでなく、日常にも感じられるようになると、奥深さが出てくるらしい。

    12
    投稿日: 2025.11.19
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    「センスとは何ぞや?」という疑問を解決するために読んでみました。 一般的に言う“センスがいい”とは、どういう状態なのか。 読んでみて、その答えがなんとなく見えてきた気がします。 ただ、これはあくまで私の感覚ですが、この一冊を読んだだけで「自分のセンス」が突然見つかるわけではないと思うんです。 付録の「芸術と生活をつなぐワーク」を日常に取り入れ、少しずつキャパを広げていった先に、ようやく輪郭が見えてくるものなのでは? そんなふうに感じました。 そもそも“センスがいい”とはどういう状態なのか。 抽象的ではありますが、私はここが肝だと思っています。 作中に出てくるこの言葉―― 「差異とは予測誤差であり、予測誤差がほどほどの範囲に収まっていると美的になる。それに対し、予測誤差が大きく、どうなるかわからないという偶然性が強まっていくと崇高的になる。」 この説明がとても腑に落ちました。 自分の経験値や勉強量によって、予測誤差の許容範囲は広がったり狭まったりする。 そして、その範囲内に収まっているものを私たちは「美しい」「センスがいい」と感じるのだと思います。 たしかに、美術・文学・音楽・映画など、一般に“芸術”と呼ばれるものを振り返ってみても、思わず美しいと感じるものは、自分の知っている世界からほんの少しズレている程度のものが多い気がします。 しかし――自分だけのセンスを見つけたいなら、この“美しい”の範疇から抜け出す必要がある。 崇高的である、とは、既存の概念を打ち破るような、歴史に衝撃を与えるような作品だとも言えるはずです。 ただし、崇高的と評価されるためには、結局は他者からの評価がセットになってしまう。 偶然性が強まるというのは、言い換えれば“運”の要素も大きい気がします。 評価されなければ駄作として消えていく可能性もある。ここは正直、残酷な世界ですが……。 そんな抽象的なことを、あれこれ考えていました。 ちなみに「芸術と生活をつなぐワーク」もやってみたのですが、ここに書くとかなりの分量になりそうなので割愛します。 ただ、このワークは“自分の得意分野”で試すととても価値があると感じました。 私は、先日どうにも生理的に受けつけなかった小説を題材に、どの部分が私の予測誤差を超えていたのか分析してみたんです。 これを何度か続けていくと、自分の美的の範囲が少しずつ見えてくるのだと思います。 「ここまでは美的。でもこれより踏み込むと、崇高なのか、ただの駄作なのかの分岐点」 そんなラインが、少しずつ見えてくる感じ。 芸術以外にも応用できる考え方なので、まさに“芸術と生活をつなぐワーク”という名の通りだと思います。 そして――正直、自分の理解が本当に合っているのかはわかりません。 文章自体はかなりわかりやすいのに、突き詰めて考えると、答えが出るようでいて出ない。 読めば読むほど、“簡単なようで難しいことが書かれている本なんだな……”と感じました。

    36
    投稿日: 2025.11.18
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    書名からは気がつかなかったが、芸術論(特に美術論)の入門書というべき本。「センスが良い、悪い」などの表現は通常の会話で良く使われるが、ではそのセンスとは何なのか?辞書の説明、「意味」「感覚」「判断力・分別」から始まり、センスが悪いとはほとんど人格の否定であり、悪いではなく、「センスを自覚していない」というべきという主張から前半が始まるような気がする。単に感覚的なファッション・センスといった意味ではなく、先天的な生まれつきという意味を含んだ非常に重い言葉なのだ。そして、センスの本質はリズムであり、美術も、音楽も、また文学もリズム!との後半。これは確かに頷ける。ChatGPTはこちらの問いかけの本当の意味を考えているだけでなく、即座にそれっぽく答えるだけの「ノリのいいヤツ」に過ぎないとの説明には苦笑い!芸術に関わるとは、そもそも無駄なものである時間を味わうこと。あるいは芸術作品とは、いわば「時間の結晶」である。との言葉がでてくる。(P186)全く言い得て妙!時間を浪費するのではなく、豊かな時間を味わうこととして今後もそのようなトキを大切にしたい。

    1
    投稿日: 2025.11.15
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    リズム 反復 0→1 ないからある 目から鱗でした いろいろなことがリズムで説明される リズムの心地よさ 読んで良かった

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    難解な部分も多く、理解しきれたとは言えませんが、「センスとは何か」を改めて考えさせられる一冊でした。 著者は、センスの悪さとは模倣の失敗から生まれるのだから、模倣という枠組みにとらわれることから外れて「ヘタウマ」を目指そうと提案します。 ただ、私はこの考え方に少し首をかしげました。模倣から外れるといっても、そもそも模倣ができない段階で「やらないだけ」というのは、やはり違う気がします。スポーツや音楽のように、自分がプレイヤーになる場面では、反復練習の先にこそ“自分なりのズレ”が生まれるのではないかと思いました。 また、作品を楽しむときも「意味的な解釈」から外れて、純粋なリズムを楽しんでみろと言います。 これまた私の超絶苦手分野です。どちらかと言うと設定厨なので。 ただ、何かを「良い」と感じて、その言語化に窮したとき、意味的な分析から離れて、リズムという観点で考えてみるのは面白いかもしれないと思いました。 「うまくやろうとしない」「リズムを感じる」という発想は、完全に腑に落ちたわけではありませんが、新鮮でした。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    哲学者による美術論。 センスはリズムの良さからくる、というのが著者の主張。 ここでの「リズム」は音楽的なものではなく、もっと広い意味で使われる。それは、抑揚、強弱、動と静、遠近、簡素と複雑、個別と全体など、二項対立的な切り口を表していると理解している。センスがよいとはリズムのバランスがよいことだ、というのが著者が考えるセンスである。センスのよいリズムは、音楽だけではなく、相反する要素のバランス、と捉えると、確かに芸術全般を表しているようにも思える。 一方で、抑揚、強弱といった二項対立ではなく、多面的な要素からなりたつセンスは無いのだろうか、という点が気になった。例えば、色。明暗、寒暖などがリズムとなるだろうが、色そのもの(赤や黄色といった色相)は並列的で多面的のように思う。音の世界でいくと、和音も複数の要素からできているような。 Audibleで聴いたこともあり、もしかしたら聴き逃しているだけなのかもしれないが。。。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    曖昧にごまかさず「センスとはものごとをリズムとして楽しむこと」と言い切っていることが本書の真髄だと思うし、それを実際にリズミカルな文体で体現しており飽きずに興味深く読めた。 例えば絵画であれば、私たちはどうしても始めに意味(画家の意図や書かれているもの)を理解しようとするが、その前に作品自体をリズミカルな構成物として楽しみ、構造的な感動を味わうことがセンスなのだと。 また答えに辿り着くよりも、自由な余裕の時間こそが芸術鑑賞の本質であるという考え方も私に取って目新しい観点であり読んだ甲斐があったと感じた。 この著者に興味を持ったので『現代思想入門』にも手を出してみようと思う。

