
総合評価
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powered by ブクログ二段組の文章は字だらけで流石に目がくらっとする。しかし内容が面白いので良いペースで読めた。 虚実混在であると思うが、その詳細は次巻で解説があるとのこと。 この時代の人々の血や汗や糞尿の臭いが漂ってくるようなリアルさがある。 ストーリーの骨子が明確なので、地形や建物、位置関係などの理解が多少テキトウでも迷子になることはなかった。 訳者あとがきに、自然規則だけに従っていては民衆は生存できない。人為規則でその弊害を正すことが必要だ。と、ある。要は、ほっとくと人間は、ずるい奴が愚かな人をだまし、強いものが弱いものをいじめる。そうならないために人道主義的なルールが必要だということであろう。この国のトップはそれを忘れてしまっているのだろうか。
22投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ週末を待たずに読了してしまいました。慌てて図書館で下巻を予約して時間外受取。久々にハマりました。際立った人物、展開の速さも勿論ですが、漢字まみれなのも魅力のひとつかも。表意文字は豊かですね。 惜しむらくは地図がないこと 1000kmの決死行 と帯でうたいながら地図がないので于謙の講釈も消化不良です。
8投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログこの本、どうしても欲しくて購入。小口が黄色で、表紙が中国って感じで、手に取ってペラペラとめくっていきたい!自分のものとして持ちたい!という所有欲がめらめらと湧いた本。この本を読む自分が素敵な気がするというファッション買いだけど、それはそれでいいよね。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこちらでの評価が高かったので手に取ってみました。面白い!今まで中国の方の書いた中国の時代小説を読んだことなかったので少し不安がありました。(「薬屋のひとりごと」的な中華風の日本人が書いた小説や、「三国志演義」なような中国の方が原作だけど最早あちこちで意訳されてる…のどっちかくらいしか読んだことなく) でもそんな心配、杞憂でした。 ただ、他の方も書かれてますが漢字多めで、中国人なら共通認識で知ってるのかな?漢詩とか地名とか人の名前とかちょいちょい出てきてカッコ書きで簡単な説明はあるのですが、それだけじゃわからない!!せめて日本語版には地図だけでもつけてもらいたかった。。でも、それを上回る面白さでした。躓きながらもつい前へ前へ読み進めてしまう面白さ。形態的にはペーパーバックの一種なんですかね?ページ数も多く文字も二段書きでボリューミーなので読むの大変なハズなのですが全く大変と思いませんでした。 あらすじにも書いてますが主要キャラは4名ですが、誰かだけが活躍…みたいなことはなく、それぞれ良いところも良くないところもあるんです。絶妙に追っ手を振り切ったと思ったら、え!そんなことで…みたいなこともあり、かなりピンチな状況で上巻は終了します。全二巻らしいので、あと一冊でちゃんと収集つくのだろうか。。下巻も楽しみです。
30投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ最高におもしろかったです!中国語を漢文調に巧みな翻訳がされていて、漢字多め、漢字の画数多めの「冒険歴史ミステリー」です! 学生のとき、朝に漢字小テストとかあるとイヤでした・・・漢文の授業?とくに思い出なく、灰色気分だったかなぁ? でもこの本は、楽しかった!言葉のリズムがいい、キレキレ。意味わからん言葉も多いけど、並んでいるワードが新鮮に感じられます。読むだけで、教養あるひとになった気分です。 日本なら室町のころ、中国王朝の「明(みん)」初期が物語の舞台です。 この楽しさは、漢文調のノリに加えて、次々と展開する物語の「スピード感」の凄さにあると思います。 作者の馬(マー)さんの臨場感あふれる丁寧な表現で、わたしは600年前の「明(みん)」のテーマパークを「ミステリー・ライド」で走り抜けてる、みたいでした。 疾走する主人公たち4人の「チーム」もすばらしかったです。偶然出会い、得手あり不得手あり、それぞれの事情を抱えた「でこぼこチーム」です。