
総合評価
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powered by ブクログ設定がSFだからこの感想はお門違いであることを承知しつつ、時代と地域が異なる恐竜が共演しているところが気になってしまった。でも、惹き込まれる風刺の効いた面白い作品。
6投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ★3.7 遥か白亜紀に、未来の孤独が滲んでいた。 恐竜とアリによる、文明発展の寓話的パロディ。 未来でも過去でもない、「今」の私たちがどう映るのか。 本書は、発明や哲学を司る”恐竜”と技術と組織を担う”アリ”が、小さな協力を経て巨大な文明共存を描く。そしてやがて「宗教」や「政治的・資源的対立」に突入し、文明は戦争へと向かっていく。 まさに人類史の縮図とも言える構図で、「蒸気・情報・核」といった技術史にも言及しつつ、最後は核のような大量破壊兵器まで登場する。 終盤は“Dr. Strangelove”を思わせる冷戦風の仕掛けをユーモアと風刺の色彩で魅せる。 蒸気→情報→核というように、古典的SFの流れは地球の記憶を覗き込んでいるような気になる。 あるいは、この物語が科学の仮面をかぶりながら、我々人類を見つめてるのだろうか。 「多極化する文明が、技術共有から対立へと転換する構造」は、人類史の悲劇を再演する。 本書の設定は、まるで星新一のように感じた人も多いのではないか。 劉慈欣は鋭く、そしてちょっと意地悪に描いてみせる。 けれどその先にあるのは、決してオチや皮肉ではない。 科学とロマンが溶け合いながら、 人間のちっぽけさと、いとおしさが、ただそこに積もっていた。 協力と破壊の両義性や、文明の脆弱さと愚行。 何万年という時間をひとまたぎにして、 ようやくたどり着くのは「今」だ。 私たちは何を選び、何を残していくのか。 その問いが、恐竜の足跡のように、読後にぽつんと残る。 そして歴史は繰り返すーー。
14投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ結局劉先生最強なんだよな〜〜!! 白亜紀に、 アリと恐竜が高い共生関係から進化していくお話。 ありそうでなさそうな、 ワクワクする未来がそこに描かれている。 第三者的に見ると、アリも恐竜も滑稽な部分があるが、 ふとわれに還ると「人類」も滑稽ではないのか。 そんな風に思考をめぐらさせてくれるのも 劉先生の素敵な作品ならではだ。 ワクワクしっぱなしで最後まで読んでしまった。 ありがとうございました!
1投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログこういったSF小説は、初めて読んだかも。 恐竜と蟻が文明を築く話。 作者は、たぶん、今の人間にも通ずることを言いたかったのかね。環境とか、各国の協調とか。 知らんけど。
1投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
老神介護が面白かったのでこちらも借りてみた。どうやら編集版が入っていたようで、なんだか読んだことあるな?と思いつつ読んでみた。蟻と恐竜という、まったく異なる種族が、互いの欠点を補いながら生き永らえていく。恐竜は科学者であり、蟻はエンジニアであるという作者の観点が物凄く面白かった。神に対する視点も、作者の宗教観というか、結局これが一番丸く収まる方法だよね、というのを見せられた気がする。結局どんなに進化したとしても、蟻も恐竜も愚かさは捨てられない、それはどんな生き物でも変わらないんだなあって思った。人間はこうならないといいね。次は三体に挑戦したい。
0投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ老神介護の短編を読んだ後に読みました。短編のときと大きく異なるのは文明の勃興期がより詳しく描写されていること。人類の大航海時代よろしく蟻文明にも恐竜の体内を探索する時代があったとかいう発想も面白い。第一次竜蟻戦争の顛末も面白く、短編に書かれていない部分は楽しく読むことかできたけれど、後編以降はすべからく短編と同じです。
