
総合評価
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- yuzu"powered by"
公安のエリートがある日突然現場から新人でもできるような事務作業を押し付けられる。 不満に思っていたら自分の息子がテロリスト容疑で捕まってしまい、公安としての自分と父親としての自分に苦難する話。 そこまで話の起伏がないと思ったが、最後はそういうことだったかー!となった。 また、家族感と仕事感、外国人労働、テロと、様々な問題を題材にしていて多少考えるキッカケになった。
0投稿日: 2025.07.02 - finger0217"powered by"
公安のエリート刑事の息子がイスラム国のテロリスト募集に志願した、という作品の舞台設定は異色ですし目を引きます。 せっかく「公安警察」というあまり表舞台に出てくることがないキャラクターだったので、もう少し普通のミステリ作品と違う展開を期待していたのですが、少し物足りない印象もありました。 作中では、数年前に日本人がイスラム国に殺害されたという経緯もあって、志願者の息子だけでなく家族までもが「非国民」と国民全員から(それこそテレビや新聞、SNSで)バッシングを受ける様子は昨今のネット炎上を正しく描いているように思いますが、読んでいて楽しい場面ではありませんでした。主人公は職場でも自宅でも居場所がなくなり肩身が狭い思いをしますし、妻の憔悴ぶりも見るのがつらいです。 ミステリ作品としてはラストに向けた「どんでん返し」も伏線を改修したというよりも唐突だ、という感じがしました。「家族の再生の物語」として読むと、また違った印象になるのかもしれません。
11投稿日: 2025.05.21 - バル"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
最初から最後まで、まるで崖の縁を歩いているかのような緊張感に包まれた一冊だった。息をつく間もない展開に、ページをめくる手が止まらなかった。 物語の中心にいるのは、公安のエリート・幣原。その息子がまさかのテロリスト志願者として晒されるという衝撃的な展開に、ただただ唖然とした。国の中枢に関わる父親を持ちながら、どうしてそんな道を選んだのか。その謎に迫っていく過程で描かれる幣原の苦悩、そして何よりも母親の切迫した感情が胸に刺さった。 物語の途中、母親の予想外の行動に「ちょっと待ってよ!」とイライラしてしまう場面もあったが、それもまた彼女の必死さの表れなのだと感じた。 そして、ラストに明かされる「息子が実は娘を庇っていた」という真実。あまりにも意外で、思わず読み返して確認してしまうほど衝撃を受けた。すべてが繋がったときの静かな感動と、切なさは忘れられない。 読み終えたあと、「この先は?」「続きは?」とページを探してしまった。それほどまでに、この物語の世界に深く引き込まれていたのだと思う。
0投稿日: 2025.05.16 - SAKURA"powered by"
もし自分の子供がって考えたら、…耐えられないだろうなぁ…ショックとかっていうより、やっぱり理解してあげられない気がするし。読み進めるの苦しかったけど、家族愛がすごく感じられる。最後もさすが七里先生!
9投稿日: 2025.05.05 - maruko"powered by"
公安警察の家族がテロリスト志望!? なんとまぁどんなストーリーかワクワク▪️ハラハラ▪️ドキドキetc.....しながらページを開き、先が気になりあっという間に読了。 最後は良い家族だな~と思いました。 公安警察の話というより家族の話でした。
16投稿日: 2025.04.23 - masatora4"powered by"
タイトルからコメディかと思ったが、公安警察の家族に起こる悲劇の物語。最後も未来に繋がるような繋がらないような感じで。
0投稿日: 2025.04.11 - よぴこ"powered by"
派手なシーンこそなかったけど、中山先生の伏線回収がこの作品もドキッとした 結局人の気持ちはその人にしか分からん
2投稿日: 2025.04.03 - 革ジャン"powered by"
本書の後ろに書いてあるあらすじとタイトルで即買いし、いよいよ読みました。 公安、テロリストなどの定義については他書でも似たような記載があり、リアリティを感じました。 作者の持ち味も十二分に発揮されており、特に終盤は一気読みでした!