でも、なんか歯車合っちゃったりするんですよね〜(笑) 絶対的エースがいるわけでもない。降りかかる苦難に、時にユーモラスに、時に考えて考えて自分のできることで立ち向かう。その姿に感動と成長を感じます。 読んで驚いたのは「スピード感」だけの物語じゃないところ。ほんとうに「エンターテインメント」でした。 ひとつは緩急ある展開です。ゆったりとした時間なら、たちまちに「旅」気分になれます。明(みん)の幽玄な山河を背景に漢詩を吟じます。 はたまた、中医学の精巧なる技の数々がていねいに書かれています。その複雑怪奇な医術の表現がたまりません! でも、なんといっても、とこどころでてくる「料理」のおいしそうなこと!宮廷料理とかではない、明(みん)で庶民が食べていたやつです!麺やらパオやら魚やら、食欲が刺激されます! 裏表紙には馬(マー)さんについて書かれています。馬(マー)さんは、「「歴史的可能性小説」の探求に力を注いでいる」、そうです。 『両京十五日Ⅱ 天命』の巻末で、そのへんの虚実の塩梅を「物語の周辺について」と題して詳述されているとか。 このチームはどうなる?まだまだおいしそうな料理は出てくるのか?(笑) すぐにでも読みたいところですが、わたし、こんなにおもしろいと思っていなかったこともあり、諸般の事情でちょっと先になりそうです(T_T) わたしの頭には、中国史や世界史、まったくインストールされていないので、そのときを待つ間に、四大奇書も出版されたという時代「明(みん)」について、ちょびっとでも仕込んでおきたいです。
79投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ『西遊記事変』の著者による歴史エンターテイメント。1425年5月18日からの15日間の逃避行と戦いを描く。 中国•明王朝の皇太子•朱瞻貴は旧都•南京到着と同時に命を狙われる。窮地を救った捕吏•呉定縁と地方官僚•于謙、女医•蘇荊渓らの助力を得て、陰謀を阻止すべく北京の王城を目指すが…。 著者は1980年生まれの中国の小説家。日本の『銀河英雄伝説』や司馬遼太郎の小説などの影響を受けているそうです。次から次へとピンチが襲って来る派手なアクションや、歴史上の実在の人物•実在の事件等を下敷きにした物語の展開に、そんな影響が感じられました。非常に読みでがあって面白いです。
51投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ面白かった。 くすっと笑えるところもあり、壮大なところもあり、好きだと思った。 キャラクターのバランスがいい。 下巻が楽しみ。
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ面白い! けど、地図が欲しい! 簡単なもので良いから地図が載っていたら、もっと臨場感を持って楽しめた 中国古装劇でもこの時代を扱っている作品はいくつかあるので、黒幕の予想はついてしまってるのだけど…このあとどう話が転がるのか楽しみ 于謙には、登場したら面白くないわけがないと思ってしまう謎の信頼感があって、今回も裏切られなかった ドラマではいかにも特務機関な錦衣衛(精鋭揃いで一糸乱れぬ統率めっちゃ怖い、でも制服かっこいい)が多い中、この話では今のところちょっとへっぽこ…なところも、あれは南京だからなのか、今後印象は変わるのか変わらないのかちょっとかなり気になるポイント (図)
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ2025.5 中国の人は史書の引用が好きですね〜 小説曹操や三体と同じで読みにくいったらありゃしない文章だけれど展開が早いのでどんどん読み進みました。
1投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おすすめされていた本なので。とにかくボリュームが凄い!中国独自のことわざとか用語とかが飛び交っていて、慣れるのに時間が結構かかってしまう。でも慣れた頃にはとんでもない事件の連続でハラハラドキドキさせられた。爆破が多い!水に関する事件が多い!とにかく女医さんが冷静でかっこいい!男顔負けの大活躍で良かった。ただ本当に長すぎるのがつらい。
1投稿日: 2025.03.12とにかく、行け!買え!!読め!!!