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログなんというか、ライト(軽)な読み物でした笑 ラストはまぁご愛嬌ということで。軽く疲れた時や、旅に行く途中の電車で読んだりするのにちょうどいいかも。
8投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ三体が好きなので同じ作者の本も読んでみたいと思い、こちらを読んでみた。発想は面白く、展開もなるほどという感じだったが、明確な主人公がいるような話というよりは、もしこうならこうなるだろうの連続で情景を俯瞰し続ける感じの進行なので、三体ほどのめり込むような感覚はなかった。話の長さ的にも大変コンパクトな寓話という印象。
1投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ蟻と恐竜が文明の作り出す栄枯盛衰 蟻と恐竜という生物で表現しているが、 人間同士の文化や人種、宗教の違いなどを感じることが出来るSF
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ蟻と恐竜の2種類の文明が織りなす栄枯盛衰を、現代では通説になっている恐竜滅亡の過程に上手く繋がるように描かれていたのが良かった。最後の蟻たちの会話が、何千年後の私たち人類に繋がると思うと胸が少し熱くなったりもした。短編だけど読み応えもあってかなりよかった!三体読んでほしいけど、いきなりヘビーすぎかも…って時に、劉慈欣作品の入口としても勧めやすいかも。
1投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ白亜紀時代、蟻と恐竜が互いには協力し合って文明を築いていたら... そんな訳あるか!と言うビックリ設定だけどそこがSFの良い所。想像するだけで楽しい。そして恐竜のように大きすぎず蟻のように小さすぎず、大きな脳みそを持ち手先が器用な我々人類は凄い生き物なんだなと改めて思う。戦争は文明を滅ぼすということも。
5投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ恐竜と蟻のSF。恐竜好きなので表紙に惹かれた。『三体』は勇気がいるので、その前にこの本が読みたかった。 白亜紀末期、恐竜と蟻が互いに協力し、高度な文明を発達させていたとしたら…。 ティラノサウルスの歯に詰まった肉をたまたま蟻たちが掃除したことからはじまる。 こういうとんでもない発想大好きだー。 竜蟻サミットの様子を想像すると可愛い。 次第に両者に亀裂が生じていく。 読み進めていくうちに、「あれ?これってもしかして⁉」となる。 エピローグも良かった。 これからは蟻を見る目が変わるかも笑 やっぱりSF好きだー。 次は『三体』にもチャレンジしたい! Audibleにて。
41投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ世の中には他人をやたら「天才」と称したい凡人がたくさん存在する為、そこかしこに安っぽい天才が氾濫している訳ですが、劉慈欣に関しては本物の天才だと思います。発想力や構成力、文章力等が明らかに並の作家の三枚ほど上を行っています。恐竜と蟻の戦争、その字面だけでワクワクするのですが、そこに劉の隙の無い文章ととんでもない発想力が合わさって、体感的には一瞬で読了してしまいました。設定が面白いだけにもっともっと長編でじっくり読みたかったな。
2投稿日: 2024.03.19蟻と恐竜の間の世界大戦と文明崩壊
代表作『三体』発表前の中篇で、はじめて著者のSF作品に触れるには恰好の作品。 もともと児童向けだし、蟻と恐竜との共生関係が生まれる導入部は、さながら童話を読んでいる味わいがある。 蟻は脳が小さ過ぎ、単独では文明を築けない。 が、恐竜世界の欠かせない一部となることで、蟻の技術が恐竜の文明の進歩を促したというお話。 共生関係がやがて相互依存関係になる様も面白い。 恐竜の歯の爪楊枝的な掃除共生から、やがて体内に侵入する医療共生へ、そして蟻が恐竜文字を習得し、十万匹の文字軍が床に文字を綴って対話が可能になる情報共生へと進化し、竜蟻同盟が誕生する。 これにより蟻は、恐竜の器用な手となり、恐竜は蟻の思想と創造の源泉となった。 