    13
    投稿日: 2025.10.21
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    センスがよいとは、「これは素敵だ」と直感的に捉えることも大事だし、素敵だと感じる要素はどこのどのような表れに対して感じられているか、を語れることだと理解。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    センスとは理想像に当てはめにいくのではなく自分の内からの衝動を大事にすること。全ての物事はリズム。絵も色の配置や種類、大きさのリズム。危険を伴う逸脱が楽しいこともある。結末が遅延されるのがサスペンス的構造。逆に純文学的に物事をあるがままに捉えて、描写して、その中にリズムを見出すことも大事。立派な意味や感想だけを大事にするのではなく、もっと細部のディテールを味わってみる。その際に物事のリズムがある。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    結局何が言いたいのかではなくて、全体像をリズムで掴むこと、そのあり方を楽しむことがセンスを感じるコツなのだなーと理解。そしてこのスピード感ある社会でいわゆるセンスのある人が余裕をもって感じられるのは、そのリズムを楽しむという余裕なんだなと腑に落ちた。

    0
    投稿日: 2025.10.12
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    4.5抽象画をギョーザに例えて、リズムで感じれば良いとのことでなるほどと。 美術館にいったらもっと気軽に見ればいいのだと軽くなった

    0
    投稿日: 2025.10.07
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     センスを知りたくて読むに至る。  何気なく日常で使われる「センスがいい」という言い回しは、ほとんどの人が確かな意味を知らない。その言葉に定義を与える試みが本書では行われる。「センスがいい」とは即物的にものを捉えた時にそのリズムを把握できること。脱意味を経てただそこにある形、さらに意味すらもリズムとして把握すること。  これはものの見方としてこれまで出会ってきた中でもっとも汎用性のあるものだと思う。各分野で歴史や背景を知らなければ楽しめないという固定観念を覆してくれただけでなく、各分野を繋げるきっかけになりうる。本書の前に読んでいた「暇と退屈の倫理学」において、「幸せになるには、ものを楽しめるようになり浪費せよ」という話があったが、まさにこれはものを楽しむフレームワークである。  1番好きだったのは「可能性の溢れを制限する」という言い回し。超超抽象的に言えば「いいから決める」となるのだが、人間の優柔不断な側面を「可能性が溢れている」と肯定的に捉え輝かしい言い回しにしつつ、”抑える”や”塞ぐ”ではなく「制限する」とリズムも響きもかっこよくまとめている。

    6
    投稿日: 2025.09.30
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    センスがいい、センスが悪いっていろんな場面で使うけど、その時その時で多分意味違うし、ほぼ説明できない直感。 でも、センスよくありたい。どうやったら磨けるのか、ヒントが書いてあるような気がする^_^

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    センスというものが何なのか理解したい人におすすめ。 【概要】 ●センスとは何か ●芸術とセンスの関係性 【感想】 ●センスとは何なのか、最初に簡潔に定義した後、深堀していく。 ●この本をタイトルと人気で選んだところ、本書の狙いは「芸術と生活をつなげる感覚を伝えること」にあり、芸術がどうしても絡んでくる内容であるということを読み始めてからわかった。 ●しかしながら芸術に興味がなくても勉強になる部分は多々ある。いろいろなジャンルのものをリズムで捉えるという発想が面白い。

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    芸術とは、時間をとることである。 答えにたどり着くよりも、途中でぶらぶらする、途中で視線を散歩させるような自由な余裕の時間が、芸術の本質である。 読みやすく面白いと感じる本。 芸術活動はどういうことか考えさせられる。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    そこまで刺さっている感じはないのにするする読めて、それがすごかった。人気のある本って読みやすいのだなと実感。 そして最後の締めになぜだかものすごく感動してしまった。 ひとり暮らしの部屋の話、 芸術とは「どうしようもなさ」が現れるもの 最後まで読みおわって、あーおもしろかったと言う感覚がのこっていてよかった

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    絵画にせよ、映画にせよ、小説にせよ、よくわからないものが面白いと思えるようになったときのその感覚は何なのか、をイマドキの言葉や学問的な言葉を持ち出しながら、あの手この手で説明してくれている。内容的には著者が言う通り前半だけでも充分。後半はどちらかと言うと、前半の論にも様々なツッコミどころがあることを、そしてそれをどのように考えるべきかを述べることによって、論が固定化することを回避しようとする、現代思想にありがちな展開となっている。それにしても上手に入門書を書く人だと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    センスというものを物事の意味から入っていくのではなく、逆に表面的なものから入っていくというアプローチが面白い。外から攻めてって中(真髄)に近づいていく。センスを磨くには確実な方法かと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.13
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    複雑なことを複雑なまま捉えることの具体的なやり方としてのリズムへの着目。時間をかけて細部に注目していくことが大切

    0
    投稿日: 2025.08.28
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    物をそれ自体として即物的に楽しむと言う思想は自分と合ってると感じた。まあこう言うの読んでも明日には忘れちゃうけど、ふと思い出したものが残ってればいいすわ。

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    この本で言うところの「センスがよくなる」とは、「周りから見てセンス良い人と思われるようになる」という意味ではなく「自分の中にある、自分なりのセンスを信じられるようになる」ということなのだと思った。 自分は(世の中の多くの人と同じくらいのレベル感で)絵やアニメを楽しむのが好きで、でもやっぱり時代性やテーマやジャンルを重視しがちなところはあったので、「リズムを感じる」を意識して鑑賞してみようかなと思った。

    10
    投稿日: 2025.08.22
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    芸術に関わらず、生き方に関しても気づきを与えてくれる。 コスパ、タイパに囚われ、忙しく日々生きる中で、立ち止まって時間の余白を味わうのもいいかもと思えた。 目的地に向かって一本道突き進むのではなく、道草食いながら、時にはスキップをして進んでみる。そんな生き方も粋なのかなと。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    構造的に芸術、サブカルを理解するための指南書。個人的にはセンス=知識とそれをベースに選択し組み合わせること、だと思っております。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とある講座で千葉先生のお話を直接伺い、最近哲学に入り始めたので、一読。 こねくりまわされながらなんとか読了したが、30%程度しか理解できなかった気がする、、、 その中でも"揺れ"についての考え方は理解したので、同じく芸術に携わる者として、千葉先生が巻末に挙げてらした推薦図書を手にしてみようと思う。 あ、先生の小説も読まなきゃだった!

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    思考プロセス系の本を読みました。 何かを生み出すには、何かを考えつくのでは無く、持ってるものをいかに引き出せるかと引き出した上で掛け算ができるかということです!!