内藤陳風に言えば「とにかく、行け!買え!!読め!!!」本。 華文冒険ミステリだとか、”深夜プラス1+隠し砦の三悪人+山田風太郎”など様々に形容されているが、それよりは真っ当な歴史小説を読めたという印象の方が強い。 作者の方も実は、これだけ「晦渋な用語、辺鄙な地名、マイナーな典故が氾濫」する作品が日本人に受け入れられないと思っていた。 しかし蓋を開けてみれば、年末の主要なランキング1位を総ナメに。 訳者の貢献も大きい。 ”十五日”ならぬ “十五ヶ月”に及んでしまったと自嘲気味に振り返るほど、訳出は難渋を極めたと思う。 しかし、ともすれば注釈だらけになりそうなところを、絶妙な引き算で訳文を仕上げ、活劇の面白さを救っている。 文章のリズムもいい。 「果たして船頭の言葉通り、進鮮船が淮河に入った途端、天が暗くなった。雲がたちまち墨のように凝り、大粒の雨が甲板を叩き、水の輪が滲む。すぐに雨粒が連なって平らなかけらとなり、雨のかけらが集まって幕となる。無数の幕が天穹から垂れると、船に乗っている人々を、はるかにかすむ波うつ水沢に閉じこめた」 「息つく暇もなく」なんてのは安易に使われる賛辞だが、これほど字義通りの意味で実践された本もないだろう。 大明国の皇太子が「これで水に落ちるのは何回目だよ」と独りごちる程、試練に次ぐ試練の連続。 読者が心配すべきは、「いつ面白くなるか」という現在の不満ではなく、「いつ読書をやめられるか」という明日の不安の方だ。 登場人物もまた素晴らしい。 てんかん持ちで金にうるさく、やる気なし。 呑んべいな上に品性も下劣で口が悪いが、実務となれば鬼平並みの能力を発揮する呉定縁。 いつも「これ以上面倒事には関わらぬ」と宣言しているのに、あれよあれよと騒動の渦の中心へ流される。 于謙は小臣にも関わらず、デカい声で太子を罵り叱咤もする熱血な直言居士の人。 仲間の中で一番自分は貢献できていないと悲観的だが、実は有能な能吏らしく文書の謎はすべて看破する。 ただ一番推理のキレが凄まじいのが、蘇荊渓という名の女医だろう。 刺繍の図柄から失踪の事件性の度合いを測るなんてのから、何気ない会話の端々から相手の心理の裏読みまでやってのける。 毒薬を繊細に調合し、宿年の恨みを晴らす必殺仕掛人でもある。 太子・朱瞻基は本書で一番評価が一変する人物。 蟋蟀遊びにうつつを抜かす典型的な暗愚かと思いきや、決死行の途中から、先の帝から続く遷都の問題を真剣に捉え、いかに政をすべきかに頭を悩ませる聡明さも見せつける。 都が北にある事で叶えられる辺境への備えと運河の活用も、国都が南に遷れば漕運は止まる。 安寧や苦役は減り、経済的なメリットは大きいはずだが、国境だけでなく国の根本も危うくする。 遷すべきか残すべきかの間で右往左往逡巡する様はハムレットだが、国を統べる者も避けて通れぬ仕事でもある。
0投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ中国の歴史には疎いので、どうかと思ったが、エンタメ小説で面白い。歴史上の人物にも親しみが持てる描き方で、太子が色々と経験する過程で成長していくのに好感が持てる。後半も楽しみです。
11投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オールドチャイニーズムービーの興奮が味わえるエンタメ歴史もの。 太子を罵りまくるウケンに爆笑! 水に落ちまくる、矢が刺さったまま移動させられる、頭剃られる、足蹴にされる等々、こんなに誰よりも災難に遭う皇太子は初めて。 コオロギ狂いの太子の活躍の場があるとは… というか、そんな賭け事があったとは… ヒーローのゴテイエンの冴えないこと! のっけから死体の横でリバースし、お父さんから小遣いをせびり、酒が過ぎて息切れし、発作を起こし… ヒロインのソケイケイも登場後すぐ叩きのめされ、酷薄で復讐の鬼… キャラ立ちまくりの面々が、ぶつかりあって成長して行くロードムービーでもあって、とってもエキサイティング! そうでしたか『沈黙都市』の方でしたか。印象的だったけど、作風が全然違うような。 田中芳樹さんの『銀英伝』がお好きとな?! 親近感がぐっと増したので他の作品も覗いてみようかな。 エンタメの中に一片の真実がある。 歴史を紐解き、人類の愚行を戒め、記し遺してきたはずなのに、同じ事が繰り返される。なんでやねん人類。 理性は長期的な本能の異名だと思うので、皇太子には頑張って市井の諸々を学び、良い国を作っていただきたいですな。 2巻へ続く。