人類が誕生からまだ10万年しか経っていないのに、恐竜は7000万年に渡って君臨してきたことを考えれば、その間にどんな進化があり得たか、知性のかすかな萌芽も生じなかったのか、SF作家ならずとも想像を巡らせてしまう。 本書では、恐竜と蟻の同盟がなければ地球に文明をもたらすことはできなかったとする。 微小部品の製造からミクロな精密医療まで担う万能なアリちゃんだが、決定的に欠けていたのがインスピレーションと創造性だった。 恐竜の技術進歩の基礎にはこの好奇心と想像力があるのだが、人間と同様、それは反面で情緒不安定を生み、蟻から「逸脱は恐竜の本性」とまで言わしめるまでに。 竜蟻同盟はたびたび危機を迎え、両者が鋭く対立することも。 まず神の姿、つまり創造主が蟻か恐竜かを巡って対立し、宗教問題に発展する。 蟻側から作業をボイコットすると通告され、恐竜は慌てふためくところがおかしい。 蟻の細かい仕事を恐竜にやらせようとしても無理な相談で、恐竜の太い指では電線をつなぐことさえできない。 すべてを恐竜サイズに大型化すればいいじゃないかと思うけど、それをするとエネルギーのコストは厖大になるし、何より光や電波、遺伝子など原理的に小さくならざるを得ないパーツは厳然と存在する。 さらに恐竜の枕カバーに蟻から殺しのメッセージが届くまでに。 小さな者には小さな者の強みがあって、都市や食糧に次々に放火されて恐竜は飢餓状態に陥る。 『老神介護』の短編で読んだ時も思ったけど、恐竜世界の二大勢力間の相互確証破壊の仕組みは本当に見事。 これまでの核兵器の先制攻撃によるリモート起爆失敗を避ける手段として、「カウントダウン・サイクル」という新しいスタンバイ方法が編み出される。 核以上に破壊的な反物質を兵器化し、その保存容器の起爆信号を送信するのではなく、起爆解除信号を送信し続ける。 解除信号受診によるリセットがされるまで、つねに起爆に向けたカウントダウンが進む。 これにより先制攻撃は自殺行為で、敵の生存が自らの生存の必要条件となる関係が築かれるが、毎日が地球の死刑の先送りとなるような、ヒリヒリする危うさも同時に併せ持つ。 「相互確証破壊」とは、文字どおり「破壊は確証され、相互的なものであり、確実に許されないものである」ということで、米ソのどちらが核の先制攻撃を仕掛けても地球が全滅することになるため、両国のあいだで相互に抑止力が働くという理論だ。 合理的な行為者は自殺行為をしないという考え方が基本にあり、いまなお効力は確実だと考える専門家が多数いる一方で、そうではないとする見方も存在する。 専門家の中には、相互確証破壊は真に大国同士の間でのみ成立するもので、現在のようにロシアの国力が落ちてきている現状では成り立たなくなっていると考えもある。 事実プーチンは、ウクライナ侵攻以降、事あるごとに核兵器使用をほのめかしていて、もはや核を使うぞと脅すことでしか均衡を維持できなくなっているようだ。 自分たちを大国とみなしてくれないことに対する怒りがウクライナ戦争の出発点であり、同時に曲がりなりにも相互確証破壊の綱渡りの世界にいま生きていることを考えると、本書を読みながら複雑な感慨が湧いてきた。
0投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ白亜紀にであった恐竜と蟻が文明を作って滅んでいくお話 一つ謎だったのが、ティラノサウルスの歯に住み着いていた虫歯菌 蟻より一回り大きい謎のモンスター扱いだったのだが、その後一度の出てこなかった。気になる 滅んだ原因はありきたりな感じ 小松左京とか、その時代の翻訳SFとか好きだった人には物足りないんじゃないかな 殺虫剤を撒かないとか、戦争がヌルいのです
2投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログすでに短編は既読 その源流となる長編というか中編版である。恐竜絶滅の謎を新しい解釈でって読み方もあるだろうけれど、ひとつの文明の最期を描いた物語として読んだほうがはるかに楽しめる。 同種族対立と異種族間理解の壁。人類を象徴しているようで楽しめるというより恐ろしいな。 なにが正義かわれわれには理解できないロシアは恐竜か蟻か? そもそもわれわれは恐竜か蟻かどっちだ?
