
総合評価
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powered by ブクログ思ってた内容と違ったけど、だんだん、こうゆう内容で良かった!と楽しく読めた。日常の中に息づく咒。見えないけれど、きっとそこにあるものに敬意を表して生きたい。
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログはじめに:呪術の多様性と身近な存在 本書は、呪術の解釈や実践に唯一の正解はなく、人や宗派によって異なるというスタンスで、民間の伝承や身近な呪術・まじないを中心に解説します。幽霊や神仏の存在を前提とし、天気予報の代わりであった呪術から、身近なてるてる坊主まで、呪術が案外身近に存在することを示唆します。占いとの関連や夢に関する呪術、呪術の対価についても触れ、呪術の多岐にわたる側面を紹介します。 式神を作る:陰陽師と精霊の力 陰陽師と式神の関係から始まり、『泣不動縁起』の絵巻を通して式神の存在や役割を解説します。人間の支配下にない眷属や設法、飯綱権現といった存在を紹介し、安倍晴明と式神の関係を彼の画像から読み解きます。式神作成の実践方法として、陽気を象徴する松明や手印の重要性を述べ、呪術において不可欠な視覚化の方法を訓練によって習得できると解説します。 言霊と結界:言葉の力と聖域の構築 五感の中でも重要な視覚と聴覚に触れ、音として表現される「言霊」の力とその重要性を解説します。普段の言葉とは異なる言霊の性質や、呪文の最後に用いられる「急急如律令」といった表現を紹介します。また、結界を清浄な空間として囲む呪術として解説し、短い祝詞や円の持つ意味を説明します。結界の目的の一つである「隠身」の重要性や、水を使った結界の方法も紹介します。 様々なマナイ:身体と道具を使った呪術 体の各部分(髪、眉、目、耳、鼻、口、手、足)を使ったまじないを紹介し、それぞれの部位に宿るとされる力や意味合いを解説します。「眉唾」のまじないや狼の眉毛の伝承、目による魔除け、耳たぶをつまむまじない、口を使った「きつねの窓」や叩歯、そして手印や足を使った踏歩といった具体的な方法を説明します。 文字のマナイ:図形、文字、道具に宿る力 五芒星、六芒星、九字といった図形や文字を使ったまじないを紹介し、それぞれの図形が持つ意味や用途を解説します。印鑑や御朱印に宿るとされる強い力、お札や呪符、霊符の種類とその用い方、そして寺社で頂いたお札や自製の符を包む「清め包み」の方法について説明します。 終わりにあとかき:呪術の奥深さとタブー 本書がNHK文化センターのオンライン講座を書籍化したものであることに触れ、呪術の世界の奥深さや、改めて調べると新たな発見があるという著者の思いが述べられています。呪術は超自然的なものであり、風土、民族性、宗教、死生観、生活、歴史を反映していると考察し、人を害する呪いについては著者に負担が生じるため記述を控えていること、そして呪術には本気になればなるほどかかるものがあるという考えを示唆しています。 結論:呪術は行為であり、認識の形式であり、文化現象 呪術は単なる迷信ではなく、行為の概念であると同時に、認識の形式であり、文化現象でもあるという言葉を引用し、呪術が人間の願いや恐れを反映した普遍的な営みであることを示唆します。講座受講者や関係者、そして読者への感謝の言葉で締めくくられ、本書を通して呪術への理解を深め、新たな視点を提供することを目指しています。
0投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ形而上の概念を扱うにあたり、最初に著者のスタンスを明確にしてくれたので読みながらそこに乗っかることができて楽しかった
0投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログ『呪術というのは、作法だけを沢山知っていてもダメなんです。知識や教養があるほうが強い。』 と書いてあるようにただ呪文や手の動きを知るよりもそのバックを知ることで想像力が強化される。イメージが漠然としていると効きません サクッと気楽に呪術のことがわかる一冊
7投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ入門編なのでそこまで難しくはないけれど(わかりやすいように、話し言葉で記されているし)、ある程度オカルト方面の知識がないと楽しめないかもしれません。 「へー、こういうのも呪術なんだ」と思うものが沢山ありました。ただ、当たり前だけど高度なのは素人には無理・・・。 怖いことが起こりそうな時、自衛のための呪術はいくつか覚えておくと良いかもなーと思いました。
1投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログタイトル通り、呪術が初心者にもわかりやすく学べる一冊です。とはいえ呪術って、誰かを呪ったりするためのものではなく、「おまじない」全般。ちょっとした魔よけの知識などは、知っていると少し心強くなるかもしれません。 ホラー好きなのでこういうのには世間一般より知識があると自負していましたが、まだまだ奥の深い世界ですね。入門編でも、意外に思うことがとっても多いです。案外とハードルの低い印象、そして気軽ではいけないけれど手軽に実践できる印象でした。しりとりが魔よけになることと、「キッチンは武器庫」ということは覚えていて損はないかも。もっとも、そういうのを必要とするような事態には遭いたくありません。
1投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログタイトルから連想される禍々しさは全くなく、呪術、式神、言霊、お札など様々な角度から分かりやすく書かれています。相手を呪うとか、そういう負の呪術はやはりそれ相応の対価を求められるし帳尻を合わせられる、霊能者や占い師の結末もなるほどなと思いました。最後に折り方も載っていた清め包みが難しい。自分の読解力がないだけかもしれないけど、あの図で折れた人はすごい。
7投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログまじないや呪術に惹かれる人は多いだろう。なんだか不思議で気になる、試したくなる。そんな人にこの本はおすすめ。エッセイのような構成で様々な知恵を提供してくれる。どうにもならない時、疲れた時、誰かを恨むとき、呪いたい時… 何かに頼るのは今も昔も変わらない。文章は軽めのためより発展した内容を求める方にはやや物足りないかもしれません。
4投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ呪術はリアルに使えます。本格的なものはともかく、一般人が個人で行う呪術は、そんなに難度は高くありません。本書が実用書になるか、ただの蘊蓄本で終わるかは使う側――皆さん次第です。 2021年から2022年にかけて、NHK文化センターにてオンライン配信された呪術入門講座を書籍化。 呪術のいろは、基本を教え、呪術が非日常や創作ばかりでなく、いかに我々の日常に身近な存在かを解説し、手軽に行える呪術の紹介まで――。 本当に呪術やオカルト全般に対して初心者に向けた入門書なので、ある程度事前知識がある人には物足りないかもしれない。 ――しかし。 きっかけさえあれば自身が体験したり見聞きしたりした話を挿入してくるので油断できない。怪談好きや加門さんのファンなら、内容から購入しないことを決めるのは早計だろう。
1投稿日: 2024.03.16
