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IT'S ELEMENTAL さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義
IT'S ELEMENTAL さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義
ケイト・ビバードーフ、梶山 あゆみ/山と溪谷社
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総合評価

8件)
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  • Kazuのアイコン
    Kazu
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    1年前に「世界史は化学でできている 絶対に面白い化学入門」を読んだ。 化学的な視点で物事を眺めるのも、何かを判断する上で役に立ちそうで、化学をもう少し知りたいと思った。 実際に本書を手にすると分厚くて、まともに読み切れそうにないことは直ぐに感じた。 2部構成になっていて、 第Ⅰ部 原子や分子、化学反応の基礎知識。高校生を想定した講座で「これだけは押さえておいて」という感じ。 第Ⅱ部 日常生活の中の科学。食事、運動、化粧、掃除などを化学の知識を交えながらエッセイ風に紹介。 個人的に期待したのは第Ⅰ部。 第Ⅱ部は面白そうなエピソードだけ読めばいいと割り切った。 著者が「これだけは」という基礎知識を説明した第Ⅰ部だけで150ページもあり、よく理解できない部分もあって、決して易しいわけではない。 ただ、化学者が原子・分子を扱う時の視点(何に注目するのか)がわかった。 私は高校の時に化学は「暗記の学問」のように感じていて興味が持てなかったが、そうではなかったことに今更ながら気づいた。 物理学では殆ど考えない"化学反応"が世界の見方の基本原理になっている。 第Ⅱ部は300ページ程あるが、第Ⅰ部で説明された化学の考え方が理解の助けになる。 つまり、第Ⅰ部の知識がないとよく分からないかもしれない。 本書は、化学の知識にうとい一般人向けの本だと思うが、心して読まないと難しくて分からないだろう。 著者は大学教授だが「化学オタク」の雰囲気を感じる。 一応全頁をめくったが、興味が湧かない箇所は斜め読みした。 その部分は、何が、どのように書かれているかをザックリと捉えるだけにした。 ちゃんと読んでみたのは以下のようなもの。 第5章 朝食 ・朝、コーヒーを飲みたくなるのはなぜ? 第6章 運動 ・体内の脂肪を効率よく燃やす方法 ・ランナーズハイを生む物質 ・鎮痛薬が効くのはなぜか 第10章 家の掃除 ・混ぜるな、危険 ・重曹がいろいろ使える理由 ・漂白剤は汚れを「見えなく」する 分かり易さを意識して書いていることは伝わって来るが、外人特有の長ったらしい説明や、なくてもいい脱線話、わけのわからないたとえ話も多い。 半分くらいしかまともに読めなかったのは、化学の難しさのせいだと思う。 今度何か読むなら、子供向けで絵や図が多い本が良さそうだ。 なお、本書で紹介していた周期表の以下のWebページは非常によくできている。 https://ptable.com/ 原子のサイズは、原子番号が最小の水素が最も小さくて、原子番号が大きくなるにつれてサイズも大きくなるように思っていた。 この周期表をよく見ると、原子番号と原子のサイズに規則性はないことがわかる。 水素原子よりも酸素原子の方が小さい? この理由も、第Ⅰ部で説明されていて、なんとなく「なるほど」と思った。

    45
    投稿日: 2025.03.14
  • kaz.fのアイコン
    kaz.f
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    冒頭難しい話がでてきたからどうしようかと思ったが、全体的には一日の普通の生活の中で化学がどのように絡んでるのかを分かりやすく説明する感じ。 ◯面白かったところ ・今日肌寒くてランニング行くのめんどくさいのは、自分の意志が弱いのではなく、アナンダミドとカンナビノイド受容体の結合が弱いから。大麻の依存性が低いのも同じ理由。 ・牛肉と鶏肉はどれくらいの温度で焼けば安全に食べられるのか。 山と渓谷社。こんな本も出してるんや。