5投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログこのミス一位に飛びついたが、読むのに一苦労した。用語が難しい、例え話が理解できない、歴史に興味が持てないなどで、一向に進まない。思い切って読み飛ばし、登場人物と流れだけおさえることにすると、ハラハラドキドキの大冒険の連続で、面白いかもと思えるようになった。 皇太子なのに、どうしてこんな目に?と思うほど、朱せん基の旅は命がけだ。支えとなってくれる仲間はキャラが濃く訳あり。旅の行方も、事の真相も気になって仕方ない。しかも、あとがきによると実在人物のストーリーらしく驚かされる。 はまってきたところで、第二部にも着手したい。
17投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ所謂「仲間達と一緒に、敵と戦いながら、目的地を目指す」物語は、もう数え切れない程にありますし、「いや、今まで読んだ事ないなぁ…」って方はいないでしょう。 今作の評価の基準は、そのようなありふれまくったネタにどれだけオリジナリティを加えられているか?です。 いかにも中国らしい(…などと言ったら怒られそうですが)華美な装飾が施された感がありますね。 そのせいか、後半になると、胃がもたれてくる
2投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログいゃー、素晴らしい ドキドキ、ワクワク圧巻の前編480頁!! 南京から北京への道程を4人の凸凹コンビならぬカルテット!?が右往左往しながら北京を目指す、一大冒険活劇!!! 息つく暇も無いほど、次から次へと災難が降っくるが、それぞれの4人のキャラが得意分野を活かして、苦難を乗り越えていく物語 伏線、回収も各所に配置されており、ページを捲るのが止められない〜 我々、日本人には聞き慣れない明という時代背景をリアルにそして明確に描写しており、後編の北京への到着編!?が楽しみでならないぃー 興味をお持ちの方、是非❢
25投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ固有名詞や故事が多くてとっつきにくいのだが、まず読み飛ばして、危機また危機を、4人其々知勇を生かしての脱出アクションものとして。読み飛ばさなければ、もう+1か。
1投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ読み始めると止まらない面白さ。 地図が掲載されていないのが残念(ミステリマガジンに掲載されてたり店頭配布があったらしいが…??)
1投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ明の皇太子・朱瞻基の乗った船が爆破され、太子は運よくそこから逃れたものの次々と危機が襲い掛かる。大がかりな反逆の裏には誰が関わっているのか分からず、誰を信じて良いのかもわからない。そんな中で味方となった三人と共に、都へ戻ることにする太子。だが皇帝が危篤との報もあり、敵が事を起こすと予想される期限までは十五日しかない。とんでもない読みごたえの歴史サスペンスです。 中国、しかも古い時代を舞台とした物語に慣れていないので、序盤は取っつきづらく感じました。見慣れない漢字がいっぱいある。聞き慣れない用語が多くて注釈がいっぱいある。漢詩の引用も多くて、古文の授業を思い出す。でもルビが多いのはとってもありがたい(笑)。読み進むうちに、ぐんぐん引き込まれていきます。 国の暗部を知り、憤りを糧に奮起する太子。「ひごさお」と呼ばれるぼんくら息子かと思っていたら実はできる呉定縁。学はあるけれど案外世間知らずな于謙。とにかく才気煥発な蘇荊渓。一見アンバランスなこのチームが実に素晴らしいです。いがみ合ってしまう太子と呉定縁の関係が変わっていくのも読みどころ。そして次から次へと現れ襲い掛かってくる強大な敵たちに、知力とアクションで立ち向かい切り抜けていく見せ場の多いこと! 終始盛り上がりっぱなしで、展開に飽きさせられません。これで前半なの? まじで? ノリとしてはずーっとクライマックス感があるんだけど。病仏敵って確実に一番恐ろしいラスボスじゃないの。ホラーの怪物並みに登場シーンが怖すぎます。 そして大変な展開になったところで次巻へ続く。巻を置くを能わずとはこのことだあ。