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    デコとボコ。 絵画も音楽も映画も食べ物も、デコとボコのリズムから作品になる。エンターテイメントになる。 人生も喜び・悲しさ・寂しさ、様々な種類のリズムとうねりからなるひとつの作品として楽しむことができればと思う

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「センスがいい」とはどういうことか、センスが良くなる方法を目指す一冊。 作者の原点から発想を得ており、「芸術と生活を繋げる感覚を伝える」ことを目的としている。 そもそもセンスとは何かから始まり、 ものごとをリズムとして捉えることがセンスだという。 作者のバックグラウンドを知らずに手に取ったのですが、同郷かつ近い年代ということで、一気に親近感が湧きました。難しい内容だけど、親近感で読み切ったというのが実のところ、、。 ラウシェンバーグと餃子 のところは、芸術の新しい楽しみ方が描かれていて楽しく読みました。 あとがきにも書かれている、作者が15歳の時に感じた感覚がここなのかなと思いました。 芸術とかよくわからない、「センス」と言われると抵抗感があるという人には、センスの敷居が低くなって良いのかもしれないと思いました。

    3
    投稿日: 2025.08.12
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    合わなかった。小説も書いてるようだが文体が合わなそう。 小難しく、文節の中で何度も何度も横道のコメントを挟むので本題として何を語りたいのか不明瞭。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    美術でも音楽でも、不安定→安定というリズムで成り立つ(個人的に音楽がわかりやすい)。バランスの崩れに魅力が宿っている。芸術はすべてそうだし、何気ない会話とかもそうだと思う。ひょっと落として笑いをとるセンス、とか。センスを文章化した本。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    「意味を切り離し、リズムのみにフォーカスする」という言語化の鋭さに驚く。ある種の唐突さが面白さに繋がる、というアンチテーゼとして、ビジネスの文脈においては唐突さはあってはならない、というのも考えながら読んでいた

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    数年前、誰かが面白いと紹介していたのをきっかけに購入したものの、ずっと積んでいた一冊。最近Audibleで見かけて、ようやく読むことができた。 本書では「センス」とは、物事を意味よりも前の段階で、「リズム」として捉えることだと語られている。リズムとは、強弱の並び。デコとボコの並べ方。規則と逸脱の組み合わせ。反復と差異。存在と不在の明滅。 「センスとは、ものごとのリズムを、生成変化のうねりとして、なおかつ存在/不在のビートとして、という二つの感覚で捉えることである。」(81ページ) はっきりとした展開・違いが「ビート」で、微妙かつ複雑な変化・流れが「生成変化のうねり」。 さらに、一旦ものごとを意味ではなくリズムで捉えようと言ったものの、意味ですら、距離の違い=デコボコ=リズムとして捉えることができ、意味にもビートやうねりを見出すことができる。 人間は安定を求める一方で、サスペンスを求める。期待通りのものが得られると安心し、期待が裏切られると不安になり、期待と現実の差を勝手に補完しようとする。 ↑ここまでが第5章で、正直第6章から着いていけなくなった。Audibleで聞いたときは「なるほどな?」と思っていたが、紙で読み返して感想まとめているうちに分からなくなった。うーん、無念。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    本書で「センス」という言葉で表されているものは、有り体に「アート/美学とは何か」ということだろう。前半から中後半までは極めて入門的な「アート/美学とは何か」の解説になっている。後半では、どちらかというと普遍的なアート論というより著者個人の志向/思考方法が発表される。本書を手に取る読者をどこに想定するのかによるが、この前半と後半の飛躍は難読さを起こしそうである。 最後に出てくる「読書ガイド」の部分。ここに挙げられている書籍目録にはいちばん疑問符が付く。間違ってはいないが、もっと「アートに入門」には適当な書があるのではないか。 基本的には真摯な姿勢で注意深く入門書を書いていると思う。ただ全体的に著者の嗜好/性質なのだろうが、「新書の執筆を依頼されたのに博士論文を書いてしまった」的な解り辛さがある。 優秀な編集者とタッグを組み、多めの図版を取り入れた『センスってなに?ー「センスの哲学」著者が解説するアート入門』みたいな本を作ると良いのではないか。 鑑賞サイドにいると、多くの人は意味ばかりに気がいってしまう。しかし、ものを作るときには、意味が生じるより前の、ただ材料を集めて組み立てるという「意味が生まれる前の段階」に目を向ける、それが重要36 「コンバイン」ラウシェンバーグの作品制作をコンバイン(寄せ集め)と言った67 実際の目的達成をするのではない余暇の過ごし方は2つ。ひとつは目的達成の楽しさのシュミレーションをする方法。架空の目的に向けて何段階ものハードルを設定し、そのサスペンスを楽しむもの。遊びやゲーム(ギャンブル)。あくまで目的志向で本能的にも馴染みやすいからポピュラーな余暇。 もうひとつは目的達成より、途中の宙づり状態がメインの芸術。これは不安と背中合わせなのでマイナー。198

    0
    投稿日: 2025.07.22
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    センスとは「感覚や機微を感じる力」と私たちは知っている。本著では、センスは生まれながらの特別な才能ではなく、自分自身で自覚し鍛え伸ばすことができると主張している。センスという曖昧な概念への解像度を深めるための一つの視点や考え方として思索に富んだ良書である。 さて、本著でも示唆しているとおりに、「センスとは特別な才能ではない」と説く。私も同感だ。だが、現実ではそれらは満遍なく全員へ当てはまらないこともまた事実である。要因としては、自分自身が自身のセンスを自覚しないことと鍛えないことが起因しており、それに付随して、親や住んでいる場所、教育環境、文化的体験への参加や活動、読書や自己学習(自主的な勉学や趣味、運動、活動行動全般)の影響が多分に影響しているだろう。 私が思うセンスとは個のアンテナであり、それは人間である私たちが体験し記憶し想像し行動する繰り返しのリズムの中で育まれて、私やあなたという個性としてのセンスが磨かれていくのだと考える。世間の流行に乗るだけではセンスは鍛えられない。私やあなたの内に秘める広大な世界で生まれた想像力が鍛えられてこそ、その真価は発揮されるだろう。センスを磨くことは自己の哲学を磨くことであり、自分の思考のレンズを磨き、多様な体験を通して自分に吸収できることは取り入れ、実戦し、多くの失敗をして、センスは得られるものだろう。 センスを鍛えることは、人生や人間関係、視点、学習、勉学、趣味、仕事、教養、育児、料理等、人が生きる全てに通ずる概念であり力だ。AIも人間も機械化するかも知れないが、そうであったとしても本質的には何も変わらないのだ。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    意味を知らないカタカナがしばしば出てきて難しく感じる部分もあったけど、概ね言いたいことはわかった 「意味や目的から離れて、ものごとをそれ自体として=リズムとして楽しむ」 そのための実践法などが書かれてる