1投稿日: 2025.03.23 - masato"powered by"
テロリスト一家VS政府のドンパッチかと思いきや想定と全く違った! 公安の息子がテロリスト!? 公安のエリート刑事の長男がテロリストを志願し、逮捕されるという驚きの設定です。 妻、娘、警察、世間から非難される主人公。 いつもの事ですが、こうした事件に対するマスコミの描き方が相変わらず切れ切れですね。読んでて辛くなります! 公安の刑事の立場と父親の立場、苦悩の日々です。 なぜ、息子がテロリストを志願したのか? もし、自分の子供がそんなことをしたら... 自分自身が主人公の立場だったら?と考えさせられます。 と、そんな中、息子が殺害されてしまいます。 これもまたショック!そうなっちゃうの? 息子はなぜ殺されなければならなかったのか? 犯人はテロリストを憎む者たちなのか? といった展開です。 母親の狂気.. そして、明らかになる犯人。 一件落着と思いきや、そこには驚愕の事実! この結末は衝撃的で辛い.. ちょっと納得いかないところもいくつかありましたが、あっという間に読み切りました。 楽しめました。 お勧めです。
78投稿日: 2025.02.23 - チートイ"powered by"
公安刑事の幣原は、担当していたイスラム国の捜査を外され内勤を命じられた。やがて、テロリストに志願した容疑で息子が逮捕される。世間や組織、そして家庭までもが幣原に非難の声を上げるようになり......。 ----- 社会派。国際テログループを追っていたらその関係者として家族が逮捕されるというお話。そのことをきっかけに生活が壊れていったり、既に壊れていたのに気づかないままでいた問題に気づかされたり。公安刑事と父親の立場で板挟みになる構図は面白いと思った。 享受していた当たり前がぶっ壊れて少しずつ思考と精神が窮屈になっていく。そういう展開は好き好きの好き。ただ、主人公・幣原にあまり感情移入できなかった。なんでだろう。手あげまくるからか。今まで家族とどう接してきたのか詳細がわからず登場人物の言葉から推し量るしかないからか。ステレオタイプな仕事人間がなんか報いを受けてるな、という気持ちが勝ってしまって深く物語に没入できなかった。 話が大きく転換する中盤と、最後の最後に明かされる事件の真相は良かった。それまでに積み上げた先入観や印象をガラッと変える良い仕掛けだった。ただ、ここも先程同様で、登場人物に思い入れが生まれるようなエピソードがあればもっともっと大きなカタルシスになっていたように思う。
1投稿日: 2025.01.30 - みらい"powered by"
さすが中山七里先生! 最高に面白かった やっぱり中山先生はすごい(N回目) 主人公が悲しすぎる。余韻がすごい。 公安刑事の息子がテロリスト予備軍で叩かれまくって仕事では邪険にされて……と散々なのに家庭もぐちゃぐちゃで、しかも衝撃のラスト……楽しかった
0投稿日: 2025.01.22 - くまごろー★book"powered by"
公安刑事の息子がテロリストに志願したとして逮捕されるストーリー。序盤は良かったけど、しんどい内容も多く結末もあまりしっくりこなかった。読者の好みによる。
0投稿日: 2025.01.16 - やまこ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
中山七里先生の作品を読むのは2作目ですが 中山七里先生特有の日本語の妙が炸裂していて 読んでいて心地よいです。 序盤の公安刑事の父からだんだんと人間味が出てくるところは見ていて面白い描写だったが、内容的に読み終えてスッキリするものでもなく 真相解明のところがあっさりまとめられて 少し秀樹が可哀想すぎる設定だなと思いました。 父親として勇一郎みたいにならないように 家族に関心を持ってコミニュケーションを取らないとな。と考えさせられた一冊でした。
0投稿日: 2025.01.13 - あくら"powered by"
主人公の幣原を好意的に見ることはできない。 (内心ずっと悪態ついてた) 『公務』と『家族』の二者択一を終始迫られ続ける立場が、想像以上にキツイだろうことは理解するけれども。 テロリストを志願した秀樹、祖母宅へ避難した可奈絵。 この兄妹を思うと今でも泣きそうになる。 家族間の問題がそう簡単に片付くなんて思っちゃいないけど、もうちょっとどうにかならんかったんか…。 アンハッピーエンドには慣れてる方ですが、今回は心が晴れなかったなあ。
2投稿日: 2024.12.30 - 1805714番目の読書家"powered by"
ミステリーとして話の展開がおもしろかった。 父親の心の移り変わりに共感した。 徐々に人間味が出てきて、苦しくもあたたかい話だった。