1投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ中国歴史物は初だけどキャラ造形とストーリー展開が分かりやすくて読み切れた。 出てくる登場人物の頭が良い! 馬鹿が出てこないのがストレスなくていいですね。 逃げて逃げて逃げ続ける展開なのにマンネリさせないよう色んな仕掛けがあり、まったく飽きない。 長丁場なのでこういうの他の映画とか小説で見たことあるかもってたまに思った。 下巻にすぐ行きたいけど値段が
44投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ本の雑誌2024年上半期のミステリ・1位に選ばれていた本。 中国の歴史ものは全く読んだことがなく、出てくる役職や、地名、建造物名などがわからないので、描写の詳細を深追いせず読みすすめました。 詳細はわからなくでも、めっちゃくちゃ面白いです。もちろん詳細がわかったほうがもっとワクワクするんだろうなと思います。せめて中国史や漢文の授業をちゃんと聞いとけばよかった、と今更後悔しています。 誰が味方で誰が敵かわからない中、朱瞻基(しゅうせんき 太子)ら4人が身分を隠して南京を脱出し、次々にピンチを搔い潜りながら、次の帝位を守るため北京へ向かいます。 キャラクターが良すぎる。全員大好き。特に蘇荊渓(そけいけい 謎の女医)、カッコ良すぎやん! 敵の昨葉何(さくようか いつもお菓子をたべている。『どうする家康』の古川琴音ちゃんっぽい?)も梁興甫(りょうきょうほ 強さも精神も異常)も不気味で面白い。 市井の人の現実に気づいていく朱瞻基。こんなことは実際にはありえないし、ストーリーに青臭いところもあるけれど、それでも面白い。 次巻もめっちゃ楽しみ~。
40投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログ今年マイブームの中国小説。明の太子南京で爆破暗殺されかけ身分を隠しながら命崖で北京の都を目指すスペクタクルミステリーアクション奮闘記って感じかな。感じが多く人物も多いためもちろんスラスラは読めないけれど、続きが気になり何日も追いかけてしまう。さぁ太子は仲間4人と都に帰還できるのか。
7投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い。 華文ミステリ苦手なんだよな…と思ってグズグズしていたけどあっという間。 アクションシーンも多いので(爆破、水攻め等など)、文章だけだと勿体ない。 太子が民の話を聞くシーンでは、BASARAとか、守り人シリーズのチャグムを思い出した。 続きも楽しみ。
3投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・あらすじ 1425年の明時代の中国が舞台。 明の皇太子である朱瞻基は遷都を成功させるために長江を南下し南京を目指していた。 いざ南京へ到着後に太子の乗船した宝船が爆破される。 金陵で捕吏をしている呉定縁は宝船爆破後、船から怪しい人物を救い出す。 そして太子暗殺の陰謀に巻き込まれていく。 ・感想 面白いー!!兎に角キャラクターが魅力的すぎる。 展開も次から次に苦難が押し寄せ、それを4人が力を合わせて乗り越えるまさに冒険小説!! 特に呉定縁が好き。 ああいう昼行灯の放蕩息子とみせかけて実力者ってのはさ…単純にかっこいいわw しかもトラウマ持ちとか属性もり過ぎてない?大丈夫?? あとやっぱり呉定縁の正体って……。 最初は単なる玉座争いの叛乱かと思ってたけど、それぞれが各々の利益のためにこの計画に連座して、そしてその主張を聞くと決して単なる悪だとは思えない。人間だなぁと感じた。 己の利を求めるのは人間の欲として当然だし、万人に平等に均等に公平な世界なんてあるはずもないし。 「畢竟、王なんてものは民を搾取し殺すものだ」という延王のセリフを想起させる。 でもそれだけじゃだめなんだと、人間として無慈悲な天の摂理にどう抗っていくべきなのか。 マクロ視点から見ざるを得ない立場とミクロ視点で関わってきた市井の人々の置かれている状況。 矛盾というかこのどうしようもない齟齬に朱瞻基はどう自分の中で結論付けるのかな。 勧善懲悪ものではなさそうだけどラストはどうなるんだろうか…。 とりあえず呉定縁が梁興甫に痛めつけられそうになる場面での相手方の主張にめっちゃドン引きました。 あと梁興甫のヴィジュアルイメージはドウェイン・ジョンソンで読んでる。 早く次買って読む!!