    0
    投稿日: 2025.07.15
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    非常に現代文的な口調であり、抽象的な話が続き難しくはあったが学べるものが多く、また日を空けて読みたい1冊であった。 センス=直感的にわかること、と定義した上で"直感的な理解"というのはどのような状態かということを序盤に述べたあと、センスが良いとはどのような状態かについて話が展開されていた。 直観的な理解は0,1の繰り返し(=リズム)であり、規則/不規則の繰り返しである。 そして、センスが良いというのはある規範における有意な逸脱であるとも理解できた。ここである範囲と限定したのは規範に従うから人が理解できるのであって、その範囲から意図して逸脱し、その逸脱が鑑賞者から許容されうるものであるからこそ肯定的に評価される。 私は絵画を鑑賞する際にその背景にある意味(=作者のメッセージ)を見出すことをモットーにしていた。しかし全ての芸術が何かしらの文脈を持ち、何か伝えたいものがあるかと言えばそうでは無い。(モネがこともなしに似たような風景画を書いたように) それに気がつけただけでも本書は自分にとっていい気づきをもたらしてくれたと考えている。 絵画の明度、彩度が奏でる凹凸に思いを馳せた上で、"直観"として何を思うか、を絵画鑑賞(絵画でなくても)の時に心がけていきたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.15
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    センスが良いとか悪いとかで使われる「センス」という言葉を、解像度高く、そしてライトな切り口で深掘りしていった一冊。 これを読んでセンスが良くなるというわけでは無いだろうけど、物事をまずリズムで捉え、視点の遠近や深浅、温度など多角的な視点で見るという意識を持ち、そこから心地よいリズムや外すことの違和感や驚きなどによって生じることが、不快になるのか享楽になるのかというところから、センスにつながってくるという、とても興味深い内容でした。

    1
    投稿日: 2025.07.13
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    ものに対して違った見方を得た点は収穫。 芸術論がメインだったので思ってた内容とは違ったが、映画や音楽、絵などをこれまでと違う視点でみる楽しみができた。より実践的なことは水野学さんの「センスは知識からはじまる」のほうがとっつきやすいしわかりやすい。

    2
    投稿日: 2025.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったけど前評判ほどは響かなかった 5,6,7章が特に面白かった 意味は後でリズムが先ということ、抽象画の捉え方がわかったのはよかった

    0
    投稿日: 2025.07.04
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    新しい視点を得られるという点でとても楽しめた。 自分の職種がデザイナーという事もあり、何となく感じていたことが言語化されてる…!という感動があって嬉しい。 AIのくだりも確かに〜と思ったし、個人的には後半の人間の本能的な部分に触れるところが興味深かった。 ヘタウマのくだりに関しては職種柄もあり疑問に思ってたことだったので、1つ解を貰ったようで少しスッキリしたし、全体で捉えるか部分で捉えるかでもまた楽しみ方が変わってくるのはよくあるなと。 著者の理論を体系的に理解して読めれたかと言われたら自信ないけど、シンプルにおもろかった。

    2
    投稿日: 2025.06.30
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    よくファッションスナップとかで、奇をてらったファッションで「オシャレ!!」ともてはやされているモデルや芸人がいて、自分にはまったくもって理解できないし「センスねーな。ださ。」と思うのだが、この本の考え方からするとそれは「ヘタウマ」になるのだろうか。 言語化すると、自分の中である種の「正解」やテンプレートのファッションがあって、それから逸脱し過ぎている=違和感、不快感が「ダサい」ということだと思うが、その違和感、不快感をリズムとして、凸凹として考えると「センスあるかも」の方向になるのか。 結局センスが良い悪いとかっていう議論がもはやナンセンスということなのか。 判断する人のバックグラウンド、趣味嗜好にもかなり影響されちゃうよね。 かなり難しいけど、ふとした時にまた読み返したら、今とはまた違った感じ方をして面白いかもしれないな。

    0
    投稿日: 2025.06.24
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    人生の出来事は多面的に楽しめる 複雑にカットされたダイヤモンドをいろんな角度から見て輝きを楽しむp103 感情を半分に抑えて、あとで解除する リズムを楽しむため 言語化能力の必要性

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    ・センスとは直感的にわかること ・総合的な判断力 ・再現思考の手前、自分なりに試す姿勢  によってセンスに自覚的になれる ・再現から降りる→抽象化して扱う  →意味を抜き取る→リズム ・部分の面白さをしっかり見ている  →わかっている ・意味の落ち着きを急がず、  リズムの面白さをただ味わえるか ・届かない、と超過する、の違い ・芸術とは時間をとること  →楽しむだけの余裕が必要 私は昔から「センスとはリズム感のようなもの」 と考えていたのだが、 その私の曖昧だけど確固たる感覚を 作者がしっかりと言語化してくれていた。

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    センスとは、意味や目的から離れて、対象をリズムとして捉えることだと定義している。リズムとは、形や色、響き、味、感触などの総称であり、芸術作品だけでなく、日常のあらゆる場面においても感じ取ることができるのだとか。そして、完璧なリズムはかえってセンスがなく、アンチセンスという陰影を帯びてこそ、真にセンスとなると述べられている。センスを磨くためには、目的志向的なやり方から離れ、ものごとをリズムとして感じ取ることが重要なんですね。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    感性に自信がない人、抽象的なことから想像力を働かせられない人は読んだらいいと思う。少なからず音楽や映画、芸術鑑賞、クリエイティブ活動が趣味と言えるような人は読まなくていい。

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    投稿日: 2025.06.12
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    センスとはヘタウマである。これが一番しっくりきました。哲学的な考え方や芸術論も一読の価値あり。この本自体がセンスの塊なのでは?と読み終えて感じます。この本の良さを伝えるセンスは私には無いです。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    これを読んだらセンスが良くなるという安直な希望をもって読むとうーんもなった。そもそも言葉で説明しにくい"センス"をリズムとかいう言葉を使って説明されているが、なるほど〜となるようななんか腑に落ちないような。それがセンスがないと言われたら悲しいけど。クリエイター業の人は読むと勉強にもなりそう。これをふむふむと読める人はそのセンスがあるのだと思う。

    0
    投稿日: 2025.06.09
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    気鋭の哲学者(というのは肩書ではないし、誰が決めたんだろう?)である著者が、主に芸術(すべての創作物)における“センス”について説いた本。 冒頭で『この本は「センスが良くなる本」です。』と宣言しているが、読み終わっても別段センスが良くなったとは思えない(笑)。当たり前だ。 書いてある内容は平易でわかりやすいのだが、それを実際に行うのはなかなか難しそうだ。著者はセンスとはリズムだと解説する。作品を鑑賞するのにリズム感が必要というのは斬新な発想だと思った。 kindle unlimitedにて。

    2
    投稿日: 2025.06.08
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    リズム、うねり、感動を半分に抑え、ささいな部分を言葉にする。 保坂和志さんの小説の引用はセンスがいいと思った。 