1投稿日: 2024.12.09 - ぽんこ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
公安の人たちってそんな酷い世界なのかな? 子供が殺されても??? 中山七里さんの本に出てくる嫌悪や憎悪の対象に対する人たちの反応の表現は、 そんなに?!そんなことするかな??? ってくらいにひどく感じることがわたしには多いかもしれない。 実際そうなのかな。小説だからなのかな。 だから読んでると辛くもなってしまう。 お兄ちゃんがいいやつ過ぎてなんで死んじゃうんだーーー。・゜・(ノД`)・゜・。 この家族一生罪悪感に苛まれそう〜。 でもようやく本当の家族になるんですね。代償がデカ過ぎだけど。
1投稿日: 2024.11.07 - TT"powered by"
息子がテロリストに志願!そんな公安刑事のお話。 どう言いかえれば、シゲハラ から ヒドラ になるのでしょう?そこが1番気になったとこ。アダ名ってそんなもんかな?なんか世間のバッシングに耐えに耐えて苦しい日々を過ごす中、おさまったころにどんでん返し!作品としてはイマイチかな、、、
15投稿日: 2024.11.06 - イチ"powered by"
読んでて苦しかった。 自分がこのような状況に陥ったとき、果たしてどんな気持ちを抱くのだろうと。 最後までなんともいえない展開が本当に苦しい。
1投稿日: 2024.10.25 - ちょこち"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
オーディブルにて。 公安部の刑事だが家庭を顧みなかった父親。 しかし、息子がテロリストとして逮捕され、、、 それぞれの人間性も掘り下げられて、公安や警察の気質も見えつつ、安定のどんでん返しもあり、中弛みせず面白かった。
1投稿日: 2024.10.21 - ハクモクレン"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
テロリストに志願するか大麻所持かの違いはあるけれど、主人公が警察官、奥さんと娘、息子の4人家族、息子の犯した犯罪によって主人公が窮地に陥る、という類似点で、今野敏の隠蔽捜査シリーズ『果断』を思い出した。 家族の再生もテーマの一つだから仕方がないのかもしれないけれど、竜崎家に比べて、とにかく幣原家には家族間に信頼関係がない。窮地に陥った家族の命運を分けるのは、日頃からの信頼関係の構築なのだな、と。 とにかく何もかも父親のせい、と、ヒステリックに泣きわめく母娘に、怒声と暴力で答える主人公…。終盤、父親と大喧嘩した息子を母親が諫める場面があったけれど、普段からそういうことを子供にきちんと伝えていれば、こんな事件は起こらずに済んだのではないかと思わずにはいられない。 テロリストへの志願については、なんと荒唐無稽な!と思いきや、過去に実際に日本で同じことがあったらしくびっくり。
3投稿日: 2024.09.17 - ブッチャン"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
妹の罪をかぶる兄。夫婦間と親子間のトラブル。あり得ない話だけど、異国の戦士としてって考えの人はいるんだろうな。
2投稿日: 2024.09.15 - マコト"powered by"
正直、大きなどんでん返しがある訳でもなかったが、先が気になりスグに読むことができた。 我が子がテロリストに志願した事で、自分の環境が一変し、家族の事を何も知らないことを知るだけだなく、公安という仕事の意義を考え直す。犯人探しだけでなく、主人公の意識が変わっていく過程を描いていたのが印象的でした。
2投稿日: 2024.09.08 - keikubo27"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
公安刑事の息子がテロリスト志願者なんて、なんというアクロバティックな設定なんだ!と思って手に取ったけど、ハラハラする展開と幣原の心の変化が良かった。 恒例どんでん返しは、本作では気付けなかったので久しぶりにえぇっ!?てなってしまったw それにしても、息子殺しの犯人の決め手となったセリフは何度読んでも、秘密の暴露には思えないんだけど、あたしだけかな。
2投稿日: 2024.08.25 - YA"powered by"
公安刑事の息子がテロリスト志願者と言う社会派ミステリーに興味を惹かれ、本を手に取り一気に読みました。 世間やマスコミからは身内に犯罪者を出したと非難され、さらなる事件も発生していく中で、衝撃的な結末には驚きました。
5投稿日: 2024.08.20 - 迷い牛"powered by"