1投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログ『三体』の著者、劉慈欣の作品です 『三体』は読んでみたいなと思っているんですが、読むのにはちょっとパワーがいるかなと思ってなかなか手が出ません…w とりあえず図書館に本作が入ったのでこちらこら読んでみることに 時は、今から6500万年ほど前、白亜紀末期 異なる二つの種族がこの世界を支配していた それは、「恐竜」と「蟻」である 柔軟な思考力を持ちながら手先が不器用だったため、文明を発達させれなかった恐竜 一方、正確な技術力を持つが、文明を飛躍させるために必要な想像力と創造力が欠けていた蟻 恐竜と蟻は「竜蟻同盟」を結び、お互いがそれぞれの欠点を埋め合わせることで高度な白亜紀の文明を築いていく 突拍子もない設定だが、恐竜と蟻を擬人化した、まさに、我々人類の話だと思う 二つの種族が同盟を結ぶことで新たな文明を築く 蒸気機関時代から電気時代、原子力時代、そして情報化時代、現代人類と変わらぬ高度な文明を発達させていく しかし、文明が発達していくと人類と同じように深刻な対立が始まる 対立、それは戦争だ! 戦争の先にあるもの、それは滅亡! 恐竜の滅亡は… そして、我々人類も世界各地でこのまま対立、戦争を続けていけば、近い将来同じ結末を迎えるのでないだろうか…
50投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログ『老神介護』には前半をカットした短編として収録されていた『白亜紀往時』の全編。実はその箇所にたどり着くまで、収録されていた短編だということを認識せず読んでいた。劉慈欣というだけで読みたくなっていたから、なんか読んだことあるなと思ってから分かった。でも、やっぱり全編を通して楽しめた。カットされていた部分がifの地球生命史みたいな内容で、全編を通して読むことで物語もぐっと膨らんだ。 恐竜は頭脳を発達させていったが手先は不器用だった。蟻は想像力や創造性に欠けていたが精密な作業が得意だった。そんなふたつの種族がある出来事をきっかけに文明を築き、地球を支配していく白亜紀の物語。序盤こそやや控えめに感じるが、どんどんスケールが大きくなっていき最後は手に汗握る。読んでいると可笑しさも恐ろしさも感じる。信仰と戦争、抑止力の是非と倫理。それぞれの栄枯盛衰が圧縮されたような物語。現在の人類の行く末がここにあるような結末になりませんように。
26投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ恐竜と蟻を用いて人間にも起こりうる課題を描いている。また、恐竜が絶滅した理由にも繋がりうる内容にもなっていて楽しんで読むことができた。
1投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ「白亜紀が終わるまで、地球は蟻と恐竜が高度な文明を築いていた」というあまりに突飛な設定にも関わらず、「もしかしたら本当にそうだったのでは?」と思ってしまうまで練り込まれた設定の素晴らしさ、物語の面白さはさすが! 「老神介護」収録の短編版を読んだときから面白いなと思っていましたが、長編になってここまでの作品になるとは…!ボリュームアップしたことで世界観が一気に広がり、非常に魅力的な作品になったなと感じました。氏が手掛けた三体以外の作品では、球状閃電の次にのめり込んだ作品でした。大満足の一冊です!