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    前半ついていけなくてやめようかと思ったけど、だんだん大丈夫になって読み切った。それをセンスと呼ぶのか、、前半本当にしっくりこなかったけど、凸凹をたのしんだようが人生たのしいとは思った。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    『センス』とは何かが言語化されている…すごい。 “おもしろい”コンテンツとは何か。 起承転結に表されるような物語のうねりと、そこにアクセントになるようなビートを加えること。これがいわゆる『センス』がある状態。 でももちろんそんな機械的な連なりだけではない。ある作者が一つの事柄に執着するように、くどいほどの強調や繰り返しが人を惹きつけて止まないことだってある。だからAIは人間を超えられない。あくまで今ある数多の情報から意図的に無作為に、もしくは統計的に出した物語しか出力できないから(今のところは) 「餃子は音楽だ」という視点につながるのが面白い、こうやって要素を分解して意味を持たせようと考えれば、言語化して楽しむことができる!現代美術だって! きっと見ようによってはラーメンも半チャーハンも音楽になる。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    日頃から漠然と感じていたことを見事に言語化してくれている名著。 人は生まれ育つ過程で、特定の、少ないものに固着して視野が狭くなる=あまり他のものに興味を広げず、ある範囲内で満足するようになってしまう。そこから脱するために(つまりは逆張り)自分はジャンルフリーに音楽を聞き、映画を観て、時にこうして本を読んでいることにふと気がついた。(逆張り、と安易に書いたものの、ただわけもなく「逆」だからそうしているわけではなく、そうするのが好きなだけであるが。) 以前、サークルの後輩と「未知の音楽を聞くのって、なんでこんなに面白いのにそうしない人が多いのだろう」という話をしたが、その答えはこの本の中にあった。不安なのだ。「文化資本の形成とは、多様なものに触れるときの不安を緩和し、不安を面白さに変換する回路を作ることである」。自分にそれを教えてくれたのは椎名林檎だったな。「不快を快に変換するマゾヒズム」。現代美術だとか、アンビエントだとか、はっきり言ってしまえば意味不明で、退屈とすらいえそうなものを好むのは「痛気持ちよさ」を求めてしまうゆえらしい。 とかく、ここにすべてを書こうとすると卒論くらい長くなってしまいそうだから、ぼちぼちにする。僕は海が嫌いだ。例えば、電車の窓から海が見える。ゾッとする。それはあまりにも大きい。人間のフレーム=秩序には収まりきらないエネルギーをもっている。怖い。だから嫌い。でも同時に、黒黒しいあの塊に惹かれてしまう自分もいる(=「死への欲動」)。そういう秩序からの「逸脱」ってのは、どうしてこうも魅力的なのか。「足るを知る」より「不足を知る」=「引き算」をする=「諦める」ってことを、この本は教えてくれる。シュールをシュールのまま受け止めてくれるのがカルチャーなんだ。僕は何度もそう思う。

    1
    投稿日: 2025.06.06
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    今を感じる、ただ観るというのはよく言われることだけれど、その脱意味的な鑑賞方法を「意味的に」説明してくれている。それは脱意味化のすすめであると同時に、意味化してしまうことを肯定している。優しい本。 自分にとって必要な一冊だったと思う。

    0
    投稿日: 2025.06.04
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    「センス」という捉えにくいものを、ロジカルかつわかりやすく分解して説明していて面白かった。 別途読んでいた「暇と退屈の倫理学」と途中で頭がシンクロしてきた。芸術を楽しむこと=リズムやうねりを感じることは、まさに安定安心を求めながら、不安定や(死なない範囲での守られた)予測不能を求める人間の矛盾した性なのだなあ、と思った。 センスを磨くには、規定や常識から外れた、ハッとするような偶然性に沢山触れてストックし続けることなのかもと思った。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    自分の知識不足と理解力が足りないからか、本書の良さや学びが全く理解出来なかった。よく読まれている書籍たけに残念だった。「芸術論」の本という目的であり、センスを良くする為の本、と著者は語っているが、そのような観点で体系的に理解が出来なかった。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    センスという言葉から。直感的にわかるということ。そしてそれは総合的なもので、先天的なものではない。特に、思考と感覚を繋いだようなものとなります。この定義から始まる。 うまい絵というところに例を求めていく。うまい絵とは正確な描写だけでなく、抽象画など、事象を抽象化して表現していく技法が進んできたこともあり、それをおそらくヘタウマな絵としている。ヘタウマな状態、不十分な再現性、無自覚に出てしまう身体性こそが生活感のようなものであり、それらを包含しながら、それを受け入れるところから始めるべきだと。不十分な再現性、つまり中世風、と言いながらアンティークは買えないとか、模写絵を描いているけど本物と同じようには描けないということ、ではあるのだが、その土俵から抜け出すことが大事だと。 AIにも似た学習のフェーズを経て、取捨選択をした結果として残るもの、これをリズムと捉える。これは本当にそのまま、その通りと思った。リズムと言うふうに言葉で捉えたことはないが、自分の中にある音楽がフィットするかをいつも試しているからであり、その音楽は、JAZZだったりする。自分自身で捉えている世界は、ロック、クラッシック、ジャズの大きく分けると3つのタイプがいると感じていて、タイプによって心地よさが異なる。だからこそ、そこが合うかどうかが相性を決める。部屋のテイスト、食事のチョイス、旅行先や滞在の仕方などだ。一方で、例えばで言われているコギャルのまったりした時間の過ごし方、これをシーケンスとして捉える、波形で捉えると、ゆったりした流れになっていて、ダルさと心地よさを感じている。デジタルに捉えることが可能と言うわけである。主としてフォーカスを置いていることが何か、を捉えることによってその対象物のリズムを理解する、感じる、ことが芸術であり、音楽であろうと。確かにそうだ、という点は絵画である。ある意味で、意味から離れていく抽象画は、そこからどんなリズム部分を捉えるかと言うある一点、または二点、にフォーカスしたかたちで抽象化を施すので、山を山らしく描くと言う束縛から離れているとも言える。センスとは、この抽象化を、リズムとして捉えて、自分自身のリズムと当てることなんだろうと。その上で、そのリズムを自分の中で形成し、しっかり形作ることなのかもしれないなと感じた。ただ、筆者が捉えている形が、おそらく結論をデジタル、AI的な世界に持っていっているので、リズムを1か0かだけで表せると言う点は、もう少し、振れ幅、つまりデジタルでない形で認識できないんだろうか、と言うふうにも感じる。全てを0と1で捉えることができるとすれば、ソウル、魂の存在はどう定義できるのか、あくまで思考は、デジタルであり、感覚もデジタルだから、結果、全てデジタルだというのは、まさにデジタルではない感覚として違うと思ってしまう。 いないいないばあ、無と有が織りなすサスペンス。不在という不安定な状態と、安定、親がいるという状態を行き来することで、サスペンスを味わうのが遊び、として捉える。十川さんの書も興味ある。いずれにせよ、この行き来する感覚こそが、センスのヒント。まさに丁寧な生活、コーヒーをゆっくり淹れるのが好きな自分にとって、これはサスペンスを味わっているのかと。そういう無と有間にある時間、遅延と作者が捉える時間を楽しんでいると。その時に自分自身はJAZZをかけている。そのリズム、音楽、コーヒーの香り、充実していると感じられる追い立てられていない時間。だからこそ、大きな意味ではなくて、小さな意味の方にも焦点を当ててみる。絵を見て、かっこいい、すごい、というだけでなく、もう一方の小さい部分から与えられるインサイト、感情、モチベーションに注意を注いでみる。それによって、一つの作品をアートとして捉えられるんだと。ChatGPTはリズムであり、脱意味化しているもの、一つ一つが0か1で波形を計算されて最も適していると思う答えを吐き出す機能だ。不安だろうと感じるのは、注として、人間が機械よりも優れている前提と。確かに、小説は、無駄な説明が多い。ただのリゾート風の家についての文章だけでも数ページに及ぶことさえある、ただリゾート風の家にいくだけの文章でだ。これが、リズムであるとしている。センスとは、このリズムをデジタルに、または感覚として楽しむものだと。確かに、リゾート風の家の描写では、事件も起きないし、何か物語上キーととなる何かが潜んでいるわけではない、ただ最初から味わう文章自体のゆれとかそういうところに心地よさがあるでしょうと。

