
紅珊瑚の島に浜茄子が咲く
山本貴之/日経BP
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総合評価
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2024年をもって最後となる『日経小説』受賞作。選者の一人、角田光代氏が「候補作のなかで『紅珊瑚の島に浜茄子が咲く』がダントツにおもしろかった」と表しているが、その通り。 この小説を書くためにいったいどれだけの資料を読み込んだのだろうか?また、土地の描写もリアルで!架空の「華島」の情景は読んでいて瞼に浮かんでくる。 時代ミステリーとしてクオリティは高く、クライマックスに向けての仕掛けはお見事。そして、この作品は登場人物がスーパースターではなく、苦悩の中で果たすべき役割を見出だしていく姿に打たれるものがある。更には、先が読めるとは言え、素敵なエンディングが待っている。 読後感、爽快な佳作である。
0投稿日: 2024.06.28