中山七里作品読破2作目。登場人物間の緊張感、現場の臨場感がたまらなく心に刺さる。大変読み応えがあったが、最後の最後でどんでん返しに繋がる伏線が少し弱い気がしてしまった。しかし高い評価。中山七里作品どんどん手に取っていきたい。
1投稿日: 2024.08.17 - ラディッシュ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
この作品もとても面白かった。 「公安刑事の息子がテロリスト志願者」という設定の元進んでいくが、テロリストに志願したことが問題の本質ではないと感じる。 安価な外国人労働者に職を取られ、イジメをしていた側が被害者よりもより普通の生活を送る。 現代社会の問題をこの作品は訴えていると感じる。
1投稿日: 2024.08.08 - ゆず"powered by"
ずっとハラハラしながら読んだけど、最後「え??そうなの??」ってほっこりした。お兄ちゃん最強。#読了
2投稿日: 2024.08.01 - なす"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
妹が1番馬鹿だけど、兄も馬鹿すぎる…ストーリーもあんまり深みがなかったし、あんまりだったな。 とりあえず良識ある判断をすることの大切さですね、年齢関係なしに
2投稿日: 2024.07.25 - 犬"powered by"
感想書くの完全に忘れてた。 会社の人に勧められて読んだ中山七里はこの作品含め4冊目だったが、もう読むことはないかも。 何だか薄っぺらいんだよなぁ...
1投稿日: 2024.07.21 - マッチ"powered by"
公安刑事の息子がテロリストに関係して逮捕勾留された? この奇抜な発想から小説は展開する。ただし、途中までは良いが、終わりのほうは少しダレ気味。もう一歩だと思う。
1投稿日: 2024.07.17 - YUYA"powered by"
テロリストの家 **著者**: 中山七里 『テロリストの家』は、平和惚けした日本人を震撼させるテロ事件が勃発するところから始まります。公安部のエリート刑事・幣原は、突然上司から自宅待機を命じられます。驚くべきことに、テロリストに志願して逮捕されたのは、彼の息子・秀樹でした。 この事件をきっかけに、幣原は妻や娘から「仕事のために息子を売った」と疑われ、警察や世間からは「身内に犯罪者を出した」と非難されます。マスコミが家族に群がり、彼らの生活は心身共に追いつめられていきます。さらに、追い打ちをかけるような悲劇が続きます。 中山七里さんの他の作品同様、この物語も非常に面白く、引き込まれる内容です。幣原の悲しい立場や、仕事と家庭のバランスを取る難しさがリアルに描かれており、公安警察という特殊な組織についても興味深く描かれています。特に最後の結末には驚かされ、読者を打ちのめす衝撃的な展開となっています。
15投稿日: 2024.07.05 - まっちゃん"powered by"
テロリスト一家の話かと思いきや、違った。重い。 5つの章で構成されているが、それぞれに「見知らぬ」と冠がついている。 中山七里さんの作品は、現代社会への警鐘が見え隠れするが、これもそのひとつだ。 テロリストはなぜテロリストになるのか?身近な人たちはなぜ止められないのか?家族がテロリストや犯罪者になった時、家族はどう対処するのだろうか?さまざまな葛藤がある。 父と母、父と息子、父と娘、母と息子、母と娘の思いと言葉が交錯する。主張と思いやりが入り混じる。無力感からテロリストになる気持ちは、あるのだろう。それぞれの思惑があり、秘めたるが故の不幸がそこにはあった。 ミステリーとしてのミスリードはあるが、それよりも家族の重要性が、私には響いてきた。23歳や17歳の時、父や母に抱いていた感情は変化する。それでも変わらない事があるのも事実だ。少し荒削りだと感じるものの、中山七里さんの描写は私の自己形成の一助となっている。
24投稿日: 2024.06.28 - 世界統治協会会長太宰龍之介五郎左衛門"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
この本は、父が公安、息子がテロリストの志願者という設定でのストーリーで、この矛盾さに惹かれて買いました。 実は、息子は無実なのですが、序盤ではそのことに気づかないように、中盤から息子が無実であることを匂わせ、最後の最後に本当のことが明かされます。 ストーリーの展開が面白くとても読み進められました。 しかし僕は、(表現力はすごいんですが)テロリストの家族に対する世間からの批判でとても胸糞が悪くなり(思う壺)、あまり最後の種明かしでもスッキリできませんでした。 楽しくはあったので、読んでみてもいいと思います!