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    投稿日: 2025.06.01
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    内容に「共感」というよりも、かなり「わかる」という感覚が強かった。 いつもどおり、メモしながら読んでるけど、 ちゃんと確信的な意味のまとまりになっている部分(メモをするような部分)じゃなくて、細部で感じられること(この本で言えば、「リズム」)や例えがすごく好きだから、買いたいなぁ〜手元に置いといて何度も読みたいな〜って気持ち。 ・目指せヘタウマ! ・とりあえずで形にしてしまうというライフハック

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    投稿日: 2025.05.31
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    私の最終的な結論として、 センスとは、自分の感覚を持つこと。 喜怒哀楽以外にも、そこで起こっている表現、時代背景、ストーリー全てを含めて享受すること。 本書を読み終えて思ったこと。 文章表現が難しく、気軽よもーって思ったら難しかった。

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    投稿日: 2025.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    抽象性を身体や空間に置き換えて…という話は、ダンスや舞台をつくることにも似ているように感じた。話に聞いている限りのウィリアムフォーサイスほ考え方とも繋がる気もしている。 抜粋---- 家というのも、抽象化すれば箱です。つまり、まず家という箱が映し出され、次に文字通り、段ボール箱という箱が映し出された──こう言うとバカみたいに思われるかもしれませんが、これはひとつの即物的な映画の見方であって、一見関係なさそうな家と段ボール箱に、「箱」というつながりを見つけたわけです。  これは形に着目した見方です。具体的な必要性とは関係なく、ただ抽象的に、形だけでつながりを成り立たせているわけです。抽象化のやり方はいろいろ可能で、どういう抽象的な共通性を考えるかで、何をどう並べてもつながるということになる。さらにこの考え方を推し進めると、ランダムに次に何がどう来ても、最も抽象的で巨大なつながりがある、と言うことができます。それは、「存在する」という意味でのつながりです。

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    投稿日: 2025.05.26
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    本を読んでいると、作家と自分との相性というものが必ず出てくる。この人は日本語を書いているはずなのに、なぜか全く頭に入ってこないということがある。 けれど、この本の著者の言葉とはとても相性が良かったようで、私が拙い思考を巡らせていたことが見事に言語化されていて、今まで読んだ本の中で一番付箋を貼ったかもしれない。基本的に本は読み終わったら売ってしまうが、これは手元に置いて、いつでも見返せるようにしておきたいと思った。 センスとは何なのか。最近よく言われる「エモい」とは何なのか。そんなことを私なんかよりもっともっと頭の良い人たちが、遥か昔に概念として確立していたことに驚いた。 意味のないもの、何も目指していない、ただそこにいることの尊さを、改めて見直したいと思った。 「家族を大切にする」「愛は大切」「差別はいけない」そんな抽象的な概念というのは、おおよそ10代20代で全て吸収してしまうだろう。だからこそ、そこにたどり着く過程こそに意味があり、その人の人生、その人のセンスがある。 何度でも読み返して、自分の軸を確立していきたいと思った。

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    投稿日: 2025.05.26
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    千葉雅也氏ってなんかちょっと空かしてそれっぽいことを言ってるだけの人かと思っていた(失礼)けど、「センス」というテーマに対してこれほどいろんな語彙を用いて詳しくひも解いていることにちょっとした感動があった。 ・センスとはヘタウマである └不十分な再現性+無自覚に出てしまう身体性 →センスとは、意味や目的でまとめようとせず、ただそれを、いろんな要素の凸凹=リズムとして楽しむことである 意味や目的ではなくそれそのものを把握するのがセンス →抽象化してリズム=うねりとビートに乗る。 ・一言で言えないから、わからなかった、要するにどういう意味?ということになりがちだが、その先へとセンスを開いていくには小さなことを言語化する練習が必要である →私の場合:言語化できないわだかまりや引っ掛かりをそのまま放置し、言語化する努力をしていない。 細部を理解し、言語化しようとすることがセンスを磨くことになるかもしれない。かといって本書で語られるセンスを必死で身に着けたいわけではないけど、生き方として、趣味として、もっと人生を面白くしていく切り口のような感じ。 ・予測が外れた時に誤差に対する耐性が私は少ない。 ・学生時代の千葉雅也氏が 「抽象的な現代美術の作品は、ただ料理を味わうように体験すればよいのであって、それらしいことを言って自慢げな連中はみんな詭弁家=ソフィストなのだ」と考えていたのは若さを感じて良かった。私も学生時代はカントにのめりこんでそういう部分もあったなあ。とか。 そして「しかし、この初発の態度には、まじめに検討すべきものがあると思うようになりました」という意見にははっとした。 私自身が感じていた当時の引っかかりや反発。それがいったい何だったのか、年数を重ねた今棚卸すべきかもしれないと感じた。 全体として思ったのは、 興味ある分野(例えば好きな時代の音楽)から過去にさかのぼっていき、ではその時代の映画はどうだったのか、社会現象はどうだったのかと興味の幅を拡大したり膨らませたりしていくことがそれがセンスにつながり、教養であり、人生の幅を広げることにつながるとすると、私はその努力を怠った状態でSNSで情報をたれ流したり、時間を溶かしたりしている。 もっと集中して興味を掘り下げる人生が良いな、と単純に思った。

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    投稿日: 2025.05.25
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    センスとは、 不安やストレスを面白さに転換しながら、偶然性と細部を楽しむ“脱意味的なリズム感” を身につけること──その訓練は、多様な体験を受け入れ、断片を言語化し、自分なりの余白を肯定する姿勢から始まる。 ・文化資本=“不安を面白さに変える回路”をつくること ┗多様なジャンルに触れると最初は不安を感じるが、その不安を好奇心に転換できる柔軟性こそが文化資本。 ・センスは“直観的で総合的な判断力” ┗感覚(感性)と思考(分析)をつなぐ力であり、ジャンル横断的に働く。 ・モデル(既成の型)から降りる瞬間にセンスは目覚める ┗単に優等生的に“再現”する段階を超え、自分なりの視点で再構成するときに創造性が生まれる。 ・遊び=ストレスを“あえて楽しむ”営み ┗予測不能なズレや負荷を受け入れ、リズムとして味わうことでセンスが磨かれる。 ・“脱意味的”にリズムを味わう姿勢 ┗良し悪しの二項対立をいったん留保し、作品や体験の“でこぼこ”の流れ自体を楽しむ視野の切り替えが重要。 ・感動を半分“保留”して細部を観察する ┗大きな物語や感情に飲み込まれず、微細な要素を言語化する練習がセンスを拡張する。 ・“言いにくい小さなこと”を言葉にする訓練 ┗ひと言で要約できない複雑さに耐え、断片的な印象をメモすることで感性の解像度を上げる。 ・優れた演奏は“譜面どおり”を超える余白をもつ ┗正確さ+偶然性(予測誤差)の両立がスケール感や迫力を生む。 ・“偶然性の余らせ方”を肯定し、自分の手札で勝負する ┗完璧な実力を待たず、現状の技術と偶然性を組み合わせて決断する姿勢が創造につながる。 ・私たちは“耐えられる範囲の予測誤差”を求めている ┗ペットの動きが愛らしいのは適度な予測不能性があるから。同様に創作や体験でも心地よいズレが魅力になる。 ・“体に残った断片”を書き留めて再鑑賞するプロセス ┗意味づけよりも、なぜか思い出されるイメージを列挙 → 再び作品に触れ、ズレや新しい発見を味わう。