5投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ468ページで二段組みの厚さなのに、先が読みたくてついついページをめくる手が止まらない。中国発時代冒険小説。明朝の皇太子の朱瞻基(しゅせんき)が乗る御座船が爆発した。皇太子は父皇からの命で南京にやってきていたのだ。からくも助かり、行人の于謙、捕吏の呉定縁、医師の蘇荊渓の助けを借りて一路北京を目指す。それも時間が無い。簒奪者が皇位を奪うのを阻止しなければならない。そのため十五日以内に北京に戻らなくては…。面白かった。次巻も待ち遠しい。
3投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ人名や地理など少々頭に入りにくいところもあるが、勢いに載ってしまえば、気にせず読める。 馬鹿皇太子がどこまで頑張れるか、2巻をお楽しみに。
0投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Twitterで、これは面白い!という感想がたくさんあったので、読んでみた。 中国史については、横山光輝の三國志や、史記、項羽と劉邦を読み込んでたので、なんとなくわかったが、明の時代について、世界史で覚えたくらいなので、さっぱり。 読んだら、詩人や政治家の引用ばかりで驚いた。知ってるのと知らないの半々くらい。でもまあなんとか、こんなことを言いたいのだなとわかるくらいの説明や注釈があるので読めた。 訳者あとがきでも、そこらへん、読者にどう配慮するか苦慮してたらしいので、良い塩梅じゃないかな、と思う。でもマジで建物や地理や服装、食べ物など知識ゼロだったら、読み辛いだろうなと感じた。資料集的な挿し絵があったら良かったのにね。登場人物一覧は助かる。ついでに地図もあったら良かったのに。予算カツカツで載せたくても掲載出来ないのかもしれないが。 内容としては、事件続きで飽きない作り。ほんとすごい。一難去ってまた一難で、ほっと息ついたら、仲間との絆深める静的ターン、それ以外は苦難をどう切り抜けるかの動的ターンで、巧み。 しかしながら、自分的にはそこまでめちゃ面白い!となるほどじゃない。まあ、面白いよ、って感じ。基礎的教養が無かったら楽しめない。映像なら、そんなもん無くても絵でわかって楽しめるだろうけど、小説だとなかなか想像し辛い。 明の皇太子がいろいろ苦労して成長する兆しがあり、そこも楽しみ。
2投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
明の皇太子・朱瞻基は南京で自身の乗っていた宝船が爆発する。一方首都・北京では皇帝・洪熙帝が危機に瀕していた。何者かの陰謀を防ぐため南京を脱出し北京まで15日間で帰還しなければならない、というストーリー。 呉定縁・于謙・蘇荊渓らの仲間と協力しながらなんとか南京を脱出するところや、白蓮教の凶徒・梁興甫との死闘も目が離せなく、とにかく展開が面白い。
2投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
波乱万丈 冒険小説 ミステリ要素、友情もあり、これ以上、何をどう表現するべきか 凄い小説を読んでしまった
8投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログハヤカワポケットミステリの2000番台突入記念作品。2段組の2冊で1000頁を超える華文歴史冒険小説である。感想・レビューは2巻で。
51投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ読みはじめの頃は「中国の歴史をあまり知らない自分には難しいかも」と思ったが、どんどん面白くなった。早く続きを読みたい。
1投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログなかなか難しい「明朝」を題材にした歴史冒険小説。 初期の「靖難の役」を絡めたストーリーは、登場人物の強烈な個性で、どんどん物語に引き込まれる。 続けて2を読むことにする。
3投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログナンスタァアップ!(ビシッ) いやもう次から次へと息をもつかせぬナンスタップ(ネイティブ感)な逃走劇 ほんと大容量が気にならない! 大容量なのに高速通信! ギガマックス! そして逃げる方も追う方もキャラ立ちが凄い! ふんだんに謎も用意されていて冒険活劇のフルコースや〜 もう語ることがいっぱいすぎてめんどくさい(出た) ナンスタップな下巻へ!