7投稿日: 2024.06.24 - かんがるー"powered by"
連載されていたのが2017年なので、日本人が犠牲になった事件から2年。当時の日本の漠然とした不安感が思い出される。 中山作品の中の話でいくと、あのテロ事件が起きたことにより公安部はより警戒を強め、若者がテロ志願者となり得る世の中になる。公安部の彼は気づかないうちに家族とすれ違い、家族が容疑者になると公安部からも信用を失う。 公安部刑事として家族として奔走する彼の見つけた真実は彼と家族に何を残したのか。
3投稿日: 2024.06.06 - kuracchi"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
途中で犯人この人じゃないかな? って思った人がほんとに犯人でした\(^o^)/ だって護るって誓ってたもん!
2投稿日: 2024.06.05 - mizuki"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
息子がテロリストとして逮捕され、釈放後に殺される。 親としては、精神的に対応できないだろうな。 それなのに、マスコミに向かって宣言する母親。 父として、公安の刑事として犯人を捕まえる父。 そんなに強くいられるか?と思ってしまう。 そして、本当の志願者は娘であることに気付く。 気持ちがついていけないな。
2投稿日: 2024.06.04 - もち村もちこ"powered by"
タイトルだけで勝手にコメディタッチなのかと思ってたらかなりガチだった(サバイバルファミリーみたいな) 息子が警察に捕まった、、となったときの父親以外の反応が想像とちがった 息子を守りたい気持ちは分かるが母親の反応がしんどかった とりあえず就職難のせいにしちゃいかんよ。。
9投稿日: 2024.05.30 - honno-遊民"powered by"
公安刑事の息子がテロリスト!という、著者にしか創作し得ない破天荒な設定のミステリー。 テロリストに志願したとして逮捕された秀樹の父親幣原は、家族関係、職場関係が暗転。 真相を突き止奔走する幣原の視点が、突然息子秀樹の視点に変わると、状況は一変する。 著者の代名詞とも言える「どんでん返し」が、本作でも遺憾なく発揮される。 「重心が低くなった」幣原が、今後どのような働きをするか、シリーズ化が望まれる。
16投稿日: 2024.05.29 - kitarouchan"powered by"
見知らぬ同僚/見知らぬ妻/見知らぬ息子/ 見知らぬ娘/見知らぬ明日 テロ事件の極秘捜査をしていた公安部のエリート刑事が、言い渡されたのは「自宅待機」。 なぜ? 仕事と個人の利害関係が違ってしまう時、私ならどうするか考え込んでしまう。 そして わかってくる事実。さて真実は……
2投稿日: 2024.05.29 - もっちりこいしまる"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
秀樹、お前ってやつは…。 物事の一面しか見ていないのに、正義の旗を掲げて暴言を浴びせる人たち。 インターネット上では毎日のように、罵詈雑言が飛び交っている。 それが本来追い詰められるべきでは無い人たちのことも傷付けているのではないか。 発言には気を付ける。 少しの情報で、全貌を知った気にならない。 そもそも全貌を知ることなど、当事者であっても難しい。 だから、自分が正しいと思い込まないこと。 自戒を込めて。
0投稿日: 2024.05.23 - saby"powered by"
これは、家族の物語。 誰にも感情移入できなかった。 いつものように、スッキリもしなかったし、胸糞な奴らが多すぎる。
1投稿日: 2024.05.20 - 大和乃国屋書店"powered by"
息子がテロリストに志願した。 主人公は公安で働く思想犯を追う刑事だ。 家庭を顧みず、日々国家の為に忙しくしている主人公は何も知らない。 大どんでん返しをくらって思うのは、妻の「息子の意思を継ぐ」という言葉は全て知っていたのではないかと。 家庭を守る妻と仕事にだけ励む夫婦の対比。 彼女は子どもの為にスケープゴートを買って出たのではないだろうか。 きっとそれすらも幣原は気付いていない。
7投稿日: 2024.04.19 - あゆみ"powered by"
