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贄の聖女と救済の契り 不良魔法士と綴る二度目の恋【電子特典付き】
贄の聖女と救済の契り 不良魔法士と綴る二度目の恋【電子特典付き】
村田天、Shabon/KADOKAWA
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総合評価

3件)
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    読み終わっての感想としては、評価が二分しそうだな、と感じた。 あらすじ的に恋愛要素ありつつ同居生活の中で謎を追う系か?と思ったけど、内容的にはファンタジーの生活の中における人との交流の中で、リゼルカが自分自身の感情を理解していく話だった。 少女小説でよく見る派手さ(色々と主人公が奮闘するとか、謎がちょっとずつ明かされていくとか)は無い分、人間の小さな交流を積み重ねて少しずつ主人公の心が紐解かれていく話なので、そういった話が好きな人にはお勧め。 個人的には登場人物には変に癖もなくて読みやすい。あと、シャノンとガイの会話の気さくな当たりは、話しの引っ掻き回しっぷりがあってとても良かった。 ただ、起伏があんまりないので、ともすれば名前なんだっけ?という感じも多少あるというか……本当に話には派手さも起伏もそこまでない。終盤のネタ晴らしもまぁ人数と登場人物考えたらだろうな…と思った。 その分、箱入りのリゼルカが、自分の劣等感と無くした感情を理解した上でお話の結末は良かった。ただ、もう一度読み直したいかと言われると…?というところ。

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    投稿日: 2025.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わってもう一度タイトルと表紙を見て、ちょっと読む前よりもシャノンはチャラそうでリゼルカはお堅そうに見え、さらに、タイトルに確かに「二度目」の恋なるほど、と思うなどしました(* ˘͈ ᵕ ˘͈ *)✾ すっきりと心晴れやかな優しい気持ちになれる読了感で素敵なお話でした⟡.* 生まれた時から何もかもが与えられてて役目もあって誰もが羨む地位も才能も持っていたけれど自由に憧れていたシャノンと、何も無くて人の役に立つことにしか自分の生きる価値を見いだせずしっかりとした役目を持つ存在に憧れていたリゼルカ。 2人は生まれも育ちも性格も正反対でしたが、実は誰よりも心の深い部分で通じ合っていて、それを知らずにまたお互いに二度目の恋をしたというのがとても運命的でエモいなと思いました♡ 聖女としてトップに君臨して絶大な力を誇っていたにも関わらずある日突然全ての魔力を失ってしまったリゼルカにとってそれは自分の生きる意味を失ったも同然で絶望でしかなかったと思います。。。そんな彼女を悩む暇もなく連れ去り、外の世界や魔力以外の彼女の価値をゆっくりと伝え続けたシャノンの優しさと、そうまでしたシャノンの気持ちが分かるとなんかもう胸がいっぱいになりました。お互いにとって正反対でありながら救いでもあったんですね。エモです。 自分が耳にしていたことはほんの噂でしかなく、見栄っ張りなシャノンの本心に触れた時、リゼルカの閉じられていた心がゆっくりと動き出してやっと聖女としてじゃなく1人の女の子として自由を得た感じがしました⟡.* 世話焼きなガイや診療所の人たちもいい人たちですね(*´艸`*)

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    投稿日: 2025.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どう考えてもシャノンは例の相手であり(ネタバレ過多のため伏せ)一途なキャラなのではと察していたら、ですよねという。 この一途さがなければ、ガイの言う通りの破綻を迎えていたに違いない。 一方のリゼルカ。 教会所属ゆえに世間を知らず、人の役に立たないと自分に価値はないと思い込んでいる難儀な性格。 そこにシャノンの用意した「保護」という建前があったとしても、教会の外に出て、自分の目で見、耳で聞き、肌で感じたことで世界が広がったことはよかったのではないかと。 だからこそ、シャノンの噂と違う姿こそが本当と受け入れることができたのでは。 紆余曲折あったけれども、結局はお互い初恋を一途に大切にしてきたお話。 それでいて、相手からの好意に互いに疎いというね。 最後の最後まで、その点はもどかしかった。 きみたち、とっくに両想いだったよ!

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    投稿日: 2023.12.25