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    投稿日: 2025.05.20
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    センスとはヘタウマである。 絵で例えると、下手な絵とヘタウマはまったく別。ヘタウマはその人の立派な個性。 上手い絵とは対象物をそっくりそのまま描くことが基本的な意味だと多くの人が捉えています。 対象物をそっくり書こうとするから失敗したときに下手が存在する。なら始めからその土俵から外れればそれもないと思った。 自分で思うように描く。 それがヘタウマ(センス)の始まりなんじゃないかって、 絵画、音楽、映画、小説、インテリアなど自分たちの日常をリズムとして捉える考え方が面白いと感じた

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    投稿日: 2025.05.19
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    センスという言葉について哲学的に思考する本。 とはいえ、文は平易で、概念についても丁寧に解説があるので読みやすい。 リズムで物事を捉えるという出発点は個人的に馴染みがあり、理解に苦労する箇所もなくとても楽しく読めた。

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    投稿日: 2025.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・再現思考から降りるという最小限の姿勢の変化。ヘタウマ。→編集工学でいうところのアーキタイプの考え方で、プロトタイプを目指してしまうことか降り、アーキタイプを目指すことでは? ・反復と差異がリズム ・そのものの意味を脇に置いてリズム自体を楽しむ ・センスが目覚める→理屈の次元を離れてそこにある要素の並びに体が反応 ワクワクする→それは凸凹への反応 1と0 ・センスとは、ものごとのリズムを生成変化のうねりとして、なおかつ存在不在のビートとして、という二つの感覚で捉えることである。 ビート 物語の大きなプロット流れ、うねり 物語の中での繊細な描写の面白さ 会話劇 構図 雰囲気 という理解もある? ・0 1の中のうねり 無駄 過程 単純にそこにあるリズムを感じる 楽しむ 意味を見出すのではなく、リズム自体を楽しむ ・センス ものごとをリズムとして 脱意味的に楽しむことができる ・大きな意味 ではなく 部分のつながりを見る ・小意味 ・小さなことを言語化する練習 ・日常のささいなことを言語化する #読書 #言葉のメモ

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    投稿日: 2025.05.12
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    本書を読んで、センスを磨くことで感情の爆発を抑制できるようになりそうだと感じました。 本書によれば、センスとは物事そのものを把握する視点とのこと。 物事の意味ではなく、物事そのものをリズムとして捉え、そこに面白さを見出すことで、意味から直接的に生じる喜怒哀楽の感情を半分に抑え、感情を爆発させずに済むのでは、と感じました。 アンガーマネジメントがうまくできない時がたまにありますが、日常の些細な事柄を言語化することで物事のリズムに着目する視点を養って、理性的かつセンスある大人を目指します。

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    投稿日: 2025.05.10
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    これを読んだらセンスが良くなるのかもしれない そう思って読み始めたけれど勘違い センスについて考える本だった そりゃそうだよね、哲学って書いてあるじゃん、と読んでるうちに自分に突っ込みを入れる でも、センスというものを考えるにあたり 何がセンスがいいと言われるのか を紐解いていくなかで見えてくるもの 実践していけば、センスは良くなってくるかもしれない まさに、センスの哲学

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    投稿日: 2025.05.09
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    モノの見方、選び方。 センスとされる抽象がかったその表現は、多くの人たちを困らせているだろうと思う。 読むことによって必ずしもセンスが良くなるわけでは無いが、センスへの理解度はあがり、世の中へ少し、幸せを見いだすきっかけになりそうだなとおもった。 最新流行の思想というときまっていきなりとびつき、すぐにそれを俗悪なものにしてしまい~ という、名著にあるような、自分で考えられない人に、なりたくない。

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    投稿日: 2025.05.07
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    大枠を捉えてリズムを感じる。芸術品を見る時にあれやこれやと意味を考えずにただ感じたままにすれば良いと少し気が楽になった

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    投稿日: 2025.05.04
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    先輩から読んだ方がいいと勧められてから、しばらく放置してしまっていたものをやっと読むことができた。 『センスの哲学』というタイトルが、ふざけたように思えていたのだけれど、けれど、勧めてくれたからにはちゃんとした本なんだろうとずっと引っかかっていた。 「これはセンスがよくなる本です。」 という書き出しは、著者の言うように冗談ともとれるし、でも、マジメに「センス」というものを考え直させてくれる本だった。 「センスがいい」というと、ある種、理想系としてのモデルに合致しているものだと思っていた。 例えば、スーツのセンスがいいというなら、キッチリと英国紳士風に着こなしている、みたいな。 でもって、そうなりきれないのがセンスが悪いと 本書では、そうした基準に合わせることを目指すのではなく、別の路線を勧めてくれる。基準ではなく、もっと部分的なリズムに注目するやり方。 芸術を見る時、全体としての意図を見ようとするのではなく、部分部分の形であったり、色であったり、よく見ると、全然違った色形が並んでいるかと思えば、同じ色や形が近くにあったり、繰り返し現れていたり、そうしたリズムが見えてきたりする。 アートから生活の中にいたるまで、そうしたリズムに注目してみること。 ちょっと、ものの見方を変えて見ようと、考え直してみようと思える読書体験だった。

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    投稿日: 2025.04.29
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    センスについて、様々な方向・角度から見ることで複合的な理解が得られたように思う。リズムとして捉え、でこぼこ、0と1を意識すること。 付録が特に参考になった。実践してみようね

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    投稿日: 2025.04.29
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    別にこの本を読んだからといってセンスが磨かれるわけではありません。哲学です。 ただ大雑把に言うと、映画や絵画、小説、音楽‥なんでもいいんだけど、鑑賞する時は「面白い!」とか「怖かった」とか大きな意味での感想に引っ張られず、ディテールがどう組み合わさって作品になっているか、すなわち「構造」を見ることができるかがセンス。あのシーンの光の使い方がいい、とか彼のあの一言が引っかかる、とか。記憶に残るディテールを持つこと。 また、創作する側になった時は、目指すモデルを再現するのではなくヘタウマでいいから自分なりに試してみること。ヘタウマはモデルに対して「余っている」ようなズレ。下手はモデルに届かないズレ。「足りなさ」をベースに考えると頑張りが生じ、偶然性に開かれたセンスは活性化しにくい。自分基準での「余り」をベースにポジティブに取り組むと創造的になれる。 哲学書なので言ってることはちょっと複雑。 どんなことでもデコとボコの並べ方(反復)と刺激(差異)をどのタイミングで出すかで面白さが決まり、反復から差異に移った時に「あ、違う」という予測誤差が生じる。予測範囲がほどほどの範囲に収まっていれば美的。予測誤差が大きく、どうなるかわからないという偶然性が強まれば崇高的。 ‥うーん。わかるようなわからんような‥ しかし著者は最後にひとこと、こう締めくくる。 「作れるものを作ればいいのです」 コレ大事。