「公安の刑事の息子がテロリスト」 この設定だけで、もう面白いじゃん!と。 結論、まぁ面白かったです。 途中までは面白くてドンドン読んでしまったんだけど…最後の(いわゆるどんでん返し部分?)が…なんかちょっと。うーん。設定としては悪くない、悪くないはずなんだけど、なんとなく取って付けた感というか、拍子抜けしてしまったのはなぜなんだろう。 あとは、中山七里がよく描くい「踊らされる集団への皮肉」がこちらの作品にも随所に散りばめられてて、あー中山七里の作品だなぁって思いました。(何作も読んでるのもあって、あーまたこの話かぁ…もういいよーお腹いっぱい…って、時になっちゃうのよね)
6投稿日: 2024.04.18 - maomao"powered by"
おもしろくて一気読み! 翌日仕事なのに、気づいたら深夜でした。 「公安刑事の家族がイスラム過激派の兵士に志願」という、とんでもない設定。 我が子が容疑者として連行され、その日を境に生活は一変。 メディアとSNSってホント怖いなと思う…。 スピード感のある展開。目まぐるしく状況が変わっていくので、先が気になってページをめくる手が止まりませんでした。 究極の選択を強いられるなかでの葛藤と自己嫌悪。 刑事として、親として。一体どうすればいいのか板挟み状態でこれは辛すぎる…。 バラバラになっていく家族。一体どうすれば家族を守れるのか…。 ずっとハラハラし通しの展開で、まさかの展開に泣いてしまいました。 切なく、やるせない気持ちで読了。 やっぱり中山七里さんは間違いないなぁ。 おもしろかったです!
9投稿日: 2024.04.15 - ゆーちゃん"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
息子の行く末にはかなり驚いた。 派手なトリックはないが、ちょっとしたボタンのかけ違いが多くの謎を呼び、解決の糸口はすぐそばにあった。 家族同士の印象はどこから見るかでガラリと印象を変える。 父からすれば、自分は子供たちを立派に育て、稼ぎ頭として機能し、どんなに帰りが遅くとも朝食を家族と共にし、十分に家庭に貢献しているつもりだった。 しかし家族からすれば、そんな父は養ってくれているだけの同居人であり、信頼も親密さも築かれていなかった。 だからこそ第1の事件で父から見た家族は見知らぬ誰かに変わってしまった。情けないねー。 仕事上はプロフェッショナルになれても、家庭のプロフェッショナルになるのは難しい。 仕事ではあれだけ冷静と秩序を重んじるくせに、家庭では秒速で手を上げるのも恥ずかしい。 結局、本当の家族として絆を築けていた母妹祖母は兄の真実を知っていた。どんな捜査よりもずっと確かな結論が初めから出ていた。 妹はこの先の長い人生でどれだけ苦しむのだろうか。大好きな兄を死に追いやったのだから。
1投稿日: 2024.04.12 - ヤエ"powered by"
簡略としては現に存在する過激派組織「イスラム国」に主人公の息子が志願したという作品 世間からのバッシングなど社会派要素はてんこ盛りだがミステリとしてはうーん...と頷かざるを得ない ホワイダニット、フーダニットとミステリ要素はあるのだが盛り上がりに欠け、終盤のどんでん返しも取って付けたかのような印象があった
3投稿日: 2024.03.30 - ultraman719"powered by"
テロリストの家っていうタイトルやから、何か武闘派の家で、バンバンやるのかと思ってたけど、違ってた…(^^;; 公安刑事のエリートの息子が、テロリスト志願! その前に、テロ事件があり、非難轟々! 公安って、国をテロとかの思想犯から守る組織やのに、実の息子に、こんなんやられるとツラい… でも、エリートかもしれんけど、仕事ばっかで、家庭を一切顧みず!でやって来た人間に「何で!そんな事したんや!」って責める資格があるかと言われれば… 家庭で孤立、仕事場でも孤立というツラい立場に陥るけど、まぁ、自業自得かもな… 「男は仕事や!」って時代でもないし、そんな時代やったとしても、あかんと思う。 更に、その息子が殺され… でも、はじめて、これで自身を見つめ直す…かなり遅いけどね。 自身の息子が、テロリスト志願で非難轟々で、更に殺されたら、どうなるか想像できんけど、少なくとも「目には目を」モードには突入するやろな… ただ、私の場合、会社とか当てにしてないから、忠誠を尽くすとかはないので、その立場はどうでも良いので、このエリートさんよりは、家庭寄りかも? そうは言っても、息子が居なくなって、元の家庭に戻れるのか… 相変わらずの大どんでん返しが、キツい… もう、どうしてええか分からん… 最後まで面白かった〜 これもシリーズ化したらええのに… この作品、12ヶ月連続刊行企画の第8弾らしい。 中山七里さん、どんだけ描くの速いねん! ほんまにびっくりする〜 中山七里さん、きっと寝てない? いや、2、3人おるのかもしれん…