68投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログボリューム満点。時間がなくて毎日少しずつ読む珍しい経験。 いつも通り、名まえを覚えられず筋を追うのに手いっぱい。ルビを振ってもらって覚えやすいように配慮されているが、字面で読む習慣の私にはあまり意味がない。 当たり前だが同じ人物の呼び方が場面と語る人間で異なることも名前を覚え筋を理解するのに障害となる。 ときどき、うろ覚えの漢詩が出てきてブレイクタイムになってよかった。欲を言えば読み下しは注釈にして欲しかった。主役4人がすこしタフすぎるので その分マイナス ☆とした。 ともあれ、知らず知らずに引き込まれる Ⅰ:凶兆だった。 この余韻にひたりつつ次巻 Ⅱ:天命に取り掛かろう。
2投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
詳細な感想は『2天命』で書くため簡単に。 敵味方のキャラクターが立っており、またロードノベルとして盛りだくさんであるため飽きさせない。 明時代の細かな設定は理解せずとも読み進めることができる。重厚感はあるが、疾走感もあるため読みやすい。 下巻が非常に楽しみである。
14投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログポケミス468ページに、南京から北京へ行く途中までの数日の行程をびっしりと描く。同行4人(太子、役人、女医、地方警官)の道中の波乱万丈、一難去ってまた一難で、思わずページをめくってしまう。じっくり読ませ、人物造形が良い。漢字過多の進行で、三国志を読んでいるようで楽しい。
4投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログSL 2024.4.5-2024.4.9 中華歴史物語。ファンタジーのような冒険譚。 数々の困難をくぐり抜けながら明の太子と偶然出会った3人が南京から北京を目指す。 主人公たちも、敵も、キャラクターが皆個性が強くて魅力的。次から次へと降りかかる攻撃も目まぐるしいほどで飽きさせない。 下巻に超期待。
2投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ舞台はほぼ南京、1425年。明の4代皇帝の時代。主人公は4人だがうち一人は皇太子、後の5代黄帝。もう一人は、文官の官僚で実在の人物という。後の二人は創作で医者の女性と乱暴者の武官。4人ともキャラクターが素晴らしく、面白い。 ジェットコースター的活劇で非常に長いが、ここまでで半分。 北京から南京への再遷都への反対がこの話の主要因。反対の理由は確かに納得できるものだ。これは史実なのかもしれないと思わせる。 李白などの詩が多く引用されるのもいい。この頃の人物が皆知っていたのだろうか。
2投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ明の時代が舞台の中華冒険活劇。 北京から南京に遣わされた皇太子が襲撃され、間一髪で助かったが北京の皇帝も命を狙われていると知る。誰も信頼できない中、偶然関わった数人といっしょに刺客から逃れて北京に向かうタイムサスペンスである。 語り口がちょっと独特で読みづらかったが、著者の小説はいくつかテレビドラマの原作にもなっているようで、この本もまさに長大な連続ドラマになりそうな派手な活劇であると同時に、当時の社会事情や風俗も面白かった。
3投稿日: 2024.04.05
