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金沙後宮の千夜一夜 砂漠の姫は謎と踊る
金沙後宮の千夜一夜 砂漠の姫は謎と踊る
干野ワニ、きのこ姫/KADOKAWA
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総合評価

3件)
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    砂漠を統べる帝国の後宮に入れられた主人公。ある出来事を機に後宮で起こる事件を調べるよう皇帝から命を受け、皇帝の最側近と協力する事に… 小事件の積み重ねが大事件を呼び主人公の運命を変える、西アジア風世界の魅力的な後宮物語。 野心ゼロで弱気な主人公は皇帝の御渡りがない事にむしろ安心し、他の妃達と和気あいあい仲良くしながら〈皇帝と最側近〉CPのBL小説を紡いでいたという笑 最初は日常の謎系ミステリのみが続くと思いきや、主人公の義家族へのざまぁ等挟みつつ不穏さが増し…最後はちゃんと恋物語もあって面白かったです!

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バァブル様、いいね。 賢い女の子好き。だけど、あの意地悪な義父と義妹が、蔵書には一切興味を示さず後宮にまで持たせてくれたのはなかなか不思議。

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    投稿日: 2024.04.12
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    砂漠の部族長一族の娘、ファリン。 幼いころに両親が行方不明になり、伯父一家に虐げられて育つ。 黒髪の砂漠の国で一人だけ、異国の父譲りの砂色の髪を持つ彼女は『砂かぶり』と呼ばれ、母の残した服も小物も、亡き祖父が決めた婚約者も義妹に横取りされて。 十六になった義妹に、砂漠の大帝国を治める皇帝の後宮へ上がれという命令が。 妃扱いとはいえ、実質人質で、後宮は呪われているとの噂も。 義妹の身代わりとしてファリンは、後宮へ入ることになるが、実際の後宮は、食べ物も豊富で暮らしやすい、ファリンには天国のような場所だった。 ファリンが友人たちと騒ぎながら、こっそり描いた皇帝と側近のラブロマンスが後宮で評判になり、それがきっかけで皇帝にも目をつけられて。 罰として後宮に広まる「呪い」を暴くことに。 博物学者の父が残した手記を読み込んで育ったファリンがその知識で後宮の謎をあっさりと解いていく。 後宮で起きる小さな謎を解くうちに、だんだんと募る違和感、それがやがて。 ファリンの気持ちとか、実家への仕返しとかも挟みつつ、あまり陰鬱にならず、テンポよく読める。

    10
    投稿日: 2024.03.22