106投稿日: 2024.03.24 - 飛行機雲"powered by"
警察の中でも公安って強い、恐い、イメージが本やドラマからできていたけれど、そこを上回って恐ろしさを感じた。 暗くダークで気が重くなるようなストーリー。でも展開が気になってページをめくるのが止められない。
1投稿日: 2024.03.05 - Kazuko Ohta"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
息子にかかる容疑は違えども、映画『望み』(2020)を観たときの気分にさせられました。あちらは「息子は殺人犯なのか」。こちらは「息子はテロリストなのか」。もしもそうなら、いっそ死んでくれたほうがいいという思いもよぎる父親と、どうであっても生きていてほしいと願う母親の姿が似ていて。妹がいるところまで同じだったからデジャヴに思えたほどです。 このまま終わるわけはないと身構えてはいたけれど、残り10頁ほどで大どんでん返しを披露する七里センセ、やっぱり凄い。でもこれはいつになく嫌な終わり方。これからどう生きますか。 映画『望み』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/94b118accc0207320611ef2962a9d77e
1投稿日: 2024.03.05 - 匿名希望"powered by"
公安のエリート刑事の幣原は突然、息子がテロリストに志願したことで、刑事または家族としての姿が一変することになる。 組織の非常さ。 幣原の公安に対する忠誠心と家族との関係に揺れる葛藤。 マスコミやSNSの被疑者に対する苛烈な取材や度を超えた非難。 特にSNSの情報源や一時の感情、日頃の鬱憤を晴らすかのような理不尽な姿には、考えさせられるものがありました。 前半は淡々とストーリーが続きますが、中盤からある人物の死によって様相が一変に変わりだし、話が加速する。 最後の幣原の家族への態度は、組織という枠組みの歯車からひとりの意思を持った人間となることで、少しずつ家族が再生していく物語だと勝手に解釈しました。
2投稿日: 2024.03.03 - まにょ"powered by"
9割方読んだところでちゃんと犯人分かるよね?と不安になりましたが、きちんと終わりました。 主人公の息子が可哀想であまり好きなストーリーではありませんでしたが、家族の繋がりについてすごく考えさせられる作品でした。 最後にどんでん返しありです!
11投稿日: 2024.02.28 - ジンベイザメ"powered by"
さすが中山七里作品、物語の前半と後半で、読者が受ける印象が全く違うものになった。 中盤からは意外な展開が続き、最後には全体をひっくり返してしまうような強烈なパンチがお見舞いされる。 期せずして、家族の絆について考えさせられる作品となった。
5投稿日: 2024.02.28 - ことぶきジロー"powered by"
中山七里『テロリストの家』双葉文庫。 公安警察ミステリー。テロリストと疑われた息子を持つ父親の公安刑事が家庭と職務の危機をどう乗り切るのかというストーリーかと思って読んでいたら、中盤の予想外に重たい展開に驚いた。 そして、二重三重の仕掛けもあり、驚愕の結末があるのも解るが、家庭の長たる父親の心情と行動にどうにも納得がいかない。 国際テロ事案を担当する公安部外事三課のエリート刑事の幣原勇一郎は、ある日突然、イスラム国関連の極秘捜査から外され、内勤に回される。 その直後に幣原の大学院生の息子の秀樹がイスラム国の兵士に応募し、テロリストに志願したとして、私戦予備及び陰謀罪容疑で逮捕される。幣原は妻や娘からは息子を公安警察に売ったと疑われ、マスコミや公安、世間からは警察が身内から犯罪者を出したと非難される。 本体価格780円 ★★★
74投稿日: 2024.02.27