powered by ブクログ鬼★5 中国は明の時代1425年。敵が迫る中、南京から北京まで15日でたどり着けるか #両京十五日 これだわ、今年の海外ミステリーのTOPレベル。 ポケミス上下段500ページ×2巻もある圧巻の歴史冒険小説。大長編ですが間違いなく死ぬまでには体験したほうがいい本なので、ぜひお時間を取ってじっくりと読んでね。 ■あらすじ 1425年、中国明の時代の皇太子は、遷都調査のために南京に向かっていた。しかし彼が南京に到着した時、乗っていた船が爆破されるテロが発生、命が狙われていることが判明する。さらに首都北京にいる皇帝が病気のため命が危ないと知らせを受けるのだ。 このまま皇太子が亡くなると帝位が危ぶまれる皇太子、しかも典礼の日まで15日しかない。急いで北京まで戻る必要があるが、追手から次々と命を狙われて… ■きっと読みたくなるレビュー 〇激アツな設定 中国は明の時代、西暦1425年。南京から北京まで約1,000kmをたった15日間で到達できるのか?しかも誰が敵かも分からないから身分を明かせないし、協力を仰げない。さらに追手から次々と命を狙われて…もう無理でしょ。こんな激アツ設定にした時点で優勝、面白くないわけがないです。 〇史実に基づくエンタメ小説 史実を参考にした物語、圧倒的な取材力ですね。下巻末にある作者からの「物語の周辺について」も30ページ以上もあって、これだけで研究本をだせるんちゃうんと思うくらい。 事実とフィクションの混ぜ具合が絶妙なんです。特に後半の大活劇なんかは史実からの着想がされているようで、読み応えもエンタメ性もバッチシでした。 〇超ドエンタメ大冒険 逃げて逃げて、死闘の繰り返しではあるのですが、決してマンネリな展開にならないところがよくできてる。こんなにも長いお話なのに、まったく読み飽きない。主人公の太子と仲間たちがいかに死線を切り抜けるのか、手に汗かき過ぎてブックカバーがよれよれなってしまいましたよ。 そして下巻にはいると、物語の筋が少しずつ変化していき、ついには事件の背景が浮き彫りになってくる。黒幕は誰なのか? 敵と味方が入り乱れ、国と民衆の統治がいかに難しく、大切かを知ることになるのです。 果たして北京にたどりつくことができたのか、どんな決戦が待ち受っているのか… 言えないっ!言えないけども、これまで旅をしてきた仲間の鬼アツぶりに泣いたことだけは言おう。みんなめっちゃカッコよかった! 〇運命 たぶん本作のテーマのひとつ、運命。人間ひとりずつに歴史がある。神様はもう少し人間に優しくてもいいんじゃないでしょうか。でも苦労が人を成長させるのも事実で、なんとも胸が苦しくなります。彼らの葛藤を忘れることができず、読み終わってもすぐには寝付けられませんでした。 以降のレビューは下巻にて https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4150020019
87投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ華文ミステリー冒険小説。1400年の明の時代、南京を舞台にした、歴史的な事件を下書きのフィクション。コオロギを愛する皇太子にはラストエンペラーを彷彿させる等、何かと飽きさせない工夫が随所に見られる。 父帝の命で南京を視察に訪れる皇太子の乗る船の爆破から始まる。太子以外は全滅、その地で誰が敵か味方かも解らぬ太子に届く知らせ。北京に居る皇帝への不穏な動きがあると言う。15日間で北京に帰らねばならないミッションをクリアすべく官僚、捕吏、女医と共に冒険が始まる。始めから悪人が決まっていて、それがターミネーターみたいに不死身で強くて、闘うシーンも周りの景色の描写も映像を観てるようにリアルで、500ページ弱をあっと言う間に読んだ。漢字多数だがふりがなが全て付いてるのでご安心を。水滸伝好きなら絶対読むべき。下巻が楽しみ。
13投稿日: 2024.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ポケミス2000番は、華文冒険歴史小説。大明国の皇太子が北京から遷都がらみで南京到着時、船ごと爆殺されかけたところから物語は始まる。白蓮教と結託したクーデターが発生、北京からの密書で康煕帝の危機を知り、出会った個性ある仲間たちと急ぎ北京に戻る十五日間を描いた胸躍るストーリー。演義という娯楽小説系で、少しずつ読んでいたが、読むのが毎日待ち遠しいと思えることは久しぶりの感覚。上巻なので、当たり前に半分で終わり次月までが待ち遠しい。史実と虚構の組合せが素晴らしいとの評だが、史実が理解できていたらいいのになあ。
6投稿日: 2024.03.04