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    投稿日: 2025.04.26
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    生きる助けになるほどではないけれど、センスは変わらないかもしれないけれど、芸術の話はおもしろかった。

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    投稿日: 2025.04.26
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    「センス」と呼ばれる何か得体のしれないものを用いて、人は世界、作品とどう向き合えばいいのか そして、センスを良くすることは可能か これらに対する洞察を得られた著作であった。

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    投稿日: 2025.04.22
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    3部作だが他の2作品と見劣りすることなく面白かった。最後の方は難しかった。理解を深めるためには再読が必要。

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    投稿日: 2025.04.16
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    勉強の哲学に引き続き、名著。 センスとはなにか。 物事をリズムとして捉えること。 リズムやバランスのいいものが、センスのあるもの。 現時点での芸術の鑑賞の仕方や、個性(センス)の出し方など提示していて、 哲学は難解だけど、 足りないものより余っているものに着目しようという気づきを得られた。 巻末の文献リストもすごい。 センスの哲学 人間は余っている動物。 センスとは何か 意識的すぎるもの選びや作品はかえって何かが足りない感じがする。むしろ無意識が必要である。無意識こそがセンスを豊かにする。 自分でできる範囲でのオリジナリティーを全く別のスタート地点から始めることで、同じ基準で競争している人たちの競争に混じらずに、何らかの別経路でデビューすることがおそらく可能。 再現思考ではない子供の自由に戻る。それが下手馬 。モデルの再現から降りることがセンスの目覚め 学習とは抽象化 忘却や省略や誇張などがポイント。引き算的な学習 抽象化とは意味を抜き取ること。 意味から強度へ。 物事をリズムとして捉えること、それがセンスである。 強度はエモいにつながる。それは意味ではなくて、じんわりとしりした。良い感じだったり、わくわくする感じを強度、と呼ぶ。 料理的鑑賞が絵画の鑑賞でもできる。 うねりとビートと言う2つの側面 2つの見方 ビート:はっきりとした対立関係。存在と不在。 うねり:生成変化の多様性。もっと微妙なところを見るか いないいないばあの原理 大雑把な感動よりも手前にある。そんなに大事とは思えないような小意味の方に軸足を置いて、「要するに何なのか」ではなく、ここかこうなって、次にこうなってと言う展開のリズムだけでも楽しめる。小意味のリズムに乗る。要するに何なのかと言う大意味があるのがわかるのが「わかる」ことで、部分部分の「ノリ」だけで鑑賞として劣るわけではない。 感情を半分に抑えておいてから後で解除する。 そういう複雑さを味わいとして享受する。人間のあり方と言うのは凸凹でありリズム。それは一定ではない。状況によって関わり方によって人と言うリズムは多様に生成変化する。 リズムの経験とは、反復の予測と予測誤差と言う際のパターン認識。 遊びとリズム形成の補助。 ゲーム、フィクションの鑑賞は、世界の不確定性をてなづけるための習慣に似たもの、自分自身にリズムを持つこと。 死が迫ることの興奮であり、それを抑えるとほっとして心地良いのが基本的傾向である。興奮の不快がむしろ快であるような状態がある。 京楽と言う形でわからないものを楽しむことができる。 ものを見たり、聞いたりするときは、予測の計算を行っている。 つながるかどうかは、設定次第 抽象度を上げるとつながっていないものがつながる。 どのように並べても良いと言う最大限の広さから、面白い並びにするために制約をかけていくと言う方向で考える 偶然性にどう向き合うか? リズムが面白いのは反復があって差があるから。規則があって逸脱がある。 完全に規則的ではないし、全くランダムでもない。そういうバランス、これが美と呼ばれるもの。 戯れに美がある。 がんばって作ろうとしなくていい。ルールにこだわることで、それに対して不十分=下手になってしまう。 全くのランダム、偶然のでたらめな状態でも、人はそこに何かを見出して、面白がることができる 自分の身体感覚に従って(体から響いてくる偶然性に従って)書けるように書く。 センスの良さと言うのは、余り 偶然性に開かれる練習が必要。自分自身に向き合って自分で自分をマッサージするような取り組みが必要。人は無意識のうちにいろんな側面でこうあるべきだと言うものにとらわれている。 センスを活性化していくことは自由になること 自分に固有の偶然性の余らせ方を肯定する。 目指すものへの足りなさをベースに考えると、それを埋めるようにもっと頑張らなきゃと言う気負いが生まれ、偶然性に開かれたセンスを活性化しない。 余りをベースに考えれば、自分の理想とするものにならなくても、自分はこういう余らせ方をする人なんだからいいやと思える。自分の固有の足りなさ。それをもっとポジティブに捉えるとより創造的になれる。 人生の途中の段階で完全ではない技術と偶然性とか、合わさって生じるものを自分にできるものとして信じる。 芸術とは時間を取ること。 可能性の過剰に溺れてしまっている。 脱目的化した不安な状態こそが、深いところで芸術とつながっている。 楽しいと言う事はどこかに問題があると言うこと。楽しさの中には否定性が含まれている。芸術あるいはエンターテインメントを考えるときに、これは非常に本質的なこと。 個性とは何かを反復してしまうこと。何らかの問題の表現 問題が結局何を意味するのかは曖昧なまま。問題を解決するために作品を作るのではなく、問題を抱えているから作品を作る。 個性的なテンプレ性 オリジナリティとは、その人がどのように典型的なものと関係を持ち、また距離をとってきたかと言うことのオリジナリティー

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    投稿日: 2025.04.13
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    千葉雅也の本は3冊目。 どの本も、生きている中でふと引っかかる感覚を、包容力の高い概念でやさしく紐づけてくれるように感じる。 本書では世の中のあらゆるものは「リズム」で構成されており、その並び方に「センスのよさ」を感じるでいるのだという見方を提案する。 そして、人は一定のリズムではなく予測差異を持つものに惹かれるが、その変則的なリズムを楽しめるようになるには耐性が必要だと指摘する。 その耐性を持つには「いないいないばあ」から始まり、それら変則的なリズムに触れ続けることで、世界や自身のリズムに対する許容度が上がっていくと述べるが、これは発信が加速し情報が氾濫していくいまの世界に振り回されずに生きていくことについて、力強い援護になってくれると感じた。 ぱっと見て意味の分からない現代美術も、即物的に「意味」を求めるのではなく、まずは単に「リズム」として鑑賞する、楽しむという観点も得ることができたので、近々また美術館に行ってみよう。 いい本だった。

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    投稿日: 2025.04.03