6投稿日: 2024.01.30旧作ながら新鮮
昔々あるところで、恐竜さんと蟻さんが出会うことから始まる壮大なお伽噺。設定の巧妙さと筋立ての力強さ(強引さともいう)が面白かったです。 「三体」の四年前、作家として駆け出しの頃の作品らしい。最近、日本オリジナルの旧作短編集が出ているようですが、新作が出たら読みたい。
0投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ白亜紀には恐竜と蟻が共生して、高度な文明社会を形成していたという話。 最初は無理な設定だなと思いつつ読んでいたのだが、最後になって畳み掛けるような展開は、流石に「三体」の著者だなと感心させられた。 訳者の一人、大森望氏の解説を読んでいると、この本は中国では少年少女向けとして出版されたとなっていて驚いた。漫画風イラスト表紙にふさわしい内容の甘ったるい本で売りまくろうとする日本の出版事情とは大きく異なるみたい。 巻末の劉慈欣邦訳書リストを見ると、本書は2004年に中国で出版されていて、日本語になっているものの中では二番目になっている。
2投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ恐竜と蟻がタッグを組んで文明を発展させた話。短編より恐竜文明と蟻文明の細かい描写が多くて楽しかった。蟻と恐竜は人間の駄目な部分を分担しているので、映画ドラえもん鉄人兵団(旧)で静香ちゃんがリルルに言った「まるっきり人間の歴史と同じじゃない」を思い出した
2投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ時は6500万年前の白亜紀末期。恐竜は柔軟な思考力、蟻は精確な技術力を活用し、それぞれの欠点を補完し合い、新たな文明を築くに至った。 しかし、永遠に続くと思われた恐竜と蟻の二大文明は、深刻な対立に陥り…。 もし蟻と恐竜が人間と変わらぬ文明社会を白亜紀に築いていたら?なお話。この発想はなかった。設定だけで面白い。 恐竜と蟻が戦ったら、どっちが強い? …なんて簡単な問題かと思いきや、意外な結末に脱帽です。 もしかしたらあったかもしれない遠い過去の話。興味深く読みました。
2投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ中学生くらいでも理解できそうな、単純で王道的なSF。ドラえもんの映画とかにありそうな世界観。 設定はおもしろいが、蟻はまだしも恐竜があそこまでの文明を築く姿は、実在していたからこそ想像するのが難しかった。
1投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログ恐竜と蟻がもし思考力を持っていたら 面白かった! 恐竜と蟻が思考力を持っていたら、白亜紀はどうなっていた? というIFのお話。 思考力がある恐竜と蟻は、 お互いの特性を活かして高度な文明を築き、 話したり、書いたり、お互いがコミュニケーションをとって、共存を図る。 作者の劉慈欣さんの想像力がすごいです。 物々交換、貨幣制度、筆記技術、蒸気機関、電気、通信と、 ある意味人間の歴史を学べるし、恐竜や蟻についても学べる。 恐竜にしかできないこと、蟻にしかできないこと、をしっかり住み分けして、 それを、劉慈欣さんらしい科学設定満載のSF要素に落とし込む。 とにかく面白くてスラスラと読めます。 200ページくらいの短さもちょうどよいですね。 最終的にこの本読んで思ったのが、 生物が思考力を持ったことで行き着く先は、 人間が辿る末路と同じになるんだよなぁ、ということでしたね。
2投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ最高に面白かった!読んでいる最中も続きが気になり一気に読んでしまったが、読み終わった後にもしみじみと面白い本を読んだなと余韻に浸ることができる。大森さんもあとがきに書かれている通り、今の時代と重なるところも多く、物語として面白いが恐ろしくもある。劉慈欣ファンの人なら間違いなく、絶対に楽しめる作品。
2投稿日: 2023.12.28
powered by ブクログ劉慈欣先生の最新邦訳。 『三体』シリーズや『超新星紀元』のような厚みはなく(いい意味で!)、スラスラと読める。ただ、ストーリーや筆致に劉慈欣先生の良さを感じられて楽しい読書体験だった。 エピローグが好き!
2投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ2023-11-27 いやあ面白かった。210ページと短めとはいえ、一気に読んでしまいました。 ぶっ飛んだ発想でありつつ、割とオーソドックスな展開。恐竜も蟻も人間的すぎると思わなくもないけど、そういう類のSFだからこれで良いのです。
2投稿日: 2023.11.27