    1
    投稿日: 2025.03.09
  • Rafのアイコン
    Raf
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    リケジョのモデルとして何て理想的な存在だろう。女子枠優遇をしながらまだまだ数少ない東工大などは、彼女のようなスターを作る所から始めてみてはどうか。こんなエキサイティングでセクシーな授業を受けたら、化学者志望がグッと上がるに違いない。とても面白かった。 クッパみたいに火を噴く表紙。そこから始まっている。原子の二重結合を男女が両手を繋ぎ合う例えで説明しておいて、では三重結合は…と。もう授業を受けながらタジタジである。 他にも価電子とは原子のいちばん外側の「上着」だとか、陽子と中性子、軌道や距離感、構造についても分かりやすく例えながら説明してくれるが、これはもう天性とも言えるし、意識的に化学を楽しく伝えようという努力の賜物とも言える。 で、前半は徹底的に分かりやすく元素周期表を見ながらお勉強した後、教室を飛び出していく。日常の化学をフィールドワークだ。朝食、運動、掃除に洗濯。ビーチやキッチン、バーから、ベッドの中まで。 400ページ以上あるので重たい本だが、スラスラ読める。世の中には、分かりやすく伝えようと努力する本と、分かる人だけついて来い的な本と大きく二種類あり、これは授業でもそうだなと思うが、分かるか分からないかは、能力というより学問の順序や教え方の手順の問題である事も多い。本書は間違いなく、良い本だと思う。

    64
    投稿日: 2025.02.24
  • ホウジのアイコン
    ホウジ
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    化学オタクを自称する女性サイエンティストにより、一般向けの化学読み物。我々の生活にはありとあらゆる場面に化学がはたらいていることを、オタク特有のテンションで熱く語ってくれる一冊。 耳慣れない分子名などが沢山出てきて迷子になりそうになるが、日常の分かりやすい例え話で道案内してくれる。 これを読むと、掃除や料理のコツなんかも身につく。

    0
    投稿日: 2025.01.02
  • midoridensyaのアイコン
    midoridensya
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    原子同士の結合(電子を共有する共有結合と、どちらかの原子が電子を奪うイオン結合)や、分子同士が分子間力で結びつく原理がわかりやすく語られていた。 化学反応の本質が、分解と生成で、分解に必要なエネルギーと生成で放出されるエネルギーのどちらが大きいかで、エネルギーを吸収する吸熱反応か、エネルギーを放出する発熱反応かが決まるというのは勉強になった。

    2
    投稿日: 2024.08.18
  • たいきのアイコン
    たいき
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    世界に対するものの見方がほんの少し変わるかなって感じ。 身の回りのもの全て化学なんだなーって。 高校まで化学を習っていて、久しぶりに化学に触れたいなって思って購入したけど、文章ベースで化学を理解するのは難しいなって思った。

    0
    投稿日: 2024.06.30
  • みな太郎のアイコン
    みな太郎
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    4章まで 分子の構造とか動きは高校理科の授業よりはイメージしやすかったかな。 5章から生活の中での化学というテーマだったけど長すぎて飽きてしまった。 やっぱりゴリゴリ文系の私からしたらとっつきにくさは拭えなかったな〜残念。 それでもこういう研究をしてくれる人がいてマクロの理解が進むたび文明も医療も発達するので有り難いなあと思う。

    1
    投稿日: 2024.04.10
  • ひまわりめろんのアイコン
    ひまわりめろん
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    ぶ厚っ!化学ってぶ厚っ!( ゚д゚) アッメ〜リカでベストセラーになっていたということで手にとってみましたが、最初に思ったのがこれです ハードカバー込み込みで3.8センチ なかなかの武者っぷり(ぶ厚い本て武者なの?) まぁ見た目の話はともかく中身なんですが、私は多少なりとも基礎知識があったんでなんとか理解できましたが、決して分かりやすくはなかったかな あと、顔が近い いや待て待てちょっと聞きなさいよ 作者が「ほら!生活の中にこんなにも化学が溢れてるのよ!興奮するでしょ?」ってテンション高めに迫ってくるのよ リアルの世界にも距離感が壊れてる感じの人っているやん? わい苦手なんよね 話す時に顔近い人 その感じ めっちゃ言ってくるんだけど 興奮どころかむしろ退屈だった 申し訳ない 顔近いのに申し訳ない 洗濯洗剤の香りがする距離感で来られたのに引き気味で申し訳ない 途中何度か読むのやめようかと思ったけど今日会社にこれしか持って行ってなかったので飛ばし読みに近い状態で読み切っちゃいました なのでぎりぎりの★2です

    45
    投稿日: 2